国道399号
part4

R399BP交差点〜R13赤湯交差点
福島市→
→七ヶ宿町→
→福島市→
→高畠町→南陽市

160.緩やかな上り勾配の快走路 161.ロックシェードの上がヤバい事になっている 162.見通しの良いカーブが連続している
 飯坂バイパスとの交差点を右折すると2車線となる。勾配は決して緩やかではないが交通量が少ないため快走できる。福島r319との交差点を通り過ぎた直後にロックシェッドを通過するがその上部が崩落しているように見えるのは気のせいだろうか。ロックシェッドがなければ間違いなく道路を塞いで通行止になっているような気がする。ロックシェッドから先はカーブの多い2車線道路をひたすら上り続ける。

163.板橋集落から狭くなる 164.落石注意 165.軽井沢集落から2車線
 芦ヶ沢を渡った先の板橋集落からはセンターラインのない1.5車線となるが、上り勾配である点に変わりはない。またカーブが多いという点においても変化はない。約2.5kmに渡って狭路を走り、軽井沢集落からは再びセンターライン付きの2車線となって上り勾配を上り続ける。

166.福島市茂庭 167.左手に摺上川ダムが見える 168.ダムの近くは登坂車線がある
 2車線に戻ってからは上り勾配の快走路となって交通量の少ない中を走る。行楽シーズンならともかく平日とあっては晴天であっても交通量は非常に少ない。いつくかの小規模な集落を通過するがそれぞれの真ん中を突っ切るのではないため狭くなる事もない。福島市側最後集落である中茂庭の東側を走り抜けるが左側には摺上川ダムが見えてくる。集落を完全に通り抜けると勾配がきつくなり、摺上川ダム脇までは登坂車線も設けられている。

169.ダム脇には広い駐車場あり 170.摺上川ダム 171.ダム脇から下流を望む
 摺上川ダムの脇には管理所と広い駐車場がある。建物南側の駐車場には車が1台も停まっていなかったため立ち寄ってみた。このような広い駐車場を備えている事からも時期や天候によっては訪れる人が多い事が想像される。ダムに目を向けると、ダムに造詣の深くない筆者でもロックフィルダムである事が分かる。世の中にはダムを趣味の対象としている奇特な方々もいらっしゃると聞くが、筆者にはまだその深遠に近付けない(近付かない?)でいる。

172.大深谷トンネル 173.ダム以北も快走路
 摺上川管理所を通り過ぎるとダム湖である茂庭っ湖の北側沿岸を走る。ダム建設に伴い付け替えられたと思われ2車線快走路が続いている。ダム湖畔の道路は平坦な事が多いがここで上り勾配となっている。

174.「1km先幅員減少 大型車通行不可」 175.大型車転回所 176.転回所から900m程で狭路化
 交通量が皆無の2車線道路を走っていると幅員減少を知らせる標識が目に入る。ダム建設に伴って整備された道路は建設や補償に必要な区間を終えれば狭くなるのはよくあるので特に驚くべき事ではない。茂庭っ湖対岸を走っていた道路との交差点付近で大型車転回場を通過し、900m程進んだ所でセンターラインがなくなり狭路区間が始まる。なお、大型車通行不能という事で転回場が用意されているものの、大型車通行規制そのものは敷かれていない可能性がある。

177.連続雨量120mm以上で通行止になる 178.法面もダイナミックに処理されている 179.勾配は比較的緩やか
 道幅が狭くなるのと引き換えに勾配は緩やかになる。道幅は1.5〜1.8車線と狭く、対向車との離合に苦労する箇所も少なくない。R349伊達町交差点以南においても狭路は少なからずあったが、阿武隈高原を走っている事から山岳部というイメージは乏しかったが、県境区間においては断崖絶壁感も感じられる。

180.宮城県に入っても狭路が続く 181.鬱蒼とした木々の中を走る 182.木々が途切れる箇所もある
 道幅が狭くなってから約1.0kmで立派な県境標識の下をくぐって宮城県七ヶ宿町に入る。宮城県に入ってからも道路状況に変化はなく1.5車線幅の狭路が続いている。摺上川に沿っており小刻みなカーブが多く見通しは余り良くない。鬱蒼とした木々の間を走る区間が多いが晴れていれば木漏れ日も多く薄暗さはさほど感じない。

183.七ヶ宿町稲子 184.稲子以西は1.0車線幅がメイン 185.再び福島県福島市に入る
 多くのカーブを通過しているうちに進行方角は北から西へと変わっている。稲子沢沿いにほぼ平坦となった、比較的空が開けた状態を走っていると稲子集落を通過する。国道沿いとは言え町の中心部から隔絶された場所に位置する集落であり、町の中心部に行くには集落中央で交差している町道で稲子峠を越えなければならない。
 稲子集落を抜けてからは1.0車線幅が基本となりこれまで以上に狭くなるが、勾配はほとんどない点とカーブが多い点は共通している。景色の変化が乏しい狭路を走っていると再び福島県福島市に入る。宮城県内を走る距離は5.2km程度でまさに端をかすめるという表現に相応しいがその僅かな中に集落が存在する事は驚きである。

186.落石防止柵があっても不安な山肌 187.おにぎりの支柱も錆ている 188.大土嚢で落石を防ぐ?
 2度目の福島県内も引き続き勾配のほとんどなくカーブの多い狭路が続いている。空が開けている区間と鬱蒼とした木々に覆われた区間を交互に繰り返しており、どちらの状態においても地盤が弱いようで崩れそうな箇所や崩れかけている箇所が見られる。

189.峠に近付くと空が開ける 190.峠に近い方が道幅が広い 191.センターラインもある
 国道を走っている状態では見る事はできないが鳩峰牧場に近付くと道幅は1.8〜2.0車線に広がる。しかしブラインドカーブが連続しているため対向車の存在が皆無ではない事を考えると慎重に走らなければならず速度はさほど出せない。また、牧場付近からは空が開けた状態を走っているため景色を楽しみながら走る事もできる。

192.鳩峰峠を越えて山形県に入る 193.福島県には立派な県境標識がある 194.高畠町中心部方向を望む
 再び福島県に入ってから約4.2kmで鳩峰峠に至る。これまで通ってきた峠とは大きく異なり眺望の良い峠である。閉鎖ゲートの福島県側には乗用車なら十数台は停められるスペースがある。福島県側を振り返ってみると立派な県境標識が立っているが、それに対して山形県側のものは立てられていない。その代わりに錆びた支柱におにぎりと九十九折れの標識が付けられている。峠の西側は眺望に優れており米沢から南陽にかけての市街地を眺める事ができる。

195.断崖を走る 196.峠からしばらく走ると眺望が利かなくなる 197.ヘアピンカーブが連続
 鳩峰峠を後にして山形県側に足を踏み入れる。福島県側と同様に断崖を走る狭路だが、特筆すべきはカーブ、特にヘアピンカーブの多さである。まさに“九十九折れ”という言葉がピッタリ当てはまるような線形で、見通しが悪い事もあって速度を上げる事はできない。道幅は1.5〜1.8車線なので場所さえ悪くなければ乗用車同士ならさほど苦労する事もなく離合できる。

198.落石にも注意を要する 199.交通量は非常に少ない 200.標識も実物の線形に忠実に描かれている
 峠直下のヘアピンカーブ連続地帯を抜けてしばらく急カーブのない状態を走る事になるが、まだまだヘアピンカーブが残っているので油断はできない。最後のヘアピンカーブを曲がって程なくして下有無川を渡る。

201.冬季閉鎖用ゲートを通過 202.狭路区間を脱する 203.広域農道、ぶどうマツタケラインと交差
 下有無川を渡ってすぐに冬季閉鎖用のゲートを通過し、それから少し走るとセンターラインが現れて2車線になる。一たび2車線となってからは平坦かつ直線的かつ交通量の少ない快走路を西の方角に走る。ゲートから約3.1kmでぶどうマツタケラインという名産の名前をくっつけましたと言わんばかりの名称の広域農道と交差する。

204.山形r1交差点 205.山形r1・r7交差点を右折 206.2車線道路を北上
 広域農道との交差点からも平坦で直線的な道路が西に向かって伸びている。進むにつれて沿線の家屋が増えていくが密集しているという程ではなく走りやすい。高畠町の中心部近くで山形r1との交差点を通過し、500m程の重複を経て山形r1・r7交差点を右折する。r1・r7交差点からは進行方角を北へと転じて町役場の西側を北上する。

207.R113高畠交差点を直進 208.おにぎりはR113のみ 209.深沼交差点を右折
 2車線のこれといって特徴のない道路を走っていると緩やかな左カーブに入り、そこでR113との高畠交差点となり左にカーブしながら通過する。これより南陽市側は全てR113との重複区間となっており実質的な終点はこの高畠交差点と言える。
 高畠交差点からも普通の2車線が続いている。100番代国道と重複しているが交通量はさほど多くはなくスムースに流れている。高畠交差点から約2.8kmでR13現道・R13米沢南陽道路・R113赤湯バイパスとの深沼交差点となる。4方向とも国道なのだが案内標識におにぎりが表示されているのはR13現道(山形方面)のみである。R399はR113とともに右折してR13とも重複する。なお、米沢南陽道路と赤湯バイパスは有料道路の緑色標識だが有料なのは前者のみである。

210.おにぎりはR13のみ 211.深沼北交差点を左折
 深沼交差点からはR13・R113・R399の3国道重複となるがおにぎりはR13しか設置されていない。南陽市の市街地の東側を迂回する南陽バイパスのため交通量の割に走りやすいが、僅か500m進んだ先の深沼北交差点を左折しなければならない。案内標識は設置されているものの信号がないため、案内標識を確認していても通り過ぎてしまう可能性があるので要注意である。なお、案内標識には「市内椚塚」と表記されているが、まだ南陽“市”に入っていない。

212.T字路まで約200m 213.突き当たりを右折 214.南陽市に入る
 深沼北交差点を左折しても意外にも2車線道路が続いているが、約200m進んだ所でT字路に突き当たる。案内標識に従って右折して南陽市街を目指すが、ここもまだ南陽市域ではない。南陽市に入るのはT字路を右折した直後である。

215.再びおにぎりはR113のみ 217.市道との交差点を左折 218.R13・R113赤湯交差点
 南陽市の市街地の南東の2車線道路を走っていると約1.6kmでまたも市道とのT字路に突き当たり、左折して南陽市街地方面に進む。このT字路を右折すればすぐにR13南陽バイパスに至る。この字路を左折した直後にR13現道とR113との赤湯交差点に到着する。

 これで福島県の東部を縦断して宮城県の南西端をかすめて山形県の南西部までの約180kmの国道は終了である。福島県浜通りの内陸部を通るとあって、2012年6月7日時点は東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故による通行規制こそ掛かっていないものの計画的避難区域に指定された場所を通っている。なお、走行後、吐血嘔吐頭痛腹痛等に苦しむ事もなく走行前と同じ生活を続けております。