国道260号
part1

R167賢島駅前交差点〜御座港
志摩市

1.R167賢島駅前交差点 2.賢島駅の前を右折 3.近鉄志摩線沿いを走る
 志摩半島の南東の三重県志摩市の賢島にR260の起点があるが、その位置は地図によって異なっており、賢島駅すぐ南のT字路としているものもあれば、少し南の観光船乗り場脇としているものもある。筆者御用達のスーパーマップルとウォッちずでは観光船乗り場脇となっているため、こちらを起点としてそこから走行を開始する。
 センターラインのない道路を走っているとすぐに近鉄志摩線の賢島駅の前でT字路に突き当たる。案内標識は設置されていないがR260は右折である。右折後は高架に沿って東の方角に進む。駅前と言うもののセンターラインのない1.8車線幅と狭い。

4.近鉄の志摩神明第五踏切をシケイン状に通過 5.三重r17交差点を右方向へ進む 6.近鉄志摩線に沿って走る
 緩やかな勾配を上り、左隣の近鉄と国道の高さが同じになると志摩神明第五踏切を通過するが、その前後で直角カーブを曲がりシケイン状に進まなければならない。踏切を越えた先には三重r17が交差している。道路用の信号はもちろん鉄道用の信号もなく混雑必至の状況だが、交通量と電車の運行本数の少なさからさほど混乱は見られないのだろう。
 踏切を越えてからは線路の北側を隣接並走している。左にカーブしていると賢島橋を渡る。賢島という名称が示す通り、島だが本州との距離は10m程度のため島に入った、出たという意識は持ちにくい。

7.海沿いながらアップダウンあり 8.海沿いを走るには右折してパールロードへ 9.R167重複区間
 線路から離れると緩やかなアップダウンとカーブが続く2車線道路を北上する。近鉄との並走していた区間は海沿いだが、離れてからは内陸を走っており海を見る事はできない。志摩市の中心部の南でイオンの前を通過するが、そこで上りから下りに転じ、前川まで下り勾配が続く。

10.R167・三重r17賢島口交差点を右折 11.「御座24km 大王9km」 12.近鉄志摩線の鵜方第一号踏切
 前川橋を渡った直後にR167・三重17賢島口交差点を右折する。R167の起点はR260と同じ賢島駅前交差点であり、ここまで重複区間となっている。賢島駅の東で交差したr17とは2ヶ所目の交差点である。R167走行時(2014年10月30日)は直進がR167で右折がR260と案内標識に表記されていたが、R167鵜方磯部バイパスが2017年12月17日に全線開通したため、直進のおにぎりが消されて右折にR167のおにぎりに替えられていた。ただし、ウォッちずではバイパスの開通は反映されているが、おにぎりは直進がR167、右折がR260と変わっていない。
 賢島口交差点を右折すると鵜方駅の南を東の方角に進む。志摩市役所も近く、志摩市の中心部と言える場所だが、平成の大合併以前は志摩町ではなく阿児町であった。近鉄志摩線の鵜方第一踏切を通過した直後に志摩総合庁舎入口交差点を通過する。ここを右折すれば志摩市役所等に行く事ができる。

13.R167(三重r514?)安乗口交差点は直進して三重r128となっている道路へ 14.三重r128パールロード鵜方入口交差点 15.対面2車線の走りやすい道路
 賢島口交差点から約1.2km走るとR167・三重r128との安乗口交差点に至る。ウォッちずでは直進の道路のみが国道と表記されているが、現地の案内標識では左斜め前方がR167、直進がr128となっている。ここはウォッちずの表記に従って直進する。ウォッちず基準では安乗口交差点でR167が分岐する事になる。
 安乗口交差点からの右カーブを曲がり終えた先でr128パールロード鵜方入口交差点を通過する。ここで左折して鳥羽方面に向かう道路がr128である。ちなみにr128はパールロードと呼ばれる元有料道路である。パールロード鵜方入口交差点からもごく普通の雰囲気の対面2車線道路が続いており、左に緩やかにカーブする。

16.R260(R167?)赤松ヶ谷交差点を右折 17.赤松ヶ谷交差点以降も2車線道路 18.立神口交差点
 安乗口交差点から約1.5kmで赤松ヶ谷交差点に至るが、ここでもウォッちずと案内標識が異なっている。前者では左折の伊勢・鳥羽方面をR167、右折御座・大王方面をR260としているが、後者は右左折どちらもR260としている。これらの事からR167鵜方磯部バイパスの全線開通に伴って安乗口交差点〜赤松ヶ谷交差点はバイパス(と一部三重r514だった区間)に一本化されている可能性がある。しかし、ウォッちずに従って現道を走行して完走とみなす事にする。
 赤松ヶ谷交差点からも引き続き対面2車線道路が続いている。アップダウンが多いものの線形は直線的で走りにくさは感じない。半島の行止り地点に近付く形だが、意外に交通量は多い。

19.志摩市阿児町甲賀 20.甲賀口交差点 21.「降雨時冠水注意」
 アップダウンを繰り返す2車線道路を走っていると甲賀口交差点を通過する。ここで左折、北東方向に延びる道路は三重r728だったが、何らかの理由で指定を外されて市道になったようで案内標識からヘキサが消されていた。甲賀口交差点のすぐ先に冠水に注意を促す看板が立てられているが、アンダーパスがある訳でもなく特に凹部となっている訳でもないように思えた。

22.道路脇に旧道を転用した小公園あり 23.島茶屋交差点 24.三重r515大王崎入口交差点を右方向へ
 旧道敷を転用したと思われる小公園がいくつか造られており、簡易パーキングとして機能している。意外に交通量の多い2車線道路を南下していると旧大王町の中心部の手前で三重r515大王崎入口交差点に至る。路面の矢印ペイントは直進となっているが、右にカーブするような形で進む。案内標識にr515のヘキサが表記されていないが、こちらは降格していないようである。

25.大王崎入口交差点からは下り勾配 26.三重r61小成滝交差点 27.三重r602成滝交差点
 右にカーブしながら大王崎入口交差点を通過すると緩やかな勾配を下る。三重r61小成滝交差点を通過した直後からは上り勾配となり、三重r602成滝交差点を通過する。r602の終点はともやま公園の桐垣展望台付近であり、公園とR260とを繋ぐ、ある意味止りの県道である。r61はR260やR167より海沿いを走っている。

28.「御座15km」 29.船越海岸の傍を走る 30.内陸を走る区間もある
 2車線道路を走っていると緩やかな勾配を下った後に海沿いを走る。R260の賢島〜御座港の区間は英虞湾に沿っているが、海との距離が至近となる場所は少ない。しばらく船越海岸に沿って走り、緩やかな勾配を上ると内陸に入ってしまう。とは言うものの道路状況としては走りやすい2車線道路が続いている。

31.リゾート施設が点在 32.深谷大橋 33.深谷大橋西交差点
 海が近くなった所で市道との深谷大橋東交差点を通過する。交差点の近くには高層建物があるが、R260周辺にはリゾート施設が多く、これもそのうちのひとつであろう。深谷大橋交差点からすぐに深谷大橋を渡る。大橋と名称は大げさな気がする短い橋だが下は海であり、以西は海で隔てられた陸地となる。ただし、この海は人工的に造られた運河であり、賢島とは異なって自然の島ではない。
 深谷大橋を渡ってすぐに深谷大橋西交差点を通過するが、ここで片田方面に向かう市道は旧道である。志摩バイパスが開通してからも現道として国道に指定されていたが、2018年時点では既に市道に降格してバイパスのみが国道となっている。ちなみに、旧道は漁村を繋いでおり集落内を通る狭路酷道であった。

34.つつじ(?)が植えられた2車線道路 35.志摩市志摩町片田 36.対上交差点
 志摩バイパスに入ってからもこれまでと同じような走りやすい2車線道路が続いている。アップダウンを繰り返す一方でカーブが少ないというのも同じである。深谷大橋西交差点から約1.9kmで市道との対上交差点を通過するが、左折して市道を南下すればR260旧道に至る。

37.長田橋 38.長田小公園に日本の道100選の石碑がある 39.長田小公園の展望台から長田橋を望む
 対上交差点から程なくして長田浦の上に架かっている長田橋を渡る。西詰には長田小公園があり、公衆トイレと展望所、そして日本の道100選の石碑が設置されている。なお、“真珠の海を一望する道”として賢島〜長島、つまりR260全線が指定されいる。

40.志摩丸山橋 41.志摩丸山橋西交差点 42.志摩市志摩町和具
 長田橋から程なくして志摩丸山橋を渡る。長田橋と同様に下は向井浦と呼ばれる海であり、主塔は小さな有人島に建てられている。英虞湾からも良く見え、志摩バイパスを象徴する橋のひとつである。志摩丸山橋を渡り終えてから緩やかにアップダウンする2車線道路を走っていると志摩丸山橋西交差点を通過する。ここを南下してもR260旧道に行く事ができる。

43.志摩大橋東詰交差点 44.志摩大橋 45.旧三重r729との交差点
 さらに西進していると志摩大橋東詰交差点を通過するが、ここを左折して南下すると志摩市役所志摩支所、すなわち旧志摩町の中心部に行く事ができる。緩やかな左カーブを曲がっていると志摩大橋を渡る。志摩パールブリッジという別名のある橋で、志摩丸山橋とともに志摩バイパスを象徴する橋である。志摩大橋を渡り終えた直後に市道との交差点があるが、これは三重r729だった道路である。この道路も南下するとR260旧道に至る。

46.霧のせいもあって直線道路に見える 47.越賀方面の市道は幅員狭小 48.御座が左折の市道にも案内されている
 三重r729旧道との交差点からも緩やかなアップダウンを繰り返す2車線道路を走る。長田橋、志摩丸山橋、志摩大橋の上では英虞湾を望めたものの、それら以外の区間は眺望がなく、2車線道路を淡々と走るだけになってしまう。舟ヶ浦の南端で市道との交差点を通過する。この市道も南下すればR260旧道に行く事ができるが、1.0車線幅の狭路区間がある。さらに西の市道との交差点にはR260と市道のどちらにも御座と案内されているが、市道を走る方が遠回りになってしまう。志摩バイパスに入って以降、多くの市道との交差点を通過しているが、旧道に狭路区間が多い事からも南側に行く場合もバイパス+市道を利用した方がより早く安全と思われる。

49.御座港に向けて勾配を下る 50.志摩市志摩町御座 51.旧道との交差点を右折
 緩やかなカーブを描きながら下っていると勾配が急になった後にT字路に突き当たり、一時停止した後に右折する。逆方向からの走行の場合は案内標識のない交差点を左折しなければならない。とは言え、海上区間を陸路で迂回していればこの交差点を通過しているはずなので間違えてしまう可能性は低いだろう。

52.御座港 53.舗装の境目が端点だろう 54.伊勢志摩国立公園内かつ近畿自然歩道あり
 旧道との交差点を右折してすぐに御座港に到着する。定期船の駐車場やバスの転回場を兼ねていると思われるアスファルト舗装の広場の手前に舗装の境目があり、それがR260の端点と思われる。御座港〜浜島港の海上区間にフェリー便は運行されてないが、人を乗せるあご湾定期船が運行されている。ただし、両港間だけではなく浜島港→御座港→賢島港→御座港→浜島港というルートである。御座港→浜島港→御座港と往復できなくもないが、すぐ戻ると怪しい人物と思われそうなので陸路で迂回する事にする。なお、陸路での迂回はR260で賢島口交差点まで戻り、三重r17を通るルートが最短である。距離は30km強、時間は1時間弱程度である。

国道260号 part2