国道371号
part6

古座川町側端点〜R42高富交差点
古座川町→串本町

158.端点のさらに奥にも道が続いているが・・・ 159.本格的オフロード車でもなければ進めない 160.ナビでは国道すら表示しない
 本山谷平井林道から約3kmで古座川町側の端点にたどり着く。完全な行止り箇所であり道路は舗装されているだけマシという状態でこのたった3kmが非常に長く感じられる。アスファルトから砂利になる地点がR371の端点と思われ、その奥にも車1台分の幅のある道が続いているが、大き目の石がゴロゴロしておりおいそれと入り込める雰囲気ではない。地形図ではここから点線となっているので車での進入はここまでとする。

161.アスファルトが国道の端点 162.境目拡大。画像の奥が串本町方面 163.管理しているのは和歌山県
 端点部分を振り返って撮影。廃屋(廃納屋)の右側の舗装の切れ目が国道の端点だろう。脇には和歌山県による道路距離標が立っている(正確に言うと倒れている)。「NO.156+0.7」と書かれた数字は距離だろうか。しかし道路時刻表を見ると起点のR170本町七ッ辻交差点からここまでの距離は169.5km(不通区間除く)となっている。和歌山県が管理する区間と考えると紀見峠(トンネル)からここまでは約160kmで156という数字に近くなる。この標が設置されてから改良されたり経路変更されたりした区間がある事を考えると、この数字は和歌山県が管理する区間における距離かもしれない。

164.国道とは言え行き止まり区間はこんなものか 165.放置かと思いきやそうでもないかもしれない 166.晩秋を思わせる落ち葉の量
 端点を後にして南へと車を走らせる。空が明けていたのは端点付近のみで少し進んだだけで木々に覆われた鬱蒼とした雰囲気になる。源流に近い平井川に沿って狭路を進む。所々で日差しが差し込むものの谷筋を走っているため眺望は全く望めない。さらに路面には落石こそ少ないものの落ち葉が堆積しており路肩を見えにくくしていて厄介。平井川との落差は1,2m程度なので落ちても死ぬ可能性は低いが助けを求める車が通りかかる可能性も低い。

167.タイヤの部分を残して苔が生えている 168.右折して橋を渡ると北海道大学和歌山演習林となる 169.行止り区間に唯一立つおにぎり
 路面には落ち葉の他に苔も生えている。薄っすらと緑色に染まった路面は交通量の少なさを示している。が、タイヤの通る部分に苔は少ないので全く車が通らないというわけではないようだ。そのほとんどは林業関係者か養蜂関係者だと思う。あと、筆者のようなマニア。
 端点から1.8km程走ると北海道大学の和歌山演習林へ入る道路と交差する。和歌山大学の間違いではない。北海道大学の演習林があるのだ。嘘と思うのならココを見ていただきたい。確かに北海道大学でしょ?その演習林から南は前述の方々に加え演習林を訪れる方の車が走っているかもしれない。その方々を心配させないためか、行止り区間にも関わらずおにぎりが立てられている。

170.演習林を越えても道路状況は良くならず 171.本山谷平井林道と交差
 演習林入口から南も1.0車線の狭路は続き端点から3km程で本山谷平井林道と交差する。古びた案内標識には玉の川林道と表記されている。端点からこの林道との交差点までは行止り区間であり当然ながらわざわざ走行する車やバイクはほとんどいない。点線区間にトンネルなりを通す計画もなく(あるのかもしれないが実行にまでは至っていない)ひっそりと静まり返っている。普通車でも走れない事はないが敢えて踏み込む理由もないので危険を回避するためにも走行はお勧めしない。

172.行止り区間よりガードレール整備率が高くなる 173.とは言え行止り区間と似たような状況 174.古座川町最初の集落は大原平
 林道との交差点を越えたからと言って急に道路状況が良くなるはずもなく1.0車線の狭路が続いている。ガードレールの設置率は高くなるが、そのおかげで離合ができない場所も増えている。もっともガードレールがない所での離合も簡単ではないが。林道交差点から約2.2km走ると古座川町の最初の集落の大原平に着く。以降は旧大塔村と同じように集落を繋ぐようにして平井川右岸を南下する。

175.田辺市から来ると背を向けているおにぎりばかり 176.平井川の左岸へと移る 177.これを進めば串本や古座に至るはず
 大原平集落から先は多少道幅に余裕が出てきて乗用車同士の離合は容易にできるようになる。しかしまだまだ一般的な国道レベルには達していない。左急カーブの後に平井川を渡りT字路に突き当たり右折して川の左岸へと移る。ここに来てようやく串本・古座と書かれた小さな案内を見ることができる。距離が書いてないのでこれを見て安堵するのはまだ早いけれども。

178.落石は意外に少ない 179.和歌山r38交差点を左折 180.r38交差点にようやく田辺方向を向くおにぎりがある
 平井川左岸に移っても狭路である点に変化はない。起点の河内長野市から走ってくるとこの辺りは試練の区間と言えるかもしれない。二つの分断箇所を越えてもまだ酷道区間が続くのだから。残り1割を切っているという事実がせめてもの救いになるだろうか。林道交差点から約8.5kmで和歌山r38との交差点となりここを左折する。その直後にようやく田辺方向を向いているおにぎりに遭遇する。これまでもいくつかおにぎりはあったが全て南側を向いていたため後姿しか見ることができなかったのだ。

181.和歌山r229と交差 182.広狭が混在しそれはそれで走りにくい 183.だんだん広い区間の割合が増えていく
 和歌山r38交差点からすぐに今津橋で七川貯水池を渡り和歌山r229と交差する。このr229も壮絶な険道でおいそれと走れるものではない。r229交差点から先は一部の集落内を除いて2.0車線以上の広い道路となりセンターラインのある距離も長くなる。そして鬱蒼とした雰囲気からも開放される。

184.蔵土バイパスが工事中 185.一枚岩トンネル 186.古座川の一枚岩
 整備の手は南から進行しているようで狭路の残る蔵土(くろず)では蔵土バイパスが建設中だった。その建設現場を過ぎると川沿いに走る旧道を尻目に一枚岩トンネルで快走できる。その名前から古座川の一枚岩をくり貫いているのかと思ったが、トンネルを出た直後に左手にその一枚岩が鎮座している。一枚岩をくり貫いたトンネルではなく一枚岩の近くにあるトンネルという意味合いだろう。

187.峠を越えて串本町に入る 188.串本町はほぼ全てが2車線 189.R42高富交差点
 一枚岩トンネルから先は2車線快走路が続く。古座川町の最後の集落となる鶴川でセンターラインがなくなるものの2.0車線は確保されている。急勾配・急カーブの六郎峠を越えると串本町に入る。串本町に入ると後は2車線道路を下っていくだけでハイペースで走る事もできる。JR紀勢本線を越えてすぐにR42高富交差点にぶつかって終了となる。

 酷道としても充分に通用する実力を持つうえに2ヶ所の分断を抱えるR371の完走は少々骨が折れるかもしれない。写真を撮影しながら、龍神四バイパスを徒歩で回っての走行時間は9時間弱に及ぶ。走行距離から平均時速を割り出すと30km/hにも満たない。