国道42号
part2

R425塩屋交差点〜R371高富交差点
御坊市→印南町→みなべ町→田辺市→上富田町→白浜町→すさみ町→串本町

45.塩屋交差点通過後も大きな変化なし 46.適度なアップダウンとカーブの快走路 47.印南町では海岸スレスレを走る箇所もあり
 R425塩屋交差点を直進すると塩屋集落の南部を走り抜ける。その後は小さいとは言えない集落を結びながら海沿いを走る。交通量はさほど多くなく適度なアップダウンとカーブを繰り返す快走路で走っていて気持ちの良い区間である。御坊市から印南町に入ってからも同じような状態が続いており、時折青々とした海面が視界に飛び込んでくる。

48.切目駅付近からJR紀勢本線と併走 49.みなべ町に入る 50.R424みなべ交差点
 印南町中心部に近い和歌山r28印南交差点を通過してしばらく走っているとJR紀勢本線が左側に現れそのまま併走状態となる。その紀勢本線と交差した後にみなべ町に入り、しばらく併走してR42は少し内陸を走り、再び交差した後に海岸沿いとなりみなべ町中心部に入る。そこでR424とのみなべ交差点となる。ここがR424の起点か終点の交差点かに思えるが実は違う。ここからはR424との重複区間となるが、その事実が確認できる物的証拠は一切存在しない。

51.沿線風景に南国っぽさが出てくる 52.近畿地方最大面積の田辺市に入る 53.JR紀勢本線と交差し市街地に入る
 みなべ交差点付近はやしの木通りという名称が付けられており道路脇にやしの木が立っていて海沿いという事もあり南国ムードが漂っている。相変わらず流れの良い状況が続いており二桁幹線国道とは思えないようなペースで走る事ができる。みなべ町境を過ぎると田辺市に入る。2005年5月に近隣の龍神村・中辺路町・大塔村・本宮町を吸収して和歌山県どころか近畿最大面積となった田辺市だが、それによって和歌山県内を走る主な酷道(R168R371R424R425)が田辺市を通るという状態をもたらした。

54.R424稲成町交差点を左折 55.稲成ランプを右折して田辺バイパスに入る 56.田辺バイパスは片側2車線
 和歌山r210明洋交差点を越えてJR紀勢本線のガードと交差する辺りからは田辺市市街地となり信号・交通量共に増えて流れが少し悪くなる。明洋交差点から約1.6km進むとR424稲成交差点となりここを左折してR424が分岐する。この先R424は起点の和歌山r31磔坂交差点まで盲腸線のような感じになっているが、これはR42だったものが田辺バイパス開通に伴って経路変更されたがR424の起点は移動されたなかったためだと思われる。
 R42の方は、稲成交差点左折後は稲成川左岸を500m程走り稲成ランプから田辺バイパスに入る。中央分離帯の設けられた片側2車線のよく整備されたバイパスだが、交通量と場所からか全ての交差点がランプ化されておらず信号もいくつか存在する。それでも市街地を突き抜ける旧道に比べると通過時間はそれなりに短くなっているのだろう。

57.田鶴交差点はパスする事も可能 58.田鶴交差点からのR42と合流 59.そのまま片側2車線となる
 田辺バイパスを走っていると路面に「田辺市街左へ←」というペイントが目に入る。田鶴交差点に近づくと右車線には「R42新宮串本」、左車線には「田辺市街」のペイントに加えて、「白浜方面は左へよれ」という標識が立っている。が、案内標識にはなぜか肝心と思われる白浜が書かれていない(と言うより消された?)。田鶴交差点はR42と和歌山r31、r33の交差点で北から白浜への入口に当たり休日ともなれば渋滞の発生しやすい交差点である。R42トレースであれば右車線を進んで高架で交差点をパスできるので渋滞の影響はさほど受けない。しかし白浜方面に向かおうとする車が渋滞する左車線に強引に入ろうとして不意に停車する可能性があるので、右車線が渋滞していないからと言って油断は出来ない。なお、夕方には白浜方面から田鶴交差点に向けての渋滞が酷いのは容易に想像できる。
 高架で田鶴交差点をパスしてその交差点から来るR42と合流すると片側2車線となるが上富田町との境の田鶴トンネルで対面2車線となる。

60.朝来駅付近を通過 61.R311岩崎交差点
 上富田町に入ってJR紀勢本線を跨線橋で越えるとややごちゃごちゃした朝来駅周辺を通過する。上富田町役場は約1km程東にあるが駅前だからか結構人や車の往来が多い。朝来駅前から少し進むとR311岩崎交差点となる。このR311も先ほどのR425と同じく紀伊半島の山間部を横断してR42に再び交差する国道である。R311の92.8kmに対してR42は131.0kmと内陸横断国道と海岸沿い国道との差が見てとれる。R311の道路状況もごく一部を除いて快走路である事も付け加えておく。

62.富田川右岸の堤防上を走る 63.和歌山r31郵便橋交差点を左折して郵便橋を渡る 64.富田川左岸を走る
 JR紀勢本線と富田川に挟まれながら堤防の上を走っていると和歌山r31との郵便橋交差点に突き当たりここを左折して郵便橋を渡る。なにやら曰くありげな名前の橋だが由来はあるようだ。それについてはここでは述べないので各自ググって頂きたい。
 郵便橋を渡ると白浜町に入り富田川の左岸の堤防上を走る。白浜町の観光スポットは白浜温泉やアドベンチャーワールド周辺に集中しているせいか、こちらは交通量はさほど多くなくそれなりのハイペースで流れている。

65.日坂トンネルを抜けた直後はS字カーブ 66.国道のすぐ隣が海 67.右の青いラインは津波危険地域を示す
 白浜温泉方面への南側の入口とも言える和歌山r34富田橋交差点を過ぎると富田川から離れる。日坂トンネルを抜けて直後のS字カーブを通過すると海岸線沿いとなり、椿温泉付近までその状態が続いている。この区間に限らず和歌山県内のR42は海沿いの区間には青い反射板のようなものが設置されているが、これは津波発生時にはその被害が想定される場所を示している。ドライブ中に津波に遭遇する可能性は高くはないだろうが通行する際には多少なりとも気に留めておいた方が良いかもしれない。

68.海のすぐ傍を走る場所ばかりではない 69.道の駅「志原海岸」付近 70.日置トンネル
 椿温泉付近からは少し内陸部を走るため海面を直接見る事はできない。アップダウンとカーブが多少きついものの信号がなく交通量が少ないため結構良いペースで走れる。笠甫トンネルを抜けると道の駅「志原海岸」前を過ぎて日置集落内を通過する。名前からして小規模な道の駅かと思っていたが、駐車台数71台と中規模程度の道の駅のようだ(今回は前を通過したのみで立ち寄らず)。
 和歌山r37日置大橋交差点を通過し日置大橋で日置川を渡り、その先で日置トンネルをくぐる。日置トンネル前後の整備具合からしてバイパスと思われるが、そうであれば和歌山r243が旧道であろう。

71.和歌山r38平松交差点 72.山間部ではないが異常気象時規制区間 73.道の駅「イノブータンランドすさみ」
 日置トンネルの次の朝来トンネルを抜けるとすさみ町に入る。すさみ町でも基本的には海沿いの快走路でこれと言って特筆すべきものはない。内陸部に入る区間は多少アップダウンが激しく、また海岸からの距離に関わらずカーブが連続しているがどれも快走路と言える範囲内である。黒島トンネルの手前で道の駅「イノブータンランドすさみ」を通る。駐車台数15台と小規模な道の駅だが眺めが良いせいか休日の昼間は混雑している事が多い。

74.流れの良いシーサイド国道 75.急カーブもいくつか存在する 76.本州最南端の串本町に入る
 「イノブータンランドすさみ」から先もシーサイド国道が続く。普通のドライブとしてはかなりの高得点が得られるんだろうが、こと酷道という点から見れば単なる海沿いの快走路で物足りないのひと言に尽きる。勾配がきつい箇所や急カーブもない訳ではないが、2車線と整備された二桁国道にあっては普通に通過できてしまう。そんな状況の中で本州最南端の串本町に入る。

77.串本町も海岸線沿い 78.新宮まで56km 那智勝浦まで41km 79.R371高富交差点
 串本町に入ってからも海沿いの快走路で、酷道的にはこれと言って面白みのない状態が続く。海水浴シーズンともなれば交通量も多いのかもしれないが、冬から春へと入れ替わる季節とあっては行き交う車も多くなくハイペースで流れている。
 串本町江田周辺で新宮まで56kmだと確認できるが、走行を開始した県庁前交差点から新宮市までは200km強と総延長の半分にも満たない距離である。良く整備され酷道の要素を一切持たないR42の最大の障壁はその距離にあると言えるかもしれない。そんなR42を165.0km走った所でR371高富交差点となる。言うまでもなく本州最南端の国道の交差点である。ここでR42トレースが嫌になって橋本市まで通じているR371に逃げようものなら途中で反吐を吐くかもしれない。そして日没までに橋本市に到着できる可能性は限りなく低い。

国道42号 part3