国道434号
part3

R261打道交差点〜R186山崎交差点
北広島町→安芸太田町

86.おにぎりはR261のみ 87.旧道との交差点を通過 88.R261・R433蔵迫中央交差点を右折
 打道交差点からはR433に加えてR261とも重複しているが、おにぎりはR261のものしか設置されていない。道路状況としては200番代の国道との重複区間とあって交通量はこれまでに比べて多いと言えるが、それでも一般的には少ないと言えるレベルである。浜田道の西側を並走するようにして南下していると約1.5km先の蔵迫中央交差点を右折してR261からは分岐するがR433との重複区間はまだ続く。もちろんこれまで同様にR434が重複している事を示すものは見当たらない。

89.蔵迫中央交差点の直後は2車線道路 90.狭い区間は拡幅工事中 91.北広島町下石
 蔵迫中央交差点からもセンターラインのある2車線道路となっているが、すぐにセンターラインがなくなり2.0車線幅になる。その先では道路改良工事が行われており片側交互通行規制が敷かれていた。工事現場から西は2車線道路に戻る。集落が途切れて緩やかな勾配の峠部分を過ぎると北広島町下石地区に入る。境標識と見紛うような標識が立てられているが、平成の大合併で下石町(村)が北広島町になった訳ではない。

92.センターラインのない区間もある 93.基本的には快走路 94.北広島町志路原
 下石集落では1.8車線幅の区間が残っているが、その他は2車線のローカル快走国道である。アップダウンはあるものの緩やかであり、またカーブも緩やかなものがほとんどである。信号もほとんどないため多少交通量があっても速いペースで流れている。

95.広島r40交差点 96.陰陽分水嶺 97.広島r313交差点
 蔵迫中央交差点から約9.3kmで広島r40との交差点を通過するが、ここで前後にいた車のほぼ全てが右折してr40に進んで行った。案内標識にはR434(実質R433)の行き先は加計、r40の行き先は浜田・芸北となっており、R434が狭いとも通行困難とも記されていない。
 急に交通量が減ったものの走りやすい2車線道路で緩やかな勾配を上っていると北広島町中原の標高509m地点に石碑と陰陽分水嶺と表示された標識が立てられている場所を通る。峠の北側は江の川水系として日本海へ、南側は太田川水系として瀬戸内海に流れる。日本海と太平洋(瀬戸内海)に流れる川を分ける峠という事で“陰陽分水嶺=中央分水嶺”と言えるだろう。名もなき中央分水嶺の峠からは下り勾配となるが引き続き走りやすい2車線道路となっている。

98.北広島町戸谷 99.広島r40交差点 100.緩やかな上り勾配が続く
 緩やかな上り勾配の2車線快走路と淡々と走る。旧豊平町の中心部で広島r40との交差点を通過する。陰陽分水嶺の少し北で交差してからここまではr40が重複していた事になる。r40交差点からも2車線快走路が続いているが、勾配は上り基調となる。

101.広島r301交差点 102.r301交差点近傍に古びた案内図がある 103.r103交差点から13.7kmの間は異常気象時通行規制区間
 蔵迫中央交差点から約15.8kmで広島r301との交差点に至るが、ここが酷道区間から逃れる最後のポイントである。案内標識の支柱には「R433加計方面大型車通行困難」という標識が付けられており、交差点の近傍にはr301に迂回を促す案内図が立てられている。案内図は相当古いもので、R433には3.5mの制限幅があると記されている。また、当然と言えば当然なのだがr301交差点から西に13.7kmの区間は異常気象時通行規制区間に該当する。以上の事からこの先が酷道である事は容易に推測できる。

104.r103交差点以降もしばらく2車線道路 105.「大型車通行禁止」
 r301交差点を過ぎたからと言ってすぐに酷道になる訳ではなく、2車線道路が続いている。勾配はやや急だが車であれば走りにくいという事はない。ただ、センターラインは消えかけており、アスファルトのヒビ部分から雑草が顔を出しているなど普通とは言えない状況にある点は見逃せない。北広島町側で最後の集落である牛尾原集落の中で最後の家屋の近くには「大型車通行禁止」と書かれた警告が立てられている。r301交差点付近では“困難”となっていたのに狭くなる直前では“禁止”となっている。幸いにして標識の反対側に多少広くなっているスペースがあるので転回する事は可能だろう。

106.狭路区間が始まる 107.見通しの悪いカーブが多い 108.ガードレールのない区間も多い
 最後の家屋を通り過ぎると道幅は1.5車線にまで狭くなってしまう。勾配は比較的緩やかだが見通しの悪いカーブが多く、交通量は少ないとは言え気を遣った走行を強いられる。二重谷峠と同じく路肩の草刈りが行われていたため、多少なりとも走りやすくはなっていると思われる。

109.名もなき峠を越える 110.ガードレールの代わりにデリニエーターを設置 111.離合できない完全1.0車線箇所あり
 r301交差点から約3.4kmで石垣に挟まれた峠部分を通過する。これだけの酷い峠道となればそれなりに歴史のある道なのだろうが、特に名称は付けられていないようだ。峠からもカーブの多い狭路を走る。鬱蒼と生い茂った木々によって日光が遮られており、路面にはうっすらとではあるが苔むしている。見通しの悪いカーブは非常に多いが勾配はさほど急ではない。

112.視界が開けると集落が見える 113.町道との突き当たりを左折
 鬱蒼とした木々がなくなって視界が開けると鶉木集落が見える。集落の直前は道幅は狭いままで勾配がきつくなる。急勾配の左急カーブを曲がった所で町道とのT字路に突き当たるが、この案内標識のない交差点を国道は左折しなければならない。ソトバが付いておりかつT字路に突き当たるため、加計方面への走行であれば問題はないだろうが、逆方向のトレースであれば右折の国道が余りに貧弱すぎてソトバが見えたとしても直進してしまう可能性が高い。ソトバを見逃せば間違いなく直進してしまうだろう。

114.町道交差点からは少し広くなる 115.幅員減少 116.完全1.0車線で凹凸が激しい
 町道との交差点からは1.8車線幅と少し広くなった状態で鶉木集落を走る。そんなに広い平野ではないがこれまでの鬱蒼とした峠道に比べるとずいぶん明るい雰囲気に感じられる。このままセンターラインが現れて2車線道路にはならず、幅員減少の標識の先には1.0車線幅の狭路が待ち構えている。道幅が狭い事に加えて路面の凹凸が多いのも厄介である。

117.家1軒分のバイパスは左方向へ進む 118.突き当たりを左折 119.右側の谷底ではバイパスが工事中
 道幅が広くなると左にカーブする道路が2つあり、手前の方がR433である。家1軒を通り過ぎた所で合流する事から、奥の方の道路が旧道と思われる。旧道との合流する交差点では突き当たりを左折する。その後はまた凹凸の多い1.0車線幅の狭路を走る。道路右側の低地にはバイパス工事現場らしきものが見られ、徐々にではあるが改良の手が伸びているようだ。

120.広島r308交差点から2車線 121.安芸太田町に入る 122.長閑な風景の中を走る
 広島r308との交差点が狭路区間の終わりである。ヒビ割れの目立つアスファルトの1.0車線道路が交差点を境にきれいなアスファルトの2車線道路に変わる。法面の状態を見ても改良されてからさほど年月が経過していないものと思われる。r308交差点以降はやや急な勾配の2車線道路を下る。約1.1km走ると町境を通過して安芸太田町に入り、引き続き2車線快走路を下っていく。急なカーブも存在しているが、全体的には長閑な風景の中を走り抜ける快走路と言える。

123.R433加計郵便局前交差点 124.旧加計町の中心部を通る 125.R186・R191山崎交差点を左折
 旧加計町の中心部の東の加計郵便局前交差点でR433が広島・可部方面に左折するため、ようやく単独区間になる。折角単独区間になったというのに旧加計町の中心部を通り抜けているという事情もあってセンターラインのない1.5車線幅の狭路となっている。さらに町の中心部らしく沿線には建物が密集している。
 滝山川を渡った直後にはR186R191山崎交差点となるが、案内標識にR434のおにぎりがなくどちらに進むべきか判断に苦しむ交差点である。R434は山崎交差点を左折してR186・R191と重複して戸河内方面に進む。加計郵便局前交差点からの距離は900mと非常に短い。

国道434号 part4