国道311号
part2

R168本宮交差点〜R42立石南交差点
田辺市→新宮市→
→十津川村→
→新宮市→
→熊野市→御浜町→熊野市

59.請川橋は中央分離帯がある 60.カーブの多い快走路 61.旧道との交差点と二ッ石トンネル
 本宮交差点でR311の本宮バイパスと交差してからもR168との重複が続いており、熊野川に沿ったルートで酷道として知られているR168と言えどもやはり100番台国道とあって整備されている区間においては快走路である。異常気象時通行規制区間の中だがそれを感じさせない快走路具合である。新宮川に大塔川が合流している手前で和歌山r45との交差点を通過するが、案内標識には和歌山r241のヘキサが表記されていた。請川橋を渡った直後にはちゃんとr241との交差点がある。
 r241交差点からも熊野川の右岸を走っており、カーブが多いものの整備された2車線道路を快走できる。川沿いを走る旧道との交差点の直後に二ッ石トンネルをくぐり、いら原川の谷筋を通ってから東屋敷トンネルを通過する。旧道の沿線に集落があるため閉鎖されていない。また、二ッ石トンネルの途中に市境があり、トンネル以東は新宮市である。

62.枯木谷橋 63.十津川第二発電所の対岸にはロックシェッド 64.異常気象時通行規制区間内にもゲートが設置されている
 新宮市に入ってからも熊野川沿いの2車線快走路が続いている。和歌山r45交差点付近の下北橋と東屋敷トンネルの東側の枯木谷橋には中央分離帯が設置されているが、改良に伴って別の橋を架けたものと思われる。左にカーブしているロックシェッドを抜けると川に沿って大きく右にカーブして南東の方角に進む。通行止用のゲートが設置されているが、既に規制区間内に入っているため規制の起終点を示すというよりは長い規制区間の一部を規制する際に使用されるのだろう。

65.R168のキロポストペイントあり 66.短いロックシェッドもある 67.R168・R169宮井交差点を左折
 路上にはR311単独区間と同様に路面にペイントされたキロポストがあるが、当然ながらR168の距離しか表記されていない。短いロックシェッドをくぐってすぐにR168・R169宮井交差点に至る。交通量がそれなりにある割に信号機が設置されていない宮井交差点を左折してR168から分岐するが同時にR169が重複するため単独区間にはならない。停止線が移動している事が分かるが、これは熊野川に架かる宮井橋が付け替えられたためである。

68.宮井橋 69.宮井橋の北詰をS字形状に曲がる 70.R311のおにぎりも併記されている
 宮井交差点を左折するとすぐに宮井橋で熊野川を渡る。上流側には旧宮井橋があるが、新宮井橋が歩道付きという事もあって人道橋としても利用されておらず閉鎖されている。新宮井橋の開通は2015年8月30日と走行した日から半年も経過していない。宮井橋を渡り終えると右にカーブしながら緩やかな勾配を下ってから左にカーブして平坦な状態になる。以降は熊野川の支流の北山川の右岸を北上する。

71.新宮市熊野川町四滝 72.現道交差点と四滝トンネル 73.交通量は少ない
 R168重複区間ではそれなりに交通量があったのだが、R169重複区間の交通量は非常に少ない。意外にアップダウンしている2車線道路を走っていると左にカーブして四滝トンネルをくぐる。川寄りの道路が開通前の道路なのだが、なぜか国道に指定されたままでありR169のおにぎりも残っている。今回はR311トレースのため現道を通らずに四滝トンネルを通っている。

74.九重トンネル 75.葛山トンネル 76.R311現道との交差点
 宮井交差点から四滝トンネルを経て約4.6kmで九重トンネルと葛山トンネルを相次いでくぐる。アスファルト、坑口の見た目から新しくみえる通り、奥瀞道路の2期区間が開通してのは宮井橋の開通の半月後の2015年9月13日である。開通してから2か月半しか経過していないが、九重トンネルと葛山トンネルの旧道は既に通り抜けできないようで、その旨を警告する標識が立てられていた。なお、葛山トンネルの途中に県境があり、トンネル以北は奈良県十津川村である。
 葛山トンネルを出た直後に左側に交差する道路があるが、これは元々R311単独だった道路でR169現道との連絡道路として機能している。前述の通り九重、葛山トンネル区間は通行止のようだが、北側は沿線に少ないとは言え集落があるため通行可能かもしれない。

77.右折する道路が現道 78.元々R311単独区間だった所も整備されている 79.R169奥瀞道路との交差点を右折
 意外に急なカーブとアップダウンの2車線道路を東の方角に進む。奥瀞道路がR169現道とR311の交差点だった竹筒交差点よりも東に造られ、元々R311単独だった区間がR169に編入されて整備されたため、1.5車線狭路から2車線への改良を遂げている。葛山トンネルを出てから約1.5km走ると左の急カーブとなるが、その手前の信号機も横断歩道もない交差点を右折してR169から分岐する。センターラインの切れ目がないため案内標識がなければ道なりに進んでしまいそうである。カーブで見通しが悪いうえに右折車線が設置されておらず、交通量が少ないとは言え対向車には細心の注意が必要だろう。

80.左奥に見えているのはR169奥瀞道路の竹筒トンネル 81.奥瀞道路との道路状況の落差が大きい 82.和歌山県新宮市に入る
 R169交差点を右折すると1.5車線幅の道路を下り、奥瀞道路の竹筒トンネルの坑口を見ながら右にカーブして勾配を上る。R169重複区間になった部分は改良されていたが、単独区間は“ついでに”拡幅されたということもない。奥瀞道路の整備と関係ないのかもしれないが、舗装は張り替えられておりガードレールも更新されていた。
 カーブが多い1.0〜1.5車線幅狭路を走っていると名もなき峠を越えて和歌山県新宮市に入る。奈良県十津川村域を通っているのは約2.8km程度と非常に短い。十津川村に属する竹筒集落は他県を通らずに十津川村役場に行く事は不可能な場所である。もっとも仮に直接往来できる道路があったとしても、自分の村の中心部に比べて新宮市街や熊野市街の方がより行きやすいと言える。

83.和歌山県新宮市側は1.5〜2.0車線幅 84.2車線区間もある 85.瀞大橋
 和歌山県新宮市の飛び地に入ってからは下り勾配となり、道幅は1.5〜2.0車線と奈良県側に比べて広くなる。勾配がほとんどなくなって平坦になると同時にセンターラインが現れて2車線道路になる。沿線に何もない2車線道路を走っていると北山川に沿って左にカーブして進行方角を北に転じる。瀞大橋という食堂(?)付近で右の直角カーブを曲がった所で北山川に架かる瀞大橋を渡る。

86.三重県熊野市に入る 87.小川口トンネルは車線幅が狭い 88.所山トンネル
 瀞大橋を渡ると三重県熊野市に入る。和歌山県新宮市の飛び地を走る距離は約2.6kmと奈良県十津川村と同様に短い。橋の東詰には市道との小川口交差点があり、その直後には小川口トンネルがある。トンネル内も2車線だが、あからさまに車線幅が狭くなっており大型車同士の離合は難しいかもしれない。内部でカーブしており見通しが悪いため、トンネルに入る前に対向車に気付くのは不可能である。小川口トンネルを出ると板屋川に沿って大きくカーブしながら2車線道路を走り、所山トンネルを通過する。

89.旧紀和町の中心部を通る 90.三重r765・r780板屋交差点 91.板屋トンネル
 所山トンネルを出てすぐに旧紀和町の中心部を通り抜ける。中心部と言っても狭苦しい道路ではなく改良された2車線快走路となっている。中心部の東端で三重r765・r780板屋交差点を通過し、勾配を上った後に板屋トンネルをくぐる。

92.三重県では定番のおにぎりシール 93.三重r780交差点 94.三重r40交差点と風伝トンネル
 緩やかなカーブとアップダウンしながら矢倉川沿いの谷筋を走る。大きく右にカーブしている所で三重r780交差点を通過し、蛇行する川に沿って走っていると三重r40交差点の直後に風伝トンネルをくぐる。風伝トンネルは市町境のためトンネルから東は御浜町である。

95.御浜町に入る 96.新明神滝トンネル 97.新田トンネル
 風伝トンネルを出た直後に三重r35・r62交差点を通過する。カーブはあるもののほぼ平坦で整備された2車線道路なので非常に走りやすい。いくつもの集落を通っているが交通量は少ない。新明神滝トンネルをくぐり、少し進むと釜谷トンネルと新田トンネルを相次いでくぐる。それぞれのトンネルに旧道があり、出入口付近は閉鎖されていなかったので通行できるかもしれない。

98.御浜町神木 99.各生産者の無人販売所が並ぶ 100.神木公民館の前で右直角カーブ
 新田トンネルを出た直後に三重r739交差点を通過し、以降は集落を走り抜ける。空が開けており長閑な風景の中を走り抜ける。沿線には無人販売所(主にみかん?)が多く、数個並んでいる場所から数十個並んでいる場所もある。そんなローカル快走路だが、神木公民館の前には直角カーブがある。

101.再び熊野市に入る 102.三重r52金山交差点 103.金山トンネル
 神木公民館付近からは緩やかな上り勾配となるが、峠部分の手前で市町境を越えて再び熊野市に入る。2回目の熊野市に入ってからも緩やかなカーブとアップダウンの2車線快走路が続いている。凸部にある三重r52金山交差点を通過し、緩やかな勾配を上っていると金山トンネルを通過する。

104.金山トンネルからは一気に勾配を下る 105.JR紀勢本線は跨線橋で越える 106.R42立石南交差点を左折
 金山トンネルを出てからは沿岸の平地に向かって一気に勾配を下る。産田川を渡る辺りで平坦になり、右にカーブした先で三重r141矢田交差点を通過する。その先でJR紀勢本線を跨線橋で越えてすぐにR42立石南交差点に突き当たる。和歌山県上富田町のR42岩崎交差点から紀伊半島を横断して熊野市でR42に交差した、とだけ聞くと起点に着いたと言われても違和感はない。しかしR311の起点は熊野市ではなく尾鷲市にある。案内標識に尾鷲の文字はないが、左折の松阪方面が尾鷲市方面であるため左折してR42に重複する。

国道311号 part3