国道385号
part2

R385東脊振バイパス交差点〜R34田手交差点
吉野ヶ里町→
→那珂川町→
→吉野ヶ里町→みやき町→吉野ヶ里町

56.大野大橋 57.大野大橋の西詰を右折 58.「坂本峠 走行注意 スリップ注意」
 東脊振トンネルを目の前に見ながら信号のない交差点を左折するとすぐに大野大橋を渡る。現道とは思えないほど高い位置を走る長大な橋だが、もちろん五ヶ山ダムの建設に伴って建設されたもので本来のR385現道ではない。大野大橋の下を流れている大野川も県境となっているため、橋を渡ると福岡県那珂川町に戻る。
 大野大橋を渡り終えた西詰で一つの車線をふさぐ形でガードレールが置かれており、「全面通行止」と書かれた看板が立てかけられている。本来の現道は直進なのだが、ダム建設に伴う付替え道路(町道)の建設に伴って通行できない。南畑ダム南端の交差点で現道に進めばここに至るのだが、物理的に走行できなくなっている。ダム湖に沈む現道にして付替え町道との交差点を右折すると坂本峠区間に入る。道路情報板には走行に注意しかつスリップに注意するようにと表記されているが、通行止とはなっていない。

59.センターラインがなくなりさらに幅員減少 60.南畑ダム周辺と同じような狭い2車線道路 61.「この先幅員減少 積2t以上通行禁止」
 大野大橋の西詰の交差点(予定)を右折した直後こそはっきりとセンターラインが引かれた2車線道路だったが、すぐにセンターラインがなくなり1.8車線幅になってしまう。しかしその距離は短くすぐにキャッツアイ付きのセンターラインが復活する。車線逸脱を防止するためのキャッツアイだろうが、カーブ部分だけでなく直線部分にも設置されている。
 ヘアピンカーブを2ヶ所通過しているがそこ以外の勾配は緩やかである。県境の尾根の下を走っていると佐賀県公安委員会が設置した標識が目に入る。曰く、「この先幅員減少 積2t以上通行禁止」と。2t以上通行禁止というとあの国道が通っている峠を思い浮かべるが、あちらはトンネル主体のバイパスが開通した事により国道の指定を外れたうえに長期にわたって災害通行止が続いている。

62.丸山林道との交差点を右方向へ進む 63.広場(?)のような交差点から絞り込まれた1.0車線道路 64.県境が最狭
 東脊振トンネルとの交差点から約1.6kmで丸山林道との交差点に至る。交差点の手前でキャッツアイ付きのセンターラインが終わっており、交差点の形状がT字という事もあって広場のように見えなくもない。交差点の奥に矢印のみの案内標識とソトバが立てられているため、左右どちらの道路が国道かという事を悩まずに済むが、右側の道路を見ると国道には見えないのも事実である。左側の丸山林道とて1.5車線程度と決して広くはないが、それでもR385よりも広い。
 この交差点は県境であり佐賀県側は吉野ヶ里町とみやき町と町境もあり、3町が入り乱れている場所でもある。1.0車線の最狭区間の奥に佐賀県の県境標識が設置されており、その下には吉野ヶ里町の町境標識が付けられている。ただし、ウォッちずを拡大して確認すると吉野ヶ里町ではなくみやき町域に入っている。国道活動必携の書、スーパーマップるにおいてもみやき町域を通っている。

65.ゼブラゾーンの意味が分からない程の道幅 66.吉野ヶ里町に入る?? 67.永山林道第一支線と交差
 県境を通過すると1.0車線幅の狭路となっているが、なぜか両側にゼブラゾーンが描かれている。短いゼブラゾーン区間が終わってからも1.0〜1.5車線の狭路が続いている。左カーブを曲がると吉野ヶ里町の町境標識が立っており、その反対側はみやき町となっている。やはり県境から200m弱はみやき町域を通っている模様。勾配は非常に緩やかで急なカーブはないが、細かいカーブが連続しており見通しは余り良くなく、離合箇所が少ないため対向車の存在には気を遣う。
 県境から約300mで永山林道第一支線との交差点を通過する。通行時は林道が通行止であったが、行止り林道ではなく東脊振トンネル区間にある道の駅「吉野ヶ里」付近まで通じており、さらには佐賀r46にも行く事ができる。

68.坂本峠 69.小刻みなカーブが多い 70.薄暗く酷道らしい雰囲気
 永山林道第一支線から100mも走らないうちにまた吉野ヶ里町の町境標識を通過する。県境と永山林道第一支線交差点の間で吉野ヶ里町に入ったが実はみやき町を走っていたのかもしれない。現地の町境標識の位置に町境を表示しているのはウォッちずではなくグーグルマップである。
 完全に吉野ヶ里町に入る町境は坂本峠とされているが、全く峠らしくない風景である。しかし勾配は下りに転ずる事からやはり峠なのだろう。峠以北と同様に1.0〜1.5車線の離合困難な狭路となっている。離合用のスペースは設置されておらず、対向車が現れたら少しでも幅の広い場所を見つけてそこで離合しなければならない。

71.勾配は緩やか 72.下り10%勾配 73.奥に見える道路は東脊振バイパス
 緩やかな勾配ながらカーブも多い山岳道路を走る。舗装が悪い箇所もいくつかあり、部分的に補修されているため凹凸が酷い。県境(丸山林道交差点)から約2.2km走ると公衆トイレのある駐車スペースを通過するが、霊仙寺跡への登山道の出入口に当たる。なお、霊仙寺跡へは永山林道第一支線に接続する登山道からも行く事ができる。
 2ヶ所目の10%勾配箇所の法面はコンクリートで固められている事からおそらく過去に崩落したものと推測される。そこから前方に東脊振バイパスが見える。左にヘアピンカーブしながら坂本川を渡るが、そのヘアピンカーブが最後の急カーブである。

74.旧道との交差点を右方向へ進む 75.幅員減少区間の終点 76.東脊振バイパスとのT字路を左折
 坂本川の右岸を走っていると旧道らしき道路との交差点を右方向へ進む。旧道の路面はやや荒れているため、案内標識がなくても右へ進んでしまうだろう。旧道は特に閉鎖されていない事から通行は可能と思われるが、通り抜けられる保証はない。
 旧道との交差点からは上り勾配となり、幅員減少区間の終点を示す標識が立てられている。起点には距離が3.2kmと表示された同様の標識が立てられており、1km毎くらいに残りの距離を示す標識も立てられている。終点標識の直後の左カーブを曲がった先でT字路にぶつかるが、その道路が東脊振バイパスである。右折すると東脊振トンネルを経て福岡方面に戻ってしまうため、左折して神埼方面に進む。なお、福岡方面に進むと道の駅「吉野ヶ里」がある。有料道路区間の中にあるものの1ヶ所しかない料金所の南にあるため、佐賀県側から出入りすれば料金を徴収される事はない。

77.九千部山横断林道と交差 78.坂本大橋 79.右の道路が旧道
 東脊振バイパスに合流後は車線幅が広い走りやすい2車線道路を走る。有料道路と一体的に整備されただけあって現道とは比較にならないほど整備された状態である。九千部山横断林道との交差点を通過すると坂本大橋を渡り、右に大きくカーブする。高低差を解消するためのU字カーブを2つ連続で通過し、坂本川を渡った先で旧道との鋭角な交差点を通過する。バイパス合流後から長い下り勾配だが、上りとなる北向き車線に登坂車線は設置されていない。

80.佐賀r46松阪橋交差点 81.田手川沿いを走る 82.吉野ヶ里町石動
 旧道との交差点からは集落を通っているが、下り勾配は続いている。佐賀r46松阪橋交差点から勾配が落ち着くが少し進むと直線道路をやや急な勾配で下る。その勾配を下りきってからは田手川の右岸の平坦な道路を走る。見通しが良く山間部にしてはかなりの快走路となっている。

83.長崎道・東脊振IC 84.東脊振IC以南はスクールゾーン 85.長閑な風景ながら交通量はそこそこある
 家屋と田畑が混在する長閑な風景の中を走っていると長崎道の東脊振ICを通過し、さらに進むと佐賀r31中副交差点を通過する。この中副交差点から南は交通量が増えるが、信号機付きの交差点が少ないため流れはさほど悪くない。

86.吉野ヶ里歴史公園の東口メインゲート 87.R34田手交差点
 佐賀r325・r334鳥ノ隈南交差点を通過してすぐに吉野ヶ里歴史公園の東口メインゲートを通過するが、比較的長めの右折車線が設置されている。入口の交差点を通過すると反対側の北向き車線にも長い左折車線が設置されている事から結構な数の観光客が訪れる施設のようだ。吉野ヶ里歴史公園の南東でJR長崎本線の高架の南隣でR34田手交差点を通過する。

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