国道1号
part2

R9堀川五条交差点〜R25大治田交差点
京都市→
→大津市→草津市→栗東市→石部町→甲西町→水口町→甲賀町→土山町→
→関町→亀山市→鈴鹿市→四日市市

 
25.R9堀川五条交差点を右折する 26.堀川五条交差点からしばらくは片側4〜5車線となる  
 西本願寺のクランクを過ぎればすぐにR9堀川五条交差点となる。R1は右折して東へ進むことになる。ちなみに直進の京都r38を進んで行くとかのR477百井別れに至る。この交差点は5車線のうち右のふたつが右折車線なのだが、R1をこのまま進むのであれば一番右側の車線から右折する方が後々のためである。
 堀川五条交差点の一番右の車線から右折し、その先は片側5車線のうちの一番右の車線を走る。五条通と呼ばれ、中央分離帯も非常に立派なものが設置されている。さすが京都と思いたくなるが観光都市ゆえに混雑していることも多く、道路愛好家からすればあまり歓迎できる状況ではない。堀川五条交差点より600mほどでR24・R367烏丸五条交差点となる。R24、R367ともに真下には地下鉄が走っており、東西南北全方向において交通量の多い交差点である。

27.京都r143をパスする高架は2輪通行禁止 28.r143をパスする高架上は対面の2車線となる 29.高架を過ぎると片側2車線となる
 烏丸五条交差点を過ぎてもなおも4車線以上の整備されて道路を進んでいく。もっとも一番左の車線はタクシーやバスが止まっていることが多いけれども。鴨川を越えて少し走ると京都r143東山五条交差点となるのだが、R1本線はこれを高架でパスしている。この高架上が対面2車線となっており、一番左の車線を走った意味がここにある。この手前では合流渋滞が起きやすく、強引に合流してくる者も少なくない。なおこの高架部は2輪は排気量を問わず通行禁止である。高架部分を過ぎ、東山五条交差点からの車線が合流すると片側2車線となる。つい先ほど通った京都市街とはうって変わって穏やかな雰囲気となる。東向きは上り勾配となっているため、前車のスピードが落ちるかもしれないので追突しないようにしたい。

30.京都市山科区では新幹線と併走する 31.京都東ICを過ぎると右車線をキープ 32.横木2交差点。R1本線と側道(?)との変則交差点
 東山トンネルを抜けると京都市山科区となる。右にカーブしながら徐々に下っていく。結構勾配がきつい上にカーブの先に信号があり見通しが悪いのでスピードの出しすぎは禁物。カーブの先に信号待ちの車がいるかもしれない。坂を下りきったところで新幹線との併走区間となる。4車線と整備された道路だが信号が多く思うように進むことができない。また京都市中心部ほどではないが交通量の多い箇所でもある。
 新幹線との併走が終わると左に大きくカーブする。このカーブの先にも路駐車両や右折待ち車両がいたりするので注意が必要だ。そのカーブの先には名神の京都東ICがある。京都東ICに入るには左側の車線を走らなければならないが、R1で大津・草津方面に行くには右側車線を走っていなくてはならない。大津市に入った直後の横木2交差点の先で左側車線はそのままR161西大津バイパスとなってしまう。ちなみにこの横木2交差点の東向きはかなり変則的な交差点で4機の信号が青く光ることはない。暇な人は現地を訪れて眺めてみよう。西向きはただの時差式信号でしかない、と思うのだが。

33.滋賀r35との交差点だが信号はなし。奥の高架は名神 34.左には名神と京阪京津線が走っている 35.R161逢坂1交差点。西からR161へは常時進入できる
 横木2交差点からは始めのうちこそ片側2車線だが滋賀r35交差点からは対面の2車線となってしまう。滋賀r35交差点付近からは左に名神と京阪京津線と沿うようにして進んでいく。京都市街から来れば山道の様相を帯びておりどうしてもスピードが落ちがちである。しかし信号が少ないのでまだ流れはいい部類に入るだろう。ここでストレスを溜めているようではこの先を耐えることはできまい。
 R161西大津バイパスとの横木2交差点より3kmほどで今度はR161現道との逢坂1交差点となる。R1を京都市から来れば常時左折可となっている。逆に草津市から来た場合は逢坂1交差点からR161へ進入することができない(東側の信号のない交差点より進入)。これ以降のR1は日常的に渋滞している区間に入る。それこそ混んでいないのは深夜くらいなものという恐ろしい区間である。原因はこの周辺にR1以外にろくな道路がなく交通が集中するからに他ならない。

36.JR大津駅の傍を通過。早朝で雨だから混んでないだけ 37.R422松原国道口交差点。左折がR422 38.JR南草津駅周辺。近年開発が著しい場所でもある
 逢坂1交差点以東は流れの悪い状態が続く。前述したように対面2車線と幹線国道にしては貧弱な状態の道路に交通が集中する上に信号が多いときている。さらには沿線の商業施設等も多い。これでは渋滞してくれと言っているようなものだ。昼間であれば曜日を問わず流れの悪いことが多い。レジャーシーズンの休日の夕方なんかはじりじりとしか進まず、かなりの忍耐力を要する区間である。
 石山駅付近で京阪の線路を高架で越え、橋に入る直前にR422松原国道口交差点がある。複雑な構造を持ち(R1から見れば単純な構造にしか見えないが)、渋滞の発生に一役買っている交差点である。この交差点を越えると瀬田川大橋となる。数多くの川が流入する琵琶湖にあって唯一流出する川がこの瀬田川である。
 瀬田川を渡ると普段であれば多少は流れが良くなる。だが快走と言えるかというとNOである。写真では快走できているように見えるが時間が早いことと悪天候が要因だろう。普段はもっと多いはずである。瀬田大橋から3.3kmほどで草津市に入る。草津市に入っても信号が多くなかなかイイ流れに乗ることができない。立命館草津キャンパスができ大企業の工場もあるので近年開発の著しいJR南草津駅周辺を通り過ぎる。

39.新矢倉交差点。高架は京滋BPを越えてきた下り車線 40.新矢倉交差点以降は久しぶりの片側2車線となる 41.R8との分岐はJCT形式となっておりR1は右車線を走る
 そして草津市役所に程近い新矢倉交差点で京都府久御山町で別れた京滋バイパスとの合流を果たす。その間の非バイパスの距離は約38km、京滋バイパスは約28kmである。時間を比べたことはないがバイパスの方がかなり短いことは疑いない。京都・大津市内が混雑する時は名神なり京滋バイパスなりを使う方がいいだろう。お金を惜しむ場合は時間に余裕を持ちましょう。この新矢倉交差点からは片側2車線、計4車線となり急に流れが良くなる。ま、当然と言えば当然だが。
 草津市大路で短いトンネルをくぐるのだが実はこの上に川が流れていた。すでに付け替えられて水は流れていないようだが、少し西のJR東海道線もこの川の下を走っている。この少し先で栗東市に入る。京阪への通勤圏として人口増加の著しい滋賀県だが、その牽引役ともいえるのがこの栗東市である。
 京滋バイパス合流より約4kmでR8との分岐交差点となる。ここまでその表示は一切なかったが、実は堀川五条交差点からここまではR8との重複区間である。一部の道な人を除いてその事実を知っている滋賀人は少ないと思われる。筆者も滋賀県に住んでいた時期があったが国道に興味を持つまでそのことを知らなかった。ちなみにこの分岐は名神の栗東ICがあるせいかどうか知らないがJCT形式となっている。R1を京都市から来れば右車線を走っていればそのままトレースできる。

42.R8分岐後は名神入口までは片側2車線となっている 43.対面2車線だが流れは悪くない 44.今までと比べるとだいぶ田舎の雰囲気が濃くなる
 R8と分岐すると名神・栗東ICまでは片側2車線だがそれを越えると対面の2車線となる。大津市内と同じ構造だが、交通量はだいぶ少なくなっている。大津市内と違いこちらはトラックの割合が多い。遠回りとなる名神を避けてR1で京都・大阪と名古屋間を行き来しているのかもしれない。また運送会社の営業所もあるというのも理由だろう。前にトラックがいると信号のたびに鈍加速でイライラさせられるが、対面通行な上に対向車が常にいる状態なので追い抜きをかけることはまず不可能だろう。野洲川に沿って石部町、甲西町と抜けていく。

45.朝国橋の北詰で滋賀r27朝国交差点となる 46.朝国交差点以降も対面2車線が続く 47.名坂交差点より片側2車線となる
 R8分岐から13km走ると野洲川を渡る朝国橋となる。橋の手前で左にカーブしそれを渡った先には滋賀r27朝国交差点となる。R1は橋上を右車線を走っているとそのまま四日市方面へと誘導される。この交差点以降も対面の2車線なのだが、多車線化に向けての工事がすでに着工しているようだ。少なくとも拡幅予定地は確保されていた。R1を栗東方面に向かっていれば混むのはこの辺りからというパターンが多い。多車線となれば渋滞緩和に役立つかもしれないが、結局は朝国橋を先頭に混むのではないだろうか?
 水口町名坂の滋賀r549名坂交差点からは片側2車線となる。今までは抜くに抜けない状況が続いたが、ここぞとばかりに抜きにかかる車も多く見られる。逆に栗東方面に向かっていればここから対面通行となる。

48.バイパスに入ったせいか沿線の建物も少なくなる 49.高架は建設中の第二名神 50.三重県を東海地方たらしめている鈴鹿峠を越える
 名坂交差点以降はそれまであった沿線の商業施設などもぐんと少なくなる。おそらくバイパス化された区間を走っているのだろう。ここまで来ると交通量・信号ともに少なく走りやすい状態となる。名坂交差点からすぐにR307、ついでR307日野水口グリーンバイパスとの交差点となるがR1はそれらの頭上を高架でパスしている。土山町内は再び対面2車線となるのだが、交通量が少ないので流れは良い。
 土山町役場を過ぎて進み、道の駅「あいの土山」を過ぎるとバイパス化されたような4車線となる。ここも流れが非常に良い。多少上り勾配なので前にトラックがいればスピードが落ちるが容易に追い抜くことができる。第二名神の高架の下を通過するといよいよ本格的な鈴鹿峠越えとなる。勾配自体はそれほどきついものではないが距離がカーブがきついので走行には注意が必要だ。煽ってくるトラック(に限らないけれども)がいるかもしれないが、そんな奴は無視しておこう。
 坂道を登っていると上下線が分離し直後にトンネルに入る。県境の鈴鹿トンネルである。梅田新道交差点から鈴鹿峠まで近畿内のR1の距離は約111kmである。

   
51.鈴鹿峠を一通り越えると対面通行となる    
 鈴鹿トンネルを抜けると三重県関町となる。上下線が分離した構造となっておりそれぞれ2車線ずつ(大阪方向は登坂車線があるかも)となっている。勾配のきつさもさることながらカーブもかなりきつい。雨天時はもちろんのこと晴天時でも充分に注意して走らなければならない。名古屋方向の下り線を通っていると時折上り線が見えるが、そちらは橋で一気に高度を稼いでいる。おそらくは下り線が元々のR1だったのではないかと推測される。急カーブ急坂の道路を拡幅するよりも新たに造った方が金銭的にも経済的にも有利なのだろう。と言うわけで上り線は勾配はきついものの急カーブは少ない。だからと言ってスピードの出しすぎは禁物であることは言うまでもあるまい。鈴鹿峠を一通り下りきると分離していた上下線が合流し対面2車線となる。以降は関町の集落内を抜けながら下っていく。

 この鈴鹿峠越えの時かなり激しい雨が降っており写真撮影どころではなかった。撮れても非常に見にくいものになってしまうため写真が少ないですがご了承のほどを。機会があれば撮りに行くかもしれませんが関東に移住したのでこのまま行かない可能性の方が高いです。
 新所町交差点でR25非名阪が重複してくる。案内標識がなければまず二桁国道との交差点とは思えない。それほどまでにR25非名阪は虐げられている。R25が重複させながら関町の中心部を通り抜ける。その名の通り中世の関所があった地で今なお当時の街並みが残る貴重な町である。道の駅「関宿」もあるので観光の拠点にも使える。東名阪(ひがしめいはん)亀山ICまでは対面通行が続くが流れはあまりよくない。ちなみに亀山ICより南側は名阪国道となっており、何を隠そうこれもR25である。

52.亀山バイパスは対面2車線だが信号がほとんどない 53.鈴鹿市内は中央分離帯付きの4車線 54.信号も少なくハイスピードで流れる
 亀山IC以降は亀山バイパスとなる。R1のバイパスと言うと片側2車線、上下4車線以上の道路を思い浮かべてしまうがこの亀山バイパスは対面の2車線である。とは言うものの高架道路なので信号が少なく流れは良い。が、ハイスピードでとばしていると急に信号があるのでくれぐれも事故には注意したい。R306を始め大概の交差道路とは高架でパスしている。
 R306を越えて少し走ると三重r28との交差点となるがR1はこれを左折し、その後は片側2車線となる。いくつか信号はあるもののかなり流れは良くハイスピードで流れている。これぞ日本の大動脈‘R1’といった感じである。この状態は鈴鹿市を抜け四日市市に入っても続く。

   
55.R25と分岐する時はR1が側道へ入る    
 だがその状態も亀山IC新所町交差点から重複していたR25と分岐する箇所までである。R25は2車線とも直進して高架に入るのに対し、R1は左車線から分岐した側道に入る。天下の国道1号線が格下の、しかも二桁酷道として名高いR25に劣った扱いを受けている。とんでもない話である。しかし文句を言っても仕方ないので側道に入り大治田交差点を左折する。

国道1号 part3