国道20号
part1

日本橋〜東京r11甲州街道入口交差点
中央区→千代田区→新宿区→渋谷区→杉並区→世田谷区→杉並区→世田谷区→調布市

1.日本橋 2.日本橋由来記(2008年4月6日撮影) 3.日本国道路元標(2008年4月6日撮影)
 R20の起点は日本の国道界の重鎮(?)の交差点、日本橋である。R20の他にR1(〜大阪府大阪市)とR4(〜青森県青森市)、R6(〜宮城県仙台市)、R14(〜千葉県千葉市)、R15(〜神奈川県横浜市)、R17(〜新潟県新潟市)の合計7本もの国道の起点となっている。日本橋の中央部が起点で、北はR4・R6・R14・R17の重複区間、南はR1・R15・R20の重複区間である。橋の周辺にはモニュメントや里程標、道路元標のレプリカなどが設置されており、橋上には道路元標が埋め込まれている。日本橋周辺は夜間を中心に工事が行われているが、これは首都高速を地下化する工事であり、そのため日本橋の東西にあった呉服橋ランプと江戸橋ランプは閉鎖されている。

4.R1・R15・東京r10日本橋交差点を右折 5.東京r405呉服橋交差点 6.東北新幹線・JR山手線・京浜東北線・中央線
 日本橋から200m弱でR1・R15・東京r10日本橋交差点を右折する。案内標識は設置されておらず、交差点脇のおにぎりの補助標識矢印が頼りだ、と言いたいところだがR1に重複しているR20のおにぎりは取り付けられていない。日本橋〜日本橋交差点間には東京メトロ銀座線が、日本橋交差点以西は東京メトロ東西線が通っており、交差点下に日本橋駅が置かれている。
 日本橋交差点からは上下線合わせて6車線の道路を走る。東京r405呉服橋交差点を通過して千代田区に入り、中央分離帯が現れて片側3車線道路になった後に東北新幹線・JR山手線・京浜東北線・中央線のガードをくぐって東京r407交差点を通過する。このガードの南側に東京駅がある。在来線のガードは4.0mの制限高が設定されている。

7.東京r407丸の内1交差点 8.東京r403大手町交差点を左折
 JRのガードからも片側2車線道路という点に変化はないが、背の高い街路樹のあるため雰囲気が異なるように思える。ビルに挟まれた中、正面が開けているのは皇居があるためである。その皇居の大手門の少し手前の東京r403大手町交差点を左折して五反田・日比谷方面に進む。案内標識にR20のおにぎりは表記されていないが、交差しているのがr403のみのためR1に重複している事が分かる。

9.東京r404和田倉門交差点 10.東京r406馬場先門交差点 11.東京r304・r409日比谷交差点を右折
 大手町交差点からは道路下を通る東京メトロ東西線から東京メトロの千代田線と都営地下鉄三田線に替わる。皇居の堀に沿った片側3車線道路を走っていると東京r404和田倉門交差点と東京r406馬場先門交差点を通過する。交差点の名称からも分かる通り、どちらも皇居の門(の跡)近くである。また、r404は皇居と東京駅を直結する都道で、上下線の間に行幸や信任状捧呈式の専用道であったが、現在は歩道として開放されている。ただし、行幸や信任状捧呈式の際は通行が制限される。
 皇居の南東端の東京r304・r409日比谷交差点を右折して引き続きR1との重複区間を五反田・桜田門方面に進む。片側3車線のうち右折できるのは右端の1車線(+付加された車線)のみである。r409への直進車線は左折兼用車線を含めて4本ある。この右折によって道路下の地下鉄が東京メトロの日比谷線に替わる。

12.日比谷交差点からも他車線道路 13.東京r301祝田門交差点 14.R1桜田門交差点
 日比谷交差点からも片側3車線が続くが、東京r304銀座方面からの日比谷地下道から出てきた車線が加わると片側5車線になる。東京r301祝田門交差点を通過するが、5車線もあるにもかかわらず皇居前方面への右折車線が設置されておらず右折できない。逆方向の車線から赤羽橋方面への右折もできない。
 皇居の桜田門の南でR1桜田門交差点を直進して新宿・半蔵門方面に進むとR1から分岐して単独区間になる。起点からの距離は約3.0kmである。片側5車線のうち、左端車線がR1五反田方面への左折車線で、残りの4本の車線が直進である。4本のうちの左側の2車線がR246渋谷・三宅坂と案内されているが、桜田門交差点にR246が接続している訳ではなく、この先の三宅坂交差点に対する案内である。

15.東京r412国会前交差点を右方向へ進む 16.左に首都高4号新宿線が見える 17.R246三宅坂交差点を右折
 桜田門交差点からは緩やかな勾配を下り、正面に国会議事堂を見ながら右方向へカーブして東京r412国会前交差点を通過する。r412への車線は3本あるが、元々の4車線はそのままR20をトレースできる。国会前交差点を過ぎてからも下り勾配とカーブは続いており、左には首都高4号新宿線が見える。厳密に言えば三宅坂JCTの一部でC1都心環状線から4号新宿線へのランプとC1の外回り車線である(C1の内回り車線は千代田トンネル)。
 下り勾配が終わって左カーブを曲がった先でR246三宅坂交差点を右方向へ進む。4車線のうち、左側の2車線がR246厚木・渋谷方面、右側の2車線がR20新宿・半蔵門方面である。R20のトレースであれば右折車線の左端から曲がる方が便利である。

18.片側4車線 19.東京r401半蔵門交差点を左折
 三宅坂交差点を右折するとR246からの左折車線が加わって片側4車線になるが、約400m北の東京r401半蔵門交差点を左折しなければならないため左端車線に移動する必要がある。左折車線は交差点の手前で分岐するため、信号機の色に関係なく左折する事ができる。和田倉門交差点からここまでは皇居の堀に沿っており、以降は皇居から離れる西の方角に向かって進む。また、起点から続いた右左折が連続する区間も終了する。

20.「甲府131km 新宿4km 四谷1km」 21.ビル群の間を走り抜ける 22.四ッ谷見附跨線道路橋
 半蔵門交差点からは片側3車線道路を西に向かって走る。案内標識に早くも甲府市が現れるが、距離は131kmとかなり離れている。一方で他の2ヶ所の新宿と四谷はかなり近く四谷に至っては1km先である。四ッ谷見附跨線道路橋でJR中央線の四ツ谷駅の上を通って東京r405四谷見附交差点を通過する。跨線橋と交差点の間で区境を越えるため新宿区に入る。

23.早朝でもそれなりの交通量がある 24.東京r319四谷3交差点 25.東京r418四谷4交差点と新宿御苑トンネル
 四谷見附交差点からも片側3車線道路が続いている。都心部とは言え平坦という訳ではなく緩やかにアップダウンしている。緩やかな左カーブの先で東京r319四谷3交差点と東京r418四谷4交差点を相次いで通過して新宿御苑トンネルに入る。トンネルは片側2車線のため四谷4交差点で左端車線は左折専用車線に、右端車線は右折専用なる。

26.東京r305新宿4交差点 27.バスタ新宿は路線バスとタクシーのみ進入可 28.東京r414西新宿1交差点
 新宿御苑トンネルで新宿御苑の敷地の下を通り、トンネルを東京r305交差点からの側道が合流した直後に東京r305新宿4交差点を通過する。側道が左折専用車線になるため、合流部と交差点の間の短い距離で車両が交錯する事になる。
 新宿4交差点を過ぎると車線が増えて片側3車線道路になる。新宿跨線橋を上っているとバスタ新宿の入口を通過するが、バスタへは路線バスとタクシーのみが進入可能で一般車両は進入禁止である。新宿跨線橋の勾配を下った先で東京r414西新宿1交差点を通過する。

29.西新宿交差点 30.首都高4号新宿線の新宿ランプ 31.東京r317(中央環状線)との初台交差点をアンダーパス
 西新宿1交差点から西は東京都庁の南を通っている。ウォっちずを見ると新宿駅から新宿中央公園までの都庁の周辺の道路が都道を示す黄色に塗られているが、これらの道路は新宿副都心線と呼ばれるもので通常の都道とは異なる。交差点に設置されているヘキサは通常のもので見分けはつかない(番号は新宿副都心〇号線の数字)。例えば西新宿交差点に東京r10のヘキサがあるが、通常のr10は東京千葉線という路線名で起点は日本橋交差点である。
 左側に車線が増えて片側4車線になった後に西新宿3交差点を通過する。北から首都高の新宿ランプが横切っており、料金所ブースの下をくぐって東京r431西参道口交差点を通過する。左端車線が左折専用車線になるものの交差点以降も片側4車線である。
 西参道口交差点からは首都高4号新宿線に上下線を分離された片側4車線道路になるが、東京r317(中央環状線)との初台交差点の手前で左の2車線が側道、右の2車線がアンダーパスに別れる。

32.首都高4号新宿線・初台入口 33.「甲府124km 八王子36km 大原2km」 34.幡ヶ谷陸橋
 初台交差点を過ぎると渋谷区に入るが、新宿駅付近から区境を走っており国道の南側は渋谷区域であった。初台交差点の側道が合流して片側3車線道路になった直後に首都高4号新宿線の初台入口が右方向に分岐する。そのまま片側3車線道路を走っていると東京r420笹塚交差点の手前で左端車線が側道として交差点に向かい、本線は幡ヶ谷陸橋で交差点上を通過する。

35.東京r318(環七通)大原交差点のアンダーパスも2車線 36.東京r413松原交差点は大原陸橋でオーバーパス 37.首都高4号新宿線の永福入口は側道から入る
 幡ヶ谷陸橋から平面道路に戻ると側道の2車線が合流して片側4車線になるが、左の2車線が東京r318(環七通)への側道となり、右の2車線のみアンダーパスで松原陸橋をくぐる。大原交差点の直後で区境を越えて杉並区に入るが、区境沿いを通っており南側は世田谷区域である。
 大原交差点のアンダーパスから平面道路に戻ると4車線道路に戻るが、東京r413松原交差点への側道となって本線は松原和泉陸橋で交差点の上を通過する。松原陸橋を降りても側道の間にガードレールが設置されているため互いに行き来できない。松泉橋で京王井の頭線の上を通過して下っていると首都高4号新宿線の永福入口を通過するが、側道に接続しているため本線からは入る事ができない。

38.側道合流後は片側4車線 39.R20は左の2車線を走る 40.上北沢駅入口交差点からも東京r14に行く事が可能
 東京r417交差点とr417下高井戸駅入口交差点を相次いで通過すると区境が少し南にずれる。片側4車線道路をさらに進むと東京r428との交差点を通過するが、中央分離帯に切れ目がなく国道からr428への右折及びr428の直進はできない。r428は高円寺砧浄水場線という路線名からも想像できるように荒玉水道の水道管が埋設されている。そのため区間によるが1.7〜1.8mの制限幅や2〜4tの制限重量が設定されており、R20の北側は4tの制限重量、南側は制限こそないが両側に2本合計4本の石柱が設置されておりそれを超える車幅の車両は進入できない。
 首都高4号新宿線が右方向に逸れていく所で東京r14との交差点を通過するが、R20八王子方面は左の2車線で、右の2車線はr14荻窪方面である。上北沢駅入口交差点を右折する事で下高井戸陸橋に進み損ねても荻窪方面に行く事ができる。

41.世田谷区上北沢 42.東京r311(環八通)との上高井戸1交差点 43.左側車線が狭い
 上北沢駅入口交差点を過ぎると中央分離帯がなくって対面4車線道路になる。その辺りで世田谷区に入るが約600m西で再び杉並区に入る。東京r311(環八通)との上高井戸1交差点を通過するが、これまで多くの道路との立体交差点はR20が跨道橋もしくはアンダーパスだったが、ここではr311が高井戸陸橋で交差点の上を越えている。高井戸交差点を左折して南下するとE1東名の東京ICが、右折して北上すると首都高4号新宿線の高井戸IC、さらに北上するとE17関越道の練馬ICがある。
 高井戸交差点を過ぎて少し走ると区境を通過して再び世田谷区に入る。4車線道路が続いているが、左側車線がやや狭い。特に交差点付近では顕著で、普通乗用車でも意識して左に寄らなければ右側車線にはみ出してしまいそうである。

44.街路樹のせり出しが少し気になる 45.旧道との仙川三差路交差点 46.トラックの通行帯は右側
 右折車線が設置された交差点を除いて左側車線はそれほど狭くなくなったものの道路側にせり出している街路樹があるので気を遣わなければならない。東京r117給田交差点を過ぎて少し走ると調布市に入り、仙川大橋を渡った先で旧道との仙川三差路交差点と東京r114交差点、r114仙川駅入口交差点を次々に通過して行く。調布市に入ってからは沿道線の騒音防止のためトラックは右側車線を走るように指定されている。

47.東京r118仙川2交差点 48.反対側車線との間で共同溝が工事中 49.清水跨道橋は制限高3.2m
 緩やかな左カーブを曲がりながら東京r118仙川2交差点を通過する。No.47の写真を見ると分かる通り、左側車線は狭く軽自動車でもはみ出してしまう。トラックの通行帯が右側車線になっているのは沿道の騒音防止という目的もあるだろうが、左側車線の道幅が狭いという理由もあるかもしれない。共同溝の工事現場を通り過ぎて京王電鉄のつつじヶ丘駅の北を通過する。

50.柴崎駅入口交差点 51.東京r11・r119旧甲州街道入口交差点
 京王電鉄の柴崎駅の入口に当たる交差点を通過して馬橋を渡った先で東京r11・r119旧甲州街道入口交差点を右にカーブしながら通過する。狛江方面のr11は支線であり、2022年8月4日に供用された。1年近く経過した2023年5月時点のウォっちずには道路自体が載っていない。

国道20号 part2