国道429号
part4

R29斉木口交差点〜R373中町交差点
宍粟市→
→美作市

140.単独区間になっても2車線が続く 141.勾配は緩やか 142.鳥ヶ辻トンネル手前に登坂車線あり
 R29斉木口交差点からは単独区間となるが、2車線という道路状況に変化はない。むしろ沿線の家屋の密度が低く車線幅に余裕のある分、R29重複区間よりも走りやすいと感じる。旧波賀町と旧千草町の中心部を最短で結ぶルートだが交通量は少ない。斉木川の北側を西の方角に進んでおり、集落が途切れるまでの勾配は緩やかである。前地集落を過ぎると勾配は8%と急になるが、登坂車線のある線形の良い道路なので車であれば走りにくさを感じるものではない。登坂車線区間の中間辺りに左側に交差している道路があるが、それが旧道である。市道に降格したが閉鎖はされていない模様。

143.鳥ヶ乢トンネル 144.トンネル直後の勾配は6% 145.集落直前の勾配は9%
 登坂車線がなくなった直後に鳥ヶ乢トンネルに入る。全長1223mの長大トンネルで鳥ヶ乢を容易に通過できるようになったのは2008年11月11日の事である。それまでは1.0〜1.5車線幅のカーブの多い道路を走らなければならなかった。
 トンネルを出た直後に兵庫r429と交差するが、これは峠越えの旧道である。旧道の西半分はr429に、東半分は市道になっている。r429交差点直後は6%勾配と特に急という訳ではないが集落に入る手前は9%と旧波賀町側よりも急勾配である。しかし登坂車線は設けられていない。集落に入ってからは岩野辺川流域の集落を繋ぐようにして緩やかな勾配を下る。

146.旧千種町中心部に近付くと狭くなる 147.集落内の1.5車線道路 148.兵庫r72千草交差点を左折
 勾配がさらに緩やかになって旧千種町の中心部に近付いた所でセンターラインがなくなり1.5車線幅とやや狭くなってしまう。1.5車線幅の直線道路を走っていると兵庫r72千草交差点に至る。案内標識に従って左折して美作・山崎方面に進む。旧町名は“千種町”で交差点の名称が“千草”となっているが、これは誤りではない。現地の地名は“宍粟市千種町千草”という。なお、r72は鳥取県若桜町と兵庫県佐用町とを結ぶ県道だが、県境付近が分断されている。それ故、案内される地名がちくさ高原になっているのであろう。

149.旧千種町の中心部を走る 150.兵庫r72室橋東詰交差点 151.室橋
 千草交差点からも2車線だが両側に建物が建ち並んでいるため狭苦しく感じられる。旧千種町の中心部とあって学校が近くにあるため路側帯が緑色にペイントされている。旧町役場の前を通過し、兵庫r154千種幼稚園前交差点を通過する。中心部の南で右にカーブしてr72室橋東詰交差点を通過する。右折の千種市街方面の市道はR429の旧道であり、1.5車線道路を道なりに走れば千草交差点に戻る。

152.室橋以降も2車線 153.土井集落 154.集落が途切れると狭くなる
 室橋を渡って左の直角カーブを曲がる。旧千種町の中心部からは離れたため沿線の家屋の密集度は低く、見通しが良くて走りやすい2車線道路が続く。西山川の右岸の集落を繋ぎながら緩やかな勾配を上る。兵庫県側で最後の集落の土井集落を通り過ぎると、何の予告標識も電光掲示板などもなく道幅が狭くなる。狭くなると言っても1.8車線なので恐怖を感じるほど狭い訳ではない。しかし大型車の通行には難があるだろう。

155.急勾配でカーブが多い 156.「志引峠にトンネルを!」 157.峠に近付くと2車線になる
 家屋の田畑もなくなり峠道区間に入り、1.5車線幅のカーブが多く勾配がやや急な道路を走る。県境の峠だが榎峠は青垣峠、高野峠に比べると酷道としては見劣りする、つまりそれらの峠に比べると走りやすい。それでも急勾配・急カーブの峠越えのため、「志引峠にトンネルを!」という看板が立てられている事からさらなる改善が求められているのだろう。しかし、看板を通り過ぎて峠に近付くとセンターラインが現れて、急勾配・急カーブではあるものの多少走りやすくなる。

158.志引峠(岡山県境標識) 159.志引峠(兵庫県境標識) 160.志引峠の石碑
 室橋東詰交差点から約5.3kmで兵庫県と岡山県の県境の志引峠に到着する。もう一つの府県境の榎峠とは異なり2車線が確保されている。急カーブではあるが通行には何ら支障はない。カーブの手前、兵庫県側には乗用車数台が停められるスペースが用意されているが、周辺に何がある訳でもない。

161.岡山県側は2車線 162.岡山r556交差点 163.後山集落
 志引峠の岡山県側は比較的勾配が緩やかで急カーブの少ない2車線道路なので特に走りにくい事はない。岡山r556との交差点を通過してからも下り勾配を走っていると最初の集落の後山集落に入り左の急カーブを曲がる。その後はさらに勾配が緩やかになる。

164.センターラインがなくなる箇所もある 165.美作市役所東粟倉総合支所の前を通過 166.平坦な快走路を走る
 後山集落からは緩やかな下り勾配の2車線道路となるが、短距離ながらセンターラインがなくなる場所がある。狭いくなると言っても2.0車線幅なので乗用車の通行には問題はない。後山川に沿って開けた谷筋を走っていると美作市役所の東粟倉総合支所の前を通り過ぎるが、役所の建物があるだけで周辺には住宅地は形成されていない。

167.中途半端にセンターラインのない場所がある 168.鳥取道 169.鳥取道の西にもセンターラインがなくなる箇所がある
 平坦で見通しの良い2車線道路を淡々と走っていると再びセンターラインがなくなる場所を通り過ぎる。周辺に建物や山がある訳ではなくなぜセンターラインが引かれていないのか不思議に思う場所である。鳥取道の高架をくぐった西にも似たような広さは充分だがセンターラインのない場所がある。

170.智頭急行 171.R373古町交差点を左折
 智頭急行のガードをくぐった先でR373古町交差点に至る。例によってR429のおにぎりは表記されていないが、左折してR373と重複して美作市街・佐用方面に進む。R373が鳥取道に並走しているせいもあって、交差点の左右どちらに進んでも鳥取道にインターに入る事が可能である。なお、鳥取道は無料で通行できる路線である。

172.おにぎりはR373のみ 173.2車線だが幅に余裕がない 174.R373中町交差点
 古町交差点からはR373との重複区間となる。兵庫県南西部と鳥取県東部を結ぶ幹線国道との重複区間のため交通量は少なくないが、前述の通り鳥取道が無料で通行できるせいか大型車は少ない。吉野川と智頭急行に挟まれた間を走っていると中町交差点に至り、直進するとR373から分岐する。重複距離は約1.0kmと短い。

国道429号 part5