国道424号
part4

R425福井交差点〜和歌山r31磔坂交差点
田辺市→みなべ町→田辺市

137.福井交差点の直後は1.8車線幅 138.市道との交差点を右折
 R425福井交差点の直後は1.8〜2.0車線幅と若干狭い。両側に家屋が建っており拡幅は難しいと思われる。勾配を下って手谷橋を渡った先の西詰でT字路に突き当たり、右折してR42・みなべ方面に進む。案内標識には左の道路は新宮・中辺路と案内されており矢印にはおにぎりが消された痕跡が見える。この市道はR425の旧道で下福井トンネルをはじめとする複数のトンネルと橋梁によるバイパスが開通して国道の指定を外れている。

139.「みなべ27km」 140.手谷集落 141.手谷川の流域を走る
 R425旧道との交差点からは道幅が広がり2.0車線幅になり、その状態のままで小規模の手谷集落を通過する。集落を通り過ぎるとセンターライン付きの2車線道路になる。勾配は緩やかながら小刻みなカーブが多く速度を上げにくい。

142.センターラインが途切れる箇所もある 143.切目辻隧道 144.切目辻隧道の直後は2車線
 福井交差点から約3.6kmで切目辻隧道をくぐってみなべ町に入る。トンネル内は1.5車線幅しかなく内部での離合は難しいが直線のため反対側の坑口まで見えるのが救いである。トンネルを出ると2.0車線幅の道路を緩やかに下っていく。

145.センターラインもどき 146.日当たりは良い 147.正式なセンターラインが現れる
 切目辻隧道から離れるとセンターラインのようなものがあるものの道幅は1.5車線と狭い。白線をよく見ると通常のものとは間隔が異なっている事が分かる。直線部分ならともかくカーブ箇所はラインを跨がずに走行する事は乗用車であっても難しい。さらに付け加えると小刻みなカーブが連続しており直線部分などほとんどない。とは言うもののセンターラインもどき区間は700m程度で終わり、その後は通常のセンターラインが描かれた2車線道路になる。

148.「R42 22km 阪和道21km」 149.軽井川集落 150.和歌山r199交差点
 2車線道路になってからも急カーブの多い状態が続いている。軽井川の右岸の斜面を走っており勾配は緩やかである。みなべ町で最初の集落の軽井川集落を通過するが、集落の中においてもカーブが多い。みなべ町役場の清川支所の前を通過した直後の和歌山r199交差点を左にカーブしながら通過する。r199には“田辺”と案内されているが、大型車通行不可と警告されており狭路区間が存在している。

151.紀州備長炭振興館の前を通過 152.耕茂橋 153.木ノ川橋
 和歌山r199交差点を過ぎてからも緩やかな下り勾配の2車線道路が続いている。紀州備長炭振興館付近からは上り勾配となり、やや急な右カーブを曲がった後に耕茂橋を通過して下りに戻る。その後左にカーブして木ノ川橋を渡る。耕茂橋から木ノ川橋に架けての区間は清川バイパスの一部で、走行日の直前の2017年3月28日に供用が開始されている。耕茂橋の南および木ノ川橋の西に接続している川沿いの道路が旧道である。開通から1週間も経過していないためか、更新の速さに定評のあるウォッちずですら反映されていない。

154.清川バイパスはまだ一部未開通区間あり 155.仮設橋には進まず右折する 156.現役のため当然おにぎりが立っている。
 木ノ川橋を渡って現道と合流した後で右カーブを曲がり、その直後を左にカーブして仮設橋を渡る、と言いたいところだが、その仮説橋は現時点では国道に指定されてない区間である。国道に指定されてない区間の距離は200m程度であり、仮設橋を含む道路で繋がっているため路面には仮設橋に誘導するための矢印が描かれている。国道のトレースであれば矢印を無視して右折(直進?)するルートが正しい。
 仮設道路との交差点からは道幅が狭くなる。1.0〜1.5車線と離合に厳しい幅だが、待避所のようなスペースがいくつか存在している。もっとも仮設道路を走ればバイパスまで容易にたどり着けるとあって国道の交通量は極めて少ない。

157.路面は荒れている 158.長滝橋と小峠トンネルの間を通過 159.バイパス以西は道路状況が回復
 交通量の少なさは路面状況にも表れている。約300m進むと道幅は1.0車線とさらに狭くなるうえに轍部分を残して落ち葉で覆われるようになる。視界が開けると同時に路面の堆積物がなくなるが、そこには清川バイパスが頭上を通っているためである。左には長滝橋、右には小峠トンネルが見える。バイパスの下を通ってからは道幅は狭いままだが、路上の堆積物が少なくなる。

160.沿線に建物は少ない 161.蛇行する南部川に沿っている 162.崩落区間の手前を左にカーブ
 樹木に覆われた状態を脱すると沿線に作業場のような建物が現れる。国道沿いに一般の家屋は見当たらないが、南部川の対岸には長滝集落が存在している。その長滝集落に至る町道との交差点を過ぎると川に沿って右にカーブし、さらに右にカーブして北の方角に進む。この区間も国道沿線に集落はないが、対岸にはいくつかの家屋が見られる。
 緩やかな左カーブを曲がっていると急に曲線半径が小さくなり直角に近いカーブを通過する。本来の道路は緩やかな左カーブだったが、2011年の台風12号によって山腹が崩落して道路が埋もれて通行できなくなっている。清川バイパスはこの崩落個所をトンネルで通り抜けており、道路改良に加えて災害復旧の意味合いも加えられた形である。

163.上流側の仮設橋 164.仮設橋間は2車線 165.下流側の仮設橋
 崩落区間との交差地点の直後に仮設橋を渡り、右の直角カーブを曲がる。仮設道路とは言えセンターラインのある2車線道路を少し走ると右の直角カーブを曲がって2つ目の仮設橋を渡り、また右の直角カーブを曲がる。

166.町道(私道?)との交差点を通過 167.法手現隧道 168.バイパスとの交差点を左折
 右岸に戻ってからは上り勾配となり左にカーブしながら町道(市道?)との交差点を通過する。道路の右側に法面の工事現場で見られるような鉄柵が立てられているが、その奥が崩落箇所である。鉄柵は法手現隧道の坑口に密着するように立てられている。崩落個所をパスしている清川バイパスのトンネルの名称は新穂手現トンネルと一部の字が異なっている。
 2.0車線幅の法手現隧道を出るとセンターライン付きの2車線道路になるが、両側の路肩に落ち葉が堆積しているため有効幅は2車線よりも狭い。センターラインがなくなり緩やかな勾配を少し下ると清川バイパスとの交差点に至る。案内標識は設置されていないが、左折がみなべ町中心部方面であり、右折すると新穂手現トンネルや小峠トンネルを経て旧龍神村方面に戻る。

169.バイパス合流後は2車線道路 170.ふろんせ橋 171.笹里集落
 清川バイパスに合流してからはセンターライン付きの2車線道路を緩やかに下っていく。嶋之瀬集落からは片側だけとは言え歩道も設置されておりさらに走りやすい道路状況になる。南部川に架かる橋をいくつか渡りながらカーブの多い2車線道路を快走する。

172.ささりうら橋 173.高幡山トンネル 174.和歌山r197交差点
 やや急な左カーブを曲がってささりうら橋を渡り、旧道と思われる道路との交差点の直後で高幡山トンネルに入る。トンネルを出ると南部川を渡り、和歌山r197交差点を左にカーブしながら通過する。

175.明神トンネル 176.井戸ヶ谷橋 177.一瀬橋
 和歌山r197交差点からしばらく南部川の右岸を走るが、川が蛇行する箇所になると船場橋、滝の畑橋、水呑橋、藤の川橋を連続して渡った後に明神トンネルをくぐる。橋とトンネルには右岸を走る旧道があるが、4つの橋の旧道区間は閉鎖されている。トンネルの旧道区間には斎場があるため進入する事は可能だが、南側坑口からのみ繋がっており通り抜ける事はできない。明神トンネル以降も蛇行する南部川に何ヶ所も橋が架けられて、線形改良と拡幅が一挙に行われているのが分かる。

178.和歌山r30交差点 179.四朗橋 180.和歌山r30交差点
 周りの風景が若干開けてきた所で和歌山r30交差点を右にカーブしながら通過する。南部川に沿って左の急カーブを曲がり次いで右カーブを曲がると四朗橋を渡る。梅加工工場がいくつか建っている中を走っていると和歌山r30交差点を通過して、r30が印南方面に分岐する。

181.上り勾配の先に西本庄新橋 182.南部川の左岸を快走 183.道の駅「みなべうめ振興館」
 緩やかな上り勾配の左カーブを曲がって西本庄新橋を渡り、右にカーブしながら勾配を下って南部川の左岸を走る。堤防上を走っているため見通しが良く非常に走りやすい。黒潮フルーツラインという広域農道との交差点を通過してから程なくして道の駅「みなべうめ振興館」の前を通る。出入口は建物の直近に1ヶ所だけで、北にある出入口は道の駅ではなく上南部小学校のものである。

184.堤防から離れる 185.家屋密集地を走る 186.阪和道・みなべIC
 道の駅から少し進むと町道との交差点を通過し、左にカーブして堤防から離れて下り勾配を走る。平坦になってからは家屋が密集している中を走る。両側の家屋がなくなった直後に車線幅が広くなり歩道も現れ、阪和道のみなべICを通過する。

187.和歌山r35気佐藤交差点 188.気佐藤交差点以降は走りやすい2車線道路 189.JR紀勢本線
 阪和道の本線の高架下をくぐった直後に和歌山r35気佐藤交差点を通過する。以降は2車線道路ながら直線かつ平坦で非常に走りやすい。みなべ町役場西交差点を過ぎるとJR紀勢本線のガードをくぐる。

190.下川原橋 191.R42みなべ交差点を左折
 JR紀勢本線のガードの先で左にカーブしながら勾配を上り、下川原橋を渡った後に下り勾配を走る。町道との南道交差点を右にカーブしながら通過し、直線道路を少し走るとR42みなべ交差点に突き当たる。R42は紀伊半島の沿岸を走る二桁国道だが、多くの三桁国道の起点もしくは終点となる交差点を持っている。その事からこのみなべ交差点を起点と思ってしまっても何ら不思議ではないが、R424の起点は田辺市とされておりみなべ町ではない。よって左折して田辺方面のR42重複区間をさらに走る必要がある。

192.和歌山r201南部小学校交差点 193.おにぎりはR42のみ 194.みなべ町埴田
 みなべ交差点を左折するとR42との重複区間となるため交通量が増える。海沿いを走っているが防波堤があるため海を見る事ができない。南部小学校の南で和歌山r201南部小学校交差点を、南部中学校の南で和歌山r201南部中学校東交差点を通過する。埴田橋を渡ってからや上り勾配を走り住宅地(別荘地?)の中ほどで下りに転ずる。

195.海岸線沿いを走る 196.「R42-390K」 197.前方に見えるのは堺漁港
 やや急な左カーブを曲がり勾配を下ると海岸線沿いを走る。標高は5.9mと特別低い訳ではないが、潮の満ち引きの状況や風の強さによって越波する事もあるようで、注意を促す標識が立てられている。森の鼻の根元では少し標高が高くなるが、すぐに下るため境漁港付近の標高は低い。

198.再び田辺市に入る 199.大屋隧道 200.防風柵のため海が見えない
 みなべ交差点から約3.7km走ると市町境を越えて田辺市に入る。日高川町とみなべ町の間の田辺市域とは異なり、こちらは平成の大合併以前からも田辺市であった地域である。田辺市に入ってからも海岸線に沿った2車線道路が続いており、程なくして大屋隧道をくぐる。大屋隧道からもしばらくは海岸線沿いを走るが、防風柵が設置されているため海面を見る事ができない。

201.沿線の家屋が増えてくる 202.JR紀勢本線 203.沿線が賑やかになる
 芳養川に架かる新松井橋付近から海岸線を離れ、緩やかにカーブしている和歌山r199芳養交差点を通過する。このr199はR42の田辺西バイパスの芳養ランプが接続しており、2017年4月時点ではランプより西側の区間が未開通のためr199がR42現道との連絡道路となっている。田辺西バイパスを走行する車両がr199を走るため、r199の交通量も増大している。芳養ランプ以西の区間が延伸されれば、田辺市とみなべ町の境付近で現道と接続する予定である。
 芳養交差点付近からは沿線に家屋が密集している中を走る。JR紀勢本線の芳養駅の西を通過し、線路と並走するようにして南の方角に進む。上り勾配の左カーブを曲がっていると和歌山r210明洋交差点を通過し、その直後でJR紀勢本線のガードをくぐる。ガード以降の沿線には商業施設が目立つようになる。

204.上の山交差点からは下り勾配 205.R42・和歌山r208稲成町交差点
 市道との上の山交差点を過ぎると市街地を見下ろしながら勾配を下っていく。平坦になり直線道路を走っていると稲成川橋を渡り、その東詰でR42・和歌山r208稲成町交差点を通過する。R42が左折の田辺バイパス方面に向かうため、ここからは単独区間となる。みなべ交差点以降は全てR42重複区間という展開を予想していると意外に思うだろう。

206.緩やかな勾配を上る 207.高雄大橋 208.和歌山r29小泉北交差点
 稲成町交差点からは緩やかな勾配を上り、右カーブを通過した後に高雄大橋を渡る。橋を渡ると和歌山r29との小泉北交差点と小泉南交差点を相次いで通過し、すぐ先で和歌山r207八幡町交差点を通過する。

209.愛宕隧道 210.紀伊田辺駅の裏手を走る 211.和歌山r31磔坂交差点
 八幡町交差点からは緩やかな勾配を上り、愛宕隧道をくぐる。トンネルを出てしばらくは両側に建物のある間を走っているが、その後建物が途切れた場所を走る。景色が開けた所でJR紀勢本線の上を通り、その直後に和歌山r31磔坂交差点に至る。このr31との交差点がR424の起点である。県道との交差点が起点というのは中途半端な状態だが、稲成町交差点からこの磔坂交差点を経てr31とR42の田鶴交差点までの区間はR42田辺バイパスの旧道に当たり、R42の指定が外されたがR424はそのままにされた結果である。磔坂交差点〜田鶴交差点の間をR424に指定すればR42との交差点が起点となり、見た目にもすっきりするのだが…。