国道308号
part1

R25新橋交差点〜R170箱殿交差点
大阪市→東大阪市

1.R25・R26・R165・大阪r173新橋交差点 2.片側3車線 3.阪神高速1号環状線
 大阪市の繁華街のひとつ、心斎橋にあるR25R26R165新橋交差点がR308の起点である。酷道として全国に名を馳せているR308だが、新橋交差点の近くには百貨店や地下街があるなどまごうことなき繁華街であり、昼間は人も車も非常に多い場所である。交差点の下には大阪市営地下鉄の御堂筋線と長堀鶴見緑地線の心斎橋駅もある。
 そんな新橋交差点から走り始めると片側3車線と実に都市部らしい整備された状態となっている。昼間であれば路上駐車が多いのだが、走行したのが早朝とあって意外にも少なかった。長堀鶴見緑地線と堺筋線の長堀橋駅の上で堺筋との長堀橋交差点を通過し、阪神高速1号環状線の高架の下をくぐる。

4.松屋町交差点で右端車線が右折専用車線になる 5.中央分離帯のない4車線 6.大阪市中央区だが、右(南)は東成区
 阪神高速の高架の直後の松屋町筋との松屋町交差点で右端車線が右折専用車線となってしまう。この松屋町交差点の下には長堀鶴見緑地線の松屋町駅がある。車線1本と中央分離帯がなくなって4車線道路となり、緩やかな右カーブを曲がってから谷町筋(=大阪r30)との谷町6交差点を通過する。谷町6交差点の下には長堀鶴見緑地線と谷町線の谷町六丁目駅がある。上町筋との上本町1交差点からは区境を走っており、道路自体は中央区に属しているが、右(南)側は東成区となっている。

7.JR大阪環状線 8.玉津1交差点は右にカーブしながら通過 9.路側帯が広めに取られている
 市道との玉造交差点を通過した直後にJR大阪環状線のガードをくぐる。国道の南側には玉造駅が隣接している。玉造交差点からはそれまで地下を走っていた長堀鶴見緑地線が北に転進している。また、大阪環状線のガードが区境となっており、以東は東成区である。
 市道との玉津1交差点は十字路ではあるもののR308は右斜め前方に進む形状である。あくまで直進なので左右どちらの車線を走っていても国道をトレースできる。フェンス状の中央分離帯のある片側2車線道路だが、路側帯が広めに取られている。路上駐車があっても影響が少なくなると見るべきか、路上駐車しやすくなっていると見るべきか。

10.大阪r173・r702今里交差点は左斜め前方へ進む 11.沿線の高層建物の割合が減少 12.R479・大阪r24新深江交差点を左折
 玉津1交差点から約800mで大阪r173・r702との今里交差点に至る。府道2本に加えて市道も交差している五差路であり、R308は左斜め前に進む。r173は起点で交差していたものと同一の府道でありここまで重複区間という事になる。r702は大阪を代表する繁華街に近いR25・R26・R165難波交差点を起点に持ち、そして終点は奈良市内にある。なお、今里交差点近傍の地下には千日前線と今里筋線の今里駅がある。
 今里交差点からも路側帯が広い片側2車線道路が続いている。道路状況に大した変化はないが周囲の建物に高層の物の割合が少なくなってきているのが分かる。地下鉄の新深江駅の上を通過してすぐにR479・大阪r24新深江交差点に至る。R308は左折して深江橋方面に進む。手前の交差点に案内標識が設置されているのだが、信号が近接し過ぎていて標識が見にくいので要注意である。ちなみにr702は直進してr24と重複している。

13.新深江交差点からも片側2車線 14.R479深江橋交差点を右折
 新深江交差点からも片側2車線道路が続いている。400番代後半の国道との重複区間だが、R479に関して言えば大阪内環状線(内環)と呼ばれる幹線国道であり交通量も非常に多い。約1.2km進むと阪神高速13号東大阪線の下、大阪市営地下鉄中央線の深江橋駅の上でR479深江橋交差点を右折して奈良方面に進む。

15.深江橋交差点の直後は側道状態 16.阪神高速の高井田出口と本線の高架 17.JRおおさか東線の高井田中央駅
 中央大通と呼ばれる市道とR308奈良方面は跨道橋で交差点を越えているため、深江橋交差点からしばらくは側道を走る事になる。約300m走り管之里歩道橋付近で跨道橋からの本線と合流して片側3車線になる。大阪r159との交差点で市境を越えて東大阪市に入り、阪神高速の高井田出口と合流する。高井田本通6交差点にかけては本線3車線と側道がある。高井田本通6交差点以東は片側3車線になり、JRおおさか東線の高井田中央駅の下を通過する。地下には中央線の高井田駅がある。

18.阪神高速を挟んで片側3車線 19.長田出口の手前で本線と側道に分離する 20.側道部分も多車線
 交通量と信号機付きの交差点が多い片側3車線道路を東進する。阪神高速の高架の下を走っているが意外に圧迫感は少ない。第二寝屋川を渡った直後に大阪r15藤戸新田交差点を通過し、その先の市道との長田西交差点を過ぎると阪神高速長田出口の高架の橋で側道と本線に別れる。側道と言っても2車線あり、そちらの交通量も少なくない。

21.大阪r2西荒本北/東荒本北・荒本交差点 22.「石切5km 第二阪奈4km」 23.阪神高速の下の高架は近鉄けいはんな線
 本線2車線+側道2車線の状態を走っていると大阪r2との長田交差点を通過する。このr2は大阪中央環状線の旧道と呼ばれている府道である。長田駅の上を通過した先で本線と側道が合流し、大阪中央環状線(中環)と呼ばれる大阪r2との西荒本北交差点と東荒本北・荒本交差点を通過する。2つの交差点の間に近畿道が通っており、阪神高速との東大阪JCTを形成している。
 東荒本北・荒本交差点からは片側2車線となり、反対車線との間に阪神高速があるという状況もこれまでと同じである。荒本駅の上を通過して少し走ると近鉄けいはんな線の高架が地下から出てくる。ちなみに大阪市営地下鉄の中央線は長田駅までで、以東は近鉄のけいはんな線である。

24.近鉄・吉田駅 25.緊急交通路に指定されている 26.低い方の高架道路は水走出口
 交通量の多い片側2車線道路を走っていると吉田駅の下を通過する。周辺に工場や物流センターが立地しているせいもあって大型トラックの交通量が非常に多い。昼間であれば上を走っている阪神高速とともによく渋滞する場所である。

27.水走出口合流とは片側3車線 28.R170被服団地前交差点
 阪神高速の水走出口と合流すると片側3車線になる。高架道路自体は続いているが、この水走ICを境に東は第二阪奈道路区間である。恩智川を渡って緩やかな勾配を下るとR170被服団地前に至る。R479=大阪内環状線、大阪r2=大阪中央環状線に続き、R170は大阪外環状線と呼ばれる幹線国道である。そのせいか、5車線のうち4車線はR170への右折もしくは左折車線で、直進のR308は1車線だけである。

29.西石切ランプ 30.新石切駅の横を通過 31.R170現道・大阪r168新石切駅前交差点を右折
 被服団地前交差点を通過すると片側1車線となり、第二阪奈道路の西石切ランプの流入路が右側に分岐する。この第二阪奈道路は府県境を阪奈トンネルで越えており、車両通行困難な暗峠区間のバイパスという位置付けで、大阪府道路公社及び奈良県道路公社が管理する有料道路である。自動車専用道路のため歩行者や自転車、原付は走行できず、また阪奈トンネルの全長が5500mをこえるため危険物積載車両も通行できない。
 西石切ランプからも片側2車線が続くが、近鉄けいはんな線の新石切駅の横からは車線が増えて片側2車線になる。新石切駅の東端付近でR170現道と大阪r168との新石切駅前交差点を右折する。第二阪奈道路と近鉄けいはんな線の高架の南側にはR308大阪市方面車線との交差点があるのだが、こちらは東山交差点と別の名称が付けられている。

32.R170重複区間 33.R170現道・大阪r702箱殿交差点
 東山交差点からは対面2車線となり、歩道のない狭苦しい道路状況になる。駅に近い事もあって歩行者や自転車が多く、また車両の通行も多いため、どちら側の立場になっても通行しにくい区間である。東山交差点から約900m南の箱殿交差点を左折して枚岡公園方面に進む。案内標識にはR308のおにぎりどころかR170のおにぎりもなく、r702のヘキサもない。R170の行先の瓢箪山には商店街区間が存在する。また案内標識にある通り、右折してr702を道なりに直線的に進めば新深江交差点を経て今里交差点まで戻る事ができる。さらに付け加えるとr702はこの先暗峠を越える区間がR308に重複しており、国道マニアだけでなく地方道マニアにも門戸を広げている峠と言える。

国道308号 part2