国道369号
part1

R24二条大路南1交差点〜R25針IC
奈良市

1.R24からは側道に進む 2.側道も2車線 3.R24二条大路南1交差点
 奈良県奈良市の中心部の西に位置するR24二条大路南1交差点がR369の起点であり、意外な事に単独区間として始まる。R24を木津川市方面から南下している場合は近鉄奈良線の跨線橋を兼ねる高架道路から側道に進む。本線の片側2車線に対して側道も2車線あるが、二条大路南1交差点の左折車線に進むためには左側車線を走っている必要がある。案内標識にR308も表記されているが、交差点ひとつ、約250m南の三条大路2交差点が終点でありR369と重複もしくは交差している訳ではない。なお、二条大路南1交差点を右折して奈良r1には進めないため、三条大路2交差点を右折してR308に進む事になる。

4.左側車線はバス等優先車線(7.30-8.30) 5.油阪西交差点以東は片側3車線 6.奈良県庁の南を通過
 二条大路南1交差点からは片側2車線道路で奈良市の中心部を東の方角に向かって走る。奈良市役所や近鉄奈良線の新大宮駅が近接しており交通量は多い。油阪西交差点を過ぎると片側3車線になる緩やかなカーブを曲がってからJR関西本線の高架をくぐり、直後の奈良r754油阪交差点を通過する。地下化された近鉄の奈良駅の上を通り、奈良県庁の南を通過する。県庁の東には春日大社や東大寺、正倉院を含む奈良公園があり、鹿に注意を促す標識や看板が設置されている。なお、近鉄奈良駅から県庁付近にかけては片側3車線道路ではあるが、左端車線にバスやタクシーが停車している事が多く実質的には2車線分しか機能していない。

7.R169県庁東交差点を左折 8.「鹿の飛び出し注意」 9.奈良公園から離れても鹿の飛び出しに注意
 二条大路南1交差点から約3.2km、奈良県庁の南東でR169県庁東交差点を左折して木津・柳生方面に進む。この県庁東交差点はR169の起点の交差点である。県庁に近接した交差点が国道の起点である点についてはよくあるケースだが、番号の大きい国道との交差点が起点もしくは終点の交差点となっているケースは珍しい。これは県庁東交差点の北と西、つまりR369のルートがかつてはR24であった事に関係していると思われる。ただ、なぜR169ではなくR369を延伸したかという点に疑問は残る。
 県庁東交差点からは対面2車線道路と車線の数は減るものの交通量は結構多い。奈良の中心部かつ観光地であり、また二桁国道の旧道でもあるからだろうか。休日の昼間であれば観光客でごった返す場所でもある。

10.今在家交差点の直後は右カーブ 11.今在家交差点からは上り勾配 12.奈良r754般若寺交差点を右折
 東大寺や正倉院の西を北上していると今在家交差点を通過して緩やかな右カーブを曲がる。以降は上り勾配となって左にカーブした先で奈良r754般若寺交差点を右折する。案内標識が奥まっており信号機の取付け金具が邪魔をしており標識が見にくいという初見殺しの交差点である。なお、直進のr754はR24の旧道である。

13.般若寺交差点からも2車線 14.長閑な雰囲気の半面、交通量は意外に多い 15.府県境越えの市道(?)が建設中
 般若寺交差点からも対面2車線道路が続くが、周辺の家屋は少なく市街地区間を脱した事が分かる。R24奈良バイパスが開通する以前は般若寺交差点が起点だった可能性があるが、当時であれば実に3ケタ国道らしい始まりと言えたのかもしれない。佐保川の流域を東の方角に進む。交通量はやや多いものの信号機の少ないローカル国道なので流れは悪くない。奈良市の緑ヶ丘浄水場の南を通過して程なくして建設中の道路との交差点を通過する。この市道は府県境を経て京都府木津川市の梅美台の住宅地とを結んでいる。

16.勾配は緩やかだが登坂車線あり 17.奈良r33中ノ川交差点は道なりに進む 18.カーブが多い
 右に左に急カーブを曲がると車線が増える。左側車線に奈良r33、右側車線にR369の案内標識が設置されているため、r33中ノ川交差点まで4車線道路が続くかと思いきや、交差点の手前で左側車線がなくなってしまう。その後緩やかな左カーブの先で中ノ川交差点を道なりに右方向へ進む。左方向のr33は信号の色に関わらず常時左折可能である。中ノ川交差点以降は幾分か交通量が減り、集落が途切れてしまうため沿線の建物も少なくなる。アップダウンは緩やかなものの急カーブが多い。

19.「前方急カーブ 危険最徐行」 20.奈良市大慈仙町 21.奈良市忍辱山町(にんにくせんちょう)
 カーブとアップダウンを繰り返す2車線道路を走る。新奈良ゴルフ倶楽部の間を走り抜けると奈良r184との信号機のない交差点を通過し、右カーブの先の左カーブでr184現道と交差し、直後にはr184バイパスと交差する。その後しばらく集落が途切れるが道路状況としては特に変化はなく、カーブとアップダウンが多い。円成寺庭園のある忍辱山町集落は意外に急な勾配がある。ちなみに、忍辱山町は“にんにくせんちょう”と読む。

22.奈良r47大柳生交差点 23.アップダウンを繰り返す 24.左折すると旧道
 奈良市大柳生町で奈良r47大柳生交差点を通過する。r47の日笠方面と加茂方面は交差位置がずれており、僅かながらr47が重複する形となっている。大柳生集落以降もアップダウンが続いているもののカーブは緩やかになり走りやすさが向上する。奈良市阪原町ではバイパスと旧道との交差点があるが、案内標識は設置されておらず事前に情報を仕入れていなければ旧道との交差点とは気付かないかもしれない。なぜか一部の地図では旧道も未だに国道扱いされている。

25.旧道と合流 26.舗装状況が良くない箇所もある 27.奈良r4柳生交差点を右折
 水田の間を左にカーブしているバイパスを走り旧道と合流する。その後もしばらくは歩道のある改良された走りやすい2車線道路が続く。右にカーブしながら勾配を上って進行方角を北から東に変える。左にカーブして柳生集落に差し掛かると奈良r4柳生交差点を右折して針方面に進む。この柳生交差点には信号機は設置されていない。打滝川を渡った東の信号機付きの交差点は旧道の交差点である。この交差点付近の旧道も現役扱いしている地図が見られる。

28.「この先 凍結注意」 29.交通量は激減 30.この左の急カーブまでが快走路
 柳生交差点からも対面2車線道路が続いているが、アップダウンは少なくほぼ平坦でカーブも緩やかなものばかりで非常に走りやすい道路状況と言える。さらにかなりの割合の車両が柳生交差点を直進して奈良r4に進むため交通量は非常に少ない。打滝川の流域を走っているが、川を渡るたびに旧道との交差点を通過する。旧道には家屋や田畑等があるため閉鎖されていないケースがほとんどである。2車線快走路は約3.2km南の左急カーブ付近まで続く。

31.道幅が狭くなる 32.離合できない道幅の箇所もある 33.奈良市大保町
 左の急カーブを曲がった先でセンターラインがなくなり1.5車線幅にまで狭くなってしまう。その後は打滝川に忠実に沿ったカーブの多い線形をしており、道幅が狭い所は離合できない1.0車線幅となっている。2車線快走路の間にある狭路区間だが交通量はさほど多くない。

34.狭路区間の距離は長くない 35.奈良r172交差点 36.アップダウンのある快走路
 センターラインが復活してもすぐに1.5車線道路に戻ってしまう。2回目のセンターラインの復活後はそのまま2車線快走路に繋がっている。蛇行している打滝川に沿っているためカーブは多いが勾配は緩やかで交通量は少なく概ね走りやすい。

37.奈良r80交差点を一旦停止して右折 38.奈良r80が重複している 39.奈良r80交差点を左折
 柳生交差点から約8.0kmで奈良r80との交差点を一旦停止してから右折する。縮尺の荒い地図では道なりに進むかのように見えるが、R369柳生方面からの道路に一旦停止の義務がある。r80交差点からはr80が重複した状態で奈良方面に進む。約300m西の信号機付きの交差点を左折するとr80が奈良公園方面へ分岐する。

40.引き続き「この先 凍結注意」 41.点在する集落を繋ぐ 42.戸ヶ坂トンネル
 r80交差点からは極めて直線的で平坦な2車線道路を南下する。打滝川を離れると上りとなるが、その勾配は非常に緩やかである。その後は何回かアップダウンを繰り返しながら2車線快走路を走る。左にカーブしながら奈良r47交差点を通過した先で戸ヶ坂トンネルをくぐる。トンネルを出た所でもr47との交差点があるが、トンネル前後のr47の区間はR369の旧道でもある。なお、旧道は天理市域を掠めていたが、トンネル開通後は僅かな天理市域区間がなくなってしまった。

43.奈良市都祁馬場町 44.奈良r25交差点
 戸ヶ坂トンネル以降も適度なアップダウンとカーブを繰り返す2車線道路を淡々と南下する。奈良市合併記念公園を通過していくつかのカーブを通過しながら走っていると奈良r25との交差点を通過する。国道と同じ番号の地方道は欠番とするか近接しないようにするケースが多いが、奈良r25はR25に比較的近い位置にある。東西のR25に対して奈良r25は南北とルートが異なるため、さほど混乱を招かないとの判断かもしれない。

45.R25針インター北交差点 46.上り勾配を走る 47.R25名阪国道との針インター交差点
 柳生方面から約16.6km南下を続けるとR25R370針インター北交差点に至る。針インター北交差点で交差するR25はいわゆる“非名阪”と呼ばれるもので、二桁国道ながら狭くてトリッキーなルートの酷道としてマニアの間では有名である。案内標識には表記されていないが、針インター北交差点からはR370が重複している。
 針インター北交差点を通過すると緩やかな上り勾配となる。沿線の建物は多いが、今までが今までなだけに多く感じるだけかもしれない。約400m走り片側2車線の名阪国道の上を通過した直後に名阪国道の針ICに接続している針インター交差点を通過する。針インター交差点と針ICの間には道の駅「針T.R.S」があり、名阪国道のサービスエリア的な位置付けのためか規模の大きな道の駅である。

国道369号 part2