国道433号
part1

R2みどり橋東詰交差点〜R488湯来出張所前交差点
大竹市→廿日市市→広島市

1.R2・R186みどり橋東詰交差点 2.「岡山198km 福山139km 広島34km」 3.JR山陽本線と並走
 JR山陽本線の大竹駅の北東、R2R186みどり橋東詰交差点がR433の起点である。交差点のどの方向の案内標識を見てもR433は表記されていないが、R2の広島市方面に重複している。緩やかな右カーブを曲がると西側にJR山陽本線が隣接した状態を北に向かって走る。

4.大竹ICを過ぎると左側車線が減少 5.対面2車線は大型トラックにはやや厳しい道路状況 6.廿日市市に入る
 三菱レイヨンの工場の前で車線が増えて4車線になるが、山陽道の大竹ICを通過してすぐに左側車線がなくなってしまう。その後は歩道付きの2車線道路であり整備状況としては決して悪くはないが、二桁国道である事と大型貨物車両の通行が多い事を考えるとやや心許ないと言える。玖波駅の東を通過して少し走ると家屋密集地を抜け出て海沿いを走るようになる。瀬戸内海と山陽本線の間を走っていると廿日市市に入る。

7.八坂山トンネル 8.山陽本線と共に住宅地を走る 9.広島r289大野支所北交差点
 海岸線沿いを走っていると左カーブの先で八坂山トンネルをくぐり、右手に宮島を望みながら2車線道路を走る。宮浜温泉付近を通り過ぎると海岸線から離れて少し内陸を走るようになる。旧大野町の中心部を通過し、山陽本線と並走しながら北東の方角に進む。

10.広島と言えば牡蠣 11.早時交差点 12.宮島へは更地別れ交差点を右折
 旧大野町の中心部だった場所を通り過ぎると海岸線沿いを走る割合が増える。市道との早時交差点では左折専用車線が設けられており、交差点を過ぎると片側2車線となるが、200mも走らないうちに右側の車線に合流してしまうため、片側2車線道路と言える状況ではない。その後も2車線道路を走っていると厳島神社を擁する宮島に向かう船の港への出入口である更地別れ交差点を通過する。そのすぐ先で広島r43宮島口駅前交差点を通過する。交差点を左折すれば山陽本線の宮島口駅、右折すれば広島電鉄の広電宮島口駅に行ける。

13.山陽本線と広島電鉄宮島線に挟まれる 14.阿品駅付近から片側2車線 15.R2西広島ランプ
 宮島口駅前交差点からは左側には山陽本線、右側に広島電鉄と鉄道に挟まれた状態になる。JR阿品駅、広電阿品駅付近からは車線が増えて片側2車線道路になる。なお、厳島神社が世界遺産に登録された影響で観光客が増大し、宮島口駅前交差点の前後数kmの区間は行楽シーズンの週末を中心に渋滞が酷い。
 片側2車線道路を緩やかにカーブしながら走っていると福山・広島方面の西広島バイパスと廿日市(市街地)方面の現道とに別れる。ここで現道に進んでしまうとR433をトレースできなくなるため、道なりに走って西広島バイパスへ進む。なお、現道は大型貨物車両は通行規制(22-翌5)が敷かれている。

16.やや急な勾配を上る 17.おにぎりはR2のみ 18.広島岩国道路の廿日市IC
 西広島ランプからはやや急な勾配を上る。山陽本線の上を通過して右に大きくカーブしながら片側2車線道路を走る。下り勾配になってから市道とのランプを通過する。市道との信号付きの交差点を通過すると山陽道と接続している広島岩国道路の廿日市ICを通過する。

19.廿日市ICの直後のランプを側道へ進む 20.広島r30宮内交差点 21.R2・広島r247上平良交差点を左折
 廿日市ICを通過した直後のランプで加計・吉和・廿日市市街と案内された側道に進むのだが、R433のおにぎりが表記されていないので要注意である。平面道路に下りると西広島バイパスの橋脚を中央分離帯にした片側2車線となり、広島r30宮内交差点を通過する。その後は直線の上り勾配となり、勾配を上り切った所でR2・広島r247上平良交差点に至る。案内標識に表記してある通りに左折して加計方面に進む。なお、この上平良交差点はR488の終点であり、ここからはR488が重複している。

22.上平良交差点からも片側2車線道路 23.中央分離帯に切れ目がなく旧道に右折不可
 上平良交差点を左折すると意外にも片側2車線と普通よりも整備された道路が待ち構えている。中国地方を代表する酷道、R488と重複しているとは思えない道路状況に拍子抜けするかもしれない。緩やかな勾配を上りながら交通量が少なくなった片側2車線道路を走っていると旧道との交差点を通過する。交差点と言っても中央分離帯に切れ目がなく上平良交差点からの右折はできない。

24.市道とのT字路をまず右折 25.R433の道路情報 26.旧道との交差点を左折
 上平良交差点から約1.7kmで山陽道の高架をくぐった所で市道とのT字路に突き当たる。案内標識を見れば右折して次の十字路を左折するというのは容易に判断できるが、湯来という地名とともにある「大型車通行困難」という文字が酷道マニアとしては気になる。T字路の奥には国道433号の道路情報として中・大型車通り抜け不能と警告されている。T字路を右折した直後の十字の交差点の案内標識には「大型車通行困難」となっている。“困難”と“不能”、前者ならともかく行ってみて後者だと絶望に打ちひしがれるだろう。ちなみに、十字路を右折すると旧道であり前述の切れ目のない中央分離帯の交差点に出る。

27.カーブの多い上り勾配 28.バイパスとの交差点を過ぎると勾配が緩やかになる 29.広島r294交差点を右折
 山陽道高架脇の十字路を左折するとセンターラインがなくなり1.5車線幅と狭くなったうえにカーブの多い上り勾配となる。乗用車同士であれば離合できない道幅ではないが、確かに大型車の通行は困難だと言える。左の急カーブを曲がるとセンターラインが現れ、部分開通したバイパスとの交差点を通過する。通常であれば部分開通とは言え開通している区間だけでもバイパスに誘導されるのだろうが、ここでは案内標識がなく事前に情報を仕入れていなければ直進の現道へ進んでしまうだろう。
 現道に進むと勾配は多少緩やかになるが道幅は1.5車線と元の狭さに戻ってしまう。山陽道高架脇の十字路から約1.0kmで広島r294交差点を右折する。案内標識がなくても可笑しくないような交差点だが、きちんと設置されているのでルートを見失う心配は無用である。

30.r294交差点以降も狭い 31.バイパスの部分開通によりおかしなルートを走らさせる 32.左の2車線道路がバイパスで現道は右折
 r294交差点からも道幅が狭く上り勾配という道路状況が続いており、集落内を通っている点も同じである。道路沿いには小学校があり通学路を示す警戒標識も立てられている。小学校の前を通過すると右急カーブを曲がり、その先で左直角カーブを曲がってバイパスの上を通過し、左直角カーブを曲がって勾配を下るとバイパスとの交差点付近で現道に突き当たる。文字で書くと複雑なルートをしているが、おそらくはバイパスが全通すれば現道は降格する可能性がある。

33.見通しの悪いカーブが多い 34.市道との交差点を一旦停止して左斜め前方へ 35.バイパスとの交差点を右折して合流
 集落内区間はガードレールの設置率が低いのも特徴のひとつだろう。山岳部ではないため落ちたら死ぬという事もなければ、集落の中なので発見されずに衰弱死に至るという事もないだろう。長野川の手前で市道との交差点を一旦停止して左斜め前方に進む。逆方向でのトレースであれば川沿いの市道か一旦停止のある狭路のどちらか国道か判断に苦しむだろう。長野川沿いを走るとすぐに急な勾配を上ってバイパスとの交差点に突き当たる。案内標識は設置されていないが、右折が湯来方面である。

36.バイパス合流後は2車線 37.長野ループ橋 38.電光掲示板のある場所が集落の北端
 バイパスと合流すると勾配はややきついもののちゃんとセンターラインのある2車線道路になる。長野ループ橋の下を通過し、左にループしてループ橋を渡る。ループ橋から程なくして電光掲示板が現れるが、そこが集落の北端であり以降は無人の峠越えが始まる。

39.センターラインはないが2車線分の道幅はある 40.ヘアピンカーブが連続している 41.広島r291交差点
 集落がなくなったからと言って即狭路になる訳ではなく、しばらく2車線道路が続いている。しかしそれも長く続かずセンターラインが消え、さらに走ると道幅も狭くなる。七曲峠という名称が示す通りヘアピンカーブが多い。とは言え乗用車同士の離合には充分な道幅があり、ループ橋以南の集落内の方が走りにくいくらいである。
 ヘアピンカーブ地帯を抜けると広島r291との交差点と通過する。これまでアルカディアビレッジという文字がいくつか見られたが、それは右折(と言うより右にUターン)してr291に進んだ先にある。大型車通行困難だけどアルカディアビレッジまで行けるという案内の裏には、それ以降は酷道という事であろう。

42.広島r291交差点からは本格的な酷道 43.広島市佐伯区に入る 44.勾配とカーブは比較的緩やか
 R433廿日市市街地方面とr291アルカディアビレッジ方面とのヘアピンカーブにR433湯来方面が接続していると表現した方が正しいだろうか。これまでは狭くても1.5車線幅だったものが1.0車線幅にまで狭くなり、中・大型車通抜不能を示す道路情報板がなければこの狭路が国道だと認識できないかもしれない。ここまで案内標識では「大型車通行困難」となっていたが、この道路状況を見て大型車で進入する無謀な人間はいないだろう。もっとも山陽道〜長野ループ間の集落内を大型車で通行する事もバイパスが全通していない現在は不可能と言っても差支えない道路状況なのだが。
 広島r291交差点のすぐ先で右にカーブしているが、市境があるため廿日市市から広島市佐伯区に入る。中国地方で最大の都市である広島市だがここにその面影はない。山岳部にありがちな1.0〜1.5車線幅の狭路だが、勾配とカーブは比較的緩やかである。

45.七曲峠 46.七曲峠以北は1.8車線幅 47.峠集落が見えてくる
 広島市に入ってから約1.0kmで七曲峠を越える。峠そのものは切通しで眺望は利かないが、東側は瀬戸内海まで見渡せる場所がある。峠以降のR433はヘアピンカーブは1ヶ所しかなく緩やかな勾配とカーブで構成されている。道幅は1.5〜1.8車線と多少ではあるが市境〜峠間に比べると広い。広島市側最初の集落である、その名も峠集落も峠からさほど距離が離れていない。

48.峠集落内のY字路は右折 49.Y字路の直後は乗用車でも離合困難 50.つかの間の2車線区間
 峠集落に入ってすぐにY字路を通過するが、R433は右方向である。何となく右方向だと分かるのだが、その“何となく分かる”せいか案内標識は設置されていない。逆方向から走行していれば「中・大型車通行不能」の標識を正面に見る事になる。Y字路からは1.0車線幅の狭路を走り、田畑の間をカーブしながら走った後にセンターライン付きの2車線になる。下り勾配8%の警告標識が経っているが、そこまで急な勾配には思えなかった。

51.2車線から1.0車線へ急変 52.センターライン復活 53.r291交差点
 2車線区間は約700mで再び1.0車線狭路に戻ってしまう。この狭路も距離は短くすぐにセンターラインが復活する。その後は緩やかなアップダウンとカーブの快走路となって川沿いの集落を通り抜けていく。土井集落ではr291交差点を通過するが、こちら側にもアルカディアビレッジが案内されている。ただし、地図を見る限りは七曲峠寄りの南部川に比べて道幅は狭いようだ。

54.広島r41交差点を左折 55.トンネルが造られる模様 56.災害復旧工事だろうか
 2車線快走路を走っていると八幡川を渡った直後に広島r41との交差点に突き当たる。R433(とR488)は左折して加計・湯来方面に進む。広島r77交差点を通過して集落を抜け出ると八幡川の対岸でトンネル採掘工事現場があるのを確認できる。蛇行する川に沿った急カーブの多い区間をトンネルで直線的に通過するバイパスとして供用されるのだろう。トンネル工事現場付近の右カーブを曲がった先では片側交互通行規制区間があるが、法面崩落の復旧工事と思われる。

57.広島市佐伯区湯来町伏谷 58.2車線快走路で集落間を走る 59.急カーブも多いが概ね快走できる
 広島r292交差点付近は比較的建物が密集しているが、以北は建物の密度が低い長閑な田園風景の中を走り抜ける。急なカーブもあるが2車線道路なので特に走りにくいという事もない。途切れることなく家屋が続いているが交通量は少ない。

60.伏谷川沿いを北上 61.R488湯来出張所前交差点を右折
 下伏集落からは一旦集落が途切れて伏谷川沿いの谷筋を走る。集落のない区間であっても2車線と整備されており走りにくい事はない。伏谷口集落に入るとやや急な勾配を下ってから水内大橋を渡り、北詰でR488湯来出張所前交差点を右折する。R2上平良交差点から湯来出張所前交差点の約23.4kmがR488重複区間である。区間内においてR488のおにぎり等は一切設置されておらず、この湯来出張所前交差点がR488の実質的な終点と言える。

国道433号 part2