国道488号
part3

R186交差点〜せいこ橋
廿日市市→
→益田市

92.R186・R434交差点の直後は2車線道路 93.「県境より先 通行止 国道488号」 94.「最大幅2.0m」
 R186R434交差点を右折して単独区間に戻ると緩やかな上り勾配の2車線道路を走るが、僅か250m程でセンターラインがなくなり道幅も狭くなる。幅員減少地点には広島r293交差点と同様の標識群があり、左から順に幅2.0m超の車両が通行できず島根県内が通行止である旨、積雪時通行不能区間が11.0kmである旨、異常気象時通行規制区間も11.0kmである旨の標識が設置されている。電光掲示板にも県境より先が通行止であるという情報が表示されている。標識群を過ぎた直後には最大幅2.0mの規制標識が設置されており、これ以降は法的に幅2.0mを超える車両は通行できない。

95.左側は排水溝、右側は中津谷川 96.不栗付橋 97.「道路情報レベル4」
 道幅は1.0車線幅にまで一気に狭くなるうえに左側の排水溝、右側の中津谷川があるため離合できる場所もほとんどない。うっすらとは言え轍苔が生えており、交通量が極めて少ないことが分かる。前後でシケイン状にカーブしながら不栗付橋を渡った先から「道路情報レベル4」区間に入る。

98.轍苔も生えている 99.ガードレールのない区間も少なくない 100.崩落復旧跡も確認できる
 中津谷川と反対側の排水溝はなくなったが、道幅は1.0車線幅から変わらず走りやすくなったとは言えない。山間部の割に勾配は非常に緩やかで急カーブもない。ガードレールが設置されていない区間も多い。そんな中で法面の崩落を復旧した場所を通過する。保護工部分や舗装部分を見ても落石通行止が始まって以降に復旧されたと思われ、通り抜けられない道路であっても最低限の維持管理は行われているらしい。

101.小川林道との交差点 102.「重量制限18t」 103.主川の谷筋を走る
 出合橋の東詰で小川林道との交差点を通過してからも道幅を始めとする道路状況に変化はない。18tの重量制限を示す規制標識が設置されているが、直近には重量制限が掛かりそうな橋といった構造物は見られない。そもそも車幅2.0m未満で重量が18tを超える車両は存在しないだろう。

104.「一旦くるまを止めて 次の看板をご確認ください」 105.「7km先 全面通行止め」 106.三坂八郎林道との交差点
 右のヘアピンカーブを曲がると三坂八郎林道が交差している。交差点の手前には島根県が設置した看板が2つあり、7km先で全面通行止である旨を警告するとともに迂回路が示されている。わざわざ「一旦くるまを止めて次の看板をご確認ください」というものまで設置されているが、看板が小さいため走行していればまず中身を確認できないためだろう。林道との交差点の手前の道幅は少し広くなっているため乗用車であれば転回も可能である。なお、迂回路しては案内されていないが、三坂八郎林道で迂回すれば最短距離で小郷橋側の通行止箇所に行く事ができる。

107.三坂八郎林道との交差点以北も狭路が続く 108.大向長者原林道との交差点 109.十方山林道との交差点
 最短の迂回路である三坂八郎林道との交差点以北も轍苔のある1.0車線幅狭路が続いている。約300mで大向長者原林道との交差点を通過する。この林道はR186交差点方面に戻る方向のため、島根県側のの通行止区間の迂回路としての機能は低い(山岳狭路酷道区間よりも走りやすいため、戻る際に通行する選択肢もあり)。さらに100m先で十方山林道との交差点を通過する。水越峠を経て安芸太田町のR191まで道路自体は繋がっているが、交差点の先でチェーンが張られているため進入できない。

110.見通しは悪い 111.R186以北では数少ないおにぎり 112.伐採されて明るくなっている
 3つの林道との交差点を通過してからも道路状況に変化は見れない。林道(作業道?)が交差している右カーブを曲がると主川から離れて谷を上る。谷の反対側は大規模に伐採されており開けた状態になっているが、道路がある側は樹木が伸び放題である。

113.交通量は極めて少ない 114.峠の手前は急カーブが連続 115.三坂峠の手前に広場あり
 伐採箇所を過ぎると鬱蒼とした木々に覆われた状態に戻る。主川からは離れたものの谷を上っているため地形的には川沿いと変わらない。ヘアピンカーブひとつを含むいくつかの急カーブを曲がった後に視界が開けると三坂峠に到着する。R186・R434交差点から約11km、三坂八郎林道との交差点から約3.1kmである。峠の手前には乗用車が5,6台停められるスペースがある。

116.島根県益田市に入る 117.大型貨物車と4.0t超車両と幅2.0m超車両は通行禁止 118.通行止までの距離が減っていない
 三坂峠から北は島根県益田市である。広島県側と同様に大型貨物車両と車幅2.0m超車両に加えて車重4.0t超車両も通行禁止である。前回走行時(2008年5月5日)は大型貨物車両と車幅2.0m超車両だけが通行禁止で、標識とは別の看板で車重3t超車両の通行を禁止していたが、なぜか車重だけ4.0tと少し緩和されていた。島根県側も異常気象時通行規制区間であり、匹見峡レストパークまでの14.7kmが対象区間である。全面通行止である旨を警告する看板が設置されているが、三坂八郎林道との交差点から進んでいるはずなのに数字が減っていない。

119.三坂峠 120.島根県側も1.0車線幅の狭路 121.「ここから 大型車幅員狭し 通行出来ません」
 三坂峠を越えると下り勾配になるが、広島県側と同様に勾配は緩やかである。峠部分で舗装と白線の境目が確認できるが、そこが広島県と島根県の管理境であろう。島根県に入ってすぐに道路情報板が設置されており、匹見までの14kmの道路情報が記載されている。
 ガードレールが整備されていない1.0車線幅狭路を走っていると島根大学農学部の演習林の入口(?)のあるヘアピンカーブを曲がる。ここからは大型車が通行できないという警告標識が設置されているが、ここで警告されても転回できるスペースはなく三春峠まで後退しなければならない。

122.なぜか白線がきれい 123.「落石注意」 124.路面状況が悪くなる
 勾配は緩やかながら急なものを含めてカーブの多い1.0車線幅狭路を下って行く。三坂峠からしばらくは路面状況が安定しているが、標高800mを下回った辺りから路面の補修痕が目立つようになり凹凸も多くなる。

125.路肩の損傷は敷鉄板で仮保護 126.ガードレールが設置された箇所もある 127.鉢ヶ平上橋
 路肩が崩落しかけている場所は敷鉄板によって仮で保護されていた。当然ながら鉄板の前後に段差が生じている。ガードレールが設置された箇所もあり、転落のおそれは低くなっているものの路肩が崩れて落ちる可能性がなくもない。等高線に沿って左のヘアピンカーブを曲がっていると鉢ヶ平上橋を渡る。

128.落石が多そうな山肌 129.複数の補修痕が確認できた 130.離合できる場所は極めて少ない
 鉢ヶ平上橋を渡ってからも落石の可能性の高い場所を通る。走行した日は路上に落ちた石はなかったが、いつ落石があってもおかしくない状況である。通行止区間に向かっているため対向車に遭遇する可能性は低いがいないとも限らないため、見通しも悪いカーブの先を気にしながらの走行を強いられる。

131.広見集落跡でヘアピンカーブを曲がる 132.広見集落を偲ぶ看板が2枚 133.広見集落の先に簡易ゲートあり
 頭上を覆っていた樹木が途切れて視界が開けた直後に広見林道が交差している左ヘアピンカーブを曲がる。このヘアピンカーブの周辺にはかつて広見という集落があったが、1970年に集団移転されて50年以上が経過しているため現存する建物はほとんどなく、また雑草に覆われているため家屋跡の痕跡も見つけるのは困難である。ヘアピンカーブの直後に広見集落付近の簡単な地図と集落に居を構えていた甲佐家の子孫による広見に関する文章を記した看板が設置されている。
 広見集落の匹見町寄りの少し広くなった所に簡易ゲートが設置されており、そこにも通行止を警告する看板が設置されている。ゲート自体は開放されており、右側の看板には「この先1km」と手書きの距離標示がある。

134.ガードレールのない1.0車線幅狭路 135.火の谷橋 136.川の反対側には家屋跡と思われる狭い平地がある
 広見ゲートからも1.0車線幅の狭路が続いている。通行止地点の直前という事もあって交通量は極めて少ないようで轍部分にも薄っすら苔が生えている場所もある。三坂峠寄りの通行止地点がせいこ橋となっているが、簡易ゲートのすぐ先にあり実際の通行止地点ではない。左にカーブしながら火の谷橋を渡り、1.0車線幅狭路を走っているとやや急な左カーブを曲がる。左カーブの川寄りに広見小学校が残っているが、廃村と同じ1970年に廃校となっており、建物自体も朽ち果てつつある。

137.せいこ橋通行止地点 138.「全面通行止」 139.迂回路
 三坂八郎林道との交差点から約11.2km、三坂峠から約8.1km、広見ゲートから約1.1kmでせいこ橋通行止地点に到着する。なぜかそれぞれの場所にあった通行止地点までの距離が合っていない。ゲートはフェンスタイプが設置されており、両脇はコンクリートが置かれている。完全に進入できない仕様ではなく南京錠を外して開ければ進入できるようになっている。つまり一般車両は進入できないが、維持管理車両等は進入できるという事である。
 全面通行止看板の間に迂回路を示す看板が取り付けられている。それによると迂回路は一旦R186まで戻って戸河内まで進んでR191、島根r307を通るルートが案内されている。迂回距離は92.7kmである。前述の三坂八郎林道を利用するルートであれば半分以下の38.2km程度で済むが、林道の通行可否が不明なので推奨ルートには挙がっていない。

国道488号 part4