国道288号
part2

R399楢梨子交差点〜R6牛踏交差点
田村市→大熊町→双葉町

49.田村市都路町上道内 50.長閑な風景の中を快走 51.旧道との交差点を左にカーブして通過
 楢梨子交差点からはR399が重複しているが、道路状況には特に変化はなく走りやすい2車線道路が続いている。市道が交差している緩やかな左カーブを通過するが、この市道は古道川に沿っておりそのルートからしてR288の旧道と思われる。

52.西向き車線には登坂車線あり 53.都路大橋 54.R399新町交差点
 古道川から離れて峠のような部分を越えると反対側車線に登坂車線が設置されている場所を下って行く。対面2車線道路に戻った後に都路大橋を渡る。峠部分から直線道路が続くことからやはりバイパスと思われる。
 旧都路村の中心部の北東で新町交差点を通過してR399との重複区間が終わる。なお、R399は2021年7月の時点で飯館村と葛尾村の境、福島r62長泥交差点とR114谷津交差点の間が通行止となっている(2012年7月17日〜)。

55.西向き車線には登坂車線 56.高瀬川沿いを快走 57.地見城集落
 R399との重複区間が終わってからも走りやすい2車線道路が続いている。200番台の幹線国道ではあるが交通量は非常に少ない。やや急な右カーブ以降は高瀬川の流域を東に向かって走りながらいくつかの集落を通り抜ける。

58.交通量は少ない 59.大熊町に入る 60.野上小塚バイパスが建設中
 緩やかな勾配を上っていると名もなき峠を越えて大熊町に入る。緩やかな下り勾配の2車線道路を走っていると道路工事のため片側交互通行規制区間に入る。これは野上小塚バイパスの工事現場でバイパスの取付部分が規制されている。

61.建設中の中屋敷トンネルが見える 62.野上小塚バイパス区間は1.8車線幅 63.舗装の状態も悪い
 工事規制区間を走っていると熊川の向こうに建設中の中屋敷トンネルの坑口が確認できる。その前で左カーブを曲がるとセンターラインのない1.8車線幅になってしまう。強烈に狭い訳ではないがこれまでが快走路だっただけに走りにくく感じる。

64.バイパスの東側の接続予定地点も片側交互通行規制 65.改良済み区間に入る 66.望洋平トンネル
 バイパスの東側の接続予定地点を過ぎるとセンターラインが復活して走りやすい2車線道路に戻る。熊川の谷筋を走っていると望洋平トンネルをくぐる。太平洋を望めそうな名称のトンネルだが、谷筋とあって太平洋は見えそうもない。旧道も川に沿っているため眺望は望めない(そもそも旧道は閉鎖されていて進入不可)。

67.大高橋 68.帰還困難区域の予告看板 69.熊川沿いを快走
 望洋平トンネルを出てすぐに反対側車線に登坂車線が設置されており大高橋も登坂車線区間に含まれている。登坂車線が終わった直後に野上トンネルをくぐり、熊川沿いの2車線道路を東に向かって走る。

70.玉の湯温泉トンネル 71.微妙な幅員減少箇所 72.拡幅工事箇所を通過
 蛇行する熊川を2回続けて渡った後に玉の湯温泉トンネルをくぐる。トンネルの名称が示す通り旧道に玉の湯温泉があるが、東日本大震災以降は休業状態となっている。玉の湯温泉トンネルを出て程なくして道幅が狭くなるが、前後ともセンターライン付きの2車線道路であり、路側帯の有無が道路全体の幅の違いである。谷筋が少し開けた所で沿線に田畑があるものの場所が場所だけに耕作されていないようである。耕作されていない田畑を少し削って道路の拡幅工事が行われていた。

73.福島r35交差点 74.沿線の家屋や脇道は全て塞がれている 75.双葉町に入る
 熊川から離れた後に福島r35交差点を通過する。交差点の前後沿線にはいくつかの家屋が建っているが、帰還困難区域内のため出入口は塞がれており当然ながら住民はいない。r35交差点から少し走ると町境を越えて双葉町に入る。

76.福島r35交差点 77.前方に見えるのはE6常磐道の羽黒川橋 78.沿線に家屋があるとは思えない状態
 双葉町に入ってから程なくして福島r35交差点を右にカーブしながら通過する。福島第一原発事故に伴う通行止規制で最も最後まで規制されていた区間の東端で、交差点の東にゲートが設置されていた。通行止は解除されたものの歩行者や自転車、2輪車はまだ通行できず、緊急車両を除いて駐停車禁止である。
 r35交差点からは谷筋を走りE6常磐道の羽黒川橋の下をくぐる。E6常磐道も東日本大震災で被災したが、当時は広野IC〜山元ICの間は未供用であった。沿線に家屋が建っているものの住民はおらず雑草が生い茂っており集落の中を通り抜けている風景には見え難い。

79.脇道もすべて閉鎖されている 80.簡易駐車帯も閉鎖 81.JR常磐線
 家屋だけでなく脇道もすべて閉鎖されており比較的大きな道路には警備員らしき姿も確認できた。福島r35交差点の東のゲートは撤去されており、自動車以外でも進入できそうだが警備員に止められる可能性が高い。前田川沿いを走っているとJR常磐線の橋梁の下をくぐる。常磐線も東日本大震災によって被災し、全線が復旧したのは2020年3月14日である(富岡駅〜浪江駅間が最後の不通区間)。

82.双葉町前田 83.双葉町中心部に差し掛かる 84.町道との交差点を右折
 JR常磐線をくぐってからは進行方角を北に向けて線路の東を走って双葉町の中心部に差し掛かる。緩やかなS字カーブの先の町道との交差点を右折していわき・南相馬方面に進む。直進すると常磐線の双葉駅に至る。

85.沿線には無人の家屋が並ぶ 86.R6牛踏交差点
 町道との交差点からは2車線道路を進む。沿線は店舗兼住宅だった建物が多いが、おそらく全てが無人であろう。崩れかけていたり既に解体された跡と思われるものも少なくない。歩道には街路樹が植えられているが、剪定はされておらず雑草も伸び放題である。
 かつての商店街を約300m走るとR6牛踏交差点に至る。この交差点がR288の終点である。なお、福島第一原子力発電所に最も近い国道の交差点がここであり、直線で3km程度の距離である。