国道465号
part2

R410辻森交差点〜R297八声交差点
君津市→大多喜町

54.連続雨量150mmで通行止 55.急カーブには赤い塗装 56.よく崩落している現場を見かける
 辻森交差点を左折してR410との重複区間に入る。R465が房総半島を横断する酷道であるなら、R410は縦断する酷道と言える。その2本の酷道が重複する区間において最も酷い状態であるのは必然と言うべきだろうか。とは言ったもののセンターラインはあるので強烈な酷道ではない、今のところは。この区間はむしろカーブが多く見通しが良くないにもかかわらず意外に交通量が多く、その点が難儀と言えば難儀である。

57.大岩トンネル 58.大岩トンネル以北も急カーブが多い 59.君津市大坂
 辻森交差点から約1.0kmで大岩トンネルをくぐる。この上の尾根に房総スカイラインが走っているのだが、トンネル付近から見る限りにおいては道路があるようには見えない。トンネルを抜けると下りとなるが勾配は緩やかでカーブもトンネル以南に比べて少なく、車線幅も広いため幾分か走りやすくなる。ゴルフ場を通り過ぎると集落に入り、勾配はさらに緩やかになる。

60.大坂交差点を右折して現道へ進む 61.大坂交差点直後こそ2車線だが 62.乗用車同士の離合も厳しい道幅
 快走路となってから程なくして大坂交差点に至る。小さな案内標識があるだけで、その中におにぎりは表記されていないが、ここは右折して亀山方面に進むのが正解である。直進の2車線道路もR410なのだが、この先300mだけが国道に指定されておりそれより北は国道ではない、部分開通したバイパスの一部にすぎないのである。大坂交差点を右折した直後こそセンターラインのある2車線だが、すぐにセンターラインがなくなり道幅は1.0車線にまで狭まる。

63.左直角カーブを曲がる 64.2車線区間もあるが長くない 65.人里離れた場所ではない
 乗用車道理の離合も難しい狭路を走っていると左に直角にカーブして小堰川を渡る。その後程なくしてセンターライン付きの2車線となるが、約600mで再び狭路になり、狭いままで集落内を走り抜ける。集落を走っている事もあって山岳狭路酷道と異なり交通量は皆無ではない。

66.離合できない1.0車線区間が長い 67.松丘郵便局の前を通過 68.誰もが左折と思うT字路は右折が正解
 離合できない道幅ながら見通しは良く対向車が来てもタイミングを見誤らなければ離合に苦労する事もないだろう。松丘郵便局の前を通過して左にカーブしてT字路に突き当たるが、ここがR465を富津市から走っている場合には最大のトラップポイントと言える交差点である。なぜなら案内標識では左折と案内されている国道が、実は右折というトンでもない状態なのだ。左折する道路が広いかと言えばそうではなく狭路であるが、R410の普通の2車線区間との往来に当たって距離が短いため、暫定的に国道と案内しているものと思われる。なお、当然ながらR410を館山市から北進する場合もトラップポイントとなる。また逆方向からのトレースであれば直進してしまわないように注意を要する。

69.狭路に加えて勾配が出てくる 70.一瞬だけセンターラインが現れる 71.突き当たりを道なりに右へ進む
 T字路を無事右折してからも1.0車線狭路が続いており、それに加えて緩やかながら上り勾配となる。狭路を道なりに走っていると松丘小学校の東を左にカーブして通過し、僅かな距離の2車線区間を走る。センターラインがなくなると狭くなるが、1.2〜1.8車線と多少なりとも広くなったと言えなくもない。

72.R410の大戸見隧道の上は特に狭い 73.四町作第一隧道は素掘り 74.R410大戸見交差点を左折
 集落が途切れると勾配はなくなりほぼ平坦となるが道幅狭くなる。道路の両側をガードレールで挟まれた区間は特に狭く、ガードレールがあるため乗用車同士どころか、乗用車と歩行者の離合・追い抜きすらもできない。その最狭区間の下にはJR久留里線とR410の大戸見隧道がある。
 久留里線とR410をオーバーパスしてから右にカーブした先には素掘りの四町作第一隧道があり、この内部での離合も不可能である。隧道を抜けてすぐに民家が現れ、勾配を下っているとR410大戸見交差点に至る。案内標識が設置されていないが、R465は鈍角に左折して亀山方面に進む。R410のトレースであれば鋭角に右折する必要がある。

75.単独区間に突入 76.千葉r24名殿交差点を左折 77.意外にも沿線の建物は多い
 大戸見交差点でR410から分岐すると走りやすい2車線道路となる。R410を木更津市からトレースした場合は信号も案内標識もない大戸見交差点を鋭角に左折するというアクロバティックな事をしなければならず、間違って直進してしまうといきなり現れるR465のおにぎりに驚く事になる。右にカーブしながら走っていると約500m先の千葉r24名殿交差点を左折する。直進してr24に進むと鴨川市に行けるが有料の鴨川道路を通らなければならない。
 終着駅の上総亀山駅の近くで久留里線をオーバーパスして程なくして藤林橋で亀山湖を渡る。湖の名称が示す通り亀山ダムによって堰きとめられたダム湖だが、笹川と小堰川の合流地点に造られたためかかなり複雑な形状をしている。

78.亀山大橋 79.蛇行する小堰川を無視して快走 80.蔵王トンネル
 形状が複雑なダム湖に沿って延々と走るのではなくいくつもの橋でダム湖(小堰川)を渡りながら2車線道路を快走する。ダム湖の近くだが集落が点在しており人里離れた山奥という雰囲気ではない。集落を繋ぎながら快走できるのは蔵王トンネルまでで、トンネルの手前でセンターラインがなくなる。

81.蔵王トンネル以東は1.5車線 82.改良された区間もあり 83.広狭が混在
 蔵王トンネルを抜けても道幅は狭いままですぐに次の第二蔵王トンネルをくぐる。蔵王、第二蔵王トンネルともに3.5mの制限高が設けられている。その後は2車線になったり、1.5車線になったりと広狭を繰り返しながらカーブの多い状態を走る。山岳部のない千葉県らしく家屋の数は決して多くないが集落が途切れることなく続いている。

84.連続雨量150mmで通行止 85.改良工事のため短距離ながら通行止規制 86.右折の千葉r81が迂回路
 道幅が広くなると連続雨量150mm以上で通行止規制が敷かれる区間に入る。周辺には家屋も少なからず建っており人里離れた場所ではない。規制区間に入って程なくして片側交互通行箇所に入り、その中でY字路に至る。ここで左側が国道なのだが、改良工事のため全面通行止となっていた。仕方なく右折して迂回路に指定された千葉r81に進む。

87.旧道のためソトバが立っていた 88.改良工事終了後はr81から来るとT字路になる?? 89.改良前はT字路ではない
 迂回路に進んだと言っても80m先でT字路に突き当たる。交差点の奥にはr81だけでなくR465のソトバも立てられているのが見える。この事からおそらくY字路の右側の道路はかつての国道なのだろう。このT字路を左折してすぐに通行止になっている区間との交差点に至る。真新しい支柱に取り付けられた案内標識にはT字路に突き当たるかのような描き方だが、実際はほぼ直線である。改良工事が完了した暁には国道が直線的な線形となり、それにr81が突き当たるという形状になるのだろう。

90.r81交差点からは2車線 91.黄和田トンネル 92.黄和田トンネルからは狭い
 r81交差点からは緩やかな上り勾配の走りやすい2車線道路となっている。しかしその快走路は長く続かず、君津市と大多喜町との境の黄和田トンネルでセンターラインがなくなり、トンネルを出てからも道幅は広くならない。道幅は狭いが勾配とカーブは緩やかなので決して走りにくい道路状況ではない。

93.黄和田トンネル東側の狭路区間は短い 94.新筒森トンネルが開通していた 95.トンネルを出ると9%の勾配で下る
 センターラインが現れて2車線となった道路を走っていると改良工事現場の脇を通り過ぎた先で新筒森トンネルに入る。今年(2013年)1月29日に供用されたばかりの真新しいトンネルである。旧道は沿線に集落があるため閉鎖措置などは取られていない。新筒森トンネルを出ると9%の急勾配であるが、2車線なので走りにくい事はない。なお、最終的には市町境の黄和田トンネルもバイパスによって置き換えられる計画である。

96.大多喜町筒森 97.千葉r81・r178老川十字路交差点 98.人家が疎らな中の快走路を走る
 新筒森トンネル以東は筒森バイパスとして既に開通している区間のため走りやすい2車線道路が続いている。養老川を渡って緩やかな勾配を上ると千葉r81BP・r178、r81現道との老川十字路交差点を通過する。左折してr81に進めば養老温泉に行く事ができる。老川十字路交差点からは緩やかな勾配とアップダウンのある2車線道路となっており、沿線の建物も少なく長閑な風景と言える。

99.小湊鉄道の踏切を通過 100.千葉r32交差点を右折
 2車線道路を淡々と走っていると沿線の家屋が僅かながら増えてきて、小湊鉄道の踏切を渡る。踏切を渡ってから左にカーブした先で千葉r32との交差点に突き当たり、一旦停止してから右折する。

101.上総中野駅付近を通り抜ける 102.幅員減少の標識があるが減少しない 103.快走路が続く
 r32交差点からは小湊鉄道といすみ鉄道の分岐駅でもある上総中野駅を中心とした集落を通り抜ける。道路に沿って家屋が密集しているため2車線道路ではあるもののやや狭苦しさを感じる。千葉r177交差点付近で集落の密集地を抜けて見通しの良い走りやすい状態になる。いすみ鉄道に沿ったり夷隅川に沿ったりしながら緩やかなカーブとアップダウンの快走路を淡々と走る。

104.大多喜町黒原 105.山岳ような場所もいまいち迫力に欠ける 106.いすみ鉄道の勝浦街道踏切
 総元駅付近にやや急な左カーブがあるもののそれを除けば急カーブはほとんどない。また山岳道路のような場所も走るが、所詮標高500mに満たないので迫力はあまり感じられない。東総元駅前を通過して線路に沿って走っていると踏切を通って東西を入れ替える。

107.夷隅川を渡る 108.R297八声交差点を左折
 夷隅川を渡っていすみ鉄道と一旦距離を取り、川沿いを走っているとR297八声交差点に突き当たる。案内標識にR465のおにぎりは記されていないが、支柱のおにぎり下の補助矢印によって左折してR297と重複する事が分かる。

国道465号 part3