国道282号
part2

東北道・安代IC〜R341長嶺交差点
八幡平市→
→鹿角市

46.岩手r6交差点の手前は急カーブ 47.「弘前96km 鹿角35km」 48.歩道の崩落は2日前の集中豪雨によるものだろうか
 安代ICからの直線道路は岩手r6手前の急カーブによって減速を余儀なくされる。しかしr6交差点を通過してしまえば目名市川沿いの直線的な快走路になる。谷の幅が狭くなり水田がなくなると一旦集落が途切れて緩やかな上り勾配となる。目名市集落と滝ノ又集落の間には歩道の法面が崩落していたが、進入を阻むテープの新しさからして東日本大震災ではなくつい2日前の集中豪雨によるものと推測される。

49.勾配は緩やかだが登坂車線あり 50.貝梨峠 51.峠の西には分水嶺公園がある
 戸沢集落を通り過ぎると勾配が多少きつくなり登坂車線が現れる。もっとも勾配が急になったと言ってもせいぜい4%程度なので一般的には特に急勾配という訳でもない。貝梨峠付近で登坂車線がなくなると同時に反対車線に登坂車線が現れる。峠から2〜300m程進むと右手に分水嶺公園がある。駐車スペースと自動販売機、トイレだけの簡易なものだが、わざわざ分水嶺公園がある事からも想像できる通り、貝梨峠は中央分水嶺である。中央分水嶺の多くが県境であるのに対し、ここは同一自治体にある点が特殊らしく分水嶺マニアの間で有名だとか。

52.左側には東北道が隣接して並走 53.東北道の下を通るのは5ヶ所目 54.苗代沢跨線橋
 反対車線の登坂車線がなくなってからも下り続けるが、勾配は至って緩やかで急なカーブもないため中央分水嶺の峠の割に走りやすい。梨の木峠を梨木トンネルで超えてきた東北道と隣接して並走してから高架下をくぐる。ここで東北道とクロスするのは5ヶ所目である。そのすぐ先で葉苗代沢跨線橋で花輪線をオーバーパスするが、花輪線とクロスするのは7ヶ所目である。

55.八幡平市姥子石 56.岩手r126交差点 57.岩手r195交差点
 苗代沢跨線橋から西は山間部ながら結構な数の家屋のある集落を通り抜ける。田山PAの少し西でも東北道の下を通っている。米代川を渡って程なくして岩手r126との交差点を通過するが、案内標識どころかソトバもない。田山駅までの僅か20m程度の停車場線なのでわざわざ案内する程ではないとの判断だろうか。さらに少し進むと岩手r195との交差点を通過する。こちらは案内標識が設置されているものの信号がなくセンターラインの切れ間もないため県道が交差しているようには見えない。冬期閉鎖されるとは言え一応は秋田県まで繋がっているのだが。

58.東北道と花輪線と米代川 59.集中豪雨による被災個所 60.土砂が流れた跡も残る
 東北道や花輪線と共に安比川流域を走る。東北道は線形を良くするため安比川の流れを無視するかのようにトンネルや橋梁が多いため、概ね川沿いを走るR282は何度もその下を通過する事になる。花輪線は非電化のローカル線とあって東北道ほどダイナミックな線形ではないがR282と異なり安比川を渡る箇所がいくつかある。戸鎖集落の対岸では2日前の集中豪雨により法面が小崩落しており、路面には泥が流出した跡が複数個所見られた。雨が降っていた最中は通行止になっていた可能性もある。

61.国道と米代川の間に花輪線 62.舘市橋で花輪線と米代川を越える 63.舘市トンネル
 非電化のため線路しかなく並走している事を忘れそうな花輪線と付かず離れずの距離を保って西に進む。舘市橋で花輪線と米代川を一気に渡って右岸に移り、防雪柵が現れてから程なくして舘市トンネルをくぐる。山間部を走る区間が多いR282において、意外にも唯一のトンネルである。

64.八幡平市兄畑中川原 65.秋田県鹿角市に入る 66.センターラインがないように見えるが消えかけているだけ
 舘市トンネルを抜けると兄畑駅付近の集落を通過して、花輪線のすぐ傍を並走した状態で県境を越えて秋田県鹿角市に入る。県境の手前からセンターラインがなくなるが2.0車線幅なので乗用車であれば離合に苦労する事もない。鹿角市に入ってからはセンターラインの見えない状況が続くが、センターラインがあってもおかしくないような道幅である。

67.橋の様な跨線橋もお馴染みの光景 68.数少ないスノーシェッド 69.東北道の居熊井橋
 湯瀬戈田跨線橋を通過してスノーシェッドをくぐり、花輪線とともに米代川を相次いで3回で渡る。東北道の居熊井橋の下を通って右にカーブしながら米代川を渡る。橋が多い事からも分かる通り、米代川はかなり蛇行しており忠実に沿った場合は急カーブが多くなってしまう。

70.湯瀬温泉では拡幅工事現場あり 71.遠からずバイパスが開通して降格する区間 72.バイパス区間はさほど長くない
 意外に高い建物もある湯瀬温泉では拡幅工事が行われており片側交互通行規制が敷かれていた。その工事現場の先にはバイパス工事現場が隣接しており、家屋が密集し急カーブが多い区間はバイパスの開通後に国道から降格するものと思われる。バイパス区間の距離はさほど長くなく集落を出るまでに西側の接続箇所を通過する。

73.左側には花輪線、見えないが右側には東北道 74.写真の左側に東北道の笹の渡トンネル 75.西向き車線は山肌、東向き車線は橋梁
 湯瀬温泉を抜けると蛇行する米代川に沿って進み、跨線橋を1ヶ所、東北道の橋梁の下を4ヶ所通る。東北道の天狗橋の少し南では上下線が分離するが、間にあるのは中央分離帯ではない。西向き(鹿角市街方面)車線は山肌にあり、東向き(八幡平方面)は橋梁となっている。地形が悪い等の理由で普通の拡幅ができなかったのだろう。

76.山間部から出る 77.平野部でも土砂流出跡がある 78.R341長嶺交差点を右折
 東北道と花輪線が北の方角に進路を取る辺りで景色が開けて山間部の谷筋を脱する。2日前の集中豪雨で土砂が流出した跡が残る状態の路面を走っているとR341長嶺交差点に至る。R4・R46・R281NHK前交差点から約81.1km、安代ICから約27.2kmであり、R282は右折して十和田湖・大館方面に向かう。なおこの長嶺交差点はR341の起点である。

国道282号 part3