国道370号
part1

R42船尾東交差点〜R480花坂西交差点
海南市→紀美野町→かつらぎ町→高野町

1.R42船尾東交差点 2.ごく普通の対面2車線道路 3.和歌山r135城山トンネル南交差点
 和歌山県の県庁所在地である和歌山市の南隣の海南市の中心部に近いR42船尾東交差点がR370の起点であり、ここから北東の方角に位置する奈良県奈良市にある終点の針インター北交差点に向かって走行する。R42は西(和歌山市方面)と南(有田市方面)とに屈曲している交差点であり、そこから東に延びているのがR370である。以前は有田市方面からの右折が可能だったが、現在は右折が禁止されているため和歌山市方面からしか進入できない。
 船尾東交差点からはごく普通の対面2車線道路を走り、程なくして和歌山r135城山トンネル南交差点を通過するる。4車線のR42に比べると交通量は少ないが、市街地のため昼間はそれなりの数の車が走っている。

4.和歌山r18馬場町1交差点 5.海南駅前交差点 6.和歌山r135六堂ノ辻交差点を左折
 右急カーブを曲がりながら和歌山r18馬場町1交差点を通過し、井原松橋を渡った先で車線が増える。JR紀勢本線の海南駅前交差点の手前には中央分離帯が設置されている。おそらく駅前ロータリーが整備された際に中央分離帯も造られたのではなかろうか。なお、起点から海南駅前交差点まではかつて和歌山電気軌道が敷設されていたが、国道に制定される前に廃線となっている。
 海南駅前交差点を過ぎて緩やかな右カーブの先の和歌山r135六堂ノ辻交差点を左折して高野・紀美野方面に進む。直進のr135には地名が案内されていないが、R42に接続しており有田市方面とのショートカット路として使われている。右折して200m強進むとR42が屈曲している築地交差点がある。

7.JR紀勢本線 8.和歌山r136大野中交差点 9.E42阪和道の幡川高架橋
 六堂ノ辻交差点からは中央分離帯のない4車線道路になり、JR紀勢本線の高架橋の下を左にカーブしながら通過する。さらに東に進むと和歌山r136大野中交差点を通過してからE42阪和道の幡川高架橋をくぐる。すぐ北に海南東ICがあり、高架橋の東で接続している和歌山r18幡川交差点で繋がっている。

10.和歌山r18重根南交差点 11.R370現道との竜部池交差点 12.竜部橋
 和歌山r18重根南交差点を左にカーブしながら通過する。大野中交差点の少し西から野上電気鉄道跡を転用した歩行者・自転車用道路が並走しており、重根南交差点の直後で交差している(交差点より東は歩行者自転車用道路ではない)。
 4車線のバイパスを走っていると現道との竜部池交差点を通過して竜部橋を渡る。阪井バイパスが2019年6月22日に供用されているが、ウォっちずでは2023年10月の時点でも旧道を現役扱いしている。現道は1.5車線幅区間があり、家屋が建ち並んでいる上に緩やかながらカーブが連続しており見通しが悪く走りにくい道路であった。その割に交通量が多く大型貨物車両の通行も少なからずあったが、バイパス開通後は減っているものと思われる。

13.阪井バイパス 14.R424現道の木津跨道橋 15.R424木津バイパスとの木津北交差点を左折
 阪井バイパスはアップダウンはあるものの歩道付きの4車線道路であり、現道と比べるとかなり走りやすい。現道と和歌山r16との阪井交差点に繋がっている市道との木津西交差点の先で木津跨道橋をくぐるが、この跨道橋はR424の現道である。木津跨道橋をくぐった直後にR424木津バイパスとの木津北交差点に突き当たり、左折して高野・紀の川方面に進む。R424も木津バイパスが供用されており軒先酷道区間を回避できるが、旧道は未だに国道に指定されたままである。木津北交差点の東で道路工事が行われているのが確認できるが、R370阪井バイパスの延伸なのかR424木津バイパスの延伸なのか分からない。

16.貴志川の左岸を走る 17.R370現道・R424野上新橋西詰交差点を右折
 木津北交差点からはR424の木津バイパスとして供用された2車線道路で貴志川の左岸を走る。約600m北の野上新橋西詰交差点を右折して高野方面に進む。左折の艱難市街方面もR370と案内されているが、こちらが現道であり西進すると竜部池交差点に戻る。

18.野上新橋 19.現道との交差点 20.紀美野町に入る
 野上新橋西詰交差点を右折した直後に野上新橋を渡り、その先で現道との交差点を通過する。ここ現道区間も家屋密集地を通り抜ける狭路とあって案内標識は設置されていない。現道は大型貨物車両の通行が禁止されているが、終日ではなく7〜9時と17〜19時の朝夕の通勤時間帯のみでそれ以外は通行可能である。
 現道との交差点からも対面2車線道路が続ているが、阪井バイパスよりも先に供用されたせいか沿線にはそれなりの数の家屋が建っている。また、野上電気鉄道跡を拡幅して整備されたため鉄道跡の痕跡が消滅している。野上新橋西詰交差点から約1.2kmで紀美野町に入る。

21.階段の上に現道がある 22.和歌山r10動木南交差点 23.制限速度は50km/h
 貴志川に沿っている辺りにいくつかのコンクリート製の階段があるが、その上はR370現道に繋がっており徒歩であれば現道とバイパスを往来できる(持ち上げられれば自転車でも往来可能だろう)。
 紀美野町役場の近くで和歌山r10動木南交差点を通過する。r10を100m強進んだ所に現道が交差している動木交差点があるが、この交差点より東は国道から降格しているようでウオッちずでは市道扱いとなっている。よって阪井バイパスの現道とは異なり国道トレースで現道は利用できない。山裾の家屋密集地を通っていた旧道に対してバイパスは貴志川寄りを通っており、引き続き緩やかなカーブをアップダウンのある2車線道路を走る。

24.紀美野町下佐井 25.唐戸瀬橋の北詰を右折 26.和歌山r169交差点を左折
 野上電気鉄道の終着駅の登山口駅跡を通り過ぎ、唐戸瀬橋の北詰で町道との交差点に突き当たる。右折して唐瀬戸橋を渡った直後の南詰の和歌山r169交差点を左折する。どちらも突き当たる形だが、北詰では右折方向の国道が優先とされているため一旦停止は不要な一方、r169交差点は一旦停止しなければならない。なお、逆方向に走行していた場合はr169交差点に案内標識が設置されていないため直進してしまわないように注意が必要である(r169でも海南市の中心部に行く事は可能)。

27.左の歩道は設置されてからさほど経過していない 28.和歌山r180小川橋南詰交差点 29.新白枝1号橋
 和歌山r169交差点からは歩道がなくなり道路のグレードがやや落ちる。貴志川の左岸を走っていると支流の梅本川に架かる福井橋を渡った直後に和歌山r180小川橋南詰交差点を通過する。案内標識では左右どちらもr180となっているが、ウオッちずでは左折方向を国道として表記している。小川橋の北詰でR370の旧道と交差しており、その交差点から東のみ国道扱いされている。バイパス供用区間のうち、動木交差点と小川橋北詰の交差点だけが国道から降格しているようである。
 小川橋南詰交差点からは東向き車線側にのみ歩道が設置された2車線道路に変わる。蛇行している貴志川を新白枝1号橋と新白枝2号橋で渡ってそのまま左岸を走り続ける。右岸には現道が通っており、この区間も1.5車線幅と狭い箇所がある。

30.大原大橋 31.広域農道との交差点 32.広域農道が分岐
 野中神原橋を渡って右岸に移り、少し走った後い猿飛橋を渡って左岸に戻る。次の大原大橋は貴志川の上を2回通っており橋の前後はどちらも左岸である。西詰付近で和歌山r19を越えている急勾配の町道(?)で繋がっている。
 紀州サン・リゾートラインという広域農道との交差点通過するが、左折して平成大橋を渡った北詰で現道が交差している。約600m先で有田川方面に分岐する道路があるが、これも広域農道の一部と思われる。

33.歩道はないが走りやすい 34.六角三尾川大橋 35.現道との交差点
 広域農道が分岐してからは美里バイパスとして整備された2車線道路であり、アップダウンが急ではあるが概ね走りやすい。上り勾配の六角三尾川大橋を渡った直後の手拝峠で現道との交差点を通過する。海南市から続く現道とバイパスの並走区間が終わる。

36.手拝峠以東も改良された箇所あり 37.メロディロード 38.貴志川沿いを快走
 毛拝峠で現道と合流してからも走りやすい2車線道路が続く。短い距離のバイパスをいくつか通っているが、2023年10月時点のウオッちずでは旧道も現役扱いしている。手拝峠から約1.8kmでメロディロードが始まる。全長は約320mで40〜50km/hで走ると「見上げてごらん夜の星を」が聴こえる。ただ、設置されたのが2007年とかなり古く(本州では初めての施工)、補修された箇所は再施工されておらず曲が途切れがちである。

39.桂瀬松ヶ峯トンネル 40.「高野龍神スカイライン 高野 龍神」 41.田集落
 桂瀬松ヶ峯トンネルをくぐるが、貴志川沿いの旧道は沿線に家屋があるため閉鎖されていないが、ウオッちずを見る限り国道の指定を外れているようである。その後もカーブの多い2車線道路を走る。道路状況に比して交通量は少なく走りにくさはさほど感じない。

42.谷橋以東は1.5車線幅 43.国吉毛原トンネル 44.国吉毛原トンネルの東にも狭路区間が残る
 田集落を過ぎて谷橋からは1.5車線と少々狭くなってしまう。貴志川を利用した拡幅工事が始まっており、遠からずセンターライン付きの2車線道路になるものと思われる。国吉毛原トンネルは既に供用されておりセンターライン付きの2車線である。2022年12月4日に開通しており1年も経過していないためか、ウォっちずでは川沿いの旧道も現役扱いしている。国吉毛原トンネルを出た直後も1.5〜2.0車線幅区間が残っている。

45.駐車禁止は7月1日〜8月31日の期間限定 46.紀美野町毛原中 47.毛原大橋
 小西集落でセンターラインが復活して以降は2車線道路が続く。駐車禁止規制が敷かれているが、1年のうちの7月1日から8月31日の2か月間のみが対象である。大門大橋を渡って貴志川の左岸に移る。上流側に大門橋が残っているが、大門大橋が供用されて以降に歩行者・自転車用となっている。さらに走ると毛原大橋を渡って右岸に戻る。

48.円明寺集落に至る町道との交差点 49.毛原トンネル 50.熊坂トンネル
 和歌山r4沿線の円明寺集落に至る町道との交差点を通過して犬飼橋を渡り、旧道との交差点の先で毛原トンネルをくぐる。名村大橋を渡って旧道と合流してから熊坂トンネルをくぐる。このトンネルにも川沿いの旧道が残っている。

51.笹の瀬橋 52.和歌山r115交差点 53.長寿橋
 貴志川の右岸を走っていると笹の瀬橋で左岸に移り、新柳盛橋で右岸に戻る。笹の瀬橋の手前で分岐した旧道は笹の瀬橋の南詰と新柳盛橋の北詰で交差し、少し先で合流している。その後のやや急な右カーブの先で和歌山r115交差点を通過し、程なくして長寿橋を渡る。

54.かつらぎ町に入る 55.「橋本27km 高野16km」 56.俵橋の前後はシケイン状に進む
 観音橋を渡るとかつらぎ町に入る。平成の大合併以前の旧かつらぎ町域の南端だった場所だが、南側の旧花園村だけでなく北側の旧かつらぎ町域とも車両で通行可能な道路で繋がっていない、飛び地のような状態である。俵橋で貴志川を渡るが、手前で右、奥で左とシケイン状に通過しなければならない。

57.貴志川によって削られた箇所あり 58.上新城集落を過ぎるとセンターラインがなくなる 59.「橋本24km 高野13km」
 俵橋を渡ったすぐ先に貴志川によって削られて崩落しかけている場所がある。片側交互通行規制が敷かれていたが、距離が短く交通量も少ないため信号機を置かなくてもよさそうなものである。上新城集落を過ぎるとセンターラインがなくなって道幅も1.8〜2.0車線幅になる。

60.高野町に入る 61.法面からの土砂もしくは水の流出痕が確認できる 62.R480花坂西交差点を右折
 蛇行している貴志川の谷筋を走っていると高野町に入る。直後は1.5車線幅区間があるが、概ね1.8車線幅程度あり乗用車で通る分には特別走りにくいというほどではない。高野町に入ってから約1.0kmでR480花坂西交差点に突き当たり、右折して龍神・高野町街方面に進む。ここからはR480が重複している。

国道370号 part2