国道476号
part1

R8曙交差点〜大坂峠(南越前町側端点)
敦賀市→南越前町

1.R8曙交差点 2.単独区間で始まる 3.北陸本線貨物支線(敦賀港線)跡の上を通過
 福井県敦賀市の北西、敦賀気比神社の北に位置するR8曙交差点がR476の終点であり、ここから福井県東部の大野市に向かう。400番台の国道ながら単独区間として始まっており、他の国道との重複区間のためルートを見失う心配は無用である。曙交差点の直後は4車線あるが、すぐ先の市道との交差点で左側車線がそのまま左折車線になってしまう。その市道との交差点を過ぎると左にカーブしながら勾配を上って北陸本線貨物支線(敦賀港線)の線路跡の上を通る。この貨物支線は敦賀駅と敦賀港駅を繋ぐ線路だったが2009年に運行が廃止され、2019年に正式に廃線となっている。

4.天筒山トンネル 5.R8敦賀バイパスとの余座交差点
 跨線橋を過ぎてからも高架道路が続いており渡り終えると同時に天筒山トンネルに入る。トンネルを出てすぐにR8敦賀バイパスとの余座交差点を通過する。交差点の形状は直進だが直後に右の急カーブがあるため減速する必要がある。曙交差点付近で案内されていた敦賀ICは右折してR8大津方面に進む。

6.北陸新幹線の高架橋が建設中 7.市道との交差点を左折
 余座交差点からの勾配を下っていると建設中の高架の下を通過する。これは北陸新幹線の高架であり、2023年の開業を目指していたが1,2年遅れる可能性があるとのこと。平坦になった後に市道とのT字路に突き当たり、左折して南越前方面に進む。右折すると敦賀市街地に行く事ができるため、逆方向のトレースの際は直進してしまわないように注意しなければならない。

8.JR北陸本線と並走 9.E8北陸道の木の芽川橋 10.チェーン着脱場
 市道との交差点からは平坦な2車線道路を走る。右側にはJR北陸本線が並走しているが、E8北陸道の木の芽川橋をくぐる辺りからは線路から離れる代わりに北陸道が並走状態となって木ノ芽川の流域を走る。

11.E8北陸道の樫曲高架橋 12.E8北陸道の今庄55カルバート 13.E8北陸道の樫曲高架橋
 緩やかな左カーブの上にはE8北陸道の樫曲高架橋をくぐり、次いで今庄55カルバート、さらに樫曲高架橋を再びくぐる。樫曲高架橋は上り線(米原向き)、今庄55カルバートは下り線(金沢向き)である。以北のE8北陸道は上下線が異なるルートを通るが、西に上り線、東に下り車線と向きも逆になっている。

14.E8北陸道(下り線)の樫曲橋 15.正面のトンネルは旧北陸線の樫曲トンネル 16.獺河内トンネル
 E8北陸道下り線の樫曲橋をくぐった先の左に狭いトンネルが見える。これは旧北陸線の樫曲トンネルだが、木ノ芽トンネルが供用されるまでは東向きの一方通行ながら国道に指定されていた。トンネルの手前にガードレールがあるので閉鎖されているように見えるが、歩行者・自転車用の道路として利用されている。この辺りのR476(と北陸道下り線)は旧北陸線跡に造られておりトンネルや駅跡の遺構も見られる。採石場の前を通って獺河内トンネルをくぐる。このトンネルも木ノ芽トンネルと併せて整備されたものである。

17.右折するとJR北陸本線の北陸トンネルの樫曲斜坑入口がある 18.E8北陸道(下り線) 19.福井r209交差点
 獺河内トンネルからはE8北陸道と木ノ芽川の間を走る。市道(林道?)との交差点にJR北陸本線の北陸トンネルの樫曲斜坑が案内されているが、トンネルが現役の施設のため内部に入る事はできない。E8北陸道のカルバートをくぐって東西が入れ替わった後に木ノ芽川を2回渡って福井r209交差点を通過する。r209の路線名は五幡新保停車場線だが、新保駅は旧北陸線の駅のため1962年に廃止となっている。また、五幡は日本海沿いの集落だが、その間のウツロギ峠が車両通行不能のため分断されており通り抜けできない旨を警告する標識が立てられている。

20.日吉神社の鳥居が見える 21.E8北陸道(下り線) 22.上り勾配が続く
 葉原集落の日吉神社の鳥居の前で右カーブを曲がり、その辺りから上り勾配となる。E8北陸道下り線のカルバートをくぐって引き続き木ノ芽川の流域を走るが、北陸道は北に向かうため離れて行く。

23.新新保集落の北にヘアピンカーブあり 24.木ノ芽峠トンネルの制限高は4.5m 25.木ノ芽峠トンネル
 敦賀市側の最後の集落の新保集落を過ぎると左カーブを曲がった後に右のヘアピンカーブを曲がる。4.5mの制限高を示すバーをくぐって左にカーブした先で木ノ芽峠トンネルに入る。全長1783mと比較的長大なトンネルで、2004年3月26日に供用されるまでは峠を挟む区間が分断されていた。トンネルの中ほどに市町境があり南越前町に入る。また、市境付近でJR北陸本線の北陸トンネルが交差している。

26.R365板取交差点 27.R365・R476串刺しおにぎり 28.左側に緊急退避所がある
 木ノ芽峠トンネルを出て少し下った所でR365板取交差点を通過し、ここからしばらくはR365との重複区間となる。案内標識が取り付けられている門型支柱は敦賀市街向きの制限高バーを兼ねている。
 板取交差点からもやや急な下り勾配が続いている。ブレーキがきなない時のために緊急退避所が設置されているものの車の性能が上がった現在ではまず使われる事がないためか、雑草が茂っており目立たなくなっている。

29.板取宿 30.センターラインが消えかけた2車線道路 31.拡幅工事のため片側交互通行規制中
 スキー場の出入口に当たる交差点を通過してすぐに板取宿を通過する。かつての宿場町だが現在でも住民がいる模様である。板取集落付近からも2車線道路が続いているが歩道どころか路側帯もなく乗用車ならともかく大型トラックだと狭く感じるかもしれない。

32.横タイプの串刺しおにぎりもある 33.福井r231大門交差点 34.日野川の左岸を快走
 孫谷集落付近からは勾配もカーブも落ち着き、程なくして福井r231大門交差点を左にカーブしながら通過する。以降は孫谷川が合流した日野川の左岸を走る。山間部ではあるが比較的開けた場所を通っており快走する事ができる。

35.福井r207今庄交差点 36.福井r138今庄駅入口交差点 37.「越前市18km 今庄IC3km」
 日野川の沿って北上していると福井r207今庄交差点を通過してJR北陸本線と日野川に挟まれる。今庄駅の南東で福井r138今庄駅入口交差点を通過する。現在では跨線橋が架けられて2車線となっているr138だが、それ以前は軒先狭路険道だったようである。旧今庄町役場の敷地(?)にはかつての北陸線で使われていたであろう蒸気機関車が静態展示されている。

38.南越前町燧 39.R365燧交差点を右折
 旧今庄町の中心部を通り抜けた後に右カーブを曲がって新河原橋を渡るとJR北陸本線から離れる。さらに燧大橋を渡って三ヶ所山の裾を走っていると燧交差点を右折してR365との重複区間が終わる。杣木俣は南越前町に属する集落であり、R476が通っている隣の池田町の集落は案内されていない。

40.分断区間に向かう快走路 41.田倉川沿いに桜並木あり 42.端寺橋
 燧交差点を右折してすぐに燧橋で日野川を渡り、少し走ると支流の田倉川の南側を走る。山間部ながらほぼ平坦でカーブも少なく、分断区間に向かっているとは思えないほど道路状況は良好である。やや急な左カーブを曲がって端寺橋を渡って田倉川の右岸に移る。

43.上温谷集落 44.小倉谷集落 45.杉谷橋
 端寺橋からも快適な2車線道路が続いている。瀬戸集落で左の急カーブが存在しているが、急なものはそれだけで交通量が少ない事もあって非常に走りやすい。杉谷川沿いを走っていると杉谷橋を渡り、以降はさらに支流の杣木俣川の流域を走る。

46.センターラインが消えた2車線道路 47.町道との交差点を右方向へ進む 48.舗装の状態が悪くなる
 センターラインが消えかけている2車線道路を走っている南越前町側の最後の集落の杣木俣集落に差し掛かる。集落の手前で道路が二手に別れるが、道なりに進む左側の道路は杣木俣集落を通る町道である。国道は右側の不自然な段差のある道路である。案内標識が設置されておらず普通に走っていると町道へと進んでしまう可能性が高い。もっとも、この町道はどこかに通り抜けられる訳ではなく杣木俣集落の住民のための道路のようなものである。
 町道との交差点から上り勾配となるが、それ以上の変化として舗装の状態の悪化が挙げられる。道幅は2.0車線程度は確保されているが、通常時は生い茂る雑草により有効道幅はもっと狭くなっていると思われる。

49.道幅は1.8車線程度 50.分断区間の割に路面状況は良い 51.ウオッちずでの端点
 町道との交差点の直後は道幅が狭う勾配もやや急で路面の凹凸が多いが、少し進むと道幅も勾配も凹凸も落ち着く。林道が開通して通り抜けられるようになったとは言え集落のない場所のため交通量は皆無である。ヘアピンカーブを2ヶ所通過して直線的な道路を走っているとウオッちずで国道の端点となっている場所に至る。町道との交差点からの距離は約1.1kmである。ウオッちずでは端点となっているものの舗装の切れ目がある訳でもなくどこが端点か全くわからない。

52.ヘアピンカーブ付近で舗装が悪くなる 53.森林基幹林道今庄池田線の起点 54.林道の碑と大型車輛通行止めの標識
 ウオッちずでの端点のすぐ先に左のヘアピンカーブがある。その手前から舗装の状態がかなり悪くなり、カーブを曲がり終えた所に森林基幹林道今庄池田線の起点標のようなものが建っている。路面もアスファルトからダートになるこの地点が真の(?)国道の端点と思われる。森林基幹林道今庄池田線は段階的に工事が進められ、2019年に全線が供用されるに至っている。林道が開通する以前の最短の迂回ルートは福井r203と福井r201を通るものがあるが、その距離は33kmを超えているうえにr203は狭路険道区間を含んでいる。林道を走れば12km程度で済むが、道幅が狭く未舗装区間が存在しているため快適に走行できるとは言い難い。

国道476号 part2