国道399号
part1

R6十五目町交差点〜R288新町交差点
いわき市→川内村→田村市

1.R6十五目町交差点 2.いわき駅までは4車線 3.ロータリー手前を左折
 東北地方第2の規模を誇るいわき市の中心部のR6十五目町交差点がR399の起点である。交差点を南の市道から進入した場合は案内標識にR399の記載がなく「いわき駅」とだけ書かれているせいもあって山形県まで続く国道には見えない。道路自体は幹線国道と主要駅とを結んでいるため、交通量の多い4車線道路と酷な状態ではない。約400m進むといわき駅の手前の交差点を左折しなければならないので左車線を走っている方がよい。

4.一旦西に進む 5.市道との交差点を右折 6.跨線橋で常磐線を越える
 いわき駅前の交差点を左折していわき駅の南西を西に向かって走っていると約300m先の交差点を今度は右折しなければならない。この交差点を左折すればR6に至り、国道トレースをしているのでもない限りは市道を走る方が便利と思われる。
 交差点を右折してすぐに左直角カーブして急勾配を上り、右にカーブしてからJR常磐線をオーバーパスする。線路を越えた直後で左急カーブを通過して切通しを走り抜け右にカーブする。この辺りまで来ると市街地の喧騒は薄れているが、交通量は多い。

7.沿線には小規模な店舗が点在 8.風景が長閑なものに変わる 9.いわき市平上平窪
 市街地を離れてもしばらくは沿線の建物が多い中を走る事になる。普通の家屋だけでなく店舗も点在しているが小規模なものが大半である。そんな沿線風景も常磐道の南で一旦家屋が途切れて田畑が中心となる。緩やかな勾配を上ると平上平窪集落を通り抜ける。

10.左カーブの先で常磐道高架下を通る 11.夏井川沿いを少しだけ走る 12.磐越東線をオーバーパス
 緩やかな上り勾配の緩やかな左カーブを曲がった先で常磐道の高架をくぐる。常磐道から北も集落を通り抜けているもののその規模は小さくなっており密度も低くなっており、ローカル国道感が色濃くなっている。夏井川に沿って左に大きくカーブした先で中島バイパスとなってJR磐越東線を越える。跨線橋の手前で旧道が交差しているが普通に走っていればバイパスに誘導される。

13.中島バイパス 14.福島r41交差点を右折 15.旧道と合流
 福島r248交差点からは地方のバイパスらしい沿線に建物の少なく見通しの良い2車線道路を快走する。しかしその快走具合に気を良くしていると右折しなければならない福島r41交差点を直進してしまいかねないので注意必要である。また、r41も交差点を直進した直後の突き当たりを右折なので間違ってそちらを右折してしまわないようにもしなければならない。
 r41交差点のすぐ先で再び磐越東線を跨線橋で越え、緩やかな勾配を上っていると旧道が右側から交差してくる。こちらも普通に走っていれば旧道だと気付かずに通り過ぎてしまう可能性が高い。

16.「路面段差あり 走行注意」 17.いわき広域農道に高架で越えられる 18.勾配は11%と見た目よりもきつい
 r41交差点からは上り勾配となって北の方角に向かう。小刻みなカーブが続いているが2車線道路で交通量も少ないので決して走りにくい状況ではない。11%上り勾配の標識も見られるが道路状況が良いせいかそこまで急な勾配には思えない。

19.左手の建物は磐洲城天守閣 20.上り勾配が続く 21.横川集落
 2車線のヘアピンカーブを曲がるとさらに勾配がきつくなる。右急カーブの手前の左手に3層の城が見える。磐洲城天守閣という建物で元々はテーパマークのランドマーク的存在だったが、テーマパークは閉鎖されこの建物自体も鍵が掛けられており中に入る事ができない。天守閣からも急勾配の2車線道路が続いている。連続する小集落を通り抜けながら交通量の少ない国道を北上する。

22.勾配は急だが走りにくくはない 23.茱萸平2号橋
 横川集落を抜けると一旦集落が途切れる。蛇行する加路川に沿ってカーブしながら上っていると加路川をトラバースするように大きく廻りこんで左にカーブしながら茱平1号橋を渡ってさらに走ると茱平2号橋を今度は右にカーブしながら渡る。トラバースルートを短絡するような道路が走っているがおそらく旧道だろう。一瞥する限りは南北どちらの交差点も閉鎖されていなかったので進入は可能だろうが通り抜けられるとは限らない。

24.狭路が始まる 25.林道(?)との交差点を右折 26.狭路の11%勾配
 r41交差点から約7.8km、茱平で道幅が1.5車線にまで急激に狭くなる。勾配は落ち着いて非常に緩やかになるが道幅が狭いので走りやすいとは言えない。狭くなってから約400m進むと在所の道との交差点を右折しなければならない。路面から右折の方が交通量があると判断できなくもないが、案内標識がなければ確信できないだろう。万が一直進してしまっても400m程先で行き止まりになると思われる。
 右折してからは道幅は1.0〜1.5車線と変わらないのに勾配はきつくなる。既に通過した11%勾配にまで上がるが、2車線と1.0車線では走りやすさは大きく異なる。

27.九十九折れ+15%勾配 28.勾配が緩やかになる箇所もある 29.一瞬だけ2車線
 小刻みにカーブしながら狭路を上っていく。所々に退避所や広いカーブが存在するので乗用車であれば特に離合を心配する必要はないかもしれない。むしろ交通量が少ないためセンターを割ってくる対向車の存在が気になる。この狭路区間最大の15%勾配箇所を過ぎてからもカーブの多い上り勾配が続いている。センターラインが現れるもその距離は短く大して役に立っていない。

30.断崖絶壁感は薄い 31.センターライン復活 32.福島r249の行き先が消されている
 一瞬現れた2車線区間を終えるといくつものブラインドカーブと格闘しながら狭路を進む。再び2車線となるが今度のは福島r249手前までの約900mに渡って続いている。センターラインがなくなってすぐにr249交差点となるが、案内標識にはr249の行き先が消されていた。と言ってもつい最近消されたようには見えないため福島第一原発の事故とは無関係だろう。もっともr249と言ったものの地図によっては県道として描かれておらず未舗装路もある林道のような状態である。

33.十文字集落への林道交差点を右にカーブ 34.崩落を補修したのだろうか 35.崩落しかけている箇所あり
 r249交差点のすぐ先で右にカーブするがそこには十文字集落に至る林道が交差している。案内標識がなくとも直進して林道に進んでしまう事はないだろう。以降はカーブの多い1.5車線狭路を走るが勾配は緩やかなものに変わっている。阿武隈高原を走っているR349と同様に全体的に山岳部を走っているという感覚はあまり感じられない。ただし震災の影響かどうかは不明だが崩落しかけている箇所も見られるので油断はできない。

36.上戸渡集落 37.これも震災前に修正されている?? 38.上戸渡集落を抜けると狭くなる
 交通量の少ない狭路を走っていると短い2車線区間を走って一旦狭くなるがすぐにまた2車線になる。2回目の2車線は約2.0kmと意外に長くその途中でいわき市最後の集落である上戸渡集落を通過する。上戸渡集落を通過して程なくしてセンターラインがなくなり市村境に向けて狭路区間が始まる。

39.勾配のゆるやかな狭路 40.改良済み区間もある 41.交通量は皆無
 川内村との境に向かって1.0〜1.5車線の狭路を走る。勾配は比較的緩やかだがカーブは多く速度は出せない。このまま市村境まで狭路が続くと思いきや2車線区間もあるが1.3km程だけであり、その後はまた狭くなる。

42.見飽きた感のある11%勾配標識 43.川内村に入る 44.川内村側も急勾配
 2車線区間が終わってからはやや勾配がきつくなり11%勾配の標識も立っている。蓋のある側溝がなければ軽自動車同士の離合もできない1.0車線幅の曲がりくねった上り勾配を走っていると名もなき峠を越えて川内村に入る。なお、川内村全域が緊急時避難準備区域に指定されていたが、2011年9月30日に解除されている。道路の方はと言うと川内村に入ると下り勾配になるだけで道幅は勾配のきつさといった道路状況に変化はない。

45.手古岡集落南部 46.手古岡トンネル 47.震災による崩落箇所のまだ残っている
 川内村に入ってから僅か300m程で急勾配の狭路区間を終えて2車線となり程なくして勾配も落ち着く。それからは緩やかに下りながら2車線快走路と北上する。過去(2006年)の走行時には存在しなかった手古岡トンネルをくぐり、木戸川に沿った2車線道路を走る。カーブは多いが整備状況が良いため走りやすい。しかし東日本大震災が原因と思われる損壊個所があるため注意が必要である。

48.御所平集落から狭くなる 49.広くはないが見通し良好 50.福島r36交差点を左折
 カーブの多い2車線快走路と走っていると木戸川を渡る手前の御所平集落でセンターラインがなくなり、2.0車線の橋を渡ってからも狭路が続くが田畑の中を進む直線道路で見通しは非常に良い。川内川を渡ると集落にはいるため沿線に家屋が並んでいるため見通しが悪くなるうえに狭く感じる。その集落の中で福島r36とのT字路に突き当たり、左折して都路・R288方面に進む。r36の行き先である富岡町は2012年6月の時点で全域が計画区域に指定されており町中に入る事ができない。

51.r36交差点からも狭路が続く 52.村役場近くだがひと気がない 53.r36交差点
 r36交差点からも1.5車線狭路が続くがすぐに家屋が建ち並ぶ集落を抜け出る。が、道幅は狭いままで木戸川沿いを走る。木戸川の対岸に村役場があるのだが中心街の様なものは形成されていないため家屋は疎らである。役場の真東を通り過ぎてから沿線に家屋が建ち並ぶようになり、その状態でr36との交差点を通過する。狭路は福島r112交差点の少し北まで続く。

54.福島r112交差点の北では補修工事中 55.川内村北部は快走路 56.東京電力の南いわき開閉所に繋がる送電線
 r112交差点から少し走るとセンターラインが現れて2車線となるが、震災復旧と思われる工事箇所が1ヶ所ある。工事現場からは緩やかな上り勾配とカーブの2車線快走路となっており走りやすい。

57.田村市に入る 58.市境から2車線快走路が続く 59.短いながら狭路区間あり
 快走路を走っていると名もなき峠を越えて田村市に入る。いわき市・川内村境と異なり市村境においても2車線であり、田村市に入ってからも2車線状態が続いている。最初の集落である大久保ではセンターラインがなくなってしまうが、乗用車であれば容易に離合できる道幅は確保されている。

60.センターラインはないが道幅は2車線分ある 61.右折と言うより右直角カーブ 62.勾配は7.6%
 大久保集落を抜けると1.8車線幅から2.0車線幅になり、程なくしてセンターラインが復活して2車線となる。南川の流域を2車線快走路で走っていると福島r381康さん点を通過し、その直後を右に直角にカーブする。案内標識だとT字路を右折するかのように線が描かれているが、右カーブと言った方が正しい。右カーブから先は7.6%の勾配を上り、旧都路村の中心部から離れていく。

63.R288新町交差点を左折
 勾配を上り切った所でR288新町交差点に突き当たり、左折してR288との重複区間となる。信号のない交差点でいわき市方面への走行であれば直進してしまわないように注意を要する。この新町交差点からほぼ真東に福島第一原発が立地しており、R399の中で最も近接する場所と言える。

国道399号 part2