国道1号
part1

R2梅田新道交差点〜R9堀川五条交差点
大阪市→守口市→寝屋川市→枚方市→
→八幡市→久御山町→京都市

 日本の二大都市を結びもっとも小さい数字の国道である。天下の国道1号線とはよく言われたもので、国道に興味があろうとなかろうとその名は全国に知られており、どことどこを結ぶ国道かも大抵の人が知っているのではなかろうか。
 今回はその日本一の国道に挑戦することになった。関東進出の手始めとして神奈川県某所にホテルを取ってあり日曜の夕方までに着けば良いという非常に緩やかな日程が組まれており、それなら一度やってみたかったR1走破でもやってみるかということになった。ホテル代は会社持ちなので余計な費用をかけずに大阪・東京ふたつの拠点を持つことなど今後の人生においてまずありえないことだろう。とは言うもののさすがにこれを一気に完走するのは無理。ただ走るだけなら可能だが写真撮影の可能な明るい時間帯に走りきるのは不可能だろうと言うことで、複数日程で走ることにしたが連続して走っているわけではない。また普段は極力使わないバイパスだが、今回は距離が距離だし街中の現道は混雑しているだろうからバイパスも積極的に使っている。ただし国道との交差点をパスしてしまう京滋BP、静清BP、横浜新道は有料無料を問わず使わないようにしています。


1.梅田新道からすぐにR423梅新東交差点となる 2.梅新東交差点からは片側3車線
 天気はあいにくの雨模様。普段はこんな天気の時は中止なり延期なりするのだが、今回は前述の理由があるのでこれ以上悪化することがないように祈りながら終点の梅田新道交差点を出発する。東の日本橋交差点と並んで国道界の重鎮交差点である。東にR1とR163、西にR2、北にR176、南にR25とR26とR165と、7本の国道の交差点となっており、東西南北4方向に伸びる国道が全て異なる番号という点でも特異な交差点である。
 梅田新道交差点から走り始めるとすぐにR423梅新東交差点が現れる。400番代の国道とはいえ高架でR1の頭上を通過しておりR1が格下の国道にすら見えてくる。だが車線数は上下7,8本と多い。ただし上りは5車線中2車線だけとなっている。梅新東交差点を通過するとR423からの出入口の高架道路を間に挟んで片側3車線となる。早朝だからスイスイ進んでいるように見えるが、昼間はもっと交通量が多く路上駐車もあるのでこんなにすんなり通ることはできないはずである。片側3車線は大阪r30東天満交差点まで続く。余談だがそのふたつ西に東天満1東交差点が、ひとつ西に東天満西交差点がある。ややこしい名前で通るものを惑わせる。


3.大川(旧淀川)に架かる桜宮橋。ここから4車線となる 4.分離帯なしの4車線が続く。昼間は路駐車多し
 東天満交差点を越えると車線が減り中央分離帯もなくなる。対面の4車線と都市部によくある構造だ。桜宮橋を渡り東へ進んでいく。JRや京阪のガード下をくぐるが、いたって普通の国道である。ただしここは大阪なので路上駐車は多い。近辺に住んでいれば当たり前の光景かもしれないが、他地方から来ると面食らうかもしれない。

5.蒲生4交差点を左折すると地下鉄工事中だった 6.京阪本線の関目ガード下は3.8mの高さ制限がある 7.緑1交差点からは真の単独となる
 梅新から3kmの大阪r8蒲生4交差点は左折しなければならない。案内はあるので間違うことはないだろう。左折した先も4車線とごく普通の都市国道だが、地下鉄工事をしている箇所もあった。長堀鶴見緑地線と谷町線を結ぶ路線(ではなく地下鉄今里筋線とのこと)地下鉄工事区間を過ぎさらに進むと京阪の関目ガード下を通過する。このガードは桁下制限高が3.8mとなっている。乗用車でそれ以上の高さはまずないだろうが大型トラックでは注意が必要だ。ちなみに蒲生4交差点の直前にこの高さ制限を警告する掲示があったが、そこにはR163の文字もあった。そう、梅新から緑1交差点まではR163重複区間なのだ。その距離5km。重複を示すものは一切ないので、一般人の認識は緑1交差点からR163が始まるという程度でしかないだろう。緑1交差点以降も片側2車線の道路が続く。昼間なら交通量も多くすんなり通れないに違いない。
 大阪市を出て守口市に入るとすぐにR479京阪本通1交差点となる。内環状線と呼ばれるR479は全線に渡って整備されており交通量も路駐車も多く、典型的な大阪の都市国道である。

8.大阪r2大日交差点を左折する。直進のr13が旧R1 9.大阪r2重複区間。京都方面は庭窪交差点を一旦左折する 10.庭窪局前交差点を左折してすぐの信号を右折する
 R479京阪本通1交差点からも片側2車線道路を淡々と走っていると目の前に高架道路を横たわっている。近畿道と大阪r2である。R1はこれを越えて直進ではない。直進は大阪r13となっており、寝屋川・枚方両バイパスが開通する以前の旧道である。現役のR1はこの大日交差点を左折して大阪r2と重複する。この時点で京都は右方向なのだが、ここでは素直に右折するだけではすまない。大日交差点から400mほど先の庭窪局交差点を左折して最初の信号を右折して180度方向転換して京都方面に進む。そのややこしい構造のせいか、この付近は朝夕を中心に常に渋滞している。今回は車が少ないがこれは早朝だからであり、いつもこんな状態とは思わないように。

11.高架に上ると寝屋川BP。正面は近畿道、右は阪高 12.寝屋川バイパス。阪高合流以降は片側2車線となる 13.大き目の中央分離帯付きの片側2車線
 ややこしい構造の交差点を経て大阪r2との重複区間を終える。と同時に高架に入り寝屋川バイパスとなる。近畿道を越えると右の阪神高速守口線が合流し、以降は片側2車線となる。大阪r15やr18など主要な道路を高架でパスするのだが、それ以外の道路との交差点には信号がある。写真を見ると片側2車線と整備された国道を気持ちよく走れるように思えるが、これは早朝だからで昼間はそうもいかない。交通量が多く常に流れが悪い可能性のほうが高い。

14.下り車線だけが高架となったらR170中振交差点は近い 15.R170中振交差点。上り車線は4車線中の右2車線がR1 16.中振交差点以降は枚方バイパスとなる
 寝屋川バイパスを順調に進んでいるとR170中振交差点となる。R170は外環状線とも呼ばれており大阪の幹線道路である。本来ならR1、R170のどちらかが高架なりで交差点をパスさせるべきなのだろうが、交差の角度からしてそれは不可能なのだろう。R1下り(大阪市向き)は高架で越えられるのだが、逆の上りは信号をいくつか通過しなければならない。時間帯によっては各方向ともの混雑する交差点である。R1上りの場合は交差点手前で右車線を走る方が良い。中振交差点ではR1の車線はそのままR170に、南から合流してきたR170がR1の車線となる。つまりR1とR170の車線が入れ替わるのだ。事前にそれを知っていれば問題ないが、知らないと焦るかもしれない。急に気付いて強引な車線変更も見られるので他車の動きにも充分注意したほうがいいだろう。

 中振交差点を抜ければ枚方バイパスとなる。寝屋川バイパスと同じような構造で片側2車線となっている。

   
17.枚方市宮之阪付近。沿線には郊外型店舗が立ち並ぶ    
 中振交差点から2kmほど走るとR168天の川交差点となる。この天の川交差点という名はラジオの渋滞情報でよく出てくる常連の交差点である。さすがに朝の6時頃だとすんなり通れる。天の川交差点から1.5kmで今度はR307池之宮北交差点となる。この交差点も渋滞情報でよく聞く名前である。この周辺は郊外型の店舗が立ち並んでいて、平日だけでなく休日でもかなり混雑している場所である。なまじ流れている時は道路沿いの店舗に入る・出る車には要注意。また中央分離帯があるせいで、開口部で強引にUターンする車も見られる。
 池之宮交差点以降は大抵の場合それなりに流れの良い区間となる。もちろん京阪間の幹線道路なので曜日・時間帯によっては相当の混雑を覚悟しなければならない。道路自体は中央分離帯付きの片側2車線なので走りにくいと言うことはない。;この辺はさすがR1と言ったところだろうか。

 
18.京都府八幡市に入ったとこら辺だと思う 19.木津川大橋を渡って久御山町に入る  
 西友の配送センターを通り過ぎると京都府八幡市に入る。府境の前後に長尾峠と洞ヶ峠という名が付いた交差点があるので府境は峠なのだろうが、まったくそんな感じはしない。少し小高い丘という感じで住宅が立ち並んでいるせいだろう。京都府に入っても枚方バイパスは続いているので片側2車線と整備されている。昼間ともなると交通量も多く混雑気味なのだろう。
 木津川を渡ると久御山町に入る。R1で最初の町だが京都市の隣でもあるし、沿線の建物は少ないのだけれども田舎臭さはあまり感じない。トラックを含め交通量の多さがそう思わせているのかもしれない。

 久御山町でR478との交差点がある。R478だけでなくR1バイパスとの交差点でもあり、直進がR1非バイパス、右折がR1バイパス、左折がR478となっている。また高架の有料の京滋バイパスもありR1を横切っている。京滋バイパスの側道のようなR1バイパスはR24交差点でぶち切れているので大津へ抜けたいのなら高架に入らなくてはならない。乗用車で1000円程度と安くないが、慢性的に渋滞している京都・大津市内をパスできるので対費用効果は充分にあると思う。昨年久御山JCT以西の区間が開通し名神と繋がったのでますます使い勝手が良くなった。

 
20.R171京阪国道口交差点の手前の地点 21.R171京阪国道口交差点は右折しなければならない  
 R478交差点を過ぎると京都市伏見区に入る。久御山JCT以降は約500m東にR1のバイパス(洛南道路)が走っているのだが、3kmほど北の京都r188交差点までしか続いていない。いや、道路自体はそれ以北も続いているのだが国道の指定を受けていない。先ほどの京滋バイパスの側道部分と言い、この辺りのR1バイパスはぶち切れまくりの不甲斐ない状態だ。よく言えば改良中ということになるだろうか。
 宇治川を渡りさらに北へ進んでいく。道路は対面の4車線で、中央分離帯のあった大阪に比べるとほんの少しだけグレードが落ちるがほぼ一直線なので走ってて気持ちが良い。と言いたいところだが、交通量は多く信号でよく止められるので気持ちが良いとは言いがたい。

 京都市南区に入る直前で京都南ICがある。朝夕を中心に名神から出てくる車でごった返す場所である。観光都市・京都の玄関でもあるので観光シーズンの休日なんかは目も当てられない状況になっていることも多々ある。実は少し手前で忘れ物に気付いて名神を使って取りに帰っている。往復1時間強のロスを強いられた上に雨まで降り出してきた。雨天のため、以降は見苦しい写真が多くなりますがご了承のほどを。
 京都南ICから2.5kmほど北上するとR171京阪国道口交差点となる。R1はこれを右折しなくてならない。3車線のうち2車線が右折レーンなのが幹線道路たるR1らしい側面だ(ただし真ん中の車線は右直共用である)。

22.京都r143九条油小路交差点を左折して再び北へ進む 23.近鉄、新幹線、ついでJR在来線をアンダーパスする 24.左に見えるのは西本願寺
 京阪国道口交差点を右折するとこれまで同様に4車線道路が続く。だが180mほど先の京都r114九条大宮交差点を左折してr114へ入る車も多く、左折専用レーンがあるとは言え混雑しやすい状況となっている。近鉄京都線の下を通過した直後の九条油小路交差点を今度は左折する。こちらは左折専用レーンは一番左端の1車線のみであり、しかも短い。それに対し直進の京都r143は2車線も割かれている。どうしたR1よ、府道に負けるのか?ちなみにこれを右折して南へ向かうと前述のR1バイパス(洛南道路)となる。つまり洛南道路を北上するとここに出ると言うことだ。なんで国道に指定されてへんのやろか?
 九条油小路交差点からは北向きは3車線(南向き2車線)となる。とは言うものの左車線は路上駐車が多く、右車線は八条油小路交差点で右折車線に化けるので、実質1車線としかしか機能していない。近鉄線やら新幹線やらJR在来線の線路をアンダーパスする。京都駅のすぐ近くで、駅に向かう車が交差点で連なっていることが多いのでこの周辺は常に渋滞している。さらに2004年5月現在共同溝工事が行われており渋滞に拍車をかけている。はっきり言ってよっぽどのことがない限り通りたくない箇所である。仕事や観光で京都市に用事があるのでなければ前述した京滋バイパスか名神で一気にパスすることをお勧めする。
 JRのアンダーパスを越えると片側3車線となる。約1km先で右折しなければならないのでここは右車線を走るのがベター。他の注意点としては西本願寺の北端で左・右とクランク状になっているのでスピードの出しすぎには要注意。昼間は混雑気味でスピードを出せないが、深夜は結構スピードが出てしまう箇所である。オービスも設置されている。これを越えるとR9堀川五条交差点となる。

国道1号 part2