国道309号
part6

R169池原交差点〜R42小阪交差点
下北山村→
→熊野市

244.おにぎりはR169のみ 245.アップダウンしている 246.R169・R425上池原交差点
 池原交差点からはR169R425と重複しながら南下を続ける。池原ダムより下流を走っているため貯水池沿いではなくなる。下北山スポーツ公園となっているダムの下流側だが、国道とはかなりの高低差がある。アップダウンしている2車線道路を走り、下り勾配を走っているとR169・R425上池原交差点を道なりに左にカーブしながら通過する。R425が十津川方面に分岐するが、起点の御坊市までそのほとんどが酷道区間である。池原交差点〜上池原交差点間の3国道が重複している距離は約1.4kmである。

247.下北山スポーツ公園はここを左折 248.桜並木を走り抜ける 249.村の中心部ではないが複数のガソリンスタンドあり
 上池原交差点からも引き続きR169は重複しており、道路状況としては走りやすい2車線道路である。右手に北山川を見ながら走っていると下北山スポーツ公園の出入口を通過する。夏期を中心に行楽客を集める施設とあって路面には左折するようにとのペイントが施されている。逆方向にも右折するようにとのペイントがある。その後はU字状に大きく蛇行する北山川の左岸を走って上池原、下池原集落を通過する。村の中心部の集落ではないが複数のガソリンスタンドが営業している。そんな集落ではあるが下北山村の中心部ではなく、村役場は酷道として名高いR425沿いにある。

250.集落を通る道路(旧道?)との下池原交差点 251.北山川沿いを走る 252.電源開発の北山川電力所の出入口を道なりに右へカーブ
 集落が途切れると同時に下池原交差点を通過する。集落のない断崖を走っているが、センターラインのある2車線なので特に走りにくいという事はない。川に沿って走っていると電源開発の北山川電力所の出入口を右にカーブする。道なりに走っていれば良いだけだが、カーブがきつい。

253.南池原橋と南池原トンネル 254.大小井橋の南詰を右直角にカーブ 255.下桑原集落
 南池原橋で北山川を渡った直後で南池原トンネルをくぐり、さらに大小井橋で再び北山川を渡る。大小井橋の南詰は右の直角カーブとなっており、カーブを曲がり終えると北山川沿いとなり下桑原集落を通り抜ける。

256.小井橋の前後も急カーブ 257.小規模の集落が点在 258.奈良r229交差点
 小井橋の手前で右にカーブ、渡った先で左にカーブしており、どちらもかなりの急カーブである。北山川の右岸の下桑原集落を通り過ぎると左にカーブした後に右にカーブして大里トンネルをくぐり、出た所で奈良r229との交差点を通過する。r229に進めば下北山村の中心部付近に行く事ができる。

259.北山川沿いを快走 260.小口第二トンネル 261.小口第一トンネル
 奈良r262交差点からは北山川の支流の西ノ川の右岸を走る。隣を流れている川が変わっただけで道路状況や周辺の風景には特に変化はなく、意識していなければ北山川と西ノ川の違いに気付かないだろう。全長271mの小口第二トンネルと全長35mの小口第一トンネルを相次いで通過する。前者は坑口こそ普通のトンネルだが内部は素掘り風でのモルタル巻である。

262.小口橋 263.七色貯水池(北山川)沿いを走る 264.三重県熊野市に入る
 小口第一トンネルを出てすぐに小口橋を渡るが、その下を流れている川は北山川の七色貯水池部分である。橋を渡り終えると右の直角カーブを曲がるが左側に道路が接続している。北山川の左岸を走るその道路は小井橋の東詰に繋がっている事からR169(R309)の旧道かもしれない。
 小口橋からは北山川の左岸を走っており緩やかな上り勾配の途中で県境を通過して三重県熊野市に入る。上北山村・下北山村の境と同様に中途半端感が漂っている県境である。県境標識の奈良県寄りの旧道部分には湧水を汲む事ができる。

265.改良されており走りやすい 266.土場隧道 267.大又川の右岸を走る
 県境付近は改良工事が終わっているようで車線幅が広くて走りやすい2車線道路である。一部の旧道部分は駐車スペースとして利用できる。改良済み区間が終わると車線幅は若干狭くなるが2車線道路である事には変わりない。左急カーブを曲がっていると土場隧道をくぐる。トンネル内にもセンターラインがあるが大型車同士の対面通行が不可である警告がされている。なお、県境から土場隧道までは北山川に沿って走っているが、その対岸は三重県熊野市でもなければ奈良県下北山村でもなく、和歌山県北山村である。

268.七色貯水池にもボートの昇降所あり 269.両側とも七色貯水池 270.高尾谷トンネル
 急カーブもあるものの緩やかなカーブが主体の2車線快走路を北山川の支流の大又川に沿って走る。北又谷や高尾谷が流れ込む辺りで道路の両側とも七色貯水池という状態を走る。島を走っていると言うよりダムができる前の峰だった所だけ湖面に出ているというところだろう。2回連続で高尾谷を渡った先で高尾谷トンネルをくぐる。

271.カーブは多いが比較的見通しは良い 272.桃崎隧道 273.R169五郷町交差点
 高尾谷トンネルを出てからも大又川に沿ってごく緩やかアップダウンとカーブを繰り返す2車線快走路を走る。下り勾配の左カーブを曲がった所で家屋が現れて桃崎隧道をくぐる。このトンネルも土場隧道と同じくセンターラインが引かれているもののトンネル断面積のせいか大型車同士の対面通行が不可であるという警告がされている。
 桃崎隧道からの緩やかな勾配を下った所の五郷町交差点を直進する事でようやくR169から分岐する。R169の終点は和歌山県新宮市のR42橋本交差点なのだが、案内標識ではR169ではなくR309の方に表記されている。これがどういう事かと言うと五郷町交差点以南の区間においてR169<R309という図式が成り立つ。つまりR169は酷道、R309(とR42)は多少狭い箇所はあってもR169ほど酷ではない事を意味する。

274.久しぶりに見るR309のおにぎり 275.大又川沿いを快走 276.幅員減少と警告されているがあまり狭くならない
 五郷町交差点を通過するとすぐにR309のおにぎりが立っている。上北山村でR169に重複して以来の単独区間であり、久し振りに見るおにぎりである。そのすぐ先に見えているコンビニに至っては大淀町の車坂峠交差点付近以来という事になる(2015年8月時点)。これまでの酷道区間から一転して普通の2車線道路で大又川沿いの集落を結んでいる。細平集落に幅員減少の警戒標識が立っているが、路肩が狭くなる程度で車道としての機能にはあまり変化はない。単独区間としての行者還トンネル区間とは比べ物にならない程走りやすい。

277.ガードレールの端におにぎりシールが確認できる 278.集落が途切れる区間も快走路 279.場所柄、釣り関係の店が多い
 清水谷の前後で集落が途切れているが、その区間も走りやすい2車線道路が続いている。大又川が蛇行しているためそれに沿っているR309もカーブが多いが、交通量の少ない2車線道路のため特に走りにくいとは感じない。

280.滑地集落に2.0車線区間あり 281.センターラインがオレンジ色実線に変わる 282.飛鳥町野口集落にも狭路区間が残る
 道路状況に変化が現れるのは滑地集落でセンターラインがなくなる辺りだろうか。とは言え2.0車線幅なので乗用車の通行にはほとんど問題はない。その後センターラインがオレンジ色の実線になり集落内をカーブを通過していく。野口集落でもセンターラインがなくなり1.8車線幅と若干狭くなる。僅かに残る狭路区間だが拡幅されそうな気配は委細感じられない。大型トラックの通行が多いと言うのならともかく乗用車中心でそもそも交通量自体さほど多くないので拡幅する必要性が低いと考えられているのだろうか。

283.佐渡第三集落 284.県道から降格している? 285.佐渡橋以降は上り勾配
 佐渡集落を走っていると佐渡橋の手前で小阪方面の市道が交差している。案内標識にはヘキサがシールで消された痕が見えるので元々県道だったものが何らかの理由で市道になったのだろう。佐渡橋を渡ってからは左にカーブしながら上り勾配を走る。

286.R42に向かって勾配を下る 287.R42小阪交差点
 緩やかな上り勾配が下りに転じ、勾配を下り切った所でR42小阪交差点に至る。R42と言えば海沿いを走っているというイメージが強いが、熊野市〜尾鷲市間は内陸を走っており、この小阪交差点も結構な内陸に位置している。

 以上が幹線道路区間あり、山間部の快走区間あり、山岳部の酷道区間ありと三拍子そろったR309の全容である。行者還トンネル区間(奈良r21〜R169)はハイレベルな酷道ながら渓流目当てもしくは登山・世界遺産目当てのドライバーが走っている事が多いので時期によってはそこそこの交通量があるのが厄介である。行楽客を避けて純粋に酷道を楽しむのであれば紅葉が終わってから冬季閉鎖までの期間が適しているだろう。ただし、凍結・降積雪の可能性がある点に注意を要する。