国道308号
part3

暗峠〜R168小瀬町西交差点
生駒市

90.石畳が終わると勾配を下る 91.信貴生駒スカイラインの下が1.3m制限幅箇所 92.信貴生駒スカイラインの東は1.8車線幅
 県境に隣接した峠の茶屋を通り過ぎると石畳区間が終わり左カーブの下り勾配を進み信貴生駒スカイラインという有料の観光道路の下を通る。R308との接続はなく時折スカイラインを走る車の走行音が聞こえてくる。このスカイラインの下が1.3mの制限幅の規制要因と思われる。確かに狭いが大阪府側の区間も勝るとも劣らない狭さの箇所はいくつか存在している。しかもこの暗渠を出るとすぐに道幅が広くなってしまう。

93.暗峠方向を振り返って撮影 94.○舗装ながら2車線 95.旧道の合流地点からは生駒市街地を遠望
 信貴生駒スカイラインの暗渠を大阪府方向に振り返ると幅1.8mとロングボディーの車は通行不可である旨の警告がされている。県境標識の支柱に付けられた1.3m制限幅よりも広いが、両者の古さを考えると元々は1.3mだったものが改良されて1.8mに拡大されたものと想像される。
 舗装は継ぎ接ぎが多く荒いものの○舗装になるとセンターラインが現れて2車線になる。左側に交差している道路は旧道であり、交差点部分は生駒市コミュニティバスの最奥のバス停でもある。その後は左にカーブしながらやや急な勾配を下り、旧道と合流すると同時にセンターラインがなくなり道幅も狭くなる。この○舗装2車線区間からは直下の棚田と生駒市街方面を見下ろす事ができる。

96.道幅が狭いうえに凹凸が多い 97.奈良県側の○舗装区間は離合できなくない幅 98.消えかけているがセンターラインが引かれている
 道幅が狭くなるだけでなく舗装の継ぎ接ぎも多く車両では走りにくい道路状況である。少し走ると再び○舗装となりセンターラインこそないものの乗用車の離合できる道幅にまで広くなる。勾配が落ち着いた所でアスファルト舗装になり、ほとんど消えかけているもののセンターライン付きの2車線になる。沿線の家屋の数は多くないが、水田があり生活感があるため、大阪府側とは雰囲気がずいぶん異なる。

99.市街地を望みながら狭路を走る 100.行止り市道との交差点から集落を通る 101.西畑町自治会館入口バス停
 意外に緩やかな勾配で大阪府側に比べて広い道幅の道路を下っていく。前述の通り棚田と生駒市街地方面を望む事ができるが、奈良市街方面は手前の小高い丘、矢田丘陵に視界を遮られるせいもあって街並みは見えない。暗峠から約800mで市道との交差点を通過するが、交差点の周辺には結構な数の家屋が建っている。普通のアスファルト舗装の1.2〜1.8車線幅の狭路を進んでいると峠から数えて2つ目のバス停である西畑町自治会館入口バス停を通過する。

102.左の○舗装の上りは市道 103.急に路側線が現れる 104.西畑町入口バス停以降は2車線
 西畑町自治会館入口バス停から程なくして鬼取集落方面に向かう市道との交差点を通過する。○舗装の急勾配狭路はR308ではなく市道だが、交差点の形状からして誤って市道に進んでしまう心配はないだろう。交差点からしばらくは1.5車線幅のひび割れの多いアスファルト舗装が続くが、道幅が広くなると同時に舗装状況も良くなる。この舗装の変わり目にはうどん屋があり、さらには西畑町入口バス停もある。バス停からは下り勾配の2車線道路である。

105.建設会社の資材置き場(?)の前はやや狭い 106.市道とのY字路は右に進む 107.市道との交差点を振り返って撮影
 建設会社の資材置き場らしき敷地の前からはセンターラインがなくなり1.8車線幅とやや狭くなる。その状態で少し進むと市道とのY字路に至る。暗峠から来た場合は似たような道路が分岐しているうえに案内標識がないため、どちらが国道か判断に迷う所だろう。正解は右である。また、この交差点を振り返ると1200m先の暗峠に1.3mの制限幅がある旨の予告標識が立てられている。

108.右側に不法投棄されたものは… 109.左が市道、右が旧道 110.旧道には比較的新しいおにぎりが立っている
 市道との交差点からはセンターラインはないものの2.0車線と、暗峠区間では屈指の走りやすい道路状況となっている。麓に近くかつ周囲に人家がない事が災いしてか、不法投棄されたテレビ等が確認できる。中にはダイヤルでチャンネルを切り替えるタイプのテレビがあったのだが、風雨にされされる場所にもかかわらず色褪せ等がなく投棄されてさほど時間が経過していないように見えた。
 2.0車線道路を進んでいると十字路を通過する。左に交差している道路が市道で、右に交差している道路が旧道である。旧道は車止めが設置されており車両での進入はできないが、なぜかまだ新しいおにぎりが矢印補助標識付きで立っている。バイパスが開通する以前は逆方向を向いていたような記憶があるのだが。なお、旧道の中に阿弥陀如来立像があるため廃道にはならないと思われる。

111.過剰装備? 112.集落に差し掛かると勾配がきつくなる 113.道幅も狭くなる
 阿弥陀如来バイパスの直後に左にカーブして2.0車線幅の道路を走っていると右にカーブしてコンクリート舗装に変わると同時に下り勾配になる。1.8車線幅のやや急な下り勾配を何回もカーブしながら下っていると周囲の家屋が増えてきた所で道幅は1.0車線幅にまで狭くなる。○舗装も復活し、離合できない見通しの良くない狭路を下る。

114.市街地まで下り続ける 115.舗装の継ぎ接ぎ具合が国道とは思えない 116.石仏寺バス停
 大阪府側に比べて勾配は緩やかだが路面の凹凸が激しく、見通しが良くないせいもあって車両での通行は神経をすり減らしながらの走行となるだろう。対向車はもちろんだが歩行者や沿線の家屋からに出入りする車両・歩行者にも注意しなければならないため、集落内の狭路酷道として難易度が高い。

117.市道とのT字路で狭路が一旦終了 118.暗峠方面を左折 119.普通の2車線道路
 農業用のため池と思われる西池の手前の市道との交差点を過ぎると○舗装からアスファルト舗装になり道幅も広くなる。この交差点を振り返ると2.0車線が1.0車線に絞り込まれており、普通ならこのまま進もうとは思わないだろう。事実、直進する国道よりも右折の市道の方が走りやすい道路である。ため池の南側を通り過ぎると緩やかに左にカーブして緩やかな勾配を下る。

120.むかいやま公園の道路との交差点 121.振り返ると生駒山頂が見える 122.まだまだ狭路区間が続く
 むかいやま公園入口バス停のすぐ先でむかいやま公園に至る道路との交差点を通過する。2車線なのはこの交差点までである。交差点から暗峠方向を振り返ると峠は見えないが生駒山頂のテレビ送信塔群が見える。第二阪奈道路はこの送信塔群の下を貫いている。
 むかいやま公園口の交差点を過ぎると2車線から一気に1.0車線にまで狭くなる。余りの狭さに隣接して流れる神田川の上に歩道が設置されている。もし歩道が設置されていなければ軽自動車と歩行者のすれ違いもできないかもしれない。当然ながら車両同士のすれ違いはできないが、一方通行規制は敷かれていない。

123.住宅地の中の狭路 124.大型バイク同士の離合も厳しいかもしれない 125.行止り市道との交差点を道なりに右へ進む
 神田川沿い区間が終わると歩道がなくなってしまうが、道幅は狭いままである。乗用車同士はもちろんのこと乗用車と歩行者とのすれ違いにも難儀しそうな狭さである。沿線には家屋が途切れることなく続いており、また周辺には住宅街もあるため交通量が皆無とは言えない。車両が通過するたびに他人の庭先に退避するなり塀に張り付くなりしなければならない。最狭区間で杖をついた老人と出くわした日には絶望を覚えるかもしれない。

126.市道との交差点からは西向き一方通行 127.側溝の上が歩行者用路側帯 128.横断歩道は3本!!
 生駒南小学校の少し西で市道との三差路があるが、ここから東の区間は西向き一方通行規制が敷かれている。近鉄奈良線のガード東の一方通行区間だけでなく、奈良県側にも一方通行区間が存在している。もっともここに来るまでに一方通行規制が敷かれていてもおかしくないような1.0車線幅の狭路を既に通ってきている。むしろ対向車の心配がないため走りやすいかもしれない。
 側溝の蓋が緑色に塗られているが、おそらく歩行帯を示しているものと思われる。道幅は1.2車線程で側溝の上にタイヤを乗せれば離合できなくもない。側溝以外の通常の道路部分の幅は横断歩道3本分である。ちょうど小学校の正門の前だから横断歩道になっているのだろうが、そうでなければわざわざ白線を引く必要はないだろう。また、小学校がなければ一方通行規制が敷かれていない可能性もある。

129.横断歩道のひし形は一回り小さくされている 130.制限速度は驚きの20km/h 131.側溝の上が歩道の役割を担う
 正門を過ぎてからも狭路が続いている。横断歩道の手前に表示されるひし形の白線はなぜか通常のものより一回り小さくされている。通常のサイズだと道幅に対して大き過ぎるからだろうか。小学校の敷地の南東端で再び3本の横断歩道を通過し、申し訳程度の歩道のある狭路を少しだけ下って市道との三差路を道なりに進む。この三差路付近に制限速度がペイントされているが、20km/hと現役の国道とは思えない速度に設定されている。

132.R168小瀬町西交差点 133.小瀬町西交差点から暗峠方向を撮影
 側溝の上が歩行帯となっている狭路を進んでいるとR168小瀬町西交差点に至る。奈良県の南北の幹線国道のひとつであるR168の交通量が多いのは言うまでもない。しかし、R308の交通量も道幅の割に多く、徒歩であっても気を遣わなければならない。生駒南小学校付近からの一方通行の入口はこの小瀬町西交差点である。交差点にはなぜか停止線が描かれているがこれは自転車用だろうか。なお、箱殿交差点から重複していた大阪/奈良r702は小瀬町西交差点を左折してR168と重複して北に向かう。

国道308号 part4