国道485号
part2

浦郷港〜別府港
西ノ島町

58.カーナビでのR485浦郷港端点 59.一方通行道路ではない
 国道トレースのために別府港で下船した後に浦郷港まで行かなければならないが、両港を結んでいるのがR485のため、その大半の区間を往復する事になる。浦郷港に着くと国道の端点に向かうが、ウオッちずと筆者のカーナビでは異なっていた。カーナビでは旧西ノ島町役場から西に300m、浦郷港の北西端付近のT字形状の交差点が端点となっていた。そこから東に向かうと道路全体の幅は1.8車線程度あるが、路側帯が広めに取られているため車道としては1.0車線幅しかない。

60.ウオッちずでのR485浦郷港端点 61.車道は横断歩道3本分 62.一方通行区間(7-21時、2輪車・軽車両を除く)が始まる
 旧西ノ島町役場の北西の交差点がウオッちずに示されたR485の端点である。それまでの300mと同じく車道は1.0車線幅で両側に広めの路側帯が設けられている。浦郷郵便局の前の交差点からは東向きの一方通行になるが、2輪車と軽車両は対象外で、7〜21時の間の4輪車が対象である。

63.臨港道路との交差点を直進 64.一方通行区間ではないが狭い 65.島根r315(?)交差点を道なりに進む
 一方通行区間は確かに狭いがそれまでと比べて特別狭くなった訳ではない。互いに路側帯に進入すれば乗用車同士ながら離合は可能である。100m弱の一方通行区間の終わりは臨港道路との交差点である。臨港道路はセンターライン付きの2車線道路のため一旦停止の義務は国道側にある。道路状況の良い臨港道路を無視して直進してからも狭路区間が続く。
 臨港道路との交差点から200m弱で島根r315(?)との交差点を一旦停止してから道なりに進む。ウオッちずでは県道扱いされており番号はr315と思われるが、案内標識やヘキサが設置されておらず番号を確認できない。

66.交通量は極めて少ない 67.浦郷湾越しに焼火山方面を望む 68.一方通行区間よりも狭い
 島根r315(?)交差点からも狭路が続いており、浦郷湾に沿って一旦東に進んだのちに左にカーブして北に向かう。湾越しに焼火山やこれから通る西ノ島大橋が見える。路側帯も非常に狭い完全な1.0車線幅区間があるが一方通行ではなく対面通行である。

69.臨港道路との2ヶ所目の交差点も直進 70.旧道のような雰囲気 71.臨港道路との3ヶ所目の交差点は左折
 完全1.0車線幅区間の先で2ヶ所目の臨港道路との交差点に至る。ここでも一旦停止した後に2車線の臨港道路を無視して直進する。図書館やバスケットコートのある公園の北を回り込むような狭路を走っていると3ヶ所目の臨港道路との交差点に至る。一旦停止した後に直進、と言いたいところだが、ここは左折である。直進の市道は旧道であり既に国道の指定を外れていいるため、国道トレースの対象外である。なお、臨港道路との3ヶ所の交差点は全て案内標識が設置されていないため、事前にルート確認しておかないと2車線の臨港道路を国道と思って走行してしまう可能性が高い。当然ながら国道トレースでなければ臨港道路を利用すればよく、狭路区間を走らずに済む。

72.上り勾配の2車線道路 73.西ノ島大橋 74.瀬戸山トンネル
 臨港道路との3ヶ所目の交差点からは整備されたセンターライン付きの2車線道路を上る。右カーブの先で西ノ島大橋を渡るが、その下は河川ではなく海(浦郷湾)であり、旧道も通っている。西ノ島大橋を渡り終えると瀬戸山トンネルをくぐる。このバイパスが供用されて島の東西の往来が容易になったため、浦郷港に寄港するフェリーが廃止されている。

75.波止集落や焼火神社へは右折 76.西ノ島町役場の前を通過 77.西ノ島町美田
 瀬戸山トンネルを出て緩やかな左カーブを曲がっていると波止集落や焼火神社、大津集落にいたる町道の連絡道路との交差点を通過し、そのすぐ先で西ノ島町役場の前を通る。町役場は2021年7月24日に現在地に移転したばかりである。役場の前を過ぎてすぐに町道との十字路を通過するが、野球場やテニスコート、体育館のある西ノ島総合公園の出入口でもある。

78.アップダウンのある快走路 79.宮ノ前橋 80.旧道との交差点
 緩やかな勾配を下っているとほぼ平坦になった所で美田ダムの出入口の交差点を通過して宮ノ前橋を渡る。交差点と橋の間には西ノ島で唯一のスーパーマーケットがある。橋から少し走ると信号機も案内標識もない交差点を通過するが、ここで接続している町道はR485の旧道である。旧道は船引運河に架けられた船引橋を通っており、この運河は人工的に造られたものである。また、旧道は西ノ島小中学校の近くを通っており、その出入口に西ノ島で唯一の信号機がある。この信号機は交通を制御するという目的よりも児童・生徒に信号機とはどういものかを教える教育目的で設置されている。

81.旧道合流後は上り勾配 82.名もなき峠を越える 83.島根r319交差点
 旧道と合流してからは緩やかな勾配を上り、標高54mの名もなき峠を越え。峠からは別府湾越しに中ノ島を見ながら下り勾配を走っていると島根r319交差点を通過するが、案内標識にヘキサは表記されていない。また、r319の路線名は西ノ島海士線といい、西ノ島と中ノ島に跨る県道ではあるが、島間に架けられる計画だった島前大橋は事業の中断が決定している。

84.別府港に向かって下る 85.別府湾越しに中ノ島が見える 86.「下り9%勾配」
 緩やかなカーブが連続している勾配を下っていると9%とやや急な勾配を下るが、実際に走ってみるとそれほど急な勾配には思えなかった。フェリーや高速船が発着している別府港がある集落だが、規模としては浦郷港の方が大きそうである。

87.ウオッちずでのR485別府港端点 88.案内標識でのR485別府港端点
 下り勾配が終わって平坦になった所で町道との交差点となるが、ウオッちずでは十字路を端点としており、現地の案内標識では臨港道路との突き当りを端点としている。交差点間の距離は20m程度であり、どちらが端点であっても住民や旅行者といった一般の道路利用者には影響がないと思われる。

89.別府港のら乗船車両は奥の入口から入る 90.別府港フェリーターミナル
 フェリーや高速船が発着する別府港は端点の交差点(T字路の方)を左折して250m程先にある。航送車両はターミナルの建物の奥を右折、それ以外は手前を右折である。なお、七類港と同様に航送車両を停める場所は適当であった。別府港から西郷港へのフェリー便は一日2便あるが、昼出港の便は菱浦港(中ノ島)に寄港する(約2時間)が夕方出港の便は西郷港(隠岐の島)に直行する(約1時間15分)。

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