国道238号
part3

R239交差点〜R275交差点
興部町→雄武町→枝幸町→浜頓別町

118.緩やかな勾配を上る 119.雄武町に入る 120.「稚内189km 枝幸68km 雄武16km」
 R239交差点を通過して緩やかな左カーブを曲がった後に興部川に架かる興部橋を渡る。その後は緩やかなカーブを繰り返しながら緩やかな勾配を上って行く。峠でも何でもない右カーブ部分で町境を通過して雄武町に入る。雄武町に入ってからは緩やかな勾配を下って行く。

121.於仁志橋 122.海岸に近いが海は見えない 123.北海道r883交差点
 勾配がさらに緩やかになった所で於仁志橋を渡るが、その下を流れている川は御西川という。河川と橋の漢字は異なるが、どちらも“おにし”と読む。於仁志橋を過ぎてからは大きく左にカーブして緩やかなアップダウンを繰り返す2車線道路を走る。海岸線が近付いた辺りでJR名寄本線の興部駅から分岐した国鉄興浜南線が近接してきて、以北はオホーツク海沿いを並走していた。JR名寄本線は1989年に廃止されたが、興浜南線さらに前の1985年に廃止されている。沢木駅のあった新沢木集落を走っていると北海道r883交差点を通過する。

124.高台からはオホーツク海が見える 125.「下り5%勾配」 126.日の出岬へは右折
 日の出岬の根元を通って5%の勾配を下る。標高がやや高いためオホーツク海が見える場所もある。海側に興浜南線が敷設されていたが、航空写真でかろうじてその痕跡が確認できる程度である。

127.2車線快走路が続く 128.南雄武駐車帯 129.雄武橋
 興浜南線跡と並走しながらオホーツク海の沿岸を走る。ほとんどカーブのない2車線道路で交通量も少ないため非常に走りやすい状況である。南雄武駐車帯を通り過ぎるが、駐車帯の海寄りに興浜南線があった。雄武川に架けられた雄武橋の手前に幅員減少の警戒標識が立てられているが、路側帯がなくなる程度で2車線道路である点には変わりない。

130.北海道r49交差点 131.雄武町日の出仲町 132.おこつない橋
 雄武橋から少し走った所で北海道r49との交差点を通過すると沿線の家屋が増え始める。雄武町の市街地と言える場所を走るが、車線幅は広く走りやすい道路状況である。町役場の手前でおこつない橋を渡る。

133.北海道r410交差点と道の駅「おうむ」 134.雄武町の中心部を走り抜ける 135.アップダウンのある快走路
 雄武町の役場の前を通過した直後に北海道410交差点を通過するが、その北西に道の駅「おうむ」がある。国鉄興浜南線の雄武駅跡の近くに造られた道の駅である。雄武駅は興浜南線の終着駅でありこれより北に線路はなかったが、興浜北線の北見枝幸駅まで繋げる計画があった。興浜北線は1985年7月1日に、興浜南線は同年7月15日に廃止されて雄武駅〜北見枝幸駅間は未成線となっている。未成線区間の一部は路盤が造られており、航空写真でも確認できる。
 道の駅からも雄武町の中心部と言える場所を通っているため沿線の家屋は多いが、道路状況が良いため走りにくさは感じない。沿線の家屋が少なくなるとアップダウンを繰り返すようになるが、快走路である点に変わりない。

136.「稚内169km 浜頓別77km 枝幸48km」 137.音稲府橋 138.オホーツク海が見える
 交通量の少ない2車線道路を淡々と走る。オホーツク海沿岸と言える場所ではあるが、海岸線とはやや距離があるため海が見える場所は少ない。音稲府橋を渡った先の左カーブからは海岸線に近くなるため海が見える事もある。多少のアップダウンはあるものの直線的な2車線道路が続いている。

139.雄武町字幌内 140.北海道r60交差点 141.雄武町字枝枝幸
 幌内集落を通り抜けると上下線が分離している幌内橋を渡る。稚内方面の橋だけだったものに網走方面の橋を架けたものと思われ、前者は1963年、後者は2006年の竣工である。橋との間が少しあいているため、前後には中央分離帯が設置されている。
 幌内橋の直後には北海道r60交差点があり、交差点からの緩やかなカーブが終わるまで中央分離帯が設置されている。対面2車線道路に戻ってからは見通しの良い状態をひたすら走って枝枝幸集落を通り抜ける。枝枝幸は“えだえさし”と読み、決して誤記ではない。

142.枝幸町に入る 143.枝幸町に入ってからも快走路 144.音標集落
 オホーツク海沿いを走っていると町境を通過して枝幸町に入る。枝幸町に入ってからも緩やかなアップダウンを繰り返す2車線道路が続いており、非常に走りやすい道路状況である。音標集落を通過するが、興浜線が開業していれば駅が置かれていたであろう。

145.北海道r880交差点 146.オホーツク海沿いを快走 147.枝幸町風烈布
 音標橋を渡った直後に北海道r880交差点を通過して引き続きオホーツク海に近い場所を走る。標高は20m弱と低いが時折海が見えるロケーションである。緩やかに下りながら風烈布小学校の前を通過し、右にカーブしてフーレップ川に架かる青柳橋を渡る。

148.意外にアップダウンとカーブが多い 149.北海道r1023交差点 150.「稚内143km 枝幸市街22km」
 緩やかなアップダウンと緩やかなカーブを繰り返す2車線道路を淡々と走る。オホーツク海の沿岸を走る唯一の道路ながら交通量は少ない。乙忠部集落を走っていると北海道r1023交差点を通過する。北海道r880と同様に内陸にある北海道r120とを結んでいる道道である。

151.交通量は非常に少ない 152.山臼集落 153.徳志別橋
 時折オホーツク海を見ながら走りやすい2車線道路を北上する。沿線には集落が点在しており意外にも家屋が途切れている場所はほとんどない。山臼集落を通り抜けた後に右にカーブしながら徳志別橋を渡って徳志別集落を通り抜ける。

154.右の湿地帯の向こう側はオホーツク海 155.道の駅「マリーンアイランド岡島」 156.「しか注意」
 徳志別集落を過ぎても海沿いの快走路が続いており、岡島集落の北で道の駅「マリーンアイランド岡島」を通過する。建物は船を模した特徴的な形状である。枝幸町に入ってから鹿の飛び出しに注意を促す標識などが設置されているが、通常の警戒標識だけでなく鹿の形状をしたものまである。歩いているように見えるものや走っているように見えるものなど複数のポーズが確認できる。

157.幌別橋 158.しか注意は複数のポーズあり 159.北海道r12下幌別交差点
 路側帯がほとんどない幌別橋で北見幌別川を渡り、以降もほぼ平坦かつ直線的な2車線道路を走る。これまでと同じく交通量は極めて少ない。枝幸町の中心部の南端付近で北海道r12下幌別交差点を通過する。

160.北海道r1069南浜町交差点 161.枝幸町の市街地の西を走る 162.正面に見えるのは三笠山
 北海道r12交差点から緩やかな左カーブを曲がっていると北海道r1069南浜町交差点を通過する。r1069は枝幸町の市街地を通り抜けており、R238の旧道である。現在のR238はバイパスという事になり、市街地の西側を通っており沿線の建物は少ない。展望台のある三笠山の麓を過ぎると下り勾配となる。

163.北海道r1069岬町・北浜町交差点 164.ウスタイペ千畳岩へはここを右折 165.オホーツク海が見える区間もある
 緩やかな左カーブを走っていると北海道r1069岬町・北浜町交差点を通過する。r1069との南浜町交差点と岬町・北浜町交差点の間がバイパス区間だが、旧道との合流後も走りやすい2車線道路が続いている。なお、国鉄の興浜北線は枝幸市街地より北の区間が開業していたが、前述の通り1985年に廃止となっている。
 岬町・北浜町交差点から程なくしてウスタイペ岬の根元を通過するが、右折すると岬や千畳岩に行く事ができる。ウスタイペ岬を過ぎると海に近い場所を走っており海が見える場所もある。興浜北線はR238の内陸側に敷設されていた。

166.問牧集落を遠望 167.右折すると北緯45°国際記念広場に行ける 168.枝幸町問牧
 興浜北線跡と並走しながらオホーツク海沿いを走っていると問牧集落を通り抜ける。この集落内に北緯45度線が横切っており、旧道と思われる町道沿いに北緯45°国際記念公園という広場がある。“国際”と銘打っているがトイレと芝生ある小さな広場でインターナショナルなものはないようである。問牧集落を過ぎると集落が途切れた場所を走る。

169.目梨泊集落 170.北見神威岬公園の前を通過 171.神威岬を通る旧道との交差点
 目梨泊集落を通り過ぎてすぐに北見神威岬公園の前を通る。北緯45°国際記念公園と同様に駐車場とトイレ、東屋のみの簡素な公園であるが、神威岬が見えるロケーションのせいもあって休日ともなれば停まっている車は多い。北見神威岬公園を過ぎてすぐに神威岬を通る旧道との交差点を通過するが、閉鎖されており車両での進入はできない。現在の国道は交差点の直後に閉鎖用ゲートが設置されている。

182.北オホーツクトンネル 183.浜頓別町に入る 184.防雪柵があるため海が見えない
 緩やかな勾配を上っていると北オホーツクトンネルをくぐって浜頓別町に入る。枝幸町と浜頓別町の境のうち、斜内山より西側(つまり斜内山から神威岬にかけて)は境界未定地域だが、北オホーツクトンネル内に町境があると考えて問題ないだろう。トンネルを出てすぐに集落が存在しており、国道に沿って細長い集落を走り抜ける。海から強い風が吹きつけるためか、かなりの距離に渡って防雪柵が設置されている。

185.両側に防雪柵あり 186.「Soya ScenicByway」 187.浜頓別ウィンドファーム
 海側の防雪柵に加えて内陸側にも設置された区間の後に内陸側のみとなる。海、山の方向を問わず強い風が吹きつける地域だと推測できる。北海道r586交差点を通り過ぎて少し走ると浜頓別ウィンドファームの風車群を見る事ができる。これらの風車は興浜北線跡に沿って一列に並んでいる。

188.左にカーブして海岸線から離れる 189.「稚内94km 浜頓別市街2km」 190.浜頓別橋
 沿線の建物が増えた所で大きく左にカーブして海岸線から離れる。案内標識を見ると稚内までの距離は94kmとようやく100kmを切った事が確認できる。逆算すると網走市から200km以上走った事になる。北海道r1074との交差点を通過した後に浜頓別橋を渡る。上流側に興浜北線の橋梁があったが既に撤去されている。

191.浜頓別町の市街地を走る 192.R275交差点を右折
 浜頓別橋を渡ってからは浜頓別町の市街地に差し掛かるため沿線には多くの建物がある。町役場の少し東でR275交差点となり、右折して稚内方面に進む。この交差点はR275の終点であり、札幌市まで300km超の延長を持つ長大国道である。交差点から約500m西に道の駅「北オホーツクはまとんべつ」があるが、これは2019年5月1日に開業した新しい道の駅である。また、道の駅の南、町役場の東にJR天北線の浜頓別駅があり、興浜北線はそこから分岐していた。天北線はJRに継承後の1989年に廃止されている。

国道238号 part4