国道308号
part4

R168小瀬町西交差点〜奈良r7砂茶屋交差点
生駒市→大和郡山市→奈良市

134.小瀬町西交差点からも西向き一方通行 135.R168現道との交差点を左折 136.小瀬橋東詰から小瀬町西交差点方向を撮影
 R168小瀬町西交差点で一応の暗峠区間が終わった訳だが、交差点の先も西向き一方通行区間であり道幅は1.0車線幅しかない。酷道として名高いR308は暗峠がその全てと思われるかもしれないが、R168以東の区間もハイレベルな酷道である。車道全体が緑色にペイントされた狭路を40m程進むと上り勾配となり三差路に至る。信号機も案内標識もソトバもない交差点だが、R168現道との交差点であり、R308は左折して小瀬橋を渡る。

137.小瀬橋 138.近鉄生駒線と竜田川の間を走る 139.萩の台第四号踏切を通過
 小瀬橋を渡り終えた先でT字路に突き当たり、今度は右折する。この竜田川に架かる小瀬橋のみR168現道が重複している。小瀬橋西詰の交差点を右折した直後に市道が踏切を渡っているが、近鉄南生駒駅に行けるせいもあってこちらに進む車両の方が多い。R308は近鉄奈良線と竜田川の間を走る離合困難な1.5車線幅である。線路沿いに約60m進むと左に直角にカーブして萩の台第四号踏切を通過する。大型車両の通行規制が敷かれているが、この規制がなくとも大型車は踏切西側の直角カーブを曲がる事ができないと思われる。なお、前述の通り南生駒駅がすぐ近くにあるため、歩行者が非常に多い場所である。

140.踏切からは住宅地内の狭路 141.勾配がきつくなる 142.そして○舗装
 萩の台第四号踏切からも1.0車線幅の狭路が続いているが、線路&川沿いではなく住宅地の中を通っている。暗峠区間にも勝るとも劣らない道路状況だが、交通量は意外に多く非常に厄介な区間と言える。勾配も最初のうちは緩やかだったが徐々に急さを増していき、舗装が暗峠でお馴染みの○舗装になる。

143.○舗装は急勾配の証 144.新庄住宅ゾーンを出ると道幅が狭くなる 145.住宅地の中で峠部分を通過
 ○舗装になった事からも容易に想像できるが勾配がかなり急になる。建築されてまだ時間が建っていないと思われる戸建て群を右にカーブしながら通過してからは道幅が狭くなる。急勾配の狭路を走っていると○舗装から普通のアスファルト舗装に変わり、その先で峠部分を越える。

146.大瀬ふれあい公園の南側を下る 147.下るだけではない 148.市道(都市計画道路)との突き当たりを右折
 峠部分からは下り勾配となり大瀬ふれあい公園の南側を下っていく。勾配はきついが道幅は1.5車線なので特別狭いとは感じない。ただし、この間隔はあくまで暗峠を越えてきたというのを前提としており、一般的に言えば狭路の範疇に含まれるだろう。なお、大瀬ふれあい公園の北には第二阪奈道路の小瀬料金所/ランプがある。
 ふれあい公園からの下り勾配から上りに転じた先で市道(都市計画道路)との変則的な形状のT字路に突き当たる。交差している都市計画道路は歩道付きの対面2車線道路とR308よりも整備された道路であり、交通量が意外に多い。信号機がないため進入するタイミングによっては中々右折できないケースもあり得る。なお、市道にも劣る国道のためか、案内標識は設置されておらず、大瀬中学校のフェンスに取り付けられている、(恐らく)矢田自然公園用の案内図が頼りである。なお、左折して北上すればすぐに第二阪奈道路の小瀬料金所に至る。ただし、小瀬ランプは奈良市方面とのみ接続しているため、大阪方面へはR168に接続している壱分ランプから入る必要がある。

149.市道との重複区間が2車線 150.小瀬保健福祉ゾーンへ左折する
 市道との交差点からは普通の対面2車線道路となって上り勾配を進む。歩道は両側に設置されており歩行者・自転車と車両のどちらであっても走りやすい道路である。上り勾配から下りに転ずる場所に信号機付きの交差点があるが、R308はその交差点を左折して小瀬保健福祉ゾーンに進む。ここにも通常の青い案内標識はなく小瀬保健福祉ゾーンの案内が設置されているだけである。目印は交差点北東の南生駒変電所だが、送電線や鉄塔がごちゃごちゃしている施設ではないので目立たず、目印にはならないかもしれない。

151.交差点の直後は平坦 152.緩やかな上り勾配の2車線道路 153.延寿特別養護老人ホームまで2車線
 変電所の出入口を通り過ぎると上り勾配となる。見通しの良い2車線道路で、多少勾配はきついが自転車でなければさほど気にならないだろう。周辺に何もない状態には不釣り合いなほど立派な道路状況だが、逆に考えれば周辺に何もなかったからこそ整備できたのかもしれない。小瀬排水池という名の貯水タンクの手前に延寿特別養護老人ホーム等の福祉施設があり、その中には生駒市が設置した無料の足湯がある。R308暗峠+アルファを踏破する際の休憩にありがたい施設だが、タオル等の貸出・販売はないため持参する必要がある。

154.画像の中央部分が暗峠 155.第二阪奈道路も見下ろせる
 排水池付近から西の方角を見ると生駒山と暗峠が見える。暗峠の標高は455mに対して撮影した場所のそれは200m程度である。暗峠から少し視線を右に移動させると第二阪奈道路が見える。片側2車線の道路だけでなく小瀬料金所も確認できる。阪奈間の単なる移動にはこの第二阪奈道路を利用した方が早くかつ安全であるのは言うまでもない。

156.2車線から一気に1.0車線にまで狭くなる 157.急勾配のため凍結時はチェーンが必要となる可能性あり 158.離合可能な場所もある
 暗峠や第二阪奈道路を遠望して目を楽しませてから、小瀬排水池のタンクを右手にしながらカーブを曲がる。タンクを完全に通り過ぎてすぐに消えかけているとはいえセンターライン付きの2車線から急激に道幅が狭くなり1.0車線になる。その絞り込まれる様は一種の芸術的な何かを感じられる。都市計画道路との交差点から排水池までの数分の間に何台かの車が通ったが全て徳部養護老人ホームに入るか出るかしている。
 1.0車線幅という道幅の狭さに加えて不法投棄対策と思われるフェンスが両側に張られており心理的な圧迫感を添えている。もっともフェンスがなくてもアスカーブがあるため路肩の外を利用するのは難しい。冬期はチェーンを携行していないと通行が困難になるという看板が立てられいるが、これは勾配が急である事を示している。

159.チェーン携行の看板がなぜかフェンスの外側に立てられている 160.右側には離合のため乗り上げたタイヤ痕が残っている 161.道幅はそのまま舗装が○舗装になる
 高圧送電鉄塔の脇を通過して1.0車線狭路を進む。前述の通りアスカーブが設けられており離合の際にタイヤを乗り上げた痕が生々しく残っている。日当たりが悪い場所ではないが路肩外はマッディな状態である。R308暗峠区間でおなじみの○舗装になるとそれまで緩やかだった勾配がきつくなる。

162.地元の方(?)お手製の看板あり 163.運転に自信のない方、馬力のない車は国道を通行止にするかもしれない 164.このカーブを指しているのだろうか
 侵入防止用(?)のフェンスの前を通過するがその前は離合できそうなくらいの幅が確保されている。狭くなる所にお手製の看板が立てられているが、その内容は離合時に路肩外に乗り上げて動けなる車が特に雨天時に増えるとのこと。運転に慣れない方や車の馬力がない場合は通行を控えるようにと書かれている。
 看板の先に進むとその内容に偽りのない急勾配の狭路が待ち構えている。今回は徒歩なので勾配も狭さも気にならないが、車両で通行する際はそれらに注意したうえに対向車の存在があるため神経を擦り減らすような走行になるだろう。

165.徒歩道と交差 166.左が矢田寺・松尾寺に至る徒歩道、右がR308 167.朽ち果てた「徐行」標識
 勾配を上り切る所で左にカーブして矢田寺・松尾寺に向かう道路との交差点を通過する。車道であるかのように表記されている地図もあるが実際は単なる徒歩道であり、歩き以外で進もうなどとは考えもしないような道である。実はこの徒歩道との交差点の上に市境があるのだが、標識はなく市域が変わった事を認識できるものはない。交差点の西は生駒市で東は大和郡山市である。最初に現れる家屋は左右どちらも大和郡山市に属しているが、左側に関しては建物の奥は奈良市である。

168.東生駒方面との徒歩道と交差 169.左が奈良市で右が大和郡山市 170.左右どちらの家屋も大和郡山市に属する
 弘法大師堂の真ん前にも徒歩道が交差しているが、この辺りは道路上に市境があるため左側は奈良市で右側は大和郡山市である。その後も集落を通り抜けるが、道路左側の建物に関して言えば奈良市に属するものと大和郡山市に属するものが混在している。市境が並走している状態は集落が途切れるまで続く。

171.左右どちらも奈良市 172.国道の雰囲気は感じられない 173.左が奈良市で右が大和郡山市
 集落を出ると完全に奈良市に入り緩やかな勾配を下る。生駒市よりも広いがそれでも1.5車線幅程度なので乗用車同士の離合もどちらかが路肩にギリギリ寄せて一旦停止くらいしないと難しい。路面状況は決して良くないが速度を出せないので多少の凹凸は気にならないかもしれない。右にカーブすると景色が開ける。前方に大きく左にカーブしてる線形が確認できるが、右側には郡山警察犬訓練所がある。市境混在区域の集落付近から犬の鳴き声が聞こえていたが、その発生源はこの訓練所である。警察犬の訓練所なのにそんな吠えるような犬で大丈夫かと思わなくもないが、警察犬専用の訓練所ではなく家庭犬の訓練や一時預かりもしているようだ。なお、訓練所手前の区間は国道が市境となっており左側の田んぼは奈良市だが訓練所は大和郡山市である。

174.矢田自然公園へは右折する 175.舗装されたハイキングコース、ではない 176.離合の際に不法投棄防止フェンスを破損させたか?
 警察犬訓練所の敷地の端で矢田自然公園への道路が交差している。直近のお手製の看板には「幅員狭し 通り抜け困難」と書かれている。通行困難なら案内するなよと思うかもしれないが、矢田自然公園の駐車場までは容易に行く事ができる。通行が困難なのはその先の通り抜ける道路である。その交差点からは上り勾配となるが、道幅は1.0車線と狭いのは相変わらずである。切通しのような場所を通っており国道というよりは舗装されたハイキングコースと言った方がしっくりくるのは気のせいではない。離合できる場所は少なく無理に離合すれば脱輪しかねないので場所を充分に選ぶ必要がある。交通量は非常に少ないが、皆無という訳ではない。

177.明るい雰囲気の酷道を進む 178.追分神社の前を通過 179.集落内は1.0車線狭路
 第二阪奈道路を挟むように立地している近畿大学からは部活動中の声が聞こえてくるが、国道から大学が見える場所はほとんどない。集落に差し掛かった所で右の急カーブを通過する。追分神社から先はさらに道幅が狭くなり軽自動車でも通行に気を遣わなければならない状態になる。車と歩行者のすれ違いもままならない狭さだが一方通行区間ではない。

180.狭路におにぎり 181.市道との十字路を通過 182.市道との交差点から東は1.8車線幅
 道幅が多少マシになるもののすれ違いできる幅には至らない。国道らしくない道路状況だがおにぎりはしっかり設置されている。多少色褪せているが萩の台第四号踏切付近以来の制式おにぎりである。おにぎりのすぐ先で市道との十字路を通過するが、R308生駒方面からは両側に家屋があって見通しが悪いので注意。「止まれ」の標識はないが一旦停止した方が良い。十字路から先は沿線に家屋がないせいもあって1.8車線とこれまでに比べて格段に走りやすくなる。高台のため奈良市街方面を望む事ができる。

183.R308で最もルートミスしやすいポイント 184.下り勾配の○舗装は国道ではない 185.国道はフェンスに挟まれたアスファルト舗装の道路
 大和田排水池のタンクの前で○舗装に変わるが、実はR308でも屈指のミスコースポイントである。道なりの○舗装の1.5車線道路と左側のアスファルト舗装のフェンスに挟まれた1.0車線道路。両者を見て左の道路が国道だと判断できる人間はそうそういないだろう。東大阪市からここまで○舗装に慣らされており、またフェンスに挟まれているため貯水池の管理用の道路に見えてしまうので直進してしまっても何ら恥じる事はない。

186.フェンスに挟まれた狭路を走る 187.谷山跨道橋 188.第二阪奈道路の奈良方面(マウスオンで大阪方面)
 フェンスに挟まれた1.0車線幅の狭路を進む。タイヤ痕からも道幅の狭さは容易に想像できるだろう。ただ、急勾配ながら○舗装の道路があるため車両の通行が少ないのは幸いである。フェンスが途切れると谷山跨道橋を渡るが、その下にはR308第二阪奈道路が存在している。片側2車線の非常に整備された道路であり、現道がその上を通るのはここだけである。跨道橋の東には中町ランプがあるのだが、大阪方面としか接続していない。

189.谷山跨道橋の直後は広い 190.フェンスに挟まれた1.0車線道路 191.右に交差する道路は大和田排水池からの○舗装道路
 谷山跨道橋を渡り終えると右の直角カーブを曲がるが、その先は2.0車線と充分な広さを持っている。が、その先で1.0車線となり、まだ狭路が続く。不法投棄防止フェンスが両側に設置されており道幅以上に狭く感じられる。
 平坦な状態から下りに転ずる所で右側に道路が接続しているが、大和田貯水池の前で○舗装に進んで第二阪奈道路の下をくぐって急勾配を上ればここに至る。つまり、ミスコースしても国道トレースに拘らなければ何も問題はない。ただし、第二阪奈道路の下は2.5mの制限高が敷かれている点に注意を要する。

192.色褪せたおにぎり 193.家屋に挟まれているのは市道との十字路まで 194.右側に見えるのは第二阪奈道路
 緩やかな勾配の1.0車線道路を進んでいると集落に差し掛かる。道幅は狭いままで沿線に家屋がある分気を遣った走行を強いられる。すれ違いのできない集落内の狭路を進んでいると市道との変則的な形状の十字路を通過する。その先からは沿線は家屋ではなく水田に変わる。道幅は変わらないが見通しが良くなるため僅かではあるが走りやすくなる。右前方には高架道路が並走しているが、これは第二阪奈道路である。

195.舗装された農道ではなく国道 196.農道区間を振り返るとおにぎりが確認できる 197.下鳥見橋
 勾配がなくなり平坦になると1.0車線道路で水田の中を走り抜ける。舗装された農道にしか見えないがこれがR308である。離合できない道幅だが途中にすれ違えるだけのスペースが設けられている。ただし、田植えの時期などは農作業をしている方々の車両が止められている可能性がある。上り勾配を上った先で下鳥見橋で富雄川を渡る。橋上だけ歩道が設置されているが、そもそもそんなに交通量のある場所ではない。

198.奈良r7旧道との交差点 199.奈良r7旧道とバイパス間は東向き一方通行(7.30-9) 200.奈良r7砂茶屋交差点
 下鳥見橋からの勾配を下った所で奈良r7の旧道との交差点を通過する。県道の、しかも旧道との交差点だが国道の方に一旦停止の義務がある。見通し悪いうえにr7旧道の交通量は意外に多いので厄介な交差点である。
 r7旧道との交差点から先は一方通行規制が敷かれている。近鉄奈良線のガード、生駒南小学校、R168小瀬町西交差点東側に続く4ヶ所目の一方通行区間だが、これまでとは異なる東向きの一方通行区間である。車両ではどちら側からもトレースできない、と思うのは早計である。この一方通行規制は7:30〜9時の間に限られるためその時間帯を外せば西向きに走行可能である。
 道路両側に路側帯を示す緑色ペイントが施された狭路を約70m進むと奈良r7バイパスとの砂茶屋交差点に至る。r7の交通量が非常に多いため信号機は設置されているが、R308を東進した場合の案内標識は設置されていない。

国道308号 part5