国道488号
part4

小郷橋〜R9横田町交差点
益田市

140.小郷橋通行止地点 141.迂回路 142.道路情報板
 R488→E2A中国道(吉和IC〜戸河内IC)→R191→島根r307→R488というルートで全面通行止区間を迂回して小郷橋通行止地点に到着する。距離は約93kmで1時間強掛かっている。なお、全面通行止区間の距離は6km程度なので山岳狭路酷道である事を考慮しても15分程度で通り抜ける事ができると思われる。

 小郷橋の通行止地点もせいこ橋通行止地点と同じように開放式のフェンスタイプのゲートが設置されており、両脇にはコンクリートブロックが2段積みで置かれている。ゲートの奥にはチェーンを張るための支柱が立っており、全面通行止になる以前から閉鎖地点であった事が分かる。迂回路を示す看板がゲートに取り付けられているが、R186〜通行止地点の距離は表記されていない。全面通行止を示す道路情報板が設置されている点はせいこ橋通行止地点と異なる。

143.小河橋 144.赤谷林道との交差点を右折 145.三坂峠方面を向いて撮影
 通行止地点を背にして益田市街地方面を見ると小河橋が確認できる。通行止箇所としては“小郷橋”となっているが、橋の銘板には“小河橋”となっている。小河橋を渡った西詰で赤谷林道とのT字路を右折して匹見方面に進む。逆方向の走行であれば左折して小河橋を渡るが、その手前に大型車と幅2.0m超車両の通行禁止の規制標識が設置されている。4.0tの重量制限の規制標識がない点が三春峠側と異なる。

146.ほぼ平坦な狭路 147.赤谷川沿いを走る 148.匹見峡レストパーク
 小河橋からは赤谷川の左岸を走っており、道幅は1.0車線幅程度で勾配はなくほぼ平坦である。川に沿って大きく左にカーブした後に視界が開けると匹見峡レストパークの前を通る。通行止地点〜レストパーク間の約600mは走行する車両が極めて少ない区間である。走行した日がお盆休み期間中だったため、レストパークは多くの観光客で賑わっていた。

149.広見川右岸を走る 150.山根上集落 151.道幅は狭いが見通し良好で走りやすい
 匹見峡レストパークを過ぎると夫婦橋を前後でシケイン状に曲がりながら渡って広見川の右岸に移る。道幅は1.8車線幅と少し広くなるが、山根上集落に入ると1.5車線幅になってしまう。道幅は狭いもののカーブが少なく直線的なため見通しが良く意外にも走りにくさはあまり感じない。これは交通量が少ない事も影響しているだろう。

152.島根r307をショートカットする市道との交差点 153.山根下橋 154.島根r307交差点
 山根下集落の南部で市道との交差点を左にカーブしながら通過する。この市道を道なりに走れば迂回路である島根r307に行く事ができる。温泉施設の匹見峡温泉の前を通って右カーブを曲がるとセンターライン付きの2車線道路になり、半田橋で匹見川を渡った先で島根r307交差点を通過する。ここより南の区間は迂回ルートに含まれているため、必然的に往復する事になる。

155.島根r42交差点 156.匹見川沿いを快走 157.最近拡幅されたと思われる
 島根r307交差点を過ぎて左カーブを曲がり、走りやすい2車線道路を走っていると島根r42との交差点を通過する。左折してr42を約300m走るとかつての匹見町役場(現在の益田市役所匹見総合支所)に行く事ができる。r42交差点を過ぎてすぐに匹見川沿いとなり、ほとんど勾配のない2車線道路を走る。

158.島根r172交差点 159.落合トンネル 160.碁盤洞門と和又トンネル
 落合橋の西詰で島根r172との交差点を通過して落合トンネルをくぐる。r172はスーパーマップルとウオッちずではルートが異なり、前者には分断区間が存在している。島根県の県土整備事務所発行の資料によるとウォっちずのルートをr172としている。落合トンネルを出て緩やかなカーブを描きながら匹見川沿いを走っていると碁盤洞門と和又トンネルを相次いでくぐり。トンネルの西で旧道との交差点を通過する。

161.匹見川の右岸を快走 162.茶屋集落 163.見通しが良く走りやすい
 和又トンネル以降も匹見川の右岸を走る2車線快走路が続いている。右岸だけでなく左岸にも小規模な集落が存在しており、左岸沿いに道路はなく集落毎に橋を渡って行き来する必要がある。

164.所々に落石防護柵あり 165.あゆみ橋と澄川トンネル 166.かじか橋
 匹見川に沿って大きく左にカーブした先で簡易パーキングを通過するが、パーキングと言うよりは少し広いバス停である。旧道らしき市道との交差点の直後にあゆみ橋を渡って澄川トンネルをくぐってかじか橋を渡る。

167.島根r314交差点 168.「益田30km 国道9号21km」 169.拡幅工事のため片側交互通行規制中
 緩やかな左カーブの新小川橋を渡った先で島根r314交差点を通過する。r172と同様に案内標識は設置されているものの行き先の地名は表記されていない。また、r314の一部は旧道と思われる。土井ノ原集落の対岸で拡幅工事が行われており片側交互通行規制が敷かれていた。工事用の仮設信号機によって交通が制御されているが、交通量に応じて待ち時間が変動するらしい。

170.島根r54交差点 171.狭路区間が残っていた 172.沈砂池橋
 島根r54との交差点を通過するが、二桁県道との交差点にもかかわらず案内標識すら設置されていない。r54は1.0車線幅の急勾配の道路で奥の集落に向かう道路にしか見えないが、ソトバが目立つ位置にあるのでかろうじて県道だと認識できる。r54交差点直後の右カーブを曲がった先でセンターラインがなくなり1.8車線幅にまで狭くなる。採石場の前で右の急カーブを曲がって沈砂池橋を渡る。名称が示す通り、豊川発電所の沈砂池に架かっている。

173.豊川発電所の水路橋をくぐる 174.長沢第二トンネル 175.長沢第一トンネル
 前方に豊川発電所の水路橋が見えるとセンターライン付きの2車線道路になり、右にカーブしながら水路橋をくぐる。この水路橋は先ほどの沈砂池とは別の取水口から取られいた水が流れている。
 長沢第二トンネルと長沢第一トンネルを相次いでくぐる。第二トンネルの旧道は降格していないが、第一トンネルのそれは降格して島根312と市道になっている。これはトンネルが供用された時期が異なるためだと思われる(第一トンネルが2009年、第二トンネルが2013年)。

176.島根r312交差点 177.匹見川沿いが続く 178.猪木谷洞門
 長沢第一トンネルを出てすぐに島根r312交差点を通過する。交差点から須川橋の東詰まではR488の旧道に当たる。r312交差点以降も匹見川沿いの2車線快走路が続く。河川が市町境となっており対岸は津和野町域である。河川が市町境だからではないだろうが、沿線及び対岸の集落が途切れており、R488では珍しい猪木谷洞門というロックシェッドもある。

179.左に見えるワイヤーは渡河用の野猿か 180.豊川発電所の前を通過 181.小野集落
 三水集落を通り過ぎた直後に匹見川に何本かのワイヤーが掛けられているのが見える。おそらく対岸の家屋と往来するための野猿と思われる。他に道路等が確認できない事からその家屋には野猿しか訪問手段がない模様である。
 蛇行し始めた匹見川に沿っているため急カーブが多くなるがセンターライン付きの2車線道路のため走りにくさはあまり感じない。右ヘアピンカーブを曲がった後に豊川発電所の前を通る。発電所の建屋がなくなっていたが、建替え工事の最中のようである。

182.白岩トンネル 183.柿原集落 184.交通量は少ない
 小野集落を通り抜けた後に白岩トンネルをくぐる。トンネルを出ると右カーブを曲がって柿原集落や赤松集落を通り抜ける。山間部ではあるがこれまでに比べて谷が開けておりさらに走りやすくなったと感じる。

185.匹見川の堤防上を走る 186.JR山口線 187.R9・R187横田町交差点
 匹見川の堤防の上を少し走った後にJR山口線の横田JRアンダーをくぐる。前後の勾配は短いが6%とやや急であり、大雨時は冠水に注意する必要がある。アンダーパス以降は沿線の家屋が建ち並んでいるが、歩道付きの2車線道路と整備されている。
 左カーブの先でR9R187横田町交差点に至る。この交差点がR488の起点である。R2とR9を結んでいるが、益田市の中心部以西はR191が海沿いを通っているため、山陰を横断していると言うには少し足りない。なお、R187は案内標識に表記されていないが、R9の山口・松江両方面に重複している。