国道114号
part1

R6知命寺交差点〜R399谷津交差点
浪江町→南相馬市→浪江町

1.R6・R459・福島r254知命寺交差点 2.「福島73km 川俣52km」 3.唐突に改良された2車線道路になる
 福島県の沿岸部の浪江町の役場の北東に位置するR6R459・福島r254知命寺交差点がR114の終点であり、ここから県庁所在地の福島市に向かって走る。2011年3月11日の東日本大震災に起因する福島第一原発の事故によって通行止規制が敷かれていたが、段階的に解除されて2017年9月には全線通行可能となっている。
 知命寺交差点からR114に進むと歩道付きの2車線道路を走る。通行止は解除されたものの沿線には閉鎖された家屋もあり、震災以前と比較して元通りになったとは言い難い。500m弱走ると突然改良された2車線道路となる。

4.福島r120・r253交差点 5.改良済み区間が終わる 6.宮下跨線橋
 広い歩道の2車線道路を走っていると福島r120・r253交差点を通過し、さらに走ると歩道がなくなる。改良済み区間の距離は700m程度である。改良されたのは東日本大震災の後だが、R459の1回目の走行時(2005年)には既に基礎だけになっていた沿線の家屋もあったので元々拡幅する計画があったのだろう。
 改良済み区間が終わってすぐに緩やかな勾配を上ってJR常磐線の上を通過した後に下る。常磐線も東日本大震災によって被災し、2018年9月時点においても富岡駅〜浪江駅の区間は運休となっている(2020年度に復旧予定)。

7.営業中の店舗もある 8.福島r257交差点 9.S字カーブを通過
 跨線橋からの勾配を下り切った後は平坦かつ直線的な2車線道路を走る。沿線には営業しているコンビニやガソリンスタンドもある。福島r257との交差点を通過した後に左、右のS字状のカーブを曲がる。

10.常磐道・浪江IC 11.浪江IC以西は4輪車以外通行禁止 12.常磐道の室原橋
 知命寺交差点から約4.9kmで常磐道の浪江ICを通過する。この浪江ICから西は最後まで通行止だった区間で、通行時(2018年9月)においても歩行者・自転車・2輪車・原付の通行は禁止されている。インターチェンジを過ぎた先に監視員がいるので自動車以外はそこで止められて引き返させられると思われる。
 浪江ICから程なくして常磐道の本線の室原橋の下を通過する。北側の浪江IC〜南相馬ICは東日本大震災後の2014年12月6日に、南側の浪江IC〜常盤富岡ICは2015年3月1日に開通し、これを以って常磐道が全線開通となっている。

13.福島r35交差点 14.室原橋 15.福島r34交差点
 常磐道の室原橋のすぐ先で福島r35交差点を通過し、S字カーブを描きながら室原橋を渡り、その先で福島r34交差点を通過して左カーブを曲がる。r35は2011年4月1日から福島第一原発の事故に伴う通行止規制が敷かれていたが、段階的に規制区間が縮小され、2018年8月2日に全線の規制が解除されている。r34も2011年4月1日から通行止規制が敷かれたが、最終的にR114・R459と同時に全線通行可能となっている。ただし、どちらもR114・R459と同様に歩行者や自転車、2輪車、原付は通行禁止である。

16.山間部の谷筋区間に入る 17.請戸川沿いを走る 18.賀老橋
 福島r34交差点から少し走る周囲の風景に変化が見られ、請戸川沿いの谷筋に入る。左岸を走っていると右の急カーブを曲がった後に賀老集落に入り、賀老橋を渡って右岸に移る。

19.第2弁慶橋 20.第1弁慶橋 21.堰守橋
 請戸川の右岸を走っている第2弁慶橋と第1弁慶橋で蛇行する請戸川を渡る。さらに少し進むと堰守橋を渡る。勾配はさほど急ではなく2車線あるので、歩道は片側にしか設置されていないものの元々歩行者の少ない場所なので走りにくさは感じない。

22.堰守橋の先に登坂車線あり 23.仙人沢トンネル 24.沢中トンネル
 堰守橋を渡り終えた直後に500m程度の登坂車線が設置されているが、勾配はさほど急ではない。登坂車線が終わると大柿ダムと管理事務所に至る道路が接続している。交差点のすぐ先に門が設置されており、ダムの近くまで行く事はできない。
 交差点の直後に仙人沢トンネルに入るが、北半分は左カーブとなっている。仙人沢トンネルを出てすぐに次の沢中トンネルをくぐるが、トンネル内に市町境があり西側は南相馬市域である。

25.第二沢中橋 26.第一沢中橋 27.大柿トンネル
 第二沢中橋と第一沢中橋を相次いで渡った後に大柿トンネルをくぐる。大柿トンネルにも市町境があり、西側は浪江町域となる。南相馬市域を通っている距離は僅か700m程度で沿線に集落もないせいか、市町境標識は設置されてない。

28.福島r50交差点 29.矢具野大橋と矢具野トンネル 30.「福島55km 川俣37km」
 大柿橋を渡った先の北詰で福島r50交差点を通過する。r50も2011年4月1日から2018年4月19日にかけて通行止区間が存在していた。緩やかな上り勾配の2車線道路を走っていると矢具野大橋を渡り、直後に矢具野トンネルに入る。橋の南詰には請戸川の右岸を通っている旧道が接続している。

31.新昼曽根橋 32.福島r49交差点 33.R459のおにぎりは設置されていない
 左にカーブしながら新昼曽根橋を渡った先で旧道との交差点を通過する。旧道に架かっている橋が昼曽根橋であろう。昼曽根発電所の前を通った先で福島r49交差点を通過する。r49も福島第一原発の事故によって通行止規制が敷かれていたが、段階的に解除されて最後に残った浪江町内の区間もR114・R459と同時に解除されている。

34.昼曽根トンネル 35.「帰宅困難地域内につき 長時間の停車は ご遠慮ください」 36.一般道路だが非常電話が設置されている
 交通量の少ない2車線道路を上っていると昼曽根トンネルをくぐる。トンネルの手前には昼曽根発電所の送水管パイプが横切っている。トンネルを出ると請戸川に沿って大きく右にカーブしている。脇道や道路に面した家屋にはゲート等が設置されており進入できないが、駐車スペースは閉鎖されていない。ただし、長時間の停車はしないようにとの警告看板が設置されている。また、非常電話がいくつか設置されているが、これは通信インフラが十分に整備されてない、要は携帯電話の不通地域があるため、有事の際は公衆電話や非常電話を用いなければならないためだろう。

37.椚平集落の手前に狭路区間あり 38.椚平集落の家屋は閉鎖されている 39.センターラインはないが制限速度は50km/h
 請戸川の左岸を走っているとセンターラインがなくなり1.8車線幅と少々狭くなる。椚平の集落内を走っているとセンターラインが復活して2車線道路になるが、集落が終わると同時に再びセンターラインがなくなる。道幅は1.8車線だが、制限速度は意外に高い50km/hに設定されている。

40.請戸川の左岸を走る 41.沿線の家屋は閉鎖されている 42.葛尾方面の町道との交差点
 塩浸集落に入るとセンターライン付きの2車線道路となり、引き続き請戸川沿いを走る。椚平集落も塩浸集落も帰宅困難地域の中にあるため家屋は閉鎖されており、定住者がなく手入れもできないため、雑草が生い茂り崩れかけている建物も見られる。
 塩浸集落を通り過ぎた後にセンターラインがなくなり、連続するカーブを曲がると直線道路となる。直線区間に葛尾方面に至る町道との交差点を通過するが、町道に入った所には開閉式のゲートが設置されており進入する事ができない。ゲートの手前には監視要員らしき人が乗っている車両も停まっていた。他の町道等の交差点にもゲートが設置されており、その中には監視員がいる場所もある。

43.小塚集落からは2車線道路 44.牛ノ舌集落 45.郷の駅つしまの前を通過
 小塚集落に入るとセンターラインが復活して2車線道路となり、以降は快走路を走る。沿線の家屋は閉鎖されているが、郷の駅つしまという物産店は営業しており、スクリーニング場にもなっている。

46.浪江町南津島 47.狭いスペースにも長時間駐車に対する警告看板あり 48.R399・R459町前交差点
 緩やかなカーブとアップダウンを繰り返しながら下津島を走っているとR399・R459町前交差点を通過する。ここで知命寺交差点から重複していたR459が分岐すると同時にR399の重複が始まる。知命寺交差点からの距離は約28.5kmである。町前交差点からR399・R459重複区間は2017年9月20日にR114の通行止規制が解除された後も継続されていたが、約1年遅れの2018年8月2日に解除されている。Wikipedeaには浪江町・川俣町境〜町前交差点は許可車両以外通行できないとの記載があるが、出入口にゲートもなく誰何を受ける事もなく通過できている。

49.旧道(?)との交差点 50.交通量は少ない 51.R399谷津交差点
 町前交差点を過ぎた直後に町前橋を渡るが、R114で請戸川に架かる橋では最も上流のものである。緩やかな勾配を上っていると旧道と思われる町道との交差点を通過するが、右左折側どちらの町道にも進入する事はできない。2017年9月20日に解除された通行止規制はこの交差点付近から東側であった。
 さらに緩やかな上り勾配の2車線道路を走っていると町前交差点から約900mで谷津交差点を通過してR399との短い重複区間が終わる。なお、R399の飯館方面は2012年7月17日から福島第一原発事故に起因する通行止規制が継続中である(2018年9月現在)。

国道114号 part2