国道405号
迂回路

栄村切明〜野反湖
栄村→山ノ内町→
→中之条町→草津町→中之条町

1.道幅が狭く路面状況も悪い 2.村道との交差点を直進 3.長い下り勾配が続く
 R405の長野県側端点から秋山林道に進むとやや急な勾配を下り始める。道幅は1.5車線幅と狭く、路面状況も悪く凹凸が多い。いくつかのヘアピンカーブを曲がって標高を100m程落とすと村道との交差点を通過する。この村道はpart3のNo.165の写真で交差している道路であり、切明温泉に行くのが目的であればこちらを通る選択肢もある。村道との交差点以降も下り勾配が続いており、連続ヘアピンカーブで標高をさらに下げる。

4.切明橋 5.切明橋以降は上り勾配が多くなる 6.屋敷集落方面からの村道との交差点は左折
 切明温泉の旅館を通り過ぎて切明橋で中津川を渡る。この橋より上流側の中津川及びその支流の雑魚川は栄村と山ノ内町の境となっている。切明橋からは上り勾配となり、こちら側にもいくつかのヘアピンカーブがある。道幅は1.5〜1.8車線幅と狭い。端点から約4.9kmで屋敷集落に至る村道との交差点を左折する。林道のためか案内標識は設置されておらず、交差点奥の「←奥志賀高原」が頼りである。

7.鳥甲山のムジナ平登山口付近にも駐車車両あり 8.崩れそうな法面がある 9.6月の半ばながら残雪がある
 村道との交差点を左折してから程なくして鳥甲山のムジナ平登山口を通過するが、ここにも登山客と思われる車両が停まっていた。しばらくは南に進むが右カーブを曲がってからは西に向かって走る。勾配は緩やかで道幅も1.8車線幅程度と広くはないものの強烈な狭さでもない。舗装されており林道である事を失念しそうだが、あくまで林道なので保護されている法面はほとんどなく、崩落しそうな場所もある。また、6月も半ばというのに谷筋には雪が残っていた。

10.土嚢が落ちてきても被害がありそう 11.土砂流出痕あり 12.鬼沢橋
 南に雑魚川が流れており南側が開けており場所によっては眺望が良い。R405にも土砂が流出していた場所があったが、秋山林道も同様で、約700mに渡っていた。傍に置かれた重機によって路上の土砂が除去されたと思われる。土砂が流出した区間を過ぎた後にヘアピンカーブを曲がりながら鬼沢橋を渡る。

13.鬼沢橋以降は比較的走りやすい 14.ガードワイヤーも法面保護もある 15.長野r502交差点を左折
 鬼沢橋以降は道幅が1.8車線と少し広くなり、等高線に沿っているため勾配は非常に緩やかである。カーブは多いもののヘアピンカーブのような急カーブは少なくなる。左のヘアピンカーブのすぐ先で長野r502との交差点に至り、迂回路としては志賀高原方面に左折する。R405の長野県側端点からの距離は約26kmである。交差点の手前には秋山ゲートが設置されており、災害発生時や冬期間に閉鎖される。

16.長野r502奥志賀公園栄線 17.満水橋 18.木島平村域を通るのは少しだけ
 長野r502に入ってからもセンターラインのない道路状況が続くが、幅は1.8〜2.0車線と秋山林道よりは広い。ヘアピンカーブを曲がりながら満水橋を渡ると木島平村に入る。雑魚川の右岸を走っており、これまでよりも川との距離は近いが川そのものが見える訳ではない。

19.雑魚川橋 20.雑魚川が視認できる 21.熟平橋
 やや急な左カーブを曲がって雑魚川橋を渡ると山ノ内町に入る。満水橋からの距離は約1.5kmで、木島平村域は僅かしか通っていないが、どちら側にも境標識が設置されている。山ノ内町に入ってからは雑魚川の右岸を走っており、川との距離が近く高低差も小さいため川面が視認できる。道幅は1.8車線幅程度と決して広くないが勾配はほとんどなくカーブも比較的緩やかなものが多いためそこまでの走りにくさは感じない。

22.奥志賀高原エリアに入る 23.カーブは多いが概ね走りやすい 24.長野r471交差点
 奥志賀高原の別荘地の東から先は視界が開け、道幅も1.8〜2.0車線幅と少しだけ広くなる。ガキ沢橋を渡って緩やかな勾配を上った先で奥志賀ゲートを通過する。ゲートの先に交差点があるが、長野r502の起点かつ長野r471の終点であり以南はr471を南下する。

25.広くはないが見通しは良い 26.町道との交差点を左折
 長野r471に入ってからはアップダウンのある2.0車線幅道路を走る。開けた場所を通っているため景色は良好で見通しも良い。長野r471の終点から約1.3kmで町道との交差点に至る。案内標識にヘキサが表記されていないので分かりにくいが、左折のR292と案内されている道路がr471である。r471にも町道にも蓮池と発哺、一の瀬の3つは共通して案内されている事からも想像できるように、町道も迂回路として利用可能である。なお、奥志賀高原スキー場が右折と案内されているが、駐車場が直結している。

27.町道との交差点の先にもゲートあり 28.吉沢橋 29.アライタ沢付近には駐車車両が多かった
 町道との交差点を左折してすぐに閉鎖用ゲートを通過して大洞橋を渡り、左カーブの後に右ヘアピンカーブを曲がる。消えかけているとは言えセンターライン付きの2車線道路であり、勾配も緩やかなので概ね走りやすい道路状況と言える。中沢や吉沢、アライタ沢を渡る前後はヘアピンカーブだがそこまで急なカーブでもない。

30.制限速度は40km/h 31.別荘地の入口(?)付近にゲートあり 32.町道との交差点を左方向へ進む
 雑魚川と上条用水路の間を走っていると閉鎖用ゲートを通過するが、このゲートの前後には転回用のスペースは用意されていない。一の瀬スキー場の近くで町道との交差点を左方向へ進む。白線がほぼ消えているためどこを走っていいか瞬時に判別し難い。なお、右折して町道を走ると奥志賀高原スキー場の前の交差点に戻る。

33.「歩車道界」 34.旧道(?)との交差点を道那智に右へ進む 35.「高天ヶ原」
 町道との交差点からは左側にホテル、右側のスキー場の駐車場という中を走る。緩やかな上り勾配で車線幅も広いが、上下線それぞれの左側は歩行者用の通路である。「歩車道界」という標識が設置されているが、ここ以外で見たことはない。旧道らしき道路との交差点を道なりに右へカーブしながら通過し、約600m走った所で旧道と合流する。

36.両側にスキー場がある 37.志賀3号トンネル 38.志賀2号トンネル
 西館山スキー場と東館山スキー場との間を通るが、そこに架かっている跨道橋は冬季にはスキー板を付けたまま行き来する事ができるようである。大きく左にカーブして旧道らしき道路との交差点の直後に志賀3号トンネルに入る。事前に確認した道路情報では志賀3号トンネルが工事のため通行止であったが、規制は敷かれておらず通常通り通行できた。カーブが連続する2車線道路を少し走ると志賀2号トンネルをくぐる。

39.清水沢橋 40.長野・中野方面が分岐 41.R292との交差点を左折
 志賀2号トンネルを出た直後に清水沢橋を渡り、緩やかな勾配を上っていると志賀1号トンネルをくぐり、出た直後にジャイアントスキー場のゴンドラの下を通過する。蓮池の手前で左カーブを曲がった先でまずR292長野・中野方面に向かう道路が分岐し、上り勾配になり左カーブを曲がった先の交差点を左折してR292長野原・草津方面に向かう。

42.「長野原43km 草津33km」「草津方面 冬期間閉鎖」 43.硯川除雪基地の前に道路情報板あり 44.陽坂ゲート
 ここからはR292のレポートページがあるためごく簡単な紹介に留める。

 R292に入ってからはセンターライン付きの2車線道路とそれなりの整備状況だが、勾配がかなりきついうえにいくつかの急カーブが存在している。それでも秋山林道は長野r502よりは走りやすい。標高1700mを超えた先の硯川除雪基地の前には道路情報板が設置されており、冬季閉鎖を含む道路情報が表示される。
 除雪ステーションから先はヘアピンカーブが多くなる。陽坂駐車場の前を通って右ヘアピンカーブを曲がると陽坂ゲートを通過する。その後もヘアピンカーブをいくつも曲がってさらに標高を上げて2000mを超える。

45.横手山ドライブイン 46.横手山ドライブインからは景色が一変 47.渋峠
 眺望が良くなった後に横手山ドライブインの前を通る。天気の良い休日とあって多くの観光客がいた。ドライブインから先は景色が一変して荒々しい雰囲気が漂っている。ロックシェッドの上の山の斜面は落石が発生しやすい状態である。
 R405長野県側端点から約49km、R292に入ってから約12.2kmで渋峠を越えて群馬県中之条町に入る。標高は2152mで、国道の峠としては最も高い。峠=県境を跨ぐように渋峠ホテルが建っており、外壁と出入口の前に県境が描かれている。

48.眺望良好 49.観光客が多いとペースが遅くなりがち 50.群馬r55交差点を左折する
 渋峠を越えて群馬県中之条町に入ってからは眺望がさらに良くなる。約800mで国道の最高地点を通過する。標高は渋峠よりも高い2172mである。2つのヘアピンカーブを曲がってからは県境沿いを走り、山田峠を越えると中之条町を出るが、嬬恋村と草津町の境界未定地域のため境標識は設置されていない。
 白根山レストハウスを過ぎてからはヘアピンカーブが多くなる。火山由来の硫化水素が発生している殺生河原を通過してからもヘアピンカーブが連続している。この辺りはスキー場の中を通っている。
 渋峠から約18.2km、草津町の中心部の手前で群馬r55との交差点がある。r55は草津町の中心部を通らずにR405群馬県側端点に行く事ができるが、狭路区間があるため万人にお薦めできるルートではない。走行した日は観光客が多く渋峠以降のペースが上がらなかったため少しでも交通量が少ないであろう事を期待して左折してr55へと車を進めている。

51.R292交差点からしばらくは快走路 52.「この先幅員狭し 通行注意」 53.中之条町に入ると狭くなる
 R292から群馬r55に進んでからしばらくは急なカーブが多い2車線道路を走る。約4.3kmでセンターラインがなくなり道幅が狭くなと同時に中之条町に入る。大沢橋を渡るまでは下り勾配で、渡ってからは上り勾配となっており、どちら側もヘアピンカーブを含む急カーブが連続している。

54.直進方向に群馬r55のヘキサが設置されているが… 55.町道? 56.左折して群馬r55のバイパスへ進む
 大沢橋から約1.0kmで交差点を通過する。道なりに進んだ先に群馬r55のヘキサが設置されているが、ウォっちずでは左斜め前方方向の道路が県道として表記されている。おそらくバイパスとして改良されたものの県道には指定されていないのだろう。町道(?)区間は道幅こそ1.8車線幅と決して広くはないが見通しが良く走りにくさはさほど感じない。約700m先の交差点を左折するとr55のバイパスに入る。

57.拡幅の余地あり 58.群馬r55の現道と合流後は山岳路 59.小倉集落
 群馬r55のバイパスは1.8車線幅と広い訳ではないが平坦な直線道路のため走りやすさすら感じる。道路の東側には雑草が生い茂った先にガードワイヤー設置されており、拡幅用地と思われる。町道との十字路からは上り勾配となり、r55の現道との交差点を通過する。
 現道が合流してからは1.0〜1.5車線幅の山岳狭路を走る。ヘアピンカーブを含む急カーブが多く見通しは悪い。草津町の中心部と通り抜けているR292とは異なり交通量は極めて少ないが、沿線には小規模ながら集落が存在している。

60.金山橋 61.長平集落 62.直進の群馬r55は幅員狭小のため左折して町道へ進む
 小倉集落を通り過ぎてからは1.0車線幅の狭路が続いており、カーブも多く見通しが悪い。長平集落を通り過ぎた先で町道との交差点に至る。群馬r55は直進だが幅員狭小のため大型車は通行できないと警告されており、野反湖は左折の町道に案内されている。本サイトは「県道を往く」ではないうえにただの迂回路のため、より走りやすい左折の町道を選択する。

63.根広集落 64.矢倉発電所の水圧鉄管をくぐる 65.R405との交差点を左折
 群馬r55から町道へ進むと1.8車線幅と少し広くなる。根広集落を通り過ぎて南側の視界が開けた状態を走る。矢倉発電所の水圧鉄管の下を通る箇所があり、制限高は4.5mである。ヘアピンカーブを曲がって矢倉橋を渡り、緩やかな勾配を上っているとR405との交差点に至る。この交差点を鋭角に左折して野反湖方面に進む。

66.「野反湖まで9km」 67.雨量通行規制区間に入る 68.見通しの悪い狭路
 R405に入ってから程なくしておにぎりの傍を通過するが、補助標識には野反湖までの距離が記されている。迂回路の町道との交差点から最初のおにぎりの補助標識には9kmとなっている。和光原集落を通り過ぎると雨量通行規制区間に入るゲートの脇を通過する。冬季閉鎖もここから北の区間である。
 ゲートの直後に左のヘアピンカーブを曲がり、その後もカーブが連続しており見通しが悪い。走行した日もフィットとロードスターの衝突事故が発生しており、ちょうど警官が到着したところであった。

69.センターラインのある区間は僅か 70.野反峠休憩舎の前を通る 71.野反湖の東を走る
 急に視界が開けるがその辺りが野反湖の南端である。おにぎり下の補助標識の数字は野反湖休憩舎までの距離であり、R405の端点まではさらに4.1kmほど走らなければならない。野反湖休憩舎以北は野反湖の東側を通っているが、湖が見える場所はほとんどない。
 野反湖の北端、野反ダムの近くのヘアピンカーブがR405の群馬県側端点である。長野県側端点はおにぎりが設置されていたが、こちらには何もなくウォっちずで確認しなければ端点だと認識し難い。迂回に要した距離は99kmで、時間は2時間半強もかかっている。端点間の直線距離は僅か10km程度で、中津川を上る(もしくは下る)と行き来できるが、道なき道を進む事になるためハイキングや登山ではなく冒険になってしまうだろう。ちなみに野反湖は群馬県内のダム湖だが、流れ出ている中津川は信濃川水系であり日本海に注ぐ。

国道405号 part4