国道157号 |
part2 |
R418本巣交差点〜温見峠 |
本巣市 |
46.根尾西谷川を渡る | 47.電光掲示板の脇には修正された大型車通行不能看板あり | 48.まだ快走路が続く |
樽見交差点からはR418と重複しながら温見峠を目指す。まず温見峠の近くに源流がある根尾東谷川を渡ってから、根尾西谷川沿いに緩やかに右にカーブする。これまでと同じような2車線快走路が続いており、大型車通行不能の看板が立っていても信じられないような状況である。集落内を通る場所も走りやすい2車線道路となっている。 |
49.左折の岐阜r270は旧道 | 50.門脇バイパスはアップダウンがややきつい | 51.門脇バイパスの途中に道の駅「うすずみ桜の里・ねお」がある |
樽見交差点から約3.1km走ると岐阜r270との交差点を通過する。かつてはR157だった区間だが門脇バイパスが開通した後は県道と市道に降格している。その門脇バイパスはややアップダウンがきついものの2車線の快走路となっている。バイパスの途中に道の駅「うすずみ桜の里・ねお」があるのだが、直接国道には面しておらず市道を少し走行しなければならない。 |
52.旧道合流後もしばらくは2車線 | 53.根尾長嶺から1.5車線 | 54.右ヘアピンカーブにはソトバがある |
道の駅から約200m先の右カーブで市道に降格した旧道が交差し、その後もしばらくは2車線道路が続いている。根尾長嶺集落からセンターラインのない1.5車線幅の狭路になってしまう。集落内のため勾配はさほどきつくない。1ヶ所だけヘアピンカーブがありソトバが立っているが、その有無にかかわらず道なりに走っていれば国道をトレースできる。 |
55.拡幅された区間もある | 56.斜面の集落を通り抜ける | 57.岐阜県側最後のセンターライン |
ヘアピンカーブから少し走るとセンターラインが復活して2車線になるが、右急カーブを曲がった先で1.0車線幅にまで狭くなる。その後すぐに2車線道路になるが、それも長くは続かない。この辺りまで来ると交通量はかなり少なくなっている。 |
61.Y字路を右方向へ進む | 62.「能郷〜温見峠 通行注意」 | 63.根尾能郷集落を完全に通り過ぎる |
転回場から程なくして住民が定住しているという点においては岐阜県側最後の集落と言える根尾能郷集落を通る。集落の中ほどのY字路は道なりに右方向へ進み、その先にはスペースの関係で道路と並行に設置された道路情報板が立っている。道路情報板は場所の割に新しく、放置プレーではなく最新の情報を表示している。この日は「能郷〜温見峠」「通行注意」となっていた。なお、この道路情報板付近は特に道幅が狭いうえにカーブの近くで見通しが悪い点に注意を要する。 |
64.能郷ゲート | 65.お馴染みの標識・看板群 | 66.「落ちたら死ぬ!!」 |
能郷集落を抜けて最初の左カーブの先には閉鎖用ゲートがある。その手前の路肩の砂利スペースには複数の標識・看板が立てられており、その中のひとつがかの有名な「落ちたら死ぬ!!」である。国道に限っても“落ちたら死ぬ”ような場所はここだけではないのだが、“落ちたら死ぬ”と言えばR157のイメージが完全に刷り込まれている(ただし、国道マニアの間だけかもしれない)。 能郷〜黒津間の所謂「落ちたら死ぬ」区間は、2005年11月に発生した落盤によって通行止になり、岐阜r255や猫峠林道での迂回を余儀なくされていたが、2012年10月にようやく復旧工事が終わり通行止が解除された。当然ながら冬期間は閉鎖される区間だが、2014年は積雪による道路の損壊等もなく予定通り冬期閉鎖が解除された。 |
69.ガードレールの代わりにデリニエーター | 70.補修してもガードレールは付けない | 71.少ないながらもガードレールもある |
能郷ゲートから先はガードレールのない1.0車線幅の狭路が続いている。最近補修されたと思われる場所でもガードレールは設置されていない。ガードレールがないからと言って落ちても大丈夫という訳ではなく、むしろ「落ちたら死ぬ」可能性が高い。また、離合できる場所は少なく見通しが悪いので常に対向車を気にしながら走る事になる。 |
72.デリニエーター+ロープ | 73.おにぎりの傍に祠 | 74.大規模な崩落補修痕も見られる |
見通しの悪いカーブが多いが、勾配は至って緩やかである。冬期閉鎖を解除する前に一通り見回りと清掃が行われたのか、路面に転がる石や小枝等はほとんど見られない。この先台風を含む雨風の強い日があれば、それらが路上に散らばる可能性は充分ある。断崖絶壁の狭路を走っていると高さ30m以上はありそうな崩落を補修した法面の前を通過する。 |
75.長期通行止の原因となった崩落箇所だろうか | 76.崩落箇所の傍に発電所関連の施設がある | 77.離合箇所は少ない |
前述の崩落跡の法面とは別の崩落復旧箇所もある。そのうちのどちらか、もしくはどちらともが7年という長い通行止規制の要因となった崩落だろう。2014年現在は補修されているもののいつ別の場所が崩落してもおかしくない。2ヶ所目の大規模崩落箇所を過ぎた所に発電所関連の施設があり、その近くで左にカーブしてからは同じ根尾西谷川沿いではあるものの多少は断崖絶壁感が薄くなる。もっとも、離合できない1.0車線幅の狭路である点には変わらない。 |
81.根尾黒津集落には定住者はいない | 82.家屋の手入れは行き届いている | 83.温見峠名物の路上河川 |
黒津ゲートのすぐ北には根尾黒津の集落がある。通行止区間の奥にある集落なので閉鎖期間中の生活はどうだったのか気になる所だが、その辺鄙さ故に定住者はいない。その割に廃屋は少なく手入れされた家屋が多い印象を受ける。年間を通じて住んでいる人がいないというだけで積雪のない夏期を中心に集落に戻られる方がいるようである。 根尾黒津集落を通り過ぎてすぐに温見峠の名物と言える路上河川を通過する。路面に凹部を造って水量が多くなった場合に路上を流させるという単純な構造だが、通常は橋を架けるなりボックスカルバートを設置するなりするため、交通量の少ない山間部の酷道ならではの道路構造物と言える。 |
84.根尾黒津以北も"落ちたら死ぬ" | 85.電柱の傾き具合も酷道ならでは? | 86.センターライン付きの2車線区間もある |
根尾黒津集落以北も“落ちたら死ぬ”区間に勝るとも劣らない酷道っぷりを見せてくれる。ガードレールは少なくデリニエーターすらない断崖絶壁を走っており、見通しの悪いカーブが多い。根尾西谷川沿いを走っているのだが、川面との高低差があるせいもあって川沿いを走っているというイメージはあまり感じられない。センターラインが現れる場所もあるがその距離は短く走りやすい道路とは言い難い。 |
87.雪の重み(?)で屋根が崩壊したプレハブ小屋 | 88.消えかけているがセンターラインありの2車線 | 89."落ちたら死ぬ"感が薄い場所もある |
勾配は比較的緩やかだが道幅の狭さに加えて見通しの悪いカーブが多いためあまり速度を出す事はできない。小新谷から越新谷にかけては消えかけているとは言えセンターラインのある2車線道路となっている。その距離は1.1km程である。センターラインがなくなると1.0車線幅基調の狭路が続く。 |
90.法面処理された箇所は崩落復旧跡なのだろうか | 91.小崩落は巨大しゅうまいでガード | 92.根尾大河原集落 |
冬期閉鎖開け直後で解除直前に一通り整備されたせいかもしれないが、落石や落木は少なく路面は安定している。黒津ゲートから約6.2kmで根尾大河原集落を通過する。根尾黒津集落と同様に年間を通じた定住者はおらず積雪のない時期に居住されている家屋があるのみである。そのためかどうかは分からないが、集落の近くで土砂災害防止対策の工事が行われている。 |
93.微妙な路上河川 | 94.猫峠林道と交差 | 95.かなりの数の路上河川がある |
根尾大河原集落を抜けてから約500m走ると右手に橋が見える。その橋の南詰は猫峠林道との交差点である。能郷〜黒津間が通行止の際は猫峠林道が迂回路としての機能を担うが、決して走りやすい道路ではなく通行止になる事も多い。猫峠林道との交差点から先も1.0〜1.5車線幅の狭路が続いているが、意外に日が射す場所も多く雰囲気は明るい。路上河川の数も多く、いささか食傷気味な気もしてくる。他の酷道であれば数が少ないので多少なりともテンションがあがるのだが。 |
96.切通しの奥にはおにぎりが立っている | 97.水量豊かな路上河川は多くない | 98.通常の橋もある |
1.0車線幅の切通しの直後は左直角カーブとなっているが、カーブミラーの横にはおにぎりが設置されている。能郷ゲート以北では数少ないおにぎりのうちのひとつである。砂防ダムの脇を通り抜けていくつもの路上河川を越えながら狭路を走る。能郷ゲートからは対向車は非常に少なく、この日は追いついたり追い抜いた車は数台あったが、対向車とは1台もすれ違わなかった。 |
99.路上河川部分がコンクリート舗装となっているものが多い | 100.ガードレール設置率は低い | 101.土砂流出痕あり |
ガードレールのある区間はほとんどなく、“落ちたら死ぬ”ような場所であってもガードロープはデリニエーターすら設置されていない場所が多いのがもはやデフォルトである。現在の整備状況ではそれらを設置しても積雪のため破損する事が多い事が設置されない理由のひとつかもしれない。 |
102.通常時は水が道路下を流れるタイプ | 103.雨天時の2輪はグレーチングで滑らないように要注意 | 104.凹部だけの路上河川が意外に水量が豊か |
前述の通り路上河川の多さも温見峠区間の特徴である。単にアスファルト舗装に凹部を設けただけのものや、凹部が欄干のない橋もしくはボックスカルバートが設置されているものなどいくつかのバリエーションが存在する。かつては石を敷き詰めたものもあったが、2014年現在はアスファルトもしくはコンクリート舗装の味気ないものしか残っていない。 |
105.能郷白山はまだ雪が残っている | 106.峠に近い方がガードレール設置率高し | 107.峠付近には残雪あり |
標高800m辺りからは場所によって木々の間から能郷白山が見えるようになる。5月下旬と晩春と言える時期だが、山頂付近には残雪があるようで白いものが見えた。カーブの多い1.5車線狭路を緩やかに上っていく。酷道としては全国区の知名度を持つ温見峠だが、冬期閉鎖開け直後とタイミングが良かったせいか、落石の類がないため路面状況を気にしながらの走行は避けられた。標高1000mを超えると道路の近くにも残雪があったが、通行に支障のあるものではなかった。 |
108.温見峠 | 109.温見峠から岐阜県側の振りかえる | |
R418樽見交差点から約28.3km、能郷ゲートから約20.1kmで県境の温見峠に到着する。切通しの峠のため特に景色が素晴らしい訳ではないが、岐阜県側は多少開けているため遠方まで一望できる。能郷ゲートからの交通量は数台程度だったが、峠付近には2台程の駐車車両があった。峠から能郷白山への登山道があるため、行楽シーズンには駐車車両で埋まっている日もある。 |
国道157号 part3 |