国道425号
part3

R169池原交差点〜白谷トンネル
下北山村

102.おにぎりはR169のみ 103.急カーブもあるが単独区間よりも走りやすい 104.工事のための交互通行用の信号機が可搬タイプではない
 池原交差点からはR169だけでなくR309とも重複しながらかつての北山川の右岸を走る。急カーブが多いもののセンターライン付きの2車線道路なのでR425単独区間に比べるとだいぶ走りやすく感じる。法面の工事のため片側交互通行規制が敷かれていたが、設置されていた信号機はよく見られる仮設の可搬タイプではなく電光掲示板に通常と同じものが取り付けられていた。工事は終わりかけていたようなのでこのレポートが公開される頃には撤去されているかもしれない。

105.R169・R309上池原交差点を右折 106.早速狭くなる 107.池郷橋
 下り勾配の左カーブの途中で上池原交差点を右折して十津川方面に向かう。R309は引き続きR169に重複しており、R169・R309・R425の3国道重複区間の距離は約1.4kmで終わる。
 上池原交差点の直後からセンターラインがなくなって1.8車線幅と早くも狭くなってしまう。左直角カーブを曲がって池郷橋を渡る。上流側に旧池郷橋が架かっているが、現在でも通行可能である。

108.池郷橋からは2車線道路 109.急勾配かつカーブが多い 110.「R425 269」
 池郷橋からはセンターライン付きの2車線道路になる。池原橋の西詰を過ぎると集落が途切れ、やや急な上り勾配となり、程なくしてセンターラインがなくなる。1.8車線幅と強烈に狭い訳ではないが、勾配がきつくカーブが多く、ヘアピンカーブも2ヶ所ある。

111.池神社 112.池の平公園 113.池峰集落
 勾配が落ち着いた所で池神社の前を通って左カーブを曲がる。道幅は狭いままだが見通しの良い直線道路を走る。池の平公園の間を通り抜けるが、公園というよりゴルフ場がメインの施設のようである。公園を過ぎると池峰集落を通り、その南端付近でセンターライン付きの2車線道路になり同時に下り勾配となる。

114.長い下り勾配 115.交通量は少ない 116.「十津川37km 北山16km 2km下北山村役場」
 池峰集落を過ぎると西の川の流域を下って行く。沿線に集落が存在しないためか拡幅が済んでおり、2車線道路を快走できる。一部センターラインが消えている箇所があったり、急なカーブもあるが酷道区間に比べると走りやすいのは言うまでもない。

117.幅員減少の警戒標識が立っているが… 118.寺垣内トンネル 119.下北山村の中心部を走る
 2車線快走路を走っていると幅員減少の警戒標識が立っているが、それを過ぎても道幅が狭くならずに寺垣内トンネルをくぐる。トンネルの旧道は1.8車線幅の区間がある事からバイパスが開通してからも撤去されずに残っているものと推測される。なお、寺垣内トンネルは2000年頃に供用されたため、20年以上放置されている事になる。寺垣内トンネルから少し走ると周辺の建物が増えるが、その辺りが下北山村の中心部で、村役場も国道沿いにある。

120.奈良r229交差点を右折 121.5km先に3.0m制限高あり 122.「十津川34km」
 下北山村役場から少し走った所で奈良r229交差点を右折して十津川方面に進む。案内標識では道なりに右にカーブするような感じだが、実際は道なりなのはr229の方でR425は明確な意思を持って右折しなければならない。
 r229交差点からも消えかけているとは言えセンターライン付きの2車線道路で走りやすい道路状況である。ただし、5km先に3.0mの制限高の予告標識が設置されており、酷道区間が待ち構えている事が容易に想像できる。沿線の家屋が途切れてお墓の前で道幅が狭くなり、2ヶ所目の酷道区間が始まる。十津川まで34kmの場所であり、その大半が山岳酷道である。

123.アルミキャスターゲートが設置されている 124.断崖を走る1.0車線幅道路 125.林業用の倉庫の前を通る
 酷道区間が始まってすぐに工事現場の出入口に設置されているアルミキャスターゲートの間を通過する。国道の本線にこの手のゲートが設置されているのは初めて見た。通行止の際はこのゲートが閉じられるのだろう。ゲートを越えると早くも道幅が1.0車線にまで狭くなってしまう。その後は多少広くなる箇所もあるがせいぜい1.5車線程度で離合は難しい。

126.杉林の中を通る 127.奈良県内の区間にもおにぎりシールあり 128.緩やかな上り勾配
 勾配は緩やかで奥地川に沿っている間は急なカーブもなく、狭路区間の中では比較的走りやすい。集落が存在していない点と交通量が極めて少ない点は三重・奈良県境を挟む酷道区間と同様である。

129.林道が接続する右ヘアピンカーブを曲がる 130.法面工事現場が時間帯別通行止規制箇所 131.「落石のおそれあり」
 酷道区間が始まって3kmほど走ると林道が接続している右のヘアピンカーブを曲がって奥地川から離れる。勾配はさほど変化はなく緩やかなままである。道幅に関しても狭いままである。法面に吹き付けられたモルタルが新しい場所があるが、走行した当時は工事は完了しておらず施行中は時間帯別通行止規制が敷かれていた。モルタル吹付だけでなく落石防止ネットも張られている箇所が多く、落石や崩落が頻繁に起こる場所である事が分かる。

132.紅葉のピークは過ぎていた 133.カナウナギトンネル 134.意外に落石はなかった
 小さな橋を渡って左カーブを曲がった先でカナウナギトンネルをくぐる。R425にある特徴的な名称のトンネルのひとつで、3.0mの制限高が設定されている要因でもある。制限高よりも幅の狭さの方が気になるのはこれまで通過した他のトンネルと同様である。

135.奥地川の源流近くの谷を渡る 136.標識に錆が目立つ 137.落石防止柵の奥に土砂が溜まっている
 奥地川の源流に近い場所の谷を渡ると標高は700mを超える。相変わらず狭い断崖路が続いているが、ガードレールの設置率は高く転落の可能性は低い。走行した日は路上に落ちていた石はほとんどなかったが、水の通り道になる谷は土砂が丸見えで大雨でも降れば何らかの影響が出そうなかんじであった。

138.「落盤注意」 139.谷の周辺は災害が発生しやすい 140.上方に見えているのもR425
 落石だけでなく落盤にも注意しなければならない。落盤と聞くと路面そのものが崩れる事だと思っていたが、言葉の意味としては坑道などの地下の天井や壁が崩れる事を指すらしい。どちらにせよ、発生したら一大事だという点は同じである。

141.四ノ川林道との交差点 142.「十津川27km」 143.山深い事を実感できる
 四ノ川林道が接続している右ヘアピンカーブを曲がる。カーブの外側に小さな案内標識が設置されているが、林道は未舗装でありこれがなくてもルートミスする事はないだろう。ヘアピンカーブからは見晴らしが良くなるが、道路状況には大きな変化は見られない。

144.白谷トンネルの手前に広場あり 145.白谷トンネル 146.白谷トンネルから東を望む(2008年8月10日撮影)
 広い砂利の広場を回り込むように進んだ先に白谷トンネルがある。上池原交差点の距離は約16.2km、酷道区間の始まりからは約8.0kmである。道路と広場の間には側溝とガードレールがあるが、トンネル坑口の近くから出入りできる。進入して停車しても特に何がある訳でもないが、白谷トンネルの反対側、東の方角は眺めの良い景色が広がっている。なお、白谷トンネルから西は冬季閉鎖区間である。

国道425号 part4