国道488号 |
part1 |
R9横田町交差点〜三坂峠 |
益田市 |
1.横田町交差点を左折してR488へ進む | 2.さすがに交差点付近は人家も多い | 3.「益田澄川線長沢地内 崩土の為全面通行止」 |
九州酷道の旅2008を締めくくるのは中国地方最凶の酷道ことR488である。それでは早速起点のR9横田町交差点から走行を開始する。 GWという事もあってそこそこ交通量のあるR9(R187重複)との横田町交差点を左折してR488に入ると交通量は激減する。交差点付近こそ人家や書す点が並んでいるもののそれもすぐに疎らになる。この展開は酷道にはよくあるものなので驚くには値しない。 |
4.白岩トンネル | 5.非常に走りやすい状況が続く | 6.長沢トンネルの工事現場までが快走路 |
人家が疎らになっても道路状況が即劣悪になるとは限らない。匹見川に沿った2車線快走路が集落を結ぶようにして延びている。多少きついカーブはあるものの勾配は緩やかで非常に走りやすい状況が続く。これから酷道となることなど微塵も感じさせないと思い始めたところで、トンネル工事現場を通過する。そしてその現場からはセンターラインが消えてしまう。 |
7.川平集落。長沢トンネルが開通すれば旧道となる | 8.長沢トンネル予定地の東側も工事中 | 9.匹見川沿いに東へ向かう |
長沢トンネルの工事現場を過ぎると1.5車線と少し狭くなってしまうものの交通量の少なさもあってあまり走りにくさを感じない。長沢トンネルが開通した暁には旧道となるであろう区間を通過すると、トンネルの反対側でも工事が行われていた。1本のトンネルができる事により川に沿ったカーブ区間は降格となるのも国道の世界ではよくある話である。 |
10.旧匹見町に入る | 11.島根r54交差点。左の道がr54 | 12.r54交差点から東は再び2車線となる |
広沢トンネル工事現場から続く1.5車線道路を走っていると旧匹見町に入る。匹見町が益田市と合併した今となっては市町境標識もなくパッと見ただけでは旧匹見町に入ったかどうかはわからない。旧匹見町には言って程なくして島根r54との交差点となる。このr54が益田澄川線であり長沢地内で崩土のため通行止となっている県道である。そのr交差点付近から先はセンターラインが復活し2車線となる。 |
13.センターラインがなくなっても離合には充分な幅 | 14.いくつかのトンネルが既に開通している | 15.匹見川の雰囲気も川の上流のものになっていく |
r交差点以降は再び快走路を走る事になる。一部でセンターラインが消えて狭くなるものの2.0車線はあるので乗用車同士であれば離合に困る事もない。基本的には匹見川に沿う区間だが、澄川トンネルや和又トンネル、落合トンネルでは川沿いに旧道を残して集落をバイパスしている。多少のアップダウンはあるが走りやすい。 |
16.旧匹見町の中心部を通過 | 17.島根r307交差点は右折 | 18.意外に交通量が多くて不安になる |
島根r42交差点付近で旧匹見町の中心部に入る。中心部と言っても長閑な風景が広がっておりあまり中心部らしさを感じさせてくれない。r42交差点を通過してすぐにr307交差点となるが、R488はここを右折しなければならない。r307交差点を右折後はすぐに1.5車線と狭くなり田んぼの間を抜けるローカル狭路国道の趣を見せる。この時前に2台の車が走っており、彼らもR488を走るために走っているのかと思っていたのだが・・・ |
19.レストパークまでが国道 | 20.レストパークを過ぎるといきなり容赦ない展開 | 21.規制区間の始まりは酷道の始まりでもある |
レストパークまで来ると前走車の2台がそちらに入って行った。どうやらイベントをやっているようだったが、国道には全く関係ないので覚えていない。そしてこのレストパークを過ぎるとR488の本性がようやく姿を見せる事になる。3トン車以上が通行できないという看板を通り過ぎると1.0車線の断崖路に変貌する。ガードレールなんてものはもちろん装備されていない。 レストパークから500m程先で通行規制区間が始まる。そこには通行困難を訴える看板がいくつか立てられており混沌とした状態になっている。これらをじっくり読むには車を停止させなければならない。特に右下のお知らせ看板にいたっては文章が長すぎてじっくり読まれない事の方が多いだろう(内容はこの先のR488は危険だからR191へ迂回した方がいいよというもの)。 |
22.ガードレール?何それ?という状態 | 23.落石には充分にご注意を | 24.5ナンバー車と道幅の関係 |
乗用車同士のすれ違いすらできない1.0車線の狭路が容赦なく続く。ガードレールなどという高級品は設置されておらず常に転落の可能性が潜んでいる。山側には落石防止対策は全くと言っていいほど取られておらず、小さな落石は数えるのも面倒なほど落ちている。 |
28.道は狭いが眺めは良い | 29.裏匹見峡を名乗るだけのことはある | 30.峡谷の美にだけ見とれるわけにはいかない |
この辺りは裏匹見峡と呼ばれており地図にもその名が載っている。ともすればこの手の景勝地は観光地化されて俗化を免れないなか、ここは展望台どころか駐車スペースすらまともに用意されておらず観光地と呼ぶには程遠い。スーパーマップルには紅葉の名所のマークがされているが、こんな所に多数の車が押し寄せればとんでもない事になるだろう。紅葉期に離合できない場所で両方向から来た車が数珠繋ぎ・・・どこかで聞いた事のあるシチュエーションだができる事なら遭遇したくないものだ。 |
31.広見集落跡 | 32.R9方向を撮影。既に家はなく平地が残るのみ | 33.広見集落で180度ヘアピンを通過する |
裏匹見峡と呼ばれる箇所を抜けてもなお1.0車線の渓谷狭路が続くが、目の前に視界が開けるようになる。明らかにそれまでの渓谷と異なるが、それもそのはずここには広見という集落がある。いや、あったと言った方が正確だろう。既に離村後40年近く経過しており石垣や家が建っていたと思われる僅かな平地があるだけで生活観は一切感じられない。この広見集落で180度のヘアピンカーブを通過するが、その先はさらに酷道のレベルが上昇する。 |
34.広見集落からは勾配がきつくなる | 35.ガードレールのなくはないが少ない | 36.見るからに路肩も軟弱そう |
広見集落を過ぎると勾配が急にきつくなる。道幅やガードレールの有無などのその他の条件はほとんど変わらないのに勾配だけが追加される。今までも走りにくい状況だったがさらに走りにくさに磨きがかかる。しかも広見集落までは1台の車ともすれ違わなかったが、広見集落から先は何台もの車と遭遇しその度バックをさせられている。バックした所で待避所などというものは用意されておらず、少し広い路肩に乗り上げての離合となる。対向車の存在が酷道のレベルを上げるのは言うまでもない。 |
37.広見集落以降は対向車と多数遭遇 | 38.峠に近づくと景色が開けるてくる | 39.峠の手前で廿日市まで47km |
薄暗い森の中の断崖絶壁路を何台もの対向車をやり過ごして走ると次第に視界が開けるようになる。そうなってくると三坂峠は近い。日の光の差し込む明るい印象の1.0車線急勾配を上ると廿日市まで47kmの案内標識が目に入る。この標識を過ぎた先が島根県と広島県の県境の三坂峠である。 |
国道488号 part2 |