国道169号
part1

R42橋本交差点〜R309五郷町交差点
新宮市→熊野川町→十津川村→北山村→熊野市

1.新宮市内の橋本交差点の近く 2.新宮市〜熊野川町は工事多し 3.和歌山r44交差点は右折する
 R42橋本交差点から分岐してR169は始まる(こちらが終点だが走行方向を優先)。この橋本交差点はR168の起点でもあり約22km先の宮井交差点までは重複区間である。よってR169のおにぎりを見ることはできない。始めの方は新宮市中心部に近いので交通量もそこそこあるが、進むにつれて車の数はどんどん少なくなっていく。新宮市・熊野川町の境前後は道路工事が多く、何回も工事用信号に引っかかりうっとおしい。それでも2車線は確保されているしカーブもきつくないので他の紀伊半島の国道に比べればまだましだろう。

4.宮井大橋を渡って北上する 5.この2車線が続くと思いきや… 6.1.5車線の狭路に姿を変える
 熊野川町宮井の交差点を右折するとR168から分岐する。しかしここからはR311との重複である。熊野川を渡る宮井橋とその直後こそセンターラインがないもののすれ違いには充分な幅はある。橋を渡って数百メートル進むとセンターラインが現れる。直線基調の快走路なので気持ちよく走ることができる。
 しかしここは紀伊半島。この状態が長く続くことなどありえないし、期待してもいけない。2kmほど北の熊野川町四滝からは1.5車線のガードレールすらない薄暗い酷道にその姿を変えてしまう。なかには1.0車線の箇所もある。これが100番台の国道と言うのだから恐れ入った。責任者出てこい状態とはこのことだ。

7.熊野川町九重の集落。道路改良中でダンプが走る 8.和歌山県熊野川町と奈良県十津川村の境 9.R311が分岐する交差点。この写真はR311の使い回しである
 薄暗い酷道を進むと急に空があける。熊野川町九重の集落である。この集落内では拡幅工事が行われており10tダンプが国道の幅をフルに使って轟音をあげて走行していた。こんなやつが対向車として向かってきたら、などと想像してはいけない。そんなことをしていれば酷道を往くことなどできはしない。見たところただの拡幅なのでそう時間のかかる工事でもないように思えた。
 九重を抜けきついヘアピンカーブを過ぎると奈良県十津川村に入る。紀伊半島を代表する100番台幹線酷道の両方が十津川村を通っているという事実はなかなかにおもしろい、と思うのは筆者だけだろうか?十津川村竹筒でR311が分岐する。ここからがようやくR169の真の単独区間である。交差点の写真を見ると改良されているように見えるが、これは交差点だけのこと。

10熊野川町薩地 11.写真からは分かりにくいが小さい落石がかなり多い
 R311交差点を過ぎればもとの1.0車線酷道に戻る。山深い所を通る国道らしく小刻みなカーブが延々と続く。ブラインドカーブも多くただでさえ気を遣うのに、地盤も弱いらしく小さな落石が路面に転がっていることも多い。
 そんな中を進んでいくと和歌山県熊野川町に入る。え?熊野川町?と思ったあなたは文章をよく読んでいる方ですね。今度の熊野川町は飛び地であり、先ほど通ってきたほうが本体である。後述するがこの周辺は県境が複雑に入り組んでいるので県名がころころ変わってしまう。熊野川町(飛び地)に入っても道路状況は変わらず。ブラインドカーブの続く狭路をひたすら下っていく。勾配はそんなにきつくない。途中、薩地という小さな集落を通り抜けるがそこも狭いままである。さらにこの区間も落石が路面に転がっており、崖を見ると落石ネットに石が溜まっている箇所が無数にある。ほんまに100番台の国道か!?と目を覆いたくなるような光景だ。

 狭路を進んでいくと玉置川橋を渡るのだが、それを渡り終えた先で通行止め規制がかかっていた。R169にはよくある時間帯通行止めである。R311分岐交差点にも看板はあったが、「まぁなんとかなるやろ」という悪い癖が出てここまで来てしまった。警備員のおっちゃんに「通行止めって書いてあったやろー」と諭すように言われたが来てしまったものは仕方がない。時刻は11:20、通行止め解除は12:30。1時間も待つのはきっついなーと思っていたところ、「今日は特別に12:00で通れるようになるで」とのこと。天は筆者を見放してはいなかった。脇道に入って森林浴エリアとやらの駐車場に車を停め、買い置きしていた食料をかじりながら時間が経つのを待った。

12.ようやく通行止めが解除され走行再開 13.2tクラスのトラックとの離合に四苦八苦 14.ガードレールのない狭路が続く
 そうこうしているうちに12:00になった。酷道の猛者である筆者は時間になったらすぐに車を走らせるなんてことはしない。工事車両がいなくなるのを、対向車が一通り通り過ぎるのを待つという意味で5分(短か!)ほどしてから駐車場を出た。玉置川橋に戻ると先に出たはずの車がまだそこにいた。なんと通行止めは解除されていなかったのだ。結局12:10に通れるようになった。まぁ、このくらいの誤差なら大目に見てやるとしよう。

 という訳でR169トレース再開となる。玉置川沿いの渓谷を走るのだが鬱蒼としている箇所が多く眺望は良くない。これまで同様に小刻みなカーブが連続して続くので運転する身としても結構疲れる。ブラインドカーブも多い。さらには通行止め解除直後なので対向車が一気にどっと来るので離合に時間がかかってしまう。当然ながら路面状況は悪い。で、工事の方だが、大規模な工事をしているのかと思いきや、比較的小規模の復旧工事が何箇所か行われていただけのようだ。道幅が狭いため通行止めにせざるをえないのだろう。2車線であれば片側交互通行で済むと思われる。

15.町道(?)とのT字路を左折してすぐに田戸トンネルがある 16.田戸トンネル。長くて狭いので対向車に注意
 狭い・カーブ多い・薄暗い酷道をひたすら進んでいくとT字路に突き当たる。酷道には不釣合いなほど立派な案内標識が現れるため迷うことはないが、ここは右折して田戸トンネルに入る。この田戸トンネルは写真を見てもらえばわかるが、ほぼ直線とは言えかなりの距離がありしかも狭い。軽同士なら何とかすれ違えなくもないだろうが、普通車以上ならかなり厳しいか?トンネル途中で上りと下りが入れ替わるため直線でも出口まで見通せないので、対向車への注意を促すためにもクラクションを鳴らすほうがいいかもしれない。田戸トンネルを抜けてもしばらくは狭路が続く。参考までに言うと宮井交差点からこの付近はバス路線でもある。さすがに大型バスではないが走行の際はそんなやつが通るのだということを頭の片隅にでも留めておいてもらいたい。

17.付替え工事が進行中だった 18.まだ未通の部分もあり旧道、もとい現役に迂回する 19.迂回。この橋が熊野川町(飛び地)と十津川村の境のようだ
 田戸トンネルを抜けてもしばらくは今までと同じような道路が続くのだが、急にセンターライン付きの2車線となる。路面を見ると比較的新しくできたことが分かる。少し進むとその先の橋がまだ未開通のようで進入できないようにされていた。左に迂回させられるのだが、現時点ではこれが正式な国道なのだろう。2.0車線の橋を渡るのだが、これが和歌山県熊野川町(飛び地)と奈良県十津川村の2度目の県境である。

20.奥に見えるのは東野トンネル 21.2度目の十津川村は2車線の快走路が続く
 県境の橋から少し進むと2車線となる。先ほどの橋の反対側を見てもほとんど完成しているように見えた。開通の日はそう遠いことではないだろう。2度目に通る十津川村はすでに改良されているようで2車線の立派な道である。これなら国道と呼んでもさしつかえあるまい。旧道とは別のルートで付替えられたのか、沿線に集落は見当たらない。もっともほとんどが橋とトンネルなので集落があるほうがおかしいかもしれない。
 小松トンネルを抜ければ和歌山県北山村に入る。また県境である。これまで何度県境が入れ替わったことだろうか。しかも北山村は全国で唯一の全体が飛び地の村である。熊野川町の飛び地と言いこの北山村と言い、こいつらが県境を複雑にさせているのは疑いない。参考程度に新宮市から来た場合のこの付近の県境の入れ替わりを記しておこう。
   1.和歌山県熊野川町(R168宮井交差点以北):5km、6分
   2.奈良県十津川村竹筒周辺:3km、3分
   3.和歌山県熊野川町の飛び地:6km、15分 *この区間で通行止めあり
   4.奈良県十津川村田戸周辺:5km、5分
   5.和歌山県北山村:16km、24分
   6.三重県熊野市:12km、20分
     *距離はオドメーターの実測。時間は通行止め待ちや休憩を含めていないつもり

22.小松の集落への分岐を左へ折れる 23.北山村の集落が見えるまでは狭路が続く 24.最初の集落からは2車線となる
 小松トンネルを抜けてすぐに分岐となる。勢いから言ってこいつを直進したくなるがR169は左折である。直進してしまうと北山村小松の集落に行き着くのだが、その先は行き止まりである。2年前のトレースの時はここで工事通行止め規制がかかっており1時間以上待たされたものだ。工事は終了しており今回は何事もなく通ることができた。
 この分岐付近は多少広いもののすぐに狭くなる。北山川に沿って1.5車線ほどの狭路を進むのだが、これまでよりも少しだけだが走りやすいように感じた。おそらくカーブが少くガードレールの設置率が高いからだろう。落石も少なく路面もさほど悪くない。そんな道路も小森トンネルを抜けて最初の集落に入ると広くて快適な道路へと変化する。

25.北山村大沼?おそらく役場の近くであろう 26.北山村内は狭路でもしっかりおにぎりを設置している 27.広狭が混在するも交通量少なく走りにくいことはない
 広い快走路は道の駅「おくとろ」の前後だけですぐに狭くなる。狭いと言っても2.0車線はあるので離合困難というわけではない。北山村役場付近を通り過ぎて少し走るとまた広くなる。がそれも長く続きはしない。北山中学校を過ぎるとまた2.0車線となる。この後も1.5〜2.0車線の狭路とセンターライン付きの道路とが交互に現れる。この時は交通量が非常に少なかったので広かろうが狭かろうがほとんど気にすることなく走りぬけることができた。しかしキャンプや紅葉の時期の休日はこうもいかないかもしれない。

28.北山村七色の集落を過ぎると狭いトンネルが現れる 29.左のトンネルをくぐって七色ダムの上を通る 30.七色ダムからは三重県熊野市である
 北山村七色は2車線だがそれは集落に中だけである。2.0車線を進んでいくと小さなトンネルをくぐる。これを抜けた直後に右にカーブすると七色ダムの上を通ることになる。ダムの上も2.0車線と広くはない。そしてこのダムを渡ると三重県熊野市に入る。これまでも熊野川・北山川の対岸は三重県という状態だったのだが、和歌山・奈良両県を通っていたのだ。また、この周辺の入り組んだ県境もさることながら市町村名もややこしい。熊野川町は和歌山県だが熊野市は三重県、さらに言うと北山村は和歌山県だが上北山村と下北山村は奈良県(しかも北山村が上〜と下〜の間にあるわけではない)なのだ。
 地理に関してはMapFanを参照していただくことにして、ここではR169の話をしよう。ダムを渡り終えた先はT字路となっており、右は県道で左がR169である。七色貯水池を左手に見ながらの1.5車線の狭路なのだが、景色が明けているし路面も今までに比べて格段に良くなっているのでありがたい。もともと交通量が少ないこともあって走りにくさはあまり感じない。道路以外に目を向けると、ここが紛れもなく三重県だと言える証拠をそこら辺じゅうに見ることができる。勘の鋭い読者諸氏にはもうおわかりであろう。そう、おにぎりシールである。県内をわずか12kmしか通っていない国道に対してそこまでやるかってなくらいにそこかしこに貼ってある。

31.大井谷トンネル。幅は狭いが結構高い。なぜかは知らない 32.大井谷トンネル以降は2車線路を下っていく 33.R309交差点(奈良・下北山R169← →R309新宮・尾鷲)
  七色ダムから3kmほどで「五郷町」(反対側は神川町)という町境標識があるのだが、どちらも熊野市の町名である。独立した町が熊野市に(吸収)合併されたのだろうか?この標識付近から下りに転じる。貯水池沿いに進んでいくと池から離れてしまい、その先には大井谷トンネルが待ち構えている。高さは結構あるが1.8車線ほどの幅で乗用車同士の離合は困難である。こいつを抜ければセンターライン付きの2車線となり一気に下り降りる。
  下りきったところでR309との五郷町交差点となる。R169はこれを左折してR309との重複区間に入る。

国道169号 part2