国道477号
2003年版

走行データ
走行日 2003年6月21日
走行区間 大阪府池田市西本町交差点→三重県四日市市浜町交差点
走行方向 終点→起点
part1
part2
part3
part4
part5
-
R176西本町交差点〜R372交差点
R372交差点〜R162交差点
R162交差点〜R367小出石交差点
R367小出石交差点〜R8西横関交差点
R8西横関交差点〜R23浜町交差点
番外編−総評−
★★★
★★★★
★★★★★
★★★★
★★★

-




R176西本町交差点〜R372交差点
池田市→川西市→豊能町→能勢町→亀岡市→園部町

 管理人を酷道の世界に引き込んだのがこのR477です。2001年3月に琵琶湖大橋以西の区間を調査したのですが、今回は池田市から四日市市に向けて完走しましたので、レポートも完全に書き直します。写真に関してですが一部前回の調査のものも使用しています。その際は説明文の最後に●を付けており、基本的に池田市方向を向いて撮影したものです。

1.終点の西本町交差点直後 2.奥に見える高架は阪神高速池田線 3.川西市多田。ここも渋滞頻発区間
 R176との西本町交差点からR477は始まる(こちらが終点だが走行方向を優先)。この時点ではR173R423とが重複しており、この辺りは関西切っての渋滞頻発区間として知られており、普段はあまり通りたくない所である。それでも阪神高速ができてからはずいぶんましにはなっているらしい。猪名川と阪神高速に沿って進むとR423が分岐していく。R477はここは左方向、R173と指示されたほうに進む。ここからは4車線となるが、渋滞していることが多くあまりいいイメージは持っていない。
  猪名川沿いに進んでいくと兵庫県川西市に入る。この川西市のR477(R173)沿いにダイエー等の商業施設が多くあるため、この辺りも渋滞していることが多い。平野交差点で2車線となるためその手前で流れが悪くなってしまうが、現在は多車線化の工事が行われている。そのまま進むと一の鳥居交差点となり、ここを右折するとようやくR477単独となる。

   
4.一の鳥居交差点直後のR477単独区間    
 一の鳥居交差点を右折して単独区間になると交通量はかなり減る。しかしこの先に大阪のベッドタウンを抱えており、通勤時間帯はそうもいかないかもしれない。道路状況としては多少カーブがきついがきちんと2車線確保されているので走りやすい。
 一の鳥居交差点から約1.6kmで大阪府豊能町に入る。この豊能町のR477沿いは住宅地となっており、大阪市内に通勤している人も多いのだろう。この辺になると一戸建てがほとんどでマンション等の集合住宅は少ない。光風台、ときわ台といったいかにも新興住宅ですといわんばかりの地名を通り過ぎ、能勢電鉄妙見線の終着駅である妙見口駅を過ぎると住宅の数も減ってくる。

5.再び兵庫県川西市に入る 6.2度目の川西市内は狭路となる 7.同じ川西市内でもマシな区間もある
 大阪府豊能町を出るとまた兵庫県川西市に入ってしまう。川西市といっても黒川という北東の端っこのほうであり、最初こそ2車線あるが、すぐに狭くなってしまう。写真を見れば分かるが、そんな酷道も現在は付替え工事中である。この区間が整備されるのも時間の問題と思われる。

8.大阪府能勢町。バイパスが一部だけ供用されている 9.ひいらぎ峠で京都府亀岡市に入る 10.亀岡市内。快走路です
 川西市を出ると今度は大阪府能勢町である。R477のこの辺りは大阪府と兵庫県がコロコロ入れ替わってしまう。川西市黒川が狭路のまま残っているのもこういった事情があるからではないだろうか。
 能勢町内のR477は住宅地の中を通る道路である。大阪r4との野間中交差点を過ぎると道幅が急に狭くなる。一応センターラインはあるものの無理やり書いたという感は否定できない。上下とも車線幅が異常に狭いのだ。大型の乗用車の幅ぎりぎりといったところか。歩道など完備されていない。この狭い幅は能勢町倉垣の辺りまで続く。それ以降は幅十分の2車線の田舎国道となる。
 ひいらぎ峠で京都府亀岡市に入る。市と言ってもこの辺は外れのほうなので商業施設等はありません。道路は2車線の快走路です。同じ亀岡市を走るR372を思い出させるような快走路です

   
11.園部町若森。R372と分岐する交差点(R372↑ →R477)    
 ひいらぎ峠から約4kmの間、快走路を飛ばしていると信号付きのT字路にぶつかる。ここを左折するとR372との重複区間になる。今までは北東に向いていたが、ここで北西に向くことになる。この重複区間は約4kmで、お隣の八木町の交差点を右折して単独区間に戻る。



R372交差点〜R162交差点
八木町→亀岡市→京都市→八木町→京北町

 
12.単独区間となるとこの状態である 13.迂回路が設定されているがどちらも同じような状況  
 園部町でR372と分岐して本梅川を渡るといきなり貧相な道となる。いままでが快走路だっただけにこのギャップは大きい。殿谷の集落を過ぎると完全な酷道の様相を見せる。しかし改良する意思はあるようで工事が行われている。どうやらトンネルを貫通させるようだ。国道が改良されるのはいいことだが、酷道が減っていくことに一抹の悲しさを覚えてしまう筆者だけだろうか。

14.園部町口人。トンネルが建造中であった 15.案内標識がなければミスコースの可能性もありえる 16.酷道でもおにぎりは完備
 工事現場を横目で見ながらさらに進むとトンネルが口を開けているのが見える。だがこのトンネルはまだ通ることができず、手前を左折させられる。先ほどの工事中のトンネルと合わせていずれはこの区間は一気にパスすることができるようになるのだろう。
 左折後は2車線となるが、ミスコースの可能性の潜む箇所がある。真ん中の写真がそれだが、右・左とゆるいカーブの最中に横から道路が付いている上にそのうちの1本が2車線と国道と大差ないレベルなためそちらに引き込まれそうになる。国道管理者もその辺のことが良く分かっているようで案内標識が設置されている。

 園部町半田からはまた狭路となるが、通行にはまったく問題ない程度である。

 
17.園部町横田(るり渓・篠山r54← →R477国道9号) 18.八木町のR9重複区間  
 半田峠を越えて信号のある交差点を左折する頃には2車線道路となっている。園部町の中心に近づいた証拠であろう。横田でT字路にあたりここを左折して園部川を渡るとR9との園部河原町交差点となる。ここを右折して重複区間に入る。京都縦貫道およびJR山陰線に沿いながら南東の方向へ進むと、約8km先の八木交差点で分岐して単独区間となる。

19.八木交差点で左折すると商店街の中を通る 20.商店街区間終了。左、右と進路をとる 21.左の写真の地点からこの橋を通れば正解
 八木交差点を左折しようとすると一方通行の標識があり逆走してしまうような気になりますが補助標識に大型車とあり、普通乗用車は対象外でそのまま入ることができる。進入してみるとなんとそこは商店街であった。商店街国道である。路面は赤く塗られており国道にはあるまじき姿である。商店街の終わり方もキレている。突き当たりにぶつかったと思ったらそれを左折してすぐさま右折、橋を渡ればそれがR477である。それにしてもなぜここを国道に指定したのか疑問は尽きない。

     
22.京都r25との交差点。Y字路を左へ進む    
 大堰川を渡るとY字路となるのだが、R477はこれを左へと進む。右は京都r25である。この後しばらくは2車線の快走路となるが、再び亀岡市に入って旭町の集落を過ぎると狭くなってしまう。

 
23.これでも国道であり在所の道ではない 24.ここも亀岡市内  
 亀岡市旭町からは1.5〜2.0車線の狭路となる。狭さのわりに車は結構通る。抜け道としての存在を知られているのだろうか。→抜け道と表現しましたが、周辺地域住民の生活道路でもありバス路線にもなっているようです。通行の際はその点にご注意願います(なにもここだけに限った話ではありませんが)〔RLY様、ご指摘ありがとうございます〕

25.ここは京都市右京区である 26.京都r50との交差点 27.狭くても寂しげでもおにぎりの設置は忘れていない
 亀岡市を出ると京都市右京区となる。R477の京都市内というと百井別れのある左京区ばかりがクローズアップされるが、わずか1kmほどとは言え右京区も通っているのである。こちらでは府道より格下の扱いをされた国道を見れる。R162からトレースしていれば思わず左の2車線のほうに行ってしまいそうである。亀岡市側から来ていればここを左折(?)して、廻り田池沿いに2車線の道路を北西に進むとすぐに八木町に入ってしまう。2kmほどは2車線だが、所詮は酷道。やはり狭くなってしまう。

28.これも八木町内 29.京北町に入ると道路状況が良くなる 30.動物注意の標識。自然と触れ合える酷道R477
 八木町・京北町の境付近は狭いがこれまでより交通量は減っている。しかし死角からにゅっと対向車が現れたりするので油断はできない。京北町栃本からは2車線となる。2001年3月時点ではこんな広い区間は少なかったような気がする。どうやら少しずつではあるが改良が進んでいるようだ。今現在でも工事中の箇所もあった。R162に出るまではに一時狭くなるが周山の集落からは2車線となる。

   
31.R162重複区間。この信号を右折して単独となる    
 2車線のままR162にぶつかる。ここを左折して重複するのだが、その距離はわずか100mにも満たない。すぐ北隣の交差点を左折すれば再び単独区間となる。

 川西市や亀岡市、八木町の酷道ぶりはほんの序曲に過ぎない。料理で言えば前菜である。これ以東こそR477の真の姿、メインディッシュと言える区間である。とくと御賞味あれ。



R162交差点〜R367小出石交差点
京北町→京都市

32.京北町大野。この辺りはまだセンターラインがある 33.京都市に入ると完全1.0車線化する 34.京都市左京区であることの証拠写真
 R162と分岐してからは田舎に良くあるセンターラインの消えかけたただの道路となる。交通量は非常に少なく、たまに地元の人の乗る車に会うくらいだ。桂川沿いにどんどん進んでいく。京北町大野以降はカーブの多い区間となる。それでも道幅があるためそこそこ快適に走ることができる。
 しかし、京都市左京区に入った途端に狭くなる。完全な1.0車線と化す。集落はあるものの寂しい限りである。京都市左京区であることを示すおにぎりが立っているが、これがなければ誰がここが京都市内であることを想像できようか。

   
35.工事中の区間を通過    
 狭路を走っているとダートが現れる。しかしこれは工事中による一時的なもので常にこの状態ではありませんので御安心ください。

36.京都市左京区大布施でいきなり右折して橋を渡る 37.これでも京都市内の国道です 38.京都市左京区別所
 左京区大布施でいきなり右折して橋を渡る。案内標識はあるが、突然だから通り過ぎてしまいそうになる。直進は京都r38で、百井別れを形成している府道である。ここから百井別れまでは重複区間というわけである。その後は狭路が続くがこんなところにも集落が存在している。都会生活者がここに住めば世捨て人の雰囲気が味わえるのではなかろうか。京都市というところがミソなのだが。このまま1.5〜2.0車線の道路をしばらく進むと・・・

   
39.これがかの有名な百井別れである(●)    
 R477のメインディッシュの百井別れである。国道をかじったことのある者なら必ず知っているという、半ば伝説と化した代物である。何が伝説なのかと言うとこの交差点、R477は直進ではない。直進は京都r38である。R477は左折、8時の方向に旋回する方である。→百井峠の詳細を見る
 何回か訪れたことはあるがR162側からのアプローチは今回が初めて。いつ来てもインパクトは充分です。今回はr38から対向車が来ていたため少し強引に曲がったのですが曲がりきれず。体制を立て直しているときにR477百井峠側から車が来てかなり焦りました。しかもその車はR477をトレース。こちらも曲がりきれず切り替えしてました。幸い、この間に他に車が通りませんでした。

 
40.百井別れ以東は最強の酷道である 41.車幅ギリギリな上にガードレールなし(●)  
 百井別れを過ぎるとトンデモナイ状況となる。幅が狭いのは別に目新しいことではないが、路面はボコボコで荒れ放題、コンクリート舗装の箇所まで現れる始末である。あまりの振動にフロントガラスに付けていたレーダー探知機が落ちてしまいました。さらに酷道ぶりを見せ付けてくれるのがその急峻さである。ダンガンの3速では登る事すらできない。何も知らない人が地図やナビを頼りに迷い込んでしまったら泣き出してしまうかもしれない。
 約2km(と言っても体感距離はもっとあるように思える)で百井峠となり、今度は下りに転ずる。これまた急坂で2速に入れていてもどんどん加速してしまう急坂である。試しにクラッチを切ってニュートラル状態にしてみたがあまりの加速ぶりにすぐさまクラッチを繋いでしまいました。その上、路面も極悪である。峠までに比べると多少はましだが。
  地図やナビを頼りに「国道だから大丈夫だろう」という思い込みで通った人は泣いてしまうこと必至だ。とにかくこの区間はトンデモナイ酷道であることは間違いない。いまさらながらだが、百井峠を含むこの区間は京都市左京区である。

42.京都市左京区百井の集落 43.百井の集落の中の分岐。国道と在所の道の交差点 44.R367側から来るとこうなる
 百井峠から進んでいくと急に勾配が緩やかになり水田が現れる。あの酷道のすぐ近くに人の住む気配を感じるのは驚くべきことである。しかし道路のほうといえば路面はしっかりしているものの1.0車線の極狭路である。あぜ道に毛の生えた程度と言う表現が一番しっくりくるように思える。民家が見える直前で第一村人発見(笑)。農作業の準備をしているようでした。
 か細い道を進んでいくと分岐が現れる。直進すれば名もなき在所の道をさらに北へ進むことができる。実際に行ったことはないがどんなところか非常に興味がある。京都市内で世捨て人の気分を味わえるのではないかと。R477はその分岐を右折する。百井峠から来た場合、案内標識はあるが国道の表記がないため戸惑うかもしれない。

 
45.なんと勾配は18%! 46.左の標識の位置から下を撮影。180度カーブの連続  
 百井の集落を過ぎると再び急勾配の道となる。しかしこちら側は路面がきちんとしたアスファルトな分、多少は走りやすいです。勾配を示す標識によると18%の角度とのこと。写真で見るより実際で見るほうが迫力がある。急勾配な上に180度カーブが連続しますので。くどいようだがここは京都市左京区である。

 
47.ここも京都市左京区。小出石の集落 48.R367小出石交差点。久しぶりの信号です  
 しばらく民家を見かけなくなるが、それが見え始めると小出石の集落である。この集落が見えればR367は目前である。R367小出石交差点の直前にT字路に当たるが案内標識も何もない。どちらへ進んでもR367に出ることはできるが、R477は右折が正解。橋を渡るとすぐに小出石交差点となる。

 R162分岐からここまでがR477の最強(最狂)区間である。京都市とは名ばかりで実際は山奥の村となんら変わりない状況が続く。参考までに同じ京都市左京区内にある著名なものを挙げておこう。銀閣寺、平安神宮、京都大学などがある。京都市一の繁華街である四条河原町も徒歩圏内である。北へ行けばこんな浮世離れた場所が存在している。



R367小出石交差点〜R8西横関交差点
京都市→大津市→守山市→中主町→近江八幡市→竜王町

49.R367重複区間 50.R367途中交差点。ここを右折する 51.大津市伊香立。よくある田舎の快走路
 R367に入ると2車線の快走路となる。いや、別に特別快走路というわけではないが、今までが今までだけに快走路に思える。有料の途中トンネルの南で滋賀県大津市に突入。このR477だが滋賀県でも扱いは悪い。以下その様子を見てみよう。
 途中トンネルは有料だが、これだけで金が要るんかいと突っ込みたくなるようなトンネルである。そのせいか、トンネルではなく旧道を通る車が大半である。いつもなら旧道のほうを通るのだが、ここでは市道に降格しているため金を払ってトンネルを通る。軽なら100円です。途中トンネルを出てから高架橋を渡って、その先の途中交差点を右折する。ぐるっとダイナミックに回ってトンネルと旧道の分岐の交差点を左折して琵琶湖へと向かう。
 その後はR161との交差点まで快適に走ることができる。そのせいかレインボーロードなる名前まで付けられている。しかし、季節や時間帯によっては湖西道路との真野交差点より東側は流れが悪くなり、R161琵琶湖大橋交差点は各方向からの車で大渋滞となります。今回は渋滞もなく通過できました。

   
52.守山市。この辺は普通の2車線道    
 R161琵琶湖大橋交差点を過ぎれば有料の琵琶湖大橋となる。こちらは軽で150円。途中トンネルより少し高いがその価値は充分過ぎるほどある。橋からの眺めも最高でドライブルートに組み入れるのもお勧め。橋の西側には道の駅「琵琶湖大橋 米プラザ」あり。
 橋を渡って守山市に入っても交通量は変わらず多い。まっすぐに進んで洲本交差点を左折する。直進も同じような2車線なのだが、R477はなぜか左折となっている。そう、何を隠そう滋賀県内のR477はその奇妙なルーティングで知られている。とにかく意味のない右左折が多く国道のほうが細い道であることもしばしばなので、油断していたらルートミスを犯す可能性が非常に高い

53.守山市幸津川町。めちゃくちゃ狭くはないが国道には見えない 54.守山市幸津川町。十字路をいきなり左折 55.真ん中の写真の数メートル先の様子。今度はT字路を右折
 洲本交差点を左折してしばらくは2車線だが、守山市幸津川町でセンターラインが消え道幅も狭くなる。それだけでは収まらず何の変哲もない十字路を左折させられる。さらに数十メートル先ではT字路にぶつかって今度は右折となる。おにぎりの下の矢印がなければルートミスする可能性は高いだろう。滋賀県内はこの状態が続く。本当に扱いの悪い国道であることをしみじみと感じさせられる。だがこれだけですむわけではない。

59.野村橋を渡って右折した直後。隣は日野川 60.近江八幡市小田町。軒先国道となる 61.同じく近江八幡市。こちらはあぜ道国道と変化に富む
 快適に飛ばしていると近江八幡市に入る。日野川を野村橋で渡るのだが、渡り終えた直後がミスコースポイント。R477は2車線を直進するのではなく、右折して土手沿いに進むことになる。確かここは案内がなかったような気がします。約200m先で土手を降りると生活臭溢れる道路となる。生活道路だから案内を表示していないのかもしれない。民家が途切れると今度は田畑の間を抜けるあぜ道国道となる。
 滋賀r2十王町交差点までこの狭い道路が続くが、それを過ぎるとセンターラインアリの道路となる。しかしそれも約1kmで終わる。何の変哲もないT字路を右折して古川橋を渡る。ここからまた狭くなるが通行に支障をきたすほどでもない。
 狭い道路を進むとJR東海道線の踏み切りに出くわすが、その5m手前に滋賀r48上野町交差点があるためタイミングによってはなかなか先に進めないかもしれない。通勤時間帯なんかは大変そう。さらに進むと東海道新幹線の高架をくぐり、竜王町に入る。竜王町に入ると道幅が広がりセンターラインが現れる。西横関交差点でR8と交差する。さすが一桁国道、交通量が多い。



R8西横関交差点〜R23浜町交差点
竜王町→甲西町→蒲生町→日野町→土山町→菰野町→四日市市

 
62.竜王町山中橋付近。ダイハツの工場の近く 63.ダイハツ工業竜王工場  
 西横関交差点を越えると善光寺川に沿った2車線路となる。交通量はそこそこあるものの信号が少ないため快適に走ることができる。名神竜王ICを過ぎて最初の信号を左折する。案内標識はあるが調子に乗って飛ばしているとそのまま直進してしまいかねないので要注意。
 竜王町の南端で山中橋を渡るとT字路をなり、そこを右折する。約500m南へ走ると甲西町に入り、T字路に当たる。今度は左折して竜王町にまた入ってしまう。ここはダイハツの工場とテストコースの間を通り抜ける。ちなみにR477の終点である池田市にその本社があり、付近にはダイハツ車の比率が高いような気がする。アルティスなんてレアな車が走っているくらいだから。アルティスなる車を知ってます??

 
64.ダイハツ工場以降の竜王・蒲生町こんな感じ 65.蒲生町。農道と見紛うような有様。この先には・・・  
 ダイハツの工場を過ぎると田舎の快走路となる。確か以前の調査(2001年3月)ではこの辺もつぎはぎだらけだったと記憶している。当時は付替え工事が進行中だったような気が・・・(←かなり曖昧な記憶)
 ダイハツ工場を過ぎてすぐの信号を右へ進み甲西町へと入る。この甲西町でもつぎはぎ酷道ぶりを遺憾なく発揮してくれる。甲西町に入って二つ目の信号、蒲生堂交差点を右折、次いで鈴交差点を左折、さらに市子殿交差点を右折と目まぐるしく方向を変えさせられる。しかしここまでは2車線だからまだいい。
 市子殿交差点を過ぎてしばらくするとセンターラインすらない、農道と見間違えてしまいそうな道となってしまう。付け替えられるまではこんな状態だったのだろう。いったい誰がここを国道に指定したのか!?この先、左カーブがあり、その先に待っていたのは・・・

   
66.滋賀r41三十坪交差点。国道のほうに「止まれ」がある    
 なんと国道に「止まれ」の文字が!!県道以下の扱いを受けている国道がR477である。もっともいまさら驚くようなことではない気はするが。
 この止まれ地点を右折し、約2.5km先の交差点を左折すると近江鉄道を越え、R307と松尾北交差点で交差する。ここに来るまではとても国道とは思えない状況が続く。田舎の路地裏に紛れ込んでしまったかのような錯覚すら覚えてしまう。

 
67,68.日野町平子付近。この辺は快走田舎国道  
 松尾北交差点以東は直線的で交通量も少なく、快適に走ることができる。まるで今まで溜まりに溜まっていたものを吐き出すかのように。平子の集落前後は多少カーブがきついがきちんと車線確保されているし路面がしっかりしているのでまったく問題ない。平子峠で土山町に入る。

 
69.土山町大河原。ここにも国道に「止まれ」がある 70.滋賀r9との交差点。ここも国道が「止まれ」  
 土山町の大河原の集落でまたしても国道に「止まれ」があった。しかも今度は県道でもなんでもないただの在所の道である。R477よ、君はいったい何処まで堕ちてゆくのか・・・。と思った矢先、滋賀r9との交差点でもR477が「止まれ」と命令されている。もうやられたい放題である。R477に国道としての矜持は消えうせてしまったのだろうか、と思えてしまう。滋賀r9との交差点を左折すれば鈴鹿スカイラインの区間へ進むことになる。

71.鈴鹿スカイライン区間。元々有料道なので2車線ある 72.スカイライン内の禁止標識。禁止行為だらけである 73.途中何箇所か復旧工事している場所がある
 鈴鹿スカイラインはさすがに元有料道路だっただけあって走りやすい。冬季通行止めになるとは言え、それは道路状況のせいではなく標高などといった地理的な要因が大きいのだろう。2車線の整備された峠道をひたすら進んでいく。有料道路だった名残か、途中には4つも連なった禁止標識が見られる。駐停車禁止、40km/h以下制限、転回禁止、追越禁止・・・つまりいらんことをするな、素直に走り去れってことである。あと気になった点が復旧工事の多さである。峠に着くまでに数箇所は工事している。冬の間に崩れたのかそれ以前からなのかは判らない。

   
74.スカイラインの三重県側    
 くねくねとした道を進むと滋賀・三重県境の武平峠となる。トンネルでこれを越えて三重県菰野町に入る。こちら側はトンネルを出てすぐの地点で工事中だがその1箇所だけである。だが、カーブごとに段差減速帯が設置されているため思うように走れずうっとおしさを感じる。しかもうっとおしいのはそれだけではない。すぐ近くの御在所山の登山客らしき駐車車両が所狭しと並んでいる。そんなうっとおしい状況も麓に行くほど薄れていく。近鉄湯の山温泉駅付近からは山岳国道とは違う趣となる。

75.菰野町湯の山温泉駅付近。三重r752交差点西側 76.四日市市。東名阪自動車道をくぐる 77.これも四日市市内。今までの交通量はどうなった??
 湯の山温泉駅付近からは交通量が増え始める。こんな交通量が多いのは琵琶湖大橋以来だろうか。まだ流れまで悪くないのはありがたい。2車線の造りの狭い道路を東へと進んでいくと道の駅「菰野」が現れ、それからすぐにR306と重複する。わずか1kmちょっとだが串刺しのおにぎり標識が立っており侮れない。
 単独区間に戻ってからは信号に止められる以外はそこそこ快適に走れる。東名阪道四日市ICを過ぎて少し走ると滝川沿いに東へと向かう。近鉄の伊勢川島駅の近くでR477は現道とバイパスに別れるのだが、バイパスはまだ未完成にもかかわらず案内板があるのでややこしい。R477は左折とあったので左折して川を渡ったのだが、その先からの案内がないため思いっきりルートミス。腹立ちを憶えながら元に戻ってそのまま滝川沿いに進む。
 そのまま進んでいくと交通量が急に減る。どうやらこの辺はメインルートとなっていないようだ。遠くにコンビナートの煙突を見ながら進んでいくと近鉄名古屋線をくぐり、R365と重複する。その100m先にはR1が待ち構えている。R477を菰野町側から来ると、案内標識の直進方向が情けない書き方をされているので不安に思うがそのまま突き進む。普通の人なら驚くような所でもR477を走ってきた者にとっては取るに足らない状態である。
 そのままR23浜町交差点に出て長かったR477の旅も終わりである。



R477に敬意を込めて
管理人が酷道にのめりこむ原因となった百井別れを有するR477。また近畿地方(一部東海地方を含む)最長の国道でありながらもどの府県においても扱いは悪い。そんなR477を府県別の扱い状況を以下、記していこう。R477に挑む者た ちへの参考となれば幸いである。なお、これは別にR477を走ってみろ!と言っているわけではありません。実際に走られての事故、内容と事実の相違による不都合などが生じても一切の責任は負いません。

府県 扱いレベル 概況
三重県 概ね扱いは良好。一部未完成のバイパス区間の案内は不親切。また鈴鹿スカイラインの段差減速帯及び登山客の駐車車両はうっとおしい。
滋賀県 琵琶湖大橋以西の扱いは良いが、それ以外は最悪。県道以下の扱いもしばしば。さらにつぎはぎ国道を形成しており、トリッキーなルートでトレースする者を惑わす。何度となく右左折させられるため自分がどの方角を向いて走っているのか全く判らなくなる。この辺りのトレースにカーナビは有効なのか、ぜひ知りたいところである。
京都府 極悪 扱いは最悪。京都府はR477を酷道と認めていないのではないかとすら思えてくる。特に百井別れを擁する区間。京都市内にありながら世捨て人の気分を味わえる、ある意味貴重な区間である。運転に自信のない方は一人で行かず、同乗者を乗せることをお勧めする。熟練者でも注意が必要。酷道に目覚めた方は・・・一度は通っても損はしないでしょう。いや、むしろ得るものの方が多いかも。冬場は積雪、凍結もありえるので御注意を。
→R9以西は付替え工事が進行中である
兵庫県 普通 川西市のごく一部しか通っていないが、またそのせいか、扱いは良くない。しかし現在は改良工事が進んでいるため、酷道としての寿命は尽きるのは時間の問題か?
大阪府 大阪通勤圏内であり、ベッドタウンと都市部を繋いでいる為総じて扱いは良い。能勢町内は少し狭いがそれも許容範囲内。

これらは全て2003年走行当時のものです。
現在ではバイパスやトンネルの開通で道路状況が変化しています。