国道399号
part2

R288新町交差点〜R349月舘交差点
田村市→葛尾村→浪江町→飯舘村→伊達市

64.都路大橋 65.登坂車線あり 66.おにぎりはR288のみ
 新町交差点を左折してR288との重複区間に入る。交差点からすぐに上りになり、都路大橋を渡った辺りから勾配がきつくなる。登坂車線が設けられている事から大型トラックの通行が多いのかもしれない。登坂車線が終わってからもしばらく上りが続くが、勾配は幾分か緩やかになってくる。

67.上道ノ集落を通過 68.R288楢梨子交差点を右折
 その後は緩やかにアップダウンしながらカーブの緩やかな2車線道路を快走する。小さな集落をいくつか通り過ぎながら交通量の少ない状態を走っていると楢梨子交差点を右折してR288から分岐する。重複距離は5.0kmである。

69.楢梨子交差点からも2車線 70.幅員減少に期待するが… 71.葛尾村は“計画的避難区域”
 R288から分岐して即狭路となる訳ではなく2車線道路が続く。緩やかな上り勾配で快走路と言ってもよい状況である。カーブも緩やかなので非常に走りやすい。そんな中に幅員減少の警戒標識が立っていると何やら期待してしまうが、特に何事もなく札掛峠に着いてしまう。峠を越えれば葛尾村に入るが、2011年9月30日以降も“計画的避難区域”に指定されている。村境標識の下には計画的避難区域だからすぐに除雪できなかもしれない旨を告げる看板が置かれている。

72.峠の直後はやや狭い 73.集落内においてもひと気が感じられない 74.軽微な損壊も補修されないまま
 札掛峠を越えると道幅がやや狭くなるが直線基調という事もあって走りにくいと言える程ではないし、すぐにセンターライン付きの2車線に戻る。計画的避難区域に入ったとは言え特段何かある訳ではなく普通に走行可能である。山間部なので元々賑やかな場所ではないが沿線の家屋にはひと気がなく、震災で壊れた道路も補修されないまま残っている。

75.福島r50交差点をまず右折 76.福島r50交差点を左折
 札掛峠から約2.3kmで福島r50交差点に突き当たる。R399はまず右折してからすぐ先を左折してR114・津島方面に進む。最初のr50交差点の近傍にはプレハブが建てられており警官の詰所となっており、2回目のr50交差点の東はバリケードで半分閉鎖されていた。なお、このr50交差点周辺が葛尾村の中心部である。

77.福島r50交差点から先も快走路 78.湯ノ口集落はバイパスが開通していた 79.上り7%勾配で登坂車線あり
 r50交差点を左折してからも2車線の走りやすい道路状況となっている。上りではなるがその勾配は非常に緩やかである。2006年の走行時は葛尾川に沿った狭路だったがバイパスの開通によりアップダウンのある2車線で快走できる。かつては難所だった登館峠だが急カーブはあるもののほぼ2車線の整備された状態なので走りにくくない。

80.登館峠を越えて浪江町に入る 81.路肩に注意 82.中央部にも注意
 r50交差点から約4.5kmで登館峠を越えて浪江町に入る。札掛峠と同じように2車線道路で越えられるので酷道感は皆無である。浪江町に入ってからも走りやすい2車線道路が続いているが、所々震災の影響と思われる損壊が見られる。中には路肩ではなく道路中央のひび割れもある。R399の損壊個所の多くに言える事だが、通常であれば手前に損壊個所がある旨を告げる看板が立てられているが、計画的避難区域で交通量が非常に少なく、また余所からの交通がほとんどないためかそういったものが設置されていない。

83.R459交差点を右折 84.R459重複区間は2車線快走路 85.R114・R459町前交差点を左折
 道路損壊を気にしながらも概ね快走路と言える状態を走っていると左に大きくカーブした先でR459との交差点に突き当たる。R399は一旦停止してから右折してR459と重複しながら北東の方角に進む。No.83に写っているバンのサイドには原子力の文字が見えたためもしかしたら線量か何かを測定していたのかもしれない。
 R459との重複区間はアップダウンしながら緩やかなカーブを走り抜ける。勾配は決して緩やかではないが整備されているので走りやすい部類に入る。約1.2km走るとR114・R459町前交差点に突き当たり、今度は左折してR459が分岐すると同時にR114と重複する。なお、2012年6月7日時点において町前交差点からR114・R459を約13km進んだ地点より東側は警戒区域のため車両通行止である。距離から考えるとおそらく福島r49との交差点までだろうか。

86.R114重複区間も快走路 87.R114谷津交差点を右折
 町前交差点からは緩やかな上り勾配の2車線道路を走る。R288重複区間同様に整備された走りやすい状態ではあるが交通量は非常に少ない。約900m進むと信号のない谷津交差点を右折して単独区間となる。案内標識がなければ間違いなく直進してしまいそうな交差点である。

88.おにぎりが立っているのは民家の敷地内か 89.拡幅された箇所もある 90.道幅は狭いが勾配は緩やか
 谷津交差点を右折するといきなり1.5車線幅の狭路となってしまう。ただでさえ狭い道幅に路肩部分が崩れておりさらに道幅が狭くなっている。幸いにも見通しの良い場所なのでさほど気を遣わずに通り抜けられる。交差点から離れていくと道幅は1.8車線に広がり、さらに進むと2車線となるが同時に勾配がついてくる。しばし2車線道路を走っていると新しい舗装となり、そして道幅が狭くなる。
 短い2車線区間が終わると勾配は緩やかになるものの断続的にカーブする狭路を走らなければならない。鬱蒼とした木々の中を走る事もあれば明るい雰囲気となる事もあるが、概して断崖絶壁感は感じられない。

91.手七郎集落に至る道路との分岐は道なりに右へ 92.町村境手前は急カーブが多い 93.飯舘村に入る
 谷津交差点から約4.6kmで小さな橋を渡りその先で手七郎集落に至る村道だか林道だかとの交差点を右にカーブしながら通過する。国道なのか在所の道なのか判別し難いのだが案内標識があるので迷う事もないだろう。その直後にも塩浸集落に至る道路が交差しているが、こちらは案内標識がなくとも左にカーブしている方が国道だと分かるだろう。なお、谷津交差点以北の浪江町内はR399から東に向かう道路は計画的避難区域に設定されている影響かどうかは不明だが進入禁止となっているものが多い。
 塩浸集落に向かう道路との交差点からは複数のヘアピンカーブを通過して標高を挙げる。1.5車線狭路が広くならないまま名もない峠を越えて飯舘村に入る。

94.路肩崩落の危機 95.急カーブを抜けると空が開ける 96.福島r62交差点は一旦停止
 飯舘村に入ってからも1.5車線幅のカーブの多い道路状況が続いている。いくつかの急カーブを通過していると急に田畑の間の空の開けた中を走る事になるが、原発事故のため1年以上放置されているようで雑草が茂っていた。
 比曽川の手前でヘアピンカーブを曲がってから右にカーブして川を渡る。そのすぐ先で福島r62交差点を通過するが、国道が県道に対して一旦停止をしなければならない。No.96の写真の交差点奥の右に白い服を着た人が見えるが、おそらく除染事業関係者と思われる。

97.黒い物体は除染に使うものだろうか 98.意外にも2車線となる 99.つづら折りあり+10%急勾配+すべりやすい
 r62交差点から先も1.5車線狭路が続く。付近には「除染」の文字が書かれた看板なども見られるなど只ならぬ空気が漂っている気がしないでもないが、一見すると長閑な山間部の風景にしか見えない。沢沿いの狭路を走っていると2車線となり急カーブを曲がるとまた狭くなる。右カーブの手前にはつづら折りありと10%上り急勾配ありとすべりやすい標識が連続で設置されており期待が高まる。

100.ヘアピンカーブ区間は2車線 101.「あぶくまロマンチック街道」 102.石碑の脇から望む風景
 期待とは裏腹に2車線となって急カーブ・急勾配の道路を走る。警戒標識に偽りはないのだが狭路ではないためカーブが多いだけで走りにくいと感じられるレベルではない。最後のヘアピンカーブを曲がった所には展望スペースが設けられており走ってきた道路はもちろんその先の風景まで一望できる。場所が場所、時期が時期だけに目に見えない物質はともかく人の目が気になり景色を見ながらゆっくり休む事ができないのが残念である。

103.ヘアピンカーブの北は狭路となる 104.割木集落 105.短いながら2車線区間あり
 展望台から程なくして道幅は1.5車線幅に狭くなってしまう。急カーブがない訳ではないが数が少なく基本的にはただの狭いだけの道路と言える。小さい割木集落を過ぎるとセンターライン付きの2車線になるが、その距離は1kmに満たない。

106.ひと気のない集落を進む 107.村道との交差点を右折してから 108.福島r31交差点を左折
 小さな川を渡ると緩やかな上りとなり比較的規模が大きいもののひと気のほとんどない町集落に入る。クネクネとカーブしながら勾配を上り切った所で村道との交差点に突き当たるので右折した直後の福島r31交差点を左折とシケイン状に進む。

109.r31交差点以北は2車線がメイン 110.全てが2車線ではない 111.拡幅工事する意思がある?
 r31交差点からは見通しが良く走りやすい2車線道路となっている。快走路を走っていると突然車線がスパッとなくなり1.0車線になったかと思ったらすぐに1.5車線、そして2車線に戻る。用地買収が上手くいかなかったのかなと思わずにはいられない状態である。

112.道路状況の割に交通量は少ない 113.福島r12・r315交差点を左折
 僅かな狭路区間から先は緩やかな勾配とカーブの2車線快走路を淡々と走る。上り勾配だったものが下りになり、新田川を渡った直後で福島r12・r315との交差点を左折して福島方面に進む。

114.r12重複区間の交通量はそこそこある 115.r12交差点を右折
 r12交差点を左折すると交通量が一気に増える。と言っても多くても10台程度がまとまって走っているという程度だが、これまでの区間の交通量を考えると多いと感じる。その理由としてr12は南相馬市市街地まで行く事ができるルートにあるためだろう。快走路を約2.0km走ると信号のない交差点を右折して霊山・月舘方面に進む。ほとんどの車両は直進のr12への進む。

116.福島r12交差点直後から1.5車線 117.案内標識がなければ直進しそう 118.伊達市に入る
 福島r12交差点を右折すると1.5車線狭路となってしまう。直進のr12が幹線道路の趣が強く2車線なのと比べると見劣りする。見通しの良い1.5車線幅の道路を走っていると村道との交差点を右折しなければならない点に注意を要する。直進は1.0車線なので国道ではないと気付くかもしれないが、必ずしも広い方が国道とは限らないというのが頭にあるとまっすぐ進んでしまうかもしれない。
 村道交差点からも1.5車線の狭路が続くが、勾配・カーブ共に緩やかで田畑の間を走っているため雰囲気は明るい。ただし、田畑には作付が行われておらず放置されているので寂しさが加わってしまう。峠とも言えないような場所で伊達市に入る。左側にある市境標識よりも右側にある妙なモニュメントの方が目に付いてしまう。

119.緩やかな下り勾配 120.左側の川の対岸は川俣町 121.福島r315交差点を左折
 伊達市に入ってからも1.5車線の狭路が続いているが、勾配が緩やかで見通しが良いので決して走りにくい道路状況ではない。川俣町との境を蛇行しながら北西の方角に進む。小さな集落を繋ぎながら走っていると福島r315との交差点に突き当たり、左折して月舘方面に進む。

122.広くはないがさほど走りにくさを感じない 123.生活感が徐々に感じられるようになる 124.勾配はほとんどない
 r315交差点からも1.5車線幅の狭路となっており、蛇行する布川に沿ってカーブの多い状態を走る。福島r316交差点付近からは急カーブはなくなりほぼ平坦となる。センターラインはないものの交通量が少ないため概ね快走できる。

125.旧月舘町を西進 126.R349月舘交差点を右折
 旧月舘町の中心部に入ると沿線に家屋が密集する中を走る形となり、広瀬川を渡った西詰で月舘交差点に突き当たる。案内標識には表記されていないがR399は右折してR349とともに霊山方面に向かう。

国道399号 part3