国道282号
part3

R341長嶺交差点〜R7碇ヶ関交差点
鹿角市→小坂町→
→平川市

79.平川市まで48kmもある 80.緩やかな勾配の跨線橋を越える 81.東北道・鹿角八幡平IC
 R341長嶺交差点を右折すると進行方角を北に転じる。同じく流れる方角を北へと変えた米代川を新八幡平橋で渡り右岸を走る。バイパス化されたと思われる2車線快走路は線形も良好で勾配もほとんどない快走路となっている。緩やかにS字カーブを描きながら跨線橋を通ってから東北道の鹿角八幡平ICを通過する。これより北も東北道との並走は続いているが、直接インターで繋がっているのは鹿角八幡平ICが最北に位置している。

82.道の駅「かづの」 83.鹿角市街地を北進 84.市街地の北部にも跨線橋あり
 鹿角八幡平ICから程なくして道の駅「かづの」の前を通過して鹿角市街地に差し掛かる。市街地に入るため沿線の建物は多く、交通量もそれなりに多い。鹿角花輪駅の東を通過して市街地を通り抜け、福士川に沿って走っていると跨線橋を越える。跨線橋まで来ると市街地のごちゃごちゃした印象は薄れているが、市役所はさらに北にある。

85.福士川の市役所付近は氾濫した模様 86.東北道 87.東北道の直後に跨線橋
 鹿角市役所は警察署の西隣を流れる福士川は2日前の集中豪雨で氾濫したようで欄干には流された草木等が引っ掛かっており国道上や沿線の敷地には流出した土砂の跡が生々しく残っていた。東北道の下を通る辺りからは川沿いでなくなるため被害状況は分からなくなるが、少なくとも国道に土砂が流出した跡は見られなくなる。

88.緩やかなアップダウンあり 89.R103・R104・R285上陣場交差点
 跨線橋からはバイパス然とした走りやすい2車線状態となっており、緩やかにアップダウンしながら北の方角に進む。スイッチバック駅である十和田南駅の東を通過すると大湯川を渡り、R103・R104・R285上陣場交差点となる。案内標識にはR103とR282しか表記されていないが、R104がR103の十和田・大館両方面に、R285がR103大館方面に重複している。R285に関してはこの上陣場交差点が終点である。

90.「平川28km 小坂8km」 91.鹿角市十和田毛馬内 92.小坂町に入る
 上陣場交差点を過ぎると旧十和田町の市街地を通り抜ける。旧十和田町と言っても1972年に合併しているため所謂平成の大合併には該当しない。旧市街地を抜けると左にカーブしてから汁毛川を渡り、その先で今度は右にカーブする。そして程なくして市町境を越えて小坂町に入る。

93.小坂町荒谷 94.小坂町の中心部を通過 95.小坂精練貨物線跡
 小坂町に入ってからも山裾の2車線快走路を北上する。ほぼ途切れることなく家屋が続いており、交通量も少なくない。小坂川を渡って右にカーブしてからは小坂町の中心部を通っており沿線の建物が密集している。中心部の北部で2009年に廃線となった小坂精練貨物線跡を通過する。廃線になっているため踏切も廃止されており線路は撤去されているが、段差は残っている。その様が踏切があるように見えるためか、手前には一旦停止不要の看板が設置されている。

96.廃線跡から北は上り勾配 97.進むにつれて家屋が疎らになっていく 98.濁川集落ではセンターラインのない箇所がある
 踏切から北は緩やかな上り勾配となり、進むにつれて沿線の家屋の数が減っていく。蛇行する小坂川の流域を走っており忠実に川沿いを走っている訳ではないが、急なカーブが多い。小坂川を渡った先の濁川集落ではセンターラインがなくなるものの2車線とほぼ変わらない道幅を維持している。

99.正面の山は大森山 100.小坂町若木立 101.東北道に隣接
 濁川集落を抜けると走りやすい2車線道路となり大森山を前方に見ながら左に大きくカーブしてその南麗を通過する。若木立集落を抜けると古遠部川沿いの谷筋に入り、左側の東北道と近接しながら並走する。約1.7kmに渡って並走し、東北道は坂梨トンネルに入りR282は引き続き古遠部川沿いを走る。

102.県境に向かって走る 103.小刻みにカーブが続く 104.坂梨峠を越えて青森県平川市に入る
 国道から少し離れた、おそらくは旧道沿いにある古遠部集落が秋田県側最後の集落である。古遠部集落から先は勾配がさらに急になりブラインドカーブが連続する山道となる。しかしセンターライン付きの2車線であり県境の国道峠道としては整備されていると言える。それ故有料の東北道を避けてR282を走る車両も少なからずいる。その中には大型貨物車も含まれており、内輪差で反対車線にはみ出しながらカーブを曲がる車両が見られるので、交通量が少ないからと言って油断はできない。上陣場交差点から約20.7kmで県境の坂梨峠を越えて青森県平川市に入る。

105.青森県側にはタイヤ痕がある 106.勾配は6〜10% 107.小崩落が1ヶ所あった
 峠を越えて青森県に入った途端に7%の勾配を下る。勾配がきつくなるだけでなくカーブも急なものが多い。付近に家屋がない場所のためカーブ部分を中心に多数のタイヤ痕が残っている。センターラインを無視するようなタイヤ痕はカーブを普通に曲がって付着したものでない事は明らかである。いくつもの急カーブを急勾配で下り続ける。青森県に入ってから3回東北道の上を通るのだが、全て坂梨トンネルのため地図でも見ない限り上を通っている事は分からない。

108.右側に東北道の高架が見える 109.遠部ダム管理棟 110.遠部ダムからは勾配は落ち着く
 東北道が坂梨トンネルから出る辺りでR282の急カーブが落ち着きを見せる。遠部沢と東北道の間を走っていると遠部ダムの近くを通過し、勾配はさらに緩やかになる。時折視界に入る東北道と並走しながら山間部の快走路を淡々と下る。

111.R7に向かって最後の勾配を下る 112.R7碇ヶ関交差点
 R7碇ヶ関交差点まで300mを切ると勾配がきつくなりR7に向かって一気に下る感じになる。最後に左の急カーブを曲がった先で碇ヶ関交差点に突き当たる。この信号機のない旧碇ヶ関村の中心部からも離れた位置にある碇ヶ関交差点がR282の終点である。岩手県の県庁所在地から北進し青森県南部の平川市(旧碇ヶ関村)に至る概ね快走できる普通の国道であった。ほぼ全線に渡って東北道と並走しているが、秋田・青森県境の坂梨峠だけは東北道を走った方が簡単に往来できる。