国道422号
part3

庄司峠(飯高町側)〜野又峠(宮川村側)
飯高町→宮川村

 今見たように庄司峠は行き止まりで飯高町へ通り抜けることができない。最短の迂回路はR368で仁柿峠を越え、R166で飯高町に入るというルートで、約30kmである。飯高町役場付近に名張市以来のコンビニがあり、この先にはないので補給はここで行った方がいいだろう。
 飯高町赤桶でR422が分岐している。美杉村側と違ってこちらには案内看板はないが、ソトバがあるので通り過ぎてしまうことはない。ここから端点に向かうわけだが、R166から分岐して橋を超えるとト字型の分岐がある。これを直進するとR166に戻ってしまうので、ここは右折しなければならない。あとは道なりに進んでいけば端点に辿り着くことができる。なお、以下のレポートは庄司峠・飯高町側端点→野又峠・宮川村側端点を走っていることになっている。つまり庄司峠を越えたという仮定のもとでレポートを書いている。

55.端点付近のおにぎりシール。これこそここがR422である証 56.アスファルトの切れ目が端点だろう
 そんなわけで端点に到着。ここから走り始めることにする。奥には荒滝不動尊なるものがあり、そのせいかここまで容易に車で来ることができる。荒滝不動尊に通じる赤い橋が端点かと思っていたが、どうやらR422の点線部分はデトマソを停めている先に続くようだ。しかし藪にしか見えず、車は絶対に入れないし徒歩でもそれなりに装備してこないと厳しいだろう。すぐ傍のガードレールにおにぎりシールがあることからここがR422であることはまず間違いないと思われる。

57.R166を向いて撮影。結構な勾配の坂である 58.これは端点を向いて撮影。左の切れている方が端点
 端点を振り返ってR166の方へ目を向けると結構急な坂となっている。幅は1.5車線しかないがその距離は短く、そもそも対向車が現れる可能性は低いだろう。その坂を上りきった地点で端点を向いて撮影したのがNo.58の写真である。左の道路が切れているように見えるほうが端点へ通じる道。右に分岐するのはキャンプ場へ行く道だろうか?一応はアスファルトなのだが小石が散乱しており路面は悪い。
 これらの写真を見れば分かるように美杉村側の端点とは違い、路面はしっかりしているし空が空けているので精神的に楽である。これも荒滝不動尊があるからと思われる。すると時期によってはこれや付近の花々を目指す観光客が押し寄せたりするのだろうか?端点の反対側は駐車場になっているのでもしかしたら結構な人手があるのかもしれない。国道トレースをするのはそういった時期を外す方が賢明かもしれない。

59.端点からR166を目指す 60.基本は集落内の狭路だが交通量はほとんどない 61.R166合流手前のT字路。これは左折する
 端点を後にしてR166へと向かう。庄司谷川沿いの集落内の狭路である。1.5〜2.0車線だが、集落もあるので路面はしっかりしているので走りにくいということはない。実際この狭さにもかかわらず結構なペースで流すことができた。ほとんど道なりに淡々と進んでいく。途中で三重r695との交差点があるがそれを示すものはまったくない。美杉村側でも触れたがr695も庄司山を挟んで分断している県道である。
 道なりに進んでいくとR166合流手前に突き当たりにぶつかってしまう。ここは左折するのだが、その手前の標識にはこれがR166であるかのように書いてある(No.61にカーソルを当ててみよう)。実はこれはR166の旧道らしい。しかし旧道の案内標識かと思ったが、それにしてはやけに新しいものだと感じたのだが。もしかしてR422を表記するのを避けたのだろうか?

62.T字路を左折すると比較的新しい橋を渡る 63.R166交差点。案内はないがソトバの数でカバーしている
 T字路を左折してしばらくは2.0車線ほどだが、少し進むと2車線の立派な橋の上を通る。これも最近に付替えられたものらしい。そして2車線のままR166交差点となる。交差点と言っても案内標識なんぞ設置されていない。しかしソトバが3ヶ所にきっちり立っているのでここがR166とR422の交差点であることはすぐに分かる。R422はこれを右折してR166との重複区間に入る。またしても行き止まり区間だけが単独という悲惨な扱いである。
 端点からここまでは約6kmである。距離が比較的短い上に集落が途切れることなく続いているし道路状況も狭いだけで他は悪くないので、端点を見るだけに往復してもそんなに苦にならない。

64.田引トンネルを抜けるまでは快走路 65.ところどころに1.5車線が残っている
 R166重複区間に入るとしばらくは2車線の山間部の快走路である。おそらく付替えが済んでいるのだろう。しかし田引トンネルを抜けしばらく走ると1.5車線となってしまった。この後は1.5車線と2車線が入れ替わる広狭混在状態となる。どちらかと言えば1.5車線の割合が多い。R422単独ならともかく100番台の国道でこの状態はお粗末と言わざるをえない。しかし狭い箇所も工事の手が入っている所もあるので、そう遠くないうちにこの辺すべてが2車線となり快適に走れるようになるのだろう。

66.R166を左折して分岐、川俣橋を渡る 67.R166分岐後すぐにT字路となる。R422は左折
 R166との重複は約10kmである。飯高町富永でR166から分岐する。ここのも案内標識はなかったが、ソトバがあるので間違うことはないだろう。ただし信号がないのでR166をハイペースで流していると通り過ぎてしまうかもしれない。それにしても宮川村に行けるのだから案内標識くらい付けといてもいいと思うが。
 R166と分岐して単独となったR422た写真の川俣橋を渡る。2.0車線幅の橋だが乗用車同士なら離合は充分に可能と思われる。橋を渡った先は突き当たりになっている。小さい案内標識には「←R422− 宮川16km」と書いてある。よってここは左折する。右は三重r569であり、おそらくはR166の旧道ではないかと思う(MapFanにはこの三重r569は国道と同じ赤色で表記されていることを考えると、あながち誤りでもないだろう)。

68.飯高町栃川の集落 69.1.5車線の狭路が続くが薄暗いということはない
 三重r569との分岐を左折すると集落の中を通り抜ける。この先は行き止まりではなく宮川村に抜けられるのだが、交通量はほとんどない。もっともトレースする者からすればそちらの方がありがたいのだが。始めのうちは集落の中の生活道路の様相が濃く、1.5車線と狭いのだが勾配はほとんどない。勾配がつくのは集落が途切れてからである。と書くと集落が続いているように思えるが、そんなに長い距離続いているわけではない。
 集落が途切れてからは川沿いの1.0〜1.5車線の急勾配・急カーブの酷道を進むことになる。だが日が差し込んでいる箇所が多いので酷道にありがちな薄暗さはあまり感じない。これでは酷道として高評価を与える訳にはいかない。迂回路として通ったR368仁柿峠のほうがよほど酷道度が高い。まぁ、この辺は筆者の感覚が普通の人とかけ離れているというのもあるのであまり当てにできない。

70.湯谷トンネル(飯高町を向いて撮影) 71.トンネル出口から宮川村中心部を向いて撮影 72.トンネルの宮川村側にあった、三重県らしいポール
 くねくねした狭い道路を進んでいくと湯谷トンネルが現れる。山深い所を走るR422では意外に思うが単独区間ではこれが最初のトンネルである(ただし大津市の富川トンネルが供用されたらその限りではない。走行当時はまだ未供用)。もっとも重複区間が多すぎるというのもあるだろうが。
 湯谷トンネルの先は宮川村である。トンネルを抜けると道幅が幾分が広がる。センターラインはないものの離合は容易にできるくらいの幅はある。しかし勾配とカーブは飯高町同様にきつい。

73.宮川村の集落を抜ける 74.一部ではセンターラインもある
 トンネルからしばらくは集落のない急勾配・急カーブを走るのだが、最初の集落の粟生はカーブ・勾配ともに緩くなる。しかし道幅は1.0車線と狭い。路肩が割合広いので乗用車同士なら何とか離合できるだろう。その後はセンターライン区間も現れるが、基本は1.5〜2.0車線の狭路である。しかし交通量は極めて少ないと思われる。筆者が走った時は1台も通らなかった。

75.三重r31との交差点。左右に伸びているのがR422!! 76.ソトバも実際の国道に合わせた角度で設置されている 77.水呑峠はR422ではなく三重r603
 宮川村粟生を通り抜け、川沿いの道から左に大きくカーブした後は緩やかな勾配の完全1.0車線の直線となる。シェルの看板も見え三重r31交差点に着いたことを知らせてくれる。鳥居が現れるのだが驚くのはこれに対してではない。交差点をR422トレースのために右折しようとしたがその状態に唖然とした。めちゃ鋭角なのだ。R477百井別れを彷彿させるような交差点である。路肩を利用できるので切り返しが不必要な点で、また周囲に人気がある点で百井別れには及ばないが、ここもそれなりのインパクトがある。歴戦の猛者たる筆者ならともかく常人なら「何じゃ、これ!」とおったまげることだろう。しかしここを鋭角に曲がるのは地元民か道オタに限られるような気がしないでもない。
 ゼブラゾーンに車を停めて撮影を兼ねた小休止を取った。スタンドのおばちゃんが怪訝そうな顔でこちらを見ていた。そのスタンドだが、山間部の小さなものにかかわらず看板等はきれいだったのが印象的である。この手のスタンドは少々小汚いのがスタンダードなのだが。
 スタンドから道路に話を戻そう。三重r31方向から見れば電光掲示板が目に入る。曰く「水呑峠尾鷲方面 通り抜け不能」。実はこの水呑峠はR422ではなく三重r603のことである。崩落しているため通れないのであって道路自体は通じているようだ。国道たるR422は分断されているというのに600番台の県道が開通しているとは恐れ入った。しかし理由は何であれこの時は通れない。そのおかげで三重r31経由で大台町まで迂回を余儀なくされた。もっとも地図を見る限りは三重r603も走りやすい道には見えないけれども。

78.概ね整備された道路が続く 79.一部では1.5車線の狭路も残っている
 三重r31交差点からはフラットな2車線道路が宮川に沿って続く。しかし一部で1.5〜2.0車線の箇所があったりと広狭混在となっている。しかし勾配とカーブはまったくきつくないので走りやすい部類に入るだろう。いくつかの集落を繋ぎながら南西方向へ進んでいく。

80.八知山トンネル手前で迂回の指示が出ていた 81.迂回路と言ってもR422との差はあまりない 82.八知山トンネルの西側。完全に通れないようにされていた
 宮川村滝谷で迂回するように指示が出ていた。看板を見ると「八知山トンネルの崩落の危険があるため通行できません」とあった。美杉村の行き止まり区間と同じパターンかと思ったのだが、看板類は結構古びていた。リンク先でもあるあめふらしさんの「三ケタ国道放浪記」の記事によると1998年2月20日から通行止めになっているようだ。ゲートの設置が甘いので進入しようかとも思ったが、これはこの先に民家があるからだと判断して素直に左折して迂回路へ進んだ。
 橋を渡ってその先で右折、R422と宮川を挟んで対岸を走っている。おそらく村道だろうが、広くはないもののフラットな道路なので走りにくいことはない。右に90度折れれば迂回路は終わりである。八知山トンネルの西側に出る。こちらはガチガチにゲートが固められていた。ゲートの奥には八知山トンネルが見えるが、資材やらプレハブ小屋やらがあって完全に通れなくなっていた。もはや廃道(廃トンネルと言うべきか)状態である。いちびって東側のゲートを進入しなくて良かった。

83.八知山トンネルの東側ゲートより撮影。広狭を繰り返す 84.狭いが交通量は少ない 85.三重r53との分岐交差点。R422は左の橋を渡る
 八知山トンネルの迂回以降も広狭混在の道路である。相変わらず宮川に沿って進んでいく。沿線には民家のほかにキャンプ施設らしきものがある。今は閑散としているこの周辺もシーズン中の休日はキャンパー達で賑わっているのかもしれない。集落を結びながら走っていると三重r31交差点より約16kmの宮川村桧原で三重r53との分岐となる。案内標識はないがソトバがきちんと立っているので間違うことはないだろう。R422はこれを左折である。

86.三重r53と分岐して桧原橋を渡る *87.すぐに簡潔に「行き止まり」とだけ書かれた看板がある 88.民家の軒先をかすめるように進んでいく
 三重r53と分岐すると桧原橋で宮川を渡る。センターラインはないがすれ違うには充分の道幅はある。しかしここは行き止まりに程近い場所なので対向車の心配はほとんどないだろう。桧原橋を渡って300mほど走ると「行き止まり」とだけ書かれた、実に簡潔な看板が立っている。この看板以降はしばらくは2.0車線が続くが、宮川村三軒屋では民家の軒先をかすめるような狭路となる。山間部の実にのどかな風景の中を通り抜ける。

89.左の建物は宮川村の紹介所?サンショウウオもいた 90.左の写真を少し進むと道は二手に別れる 91.国道と林道の境目らしき地点
 三軒屋の集落を抜け少し路肩が広く取られた1.0車線幅の道路を進んでいくと、公衆便所やらちょっとした施設が建っていた。おそらくこれもキャンプに絡んだ施設だろう。それらを過ぎると道が二手に別れている。キャンプ客への注意を喚起する看板はあるが道路の案内は一切なされていない。スーパーマップルで確認しようとすると後から車が来ていたのでとっさに左折してしまった。しかしその車も左折してきたのでそのまま進まざるをえなくなってしまった。野又橋という狭くて小さな橋と渡ると数軒の民家が建っていた。
 そのまま真っ直ぐ進んでいくとワダチを残して落ち葉の堆積した林道のような状態になった。そのまま少し進むと道の両側にポールが立っており、その近くにはこの先が林道だという感じの看板があった。よってここがR422野又峠の宮川村側の端点とみなして引き返した。引き返している時に野又橋の林道側に青い石の杭(キロポスト?)があった。これは庄司峠でも見たものなのでここがR422である証拠だと思われる。桧原橋から端点までの距離は約10kmである。

 帰宅後MapFanを見ると野又橋以降も3kmほど国道として続いている。しかしスーパーマップルには橋を渡ってすぐの地点で途切れている。さらに行き止まり国道を扱うサイトを見ると野又橋を渡って右に進むとも書いてあった。どれが正しいか分からない。どれにせよ、野又峠の宮川村の端点はこの付近であることには間違いない。

92.分岐近くに落ちていた看板 93.林道にあったもの
 走行時はNo.90の二又のどちらが国道かはっきりしなかったため、右方向にも進んでみた。2.0車線と割合広い幅の道路が続くのだが、落石が非常に多く地盤が緩いことを無言のうちに語りかけていた。だいたい2kmほど進んだところで二手に別れており左側は工事のため全面通行止めだった。付近の看板等を見ると林道開削作業を行っているようだった。本線(?)自体にもNo.93のようなものがあったことからこちらは林道だろう。しかし平成7年ということは10年近くも開削工事を続けているのか…。そして野又橋近くの分岐に戻ると道路脇にNo.92のものが落ちていた。これで分岐右は林道だと勝手に確定した。

 これで4箇所ある行き止まりのうちの3箇所を訪れたことになる。時刻は12時ちょうど。R1松原口交差点をスタートしてから5時間半経っている。迂回しなければならないため時間が掛かるのは仕方ないだろう。ここも行き止まりなのでまた迂回することになる。三重r31との交差点の電光掲示板にもあったように三重r603水呑峠は通ることができないため、r31を使ってR42まで出た後にR42を紀伊長島町方面へ向かった。迂回した距離は約65km、時間は1時間強かかった。

国道422号 part4