国道311号
part3

R42立石南交差点〜須野トンネル
熊野市→尾鷲市

107.R42重複区間 108.防波堤の内側を走る 109.三重r34井戸町交差点
 立石南交差点を左折するとR42と重複しながら熊野市の市街地に向かって進む。二桁国道とは言えごく普通の対面2車線道路であり、交通量はこれまでのR311に比べると多いものの都市部に比べると少ないと言える。世界遺産の熊野古道の一部に指定されている花窟神社と岩山を通り過ぎると市街地部分に入り、三重r34井戸町交差点を通過する。市街地においても海沿いの2車線道路が続いており多車線化はされていない。

110.海面が見える場所もある 111.鬼ヶ城トンネル 112.R42大泊海岸交差点を右折
 市街地が途切れた所で勾配を上って鬼ヶ城トンネルをくぐる。2車線ながら車線幅が狭く路側帯がほとんどないためか、歩行者・自転車の通行は禁止されている。旧鬼ヶ城トンネルが鬼ヶ城人道トンネルとなっているが、一方通行ながら車両でも走行する事ができる。トンネルを出てすぐに左にカーブし、程なくして大泊海岸交差点を右折して単独区間になる。起点のある尾鷲が直進のR42にのみ案内されている事からも分かるとおり、R311は尾鷲・熊野市間のメインルートではない。

114.大泊海岸交差点からは下り勾配 114.R42旧道(?)との交差点 115.全長8m超の車両は通行できない
 大泊海岸交差点を右折してすぐに左にカーブし、そして勾配を下りながら右にカーブする。熊野宮川に架かる大泊橋の東に2車線道路が交差しているが、これはR42の旧道に当たる。大泊海岸交差点からこの旧道との交差点まではR42の旧道でもある。そのため交差点を過ぎるとセンターラインがなくなり1.8車線幅と狭くなる。狭くなった場所には18km先の甫母地内は全長8m以上の車両が通行不能である事を警告する標識が立てられている。もっとも、標識のすぐ先にある右カーブですら通行は難しい気がしないでもない。
116.大泊町集落以降は異常気象時通行規制区間 117.磯崎橋は片側交互通行規制中だった 118.磯崎町集落付近は内陸を走る
 大泊町の集落を回り込むようにして山裾を走っていると上り勾配となり、防波堤に近付くと左にカーブして海沿いを走る。カーブ付近に異常気象時の通行規制に関する標識が立てられており、それによると連続雨量200m超、時間雨量40mm超で通行止になるようだ。
 集落が途切れてからはアップダウンしている2車線道路を走り、右の急カーブを曲がって勾配を上っていると磯崎橋を渡る。走行した日は災害復旧工事(?)による片側交互通行規制が敷かれており、8t以上の車両は通行止であった。路面を工事している様子はなかったので橋脚といった下部構造物を復旧しているものと思われる。磯崎橋からも2車線道路が続いているが、意外にアップダウンとカーブが多い。

119.磯崎トンネル 120.熊野古道の大吹峠が案内されている 121.再び8m超車両の通行不能を警告
 交通量の少ない2車線道路を走っていると磯崎トンネルをくぐる。旧道の沿線に少ないながらも家屋があるので閉鎖されていないが、雑草の生い茂り具合を見ると交通量は極めて少ない事が容易に想像できる。カイタロー鼻の付け根を走っていると熊野古道の大吹峠の案内標識が確認できる。JR紀勢本線の大泊駅と波田須駅のほぼ中間に位置しており、山間部が多い熊野古道の中でも鉄道での訪問が比較的容易な区間である。もっとも地方のローカル線なので最寄駅に辿り着くまでが苦労するかもしれないが。
 熊野古道の出入口を通過して少し進むとJR紀勢本線の上を通過するのだが、トンネルのため鉄道が交差している実感はない。波田須集落の西で8m超車両の通行不能を警告する標識が立てられている。

122.熊野市波田須町 123.波田須隧道 124.波田須隧道以降はオレンジ色のセンターライン
 波田須町の中の西波田須から中波田須にかけては山裾を走っており沿線の家屋は少ないが、東波田須は集落を横切っている。カーブが多いという点は共通している。集落を通り過ぎて少し走ると波田須隧道を通過する。トンネルの前後はセンターライン付きの2車線だが、トンネル内は1.5車線と少々狭い。また、トンネル以降はセンターラインの色がオレンジになるが、カーブとアップダウンが多いという道路状況に変化はない。

125.新鹿湾と新鹿町集落を望む 126.新鹿町集落は海面に近い 127.三重r737交差点
 右手に海が見えてくると勾配を下って新鹿町集落に差し掛かる。集落の大部分は新鹿湾の最奥の平地にあり、国道も防波堤の内側を走っている。集落の中ほどで三重r737との交差点を通過するが、左折してr737を1.3km程走るとR42熊野尾鷲道路の熊野ICに行く事ができる。

128.熊野古道の二木島峠と逢神坂峠は左折 129.海岸線沿いの狭路 130.2車線でも制限速度は30km/h
 右にカーブして湊川橋を渡ると集落が途切れて、同時に上り勾配となって海面との高低差が生じる。勾配が落ちついた所でセンターラインがなくなって1.0〜1.5車線と道幅が狭くなる。新鹿湾を望みながら約500m走るとセンターラインが復活するが、見通しの悪いカーブが多いため速度を上げられる訳ではない。

131.遊木トンネルの手前を右折して現道へ進む 132.離合できない1.0車線幅 133.遊木町集落があるため意外に交通量がある
 遊木町集落に近付いた所で遊木トンネルが見えてくるが、手前で交差している海沿いの道路もなぜか国道に指定されたままである。よって、右折して現道へと進む。2車線の遊木トンネルに対して現道は1.0車線幅のため離合できない。遊木町集落へのアクセス路となっているため意外に交通量があり、通過した際は3台の車とすれ違った。

134.おにぎりシールが残っている 135.遊木トンネルの北でバイパスに合流
 遊木町集落の中心部を通る市道との交差点からは上り勾配となり、センターライン付きの2車線道路になる。上り勾配のまま右に左に大きくカーブした先で遊木トンネルを含むバイパスとの交差点に突き当たる。左折すると遊木トンネルに戻ってしまうため、ここは右折である。

136.二木島トンネル 137.二木島湾が見える 138.荒坂隧道
 バイパスに合流した直後は沿線に家屋もあるが少し進むとそれらもなくなり、緩やかな勾配を上っていると二木島トンネルに入る。波田須隧道と同様にトンネル内部は少し狭いうえに歩行者用として海寄りの路側帯が広めに取られているのでセンターラインは引かれていない。二木島トンネルを出てすぐにJR紀勢本線の上を通過しているが、ここも紀勢本線はトンネルとなっている。その後左にカーブしてから右のヘアピンカーブを曲がる。さらに左にカーブして荒坂隧道をくぐり、等高線に沿って二木島町集落の山寄りを走る。

139.三重r572交差点 140.2車線から1.0車線に幅員が減少 141.ゼブラゾーンもなくなる
 二木島町集落への出入は逢川を渡るヘアピンカーブ付近に交差している三重r572を利用する。r572交差点からは直線となりJR紀勢本線の曽根トンネルの上を通過する。二木島湾の北側を走っているとセンターラインが消えて道幅が狭くなり、二木島町集落を結ぶ市道との交差点を過ぎると左にカーブしてゼブラゾーンもなくなる。ゼブラゾーンをなくして2車線区間を延長すれば良いのにと思ったが、狭くなってから2段階にカーブしているためあえてゼブラゾーンを設けて速度抑制を狙っていると思われる。

142.側溝に蓋がなければ離合は不可能 143.甫母町集落に入る 144.二木島湾を見下ろす
 1.0〜1.5車線狭路で二木島湾の北側の高い位置を走る。鬱蒼とした木々が茂っているが時折海面を見下ろす事ができる。狭路区間で甫母町の町境(と言っても平成の大合併以前から熊野市であった)を示す標識を通過する。全長8m超の車両が通行できないと警告されていた地名である。その甫母町集落に近付くと視界が開けて海を見ながら勾配を下って海面との高低差が小さくなる。

145.甫母町集落の防波堤は高い 146.甫母町集落を出ると上り勾配 147.楯ヶ崎の根元は2車線
 甫母町集落もこれまで通ってきた海沿いの集落と同様に平地にあるが、ここは高い防波堤が設置されており道路を走る際に圧迫感を感じる。右側に防波堤、左側に家屋もしくは塀がある場所は乗用車同士の離合すら不可能である。ヘアピンカーブはないが全長の長い車両だとカーブで前後端がつっかえてしまう可能性があるため通行規制が敷かれているのだろう。甫母町集落を過ぎると上り勾配になるため防波堤がなくなる。勾配が落ち着く手前でセンターラインが復活し、緩やかにアップダウンしながら2車線道路を走る。

148.楯ヶ崎を過ぎると道幅が狭くなる 149.これまでを考えると走りやすい狭路 150.須野町集落の唯一の出入口
 楯ヶ崎には遊歩道があり、その出入口の少し尾鷲寄りにビューポイントを兼ねた駐車場が、熊野市街寄りに公衆トイレのある駐車場がある。楯ヶ崎の根元を通り過ぎて左にカーブし、さらに複数のカーブを通過するとセンターラインがなくなって道幅が狭くなるが、もう見慣れた光景なので驚く事もない。道幅は1.5〜1.8車線とこれまでの海沿い区間の狭路と比べて広いが、見通しの悪いカーブが多いため慎重に走らざるを得ない。須野町集落の出入口の市道との交差点を通過する。沿線に家屋はないがこの須野町集落が熊野市側の最後の集落である。

151.閉鎖ゲートあり 152.須野トンネル 153.尾鷲市に入る
 アップダウンとカーブの多い1.8車線道路を走っているとセンターラインが現れ、程なくして閉鎖ゲートを通過する。ゲートからは緩やかな勾配を上って須野トンネルを通過する。全長198mとさほど長いトンネルではないが、熊野市と尾鷲市との境である。須野トンネルの開通(貫通?)は1981年だが、曽根梶賀バイパスが開通して分断が解消されたのは2001年である。つまり須野トンネルは20年経ってようやく供用が開始されたと考えられる。

 非常に中途半端な場所だが、これ以上続けるとpartが長くなりすぎてしまうため、ここで一旦区切って残りの区間をpart4に譲る。

国道311号 part4