国道439号
part5

R197交差点〜R56右山交差点
津野町→檮原町→四万十町→四万十市

153.R197分岐直後から狭路となる 154.のどかな風景が続く 155.集落内ものどかな風景
 偽バイパスに惑わされることなく天忠トンネルの手前の十字路を左折するといきなり1.5車線の狭路が出迎えてくれる。R197を走る車はそこそこいるが誰もR439へ入ろうとしない。見ノ越、京柱峠とR439の濃い部分は既に通過し消化試合と思って進入するとエライ目に遭う、R197分岐以南はそういう区間である。徳島側からトレースしていれば忍耐の限界を試される試練の区間とでも言えよう。

156.轍苔が交通量の少なさを物語る 157.北川に忠実に沿っていてカーブが多い 158.高知r26交差点
 R197分岐以降の道路状況は道幅1.0〜1.5車線、勾配はほとんどないものの北川に忠実に沿っておりカーブの多い、ガードレール未整備箇所多数、落石防護対策なし、轍苔多数、と酷道と呼ぶのに必要な要素は一通りそろっている。植生やらカーブやらで見通しは悪く対向車の存在を常に考えながらの走行を強いられるため精神的にも良くない。交通量は少ないと言っても集落を繋ぐ国道なので対向車が全くいないと言うことはない。

159.津野町影地。国道は左方向の道 160.下津井橋の東詰には久しぶりの案内標識がある 161.津賀ダム横を通過
 いつ来るか分からない対向車に気を遣いながらいくつかの集落を繋ぎながらカーブの連続する狭路を進む。良く言えばのどかな風景の中をのんびりドライブ、悪く言えば単調な景色を見ながら延々と走らされる、といった感じだろうか。とにかく似たような景色が続き、試練の区間というのを肌で感じることができる。
 それは四万十町に入ってからも同様である。檮原川に沿ったカーブ連続の狭路と津野町の状況と変わらない。下津井集落の入口となる下津井橋の東詰でR381と田野々方面を示す小さな案内標識が立っているが、R197分岐以降で初めての案内標識である。もっともその案内標識があるからといってその後道路状況が良くなったという話にはならず、川そしてダム湖沿いの1.5車線狭路延々と続く。

162.四万十町古味野々 163.拡幅工事と言うより崩落復旧のついでに拡幅か? 164.四万十町木屋が内。のどか過ぎる風景
 檮原川沿いにひたすら狭路を走る。梼原川が比較的大きな川ということもあり断崖絶壁を切り開いた道路というイメージではない。それ故にのどかな風景と言えなくもないが単調とも言える。四万十町に入っても相変わらず試練の区間は続く。

165.R381交差点。ここからR381に重複 166.R381重複区間は快走路 167.R381との交差点を右折して杓子峠を目指す
 試練の区間が終わるのは四万十町木屋が内の集落を抜けて少し走った地点である。R197交差点から実に43kmのことである。途中、中平トンネル南側で2車線となるもののそれ以外は集落を繋ぐカーブの多い狭路が延々と続いており、まさに徳島側からのトレースであれば試練の区間と呼ぶにふさわしい状況だ。
 2車線となってから4km強走るとR381との交差点となる。ここで右(西)から交差してきたR381との重複区間となる。旧大正町中心部の東側を走ること2.5km、道の駅「四万十大正」のある交差点を右折するとR381から分岐する。前回はR193R492も走ったためここで夕方となり車中泊となったが今回はこのまま杓子峠を越える。長かったヨサクも残すところあと35km、1割程である。

 
168.R381から分岐して轟崎橋を渡る 169.2車線なのは轟崎橋だけ  
 道の駅「四万十大正」にて小休止ののちR381交差点をR439四万十市方面へ車を向ける。交差点から2車線の轟崎橋を渡るが、R439だけにこのまますんなりと2車線道路で峠を越えさせてくれない。R381交差点から400mもあるかないかの距離で1.0車線と絞り込まれる。あと35kmと言ってもただの35kmではない、酷な35kmである(厳密に言うと酷道区間は35kmもないけど)。

170.最初のうちは比較的空けた風景 171.進むにつれ鬱蒼とした景色の割合が増える 172.崩落したと思しき場所を通過
 R439を300km以上、さらに大阪からとなると400km以上走っており疲労も溜まっているが酷道に入ると覚醒する筆者である。むしろ眠気を誘発する快走2車線より安全かも・・・しれない。というのはあくまで筆者基準なのであまり当てにしないように。
 狭路なってすぐに右手に井津井集落への入口の橋を通過する。集落はこの町道沿いにあるがR439沿いには民家を含め沿線には何もない。それが杓子峠区間の酷度向上に一役買っている。道路状況はというと最初のうちは空があけており右手には葛籠川と集落を眺める事ができるものの進むにつれ眺望はなくなる。道幅は1.0〜1.5車線と狭く山側の落石防止対策や崖側のガードレールは未完備箇所が多くいろんな意味で油断できない。勾配は緩いもののうんざりするようなカーブが連続している。

173.杓子峠は切り通しとなっている 174.切り通しの南側に四万十市/町の境標識がある 175.四万十市側も狭路が続く
 山岳狭路酷道を走ること6.8km、杓子峠に到着する。峠は切り通しとなっておりその南に四万十市と四万十町の境標識が立っている。何てことはない普通の峠だが国道に見えないのもまた事実。R439最期の峠を越えると終点のある四万十市に入る。旧中村市である。
 念のため書いておくが杓子峠四万十市側で2007年10月29日〜12月3日まで時間帯通行止規制を敷いて工事が実施される模様。朝8時半から17時の間で50分工事通行止/10分通行可と小中学校の時間割みたいな規制なので期間中に通られる方はご注意を。参考迂回路として杓子峠から東の片魚四手の川林道や高知r55&r367が示されていたが、地図の線の太さや線形を見る限り走りやすい道には見えない。あとR439の通れる10分間も2t車以上は通行不可とのこと。

176.四万十市側の方はガードレールなし区間が多い 177.それでもおにぎりは立っている 178.最初の集落を目前にして轍苔が最も鮮明となる
 杓子峠を越えて四万十市に入っても道路状況は変わらない。四万十町側に比べて路面は比較的きれいだがガードレールの設置率は四万十市側の方が悪い。眺望やカーブの具合はどちらも同じようなもので、スピードの出せないカーブが連続している。時刻は16時頃と行楽地から家路を急ぐ車が増え始める時間帯だが、ここ杓子峠にはそんなものの影響はまったく感じられない。

 
179.終点から来た場合はこのY字路は右へ進む 180.R439最期の酷道部分を通行  
 杓子峠から4km程走ると景色が明け人の営みらしきものが感じられるようになる。右手に蕨谷の集落を見ながら走っているとその蕨谷集落への分岐を通過する。この分岐は峠から来れば単なる右手前に分岐する道だが、四万十市中心部から来れば左右どちらがR439か瞬時には見分けがつかない。分岐手前に案内標識があるものの見逃せば迷うことになるポイントだ。四万十市中心部から来た場合は右方向の道がR439である。集落への道と同じような道というのがヨサククォリティである。

181.蕨谷集落分岐を過ぎると2車線快走路となる 182.四万十市街地まで10km 183.R441後川橋南詰交差点を直進する
 蕨谷集落への分岐を過ぎて少し走ると突然センターラインが現れる。峠から7.5kmくらいの距離である。四万十市中心部から最期の集落までは整備された2車線となっている。それ以降は杓子峠の酷道振りがなかったかのような快走路が続く。川沿いなのだが蛇行している部分はトンネルやら切り通しやらで線形改良されていて走りやすい。
 快走路を7km程走っているとR441後川橋南詰交差点となる。ここまではローカル快走国道だったが、これを境に市街地国道へと変貌する。

184.高知r346交差点は左折 185.高知r333(?)交差点を右折 186.R56右山交差点にてR439の旅は終わる
 両側に民家と商店が並ぶ狭苦しい道路を1km弱走ると突き当たりにぶつかる。高知r346との交差点でR439は左折する。四万十市街地を東西に貫く道路の一部だけあって交通量は非常に多い。R439の方はそんな幹線道路たることをよしとせず、この左折から300m先の高知r333(?)交差点を右折して幹線道路を離れる。とは言え中村駅に向かう道路なので交通量はそれなりにある。
 少し広めの車線を持つ2車線道路を走っているとR56右山交差点にぶつかってR439は終了となる。起点の徳島本町交差点から346km、10時間60分(ともに実測値)の旅であった。