国道418号
part1

R157交差点〜温見峠
大野市

1.R157・R476交差点 2.走行時点は対面2車線 3.R157・R158交差点を右折
 R418の起点は福井県大野市の市街地の西に位置するR157大野バイパスとR476との交差点と思われる。“思われる”とは曖昧な表現だが、元々の起点は越前大野駅に程近い上神明交差点だったのだが、R157大野バイパスの開通に伴ってR157は市道に降格しR476がバイパスまで東に延長され、その際にR157に重複していたR418の起点がどこに移動したのかはっきりしないのである。当サイトでは単純にR157バイパスとR476の交差点に移動したものとして扱う事にする。

 信号機どころか案内標識もないR157大野バイパスとR476との交差点からR418の走行を開始するが、R157に重複しておりR418は表には現れない。対面2車線道路なのだが、西側では拡幅工事が行われており遠からず片側2車線道路になるだろう。約600m走るとR157・R158との交差点に突き当たるが、ここにも信号機と案内標識は設置されていない。R418はR157とともに右折してR158とも重複する。

4.R157・R158重複区間は4車線 5.R157・R158エキサイト広場南東交差点を左折
 大野バイパスの南端の交差点からはR157・R158重複区間となり、4車線道路を西進する。南北のR157と東西のR158が重複している区間だが、昼間でもさほど交通量は多くない。約900m走るとエキサイト広場南東交差点に至る。ここでR157が麻那姫湖方面に左折するが、R418も引き続きR157との重複区間が続く。案内標識に温見峠を越えた先の本巣と表記されていないが、その理由は温見峠が酷道で通行を勧められないからだろう。付け加えるとR364の起点も大野市にあるが、これまたどの交差点が起点なのかはっきりしない。可能性としては明治交差点もしくはエキサイト広場南東交差点だろうが、バイパスの開通によりR157の経路が変わっているため起点も移動している可能性もある。

6.エキサイト広場南東交差点からは2車線 7.市道との交差点を左折
 エキサイト広場南東交差点からは車線が減って対面2車線になるが、平坦かつ見通しの良い直線道路なので走りにくさは全く感じない。約300m進んだ所で市道とのT字路に突き当たり、左折して中島方面に進む。右折するとR158・R157旧道との明治交差点に出る。なお、逆方向の走行の場合は信号機のない交差点を右折しなければならないため、案内標識を見逃すと直進してしまう可能性が非常に高い交差点である。

8.T字路からも平坦な快走路 9.電光掲示板には大型車が通行不可である事が表示されていた 10.カーブは緩やかなものばかり
 T字路からも2車線快走路が続いている。周囲には家屋よりも水田の方が多いせいもあって非常に見通しが良い。大型車の通行ができない旨を表示する電光掲示板があるが、この先狭くなる事を想像しがたい快走路である。

11.福井r170交差点 12.「山間部落石 多し通行注意」 13.五条方発電所まで平坦
 福井r170交差点付近には家屋が密集しているが、狭いと感じる程ではない。集落内で右にカーブしてから真名川の左岸を走り、福井r171交差点を通過する。そのすぐ先で北陸電力の五条方発電所を通過するが、この発電所までが平坦な状態で以南は山間部の上り勾配区間となる。

14.「岐阜方面(国道157号線) 大型車通行不能」 15.センターラインが消えかけている箇所もある 16.真名峡隧道にはスノーシェッドが繋がっている
 上り勾配になるのとほぼ同時に谷筋を走るようになる。センターラインは消えかけているものの2車線道路なので乗用車で走る分には特に走りにくいという事はない。左側は真名川が流れているが結構な高低差があるため川面はほとんど見えない。緩やかな左カーブを曲がるとロックシェッドに入ってそのまま真名峡隧道をくぐる。

17.急カーブが多い 18.真名川ダムの脇に駐車場あり 19.直角カーブも湖側に麻那姫の金像あり
 真名峡隧道を出るとやや急なS字カーブを通った先で若王子隧道をくぐり、出た所で真名川ダムの見物用の駐車スペースを通過する。以降は麻那姫湖畔を走っており勾配は緩やかになる一方で急なカーブが多くなる。

20.下り勾配になる区間もある 21.湖面は見えないが麻名姫湖畔を走っている 22.コンクリート製のスノーシェッドあり
 所々で下り勾配となる区間があるものの基本的には上り勾配なので標高は徐々に上がっていく。前述のとおり麻那姫湖の湖畔を走っており、概ね快適なレイクサイドルートと言える道路状況である。麻那姫湖を渡っている場所はないが、沢を渡っている場所があるためいくつかの橋を渡りながら2車線道路を走る。

23.若王子大橋 24.おにぎりはR157のみ 25.笹又隧道
 湖畔を走っていると前方に若王子大橋が見えてきて、その北詰をやや急な左カーブで通過する。若王子大橋を渡れば麻那姫湖の対岸に行く事ができるが、現在は特に集落がある訳ではない。その後もしばらく湖畔を走っているが、笹又隧道付近からは湖ではなく河川に戻る。

26.センターラインがなくなる 27.ふるさとの碑はダム湖に沈んだ集落のものだろうか 28.福井r230交差点
 笹又隧道を通り過ぎてから少し走るとセンターラインがなくなるものの2.0車線は確保されているため乗用車であれば特に走りにくいとは感じないだろう。集落が途切れてからの距離もあるため対向車は非常に少ない。麻那姫湖青少年旅行村というキャンプ場の出入口の道路を通過してすぐに福井r230との交差点を通過する。

29.福井r230から少し走るとセンターラインがなくなる 30.中島トンネル 31.崩落復旧?拡幅?
 福井r230交差点を通過してしばらくは2車線道路だが、少し進むとセンターラインがなくなって1.8車線と少し狭くなってしまう。狭路区間は短くすぐにセンターライン付きの2車線道路に戻って中島トンネルをくぐる。トンネルを出た所で崩落復旧工事か拡幅工事が行われており、駐車スペースだったと思われるダートを走らなければならない。

32.中島第二発電所 33.雲川沿いを快走 34.巣原ロックシェッド
 工事現場を過ぎると2車線道路に戻る。雲川に沿った上り勾配をひたすら走るだけで、谷筋を走っているため風景の変化に乏しい。カーブは緩やかなものが多く、比較的見通しは良い状態である。積雪地のためかガードレールではなくガードロープが設置されている。

35.平家平へは左折する 36.巣原トンネル 37.奥に見えるのは熊河トンネル
 2車線道路を走っていると雲川に架かる橋の脇を通過する。左折して橋を渡れば平家平に行けるが、平家平自体はその名の通り平家の落人が住んだと言われる場所で、車で行けるような場所ではない。平家平の分岐からやや勾配がきつくなり巣原トンネルを通過してダム湖畔を走る。ダム湖の湖畔は平坦なケースが多いが、ここは上り勾配となっている。ダム湖が終わった所で熊河トンネルをくぐる。

37.熊河第二トンネル 38.大型車通行不能看板が黄色バージョンになる 39.熊河第二トンネル以南は狭い
 熊河川に沿った緩やかな上り勾配の2車線道路を走っていると熊河第二トンネルをくぐる。2015年5月18日のR157走行時には供用されていなかったのだが、その後供用が開始されたのだろう。トンネルを出た所で大型車通行不能を示す看板が立っているが、これまでの区間に立っていた白地から黄色地に変わっている。そして約600m走った所でセンターラインがなくなると同時に道幅は一気に1.0車線幅にまで狭くなる。川寄りを均して拡幅工事が行われているが、2015年8月時点では本格的な酷道が始まる場所である。

40.狭路におにぎり 41.熊河川沿いという点に変化なし 42.温見峠名物(?)ちびおにぎり
 拡幅工事区間を過ぎると1.5車線幅の狭路で熊河川沿いを走る。乗用車同士であっても場所を選ばないとすれ違いできないが、登山や紅葉のシーズンを除けば交通量は少ない。隣を流れている熊河川との高低差は小さく、万が一ガードロープを突き破って転落しても即死に至る可能性は低いと思われる。温見峠区間の名物とも言える背の低いちびおにぎりを通過すると熊河集落への林道(?)との交差点を左に直角にカーブする。おにぎりの下に左折する旨の補助標識が付けられているが、林道(?)がダートなので直進してしまっても間違いに気付くだろう。

43.直角カーブからは上り勾配 44.越坂を越えて下りに転ずる 45.温見川沿いになる場所におにぎりあり
 林道(?)が接続しているカーブからは上り勾配となるが、道幅は1.5車線と狭いままである。右ヘアピンカーブを曲がってから左にカーブすると眺望のない峠部分を越えて下りに転じてこちらでも右ヘアピンカーブを通過する。急カーブが終わってもしばらく下り勾配が続いている。

46.温見川沿いは平坦 47.通称、温見ストレート 48.温見川を渡る
 越坂からの勾配を下り切ると温見川沿いを走る。熊河川と温見川は雲川ダム湖の南端で合流しており同一水系である。温見川沿いの区間は山間部の谷筋ながら比較的空が開けており、その中に国道マニアの間で温見ストレートと言われる直線区間がある。僅か700m程度とは言え山間部でこのような直線道路が存在するのは珍しい。なお、沿線には温見集落の田畑があり、季節限定で畑仕事をされている方もいらっしゃるので不用意にスピードをだすのは控えた方が良いだろう。また、中ほどに段差のある溝が横切っている。温見ストレートが終わると左にカーブして温見川を渡り、東詰を右にカーブする。

49.温見集落跡 50.温見集落以降は本格的な山岳道路 51.酷道区間内のおにぎりが意外に多い
 温見川の右岸に移ると数軒の家屋が確認できる。1964年(昭和39年)に住民が離村して廃村になった集落だが、50年以上が経過した2015年においても積雪のない夏期に訪れて手入れされている。温見集落を過ぎると上り勾配となり、集落のない本格的な山岳道路区間に入る。右側を流れている温見川との高低差が生じており、転落したらまず助からないような場所を走っている。にもかかわらずガードロープどころかデリニエーターすら設置されていない場所もある。

52.前方の窪んだ所が温見峠 53.橋上だけガードレールがある 54.前後に段差のある橋が多い
 温見川の谷筋の中腹を走っているせいか比較的空が開けている半面、川面との高低差が大きい。対向車が現れるとすれ違いできない場所が多く、所々広くなっている場所があるのでそれらを利用するしかない。道幅が狭い事に加えて沢を渡っている橋の前後に段差があるケースが多いので、見通しが良い場所でも速度を上げにくい。さらに付け加えると積雪のためか欄干が破損している橋が多い。

55.コンクリート舗装箇所あり 56.アスファルト・コンクリート混在舗装 57.小崩落補修跡?
 山岳道路ながら勾配は比較的緩やかである。一部コンクリート舗装となっている箇所がいくつかあり、その中にはかなり凹凸が激しい所もある。落石の数は少ないものの皆無とは言えない。また山側から出水している箇所もあり、そういった場所では砂利が路面の流れ出ている。標高850m付近で崖側のガードロープ基礎部分が補修跡があったが、アスファルトが敷き直されていなかった。

58.コンクリート舗装部分は凹凸が激しい 59.温見峠に近付くとヘアピンカーブが多くなる 60.峠の反対方向を向くと視界が開ける
 温見峠に近付くとヘアピンカーブで標高を上げてくる。温見川を離れて少し走ると4連続ヘアピンカーブを通過する。峠を背に、つまり北側を向く区間があるのだが、大野市街地方向までかなり遠望できる。

61.両側の側溝に注意 62.温見峠 63.岐阜県設置の標識はこれだけ
 最後の左ヘアピンカーブを曲がると1.5車線幅の直線道路を上り、温見峠に到達する。最終ヘアピンカーブから峠までの区間は直線ながら道路両側に側溝があるので脱輪に注意が必要である。この温見峠は能郷白山への登山道が接続しており、行楽シーズンには多くの登山客の車両が路上に停まっている。お盆期間は過ぎたとは言え8月の日曜日のため路上駐車車両が多い事を覚悟していたが、1台も停まっていなかった。

64.大野市街方向は賑やか 65.通行規制情報板の横にあるのは登山届提出箱 66.雪のせいでだいぶ剥がれている
 一方で大野市街方面を振り返ってみると県境標識におにぎり、通行規制情報板、大型車通行不能警告と多くの標識類が立っている。白と青のおにぎり&県境標識に加えて規制と警告は黄色なので実にカラフルである。登山道は峠の南から能郷白山に向かって伸びており、山頂まで2km程度とさほど遠い距離ではない。

国道418号 part2