国道341号
part3

R13上淀川橋交差点〜R7水林交差点
大仙市→秋田市→由利本荘市

96.久しぶりに見るR341のおにぎり 97.単独区間になってからも快走路 98.水田の脇は防雪柵がある
 上淀川橋交差点を右折してR13から分岐して久しぶりの単独区間となる。R46やR13との重複区間にはR341のおにぎりがなかったため、交差点直後のおにぎりは久しぶりに見るR341おにぎりである。秋田新幹線も走るJR奥羽本線のガードをくぐり、非常に緩やかなアップダウンと同じく非常に緩やかなカーブの2車線快走路を西進する。

99.秋田道・協和ICの手前を左折 100.秋田道の下を通過 101.秋田r319交差点
 上淀川橋交差点から約4.0km走ると秋田道の協和ICの手前の交差点を左折しなければならない。案内標識は設置されているが信号機がないため直進してインターに入ってしまわないように注意しなければならない。もっとも、交差点から料金所のブースが見えるので普通に走っていれば直進はインターだと気付くだろう。
 協和IC口の交差点からは狭路になるという予想を裏切り、引き続き走りやすい2車線道路である。蛇行する淀川とは対照的に緩やかなカーブを描き、集落を繋ぎながら長閑な風景の中を走る。

102.旧道との交差点に急カーブあり 103.秋田r113交差点 104.正面の山の向こう側は秋田市
 秋田r319交差点以降は少ないながらも急カーブがいくつかある。それでも見通しの良い2車線道路なので走りにくいと感じる程ではない。秋田道の西仙北SA(ハイウェイオアシス・スマートIC併設)に至る秋田r113との交差点を通過し、急なカーブを曲がりながら2車線道路を走る。

105.秋田市に入った直後に右直角カーブ 106.秋田市雄和向野桧谷地 107.市道との交差点を道なりに左に直角カーブ
 これまで流域を走っていた淀川が雄物川に合流する少し北で秋田市に入り、市境を越えた直後で右に直角にカーブする。市境の南側を西に向かって走るが、意外にも走りやすい2車線道路という状況が続いている。しかし約600m進んだ所で今度は左の直角カーブとなり、またしても快走の最中の減速を強いられる。

108.秋田r61交差点 109.新波橋の手前は急カーブの上り勾配 110.秋田r9交差点を右折
 左直角カーブからも2車線道路が続いており、なまじ狭路でないだけに違和感を感じる。交差点の前後で車線が少しずれている秋田r61交差点を通過し、正面に新波橋を見ながら走っているとその手前で左にカーブしてから右にカーブした勾配を上って新波橋を渡る。新波橋を渡った南詰で秋田r9との交差点に突き当たり、一旦停止してから右折して秋田方面に向かう。この交差点の位置も秋田市なので厳密に表記するなら“秋田”ではなく“秋田市街”となるのかもしれない。

111.市道(r9旧道?)との交差点は一旦停止 112.新波温泉街(?)は狭い 113.新波温泉を出ると2車線
 r9交差点を右折してすぐに十字路があるが、そこは一旦停止してから直進しなければならない。一旦停止に加えて進む先の道路が1.5車線幅なのでルートミスを疑ってしまいたくなるが、この新波温泉を通る狭路が間違いなく国道である。狭いのは3〜400m程度なので大した距離ではなく、温泉を抜けると走りやすい2車線道路になる。

114.雄物川左岸を走る 115.旧道との交差点を直進 116.バイパスは水田を貫く
 防雪柵区間を過ぎると右手に雄物川が見えてきてそのすぐ傍を少し走る。r9交差点から約3.3kmで旧道との交差点を通過する。交差点直近の案内標識には直進のバイパスにも左折の旧道にもおにぎりが表記されていない。さらに付け加えると200m手前の案内標識には旧道にのみおにぎりが表記されている。直進のバイパスは集落内を通る狭い旧道とは異なり、水田の間を走る見通しの良い快走路である。

117.r9交差点を左折 118.r9左折後も快走路が続くように見えるが 119.旧道との交差点を一旦停止
 2車線快走路を走っていると信号機がなく案内標識がなければ直進してしまいそうな十字路を左折しなければならない。新波橋の南詰のT字路の案内標識にあった秋田へは引き続きr9で行く事ができるが、国道たるR341が案内されているのは“高尾山”であり集落の名称ですらない。
 案内先に不安を覚えるも走りやすい2車線道路が続いており、意外にこのまま由利本荘まで行けるのではという甘い考えも出てくる。しかし走りやすい2車線道路は旧道との十字路までである。

120.旧道との交差点から狭路 121.国道である事を示すのは忘れない 122.鬱蒼とした酷道らしい雰囲気
 旧道との交差点の先には大型車両が通り抜けできない旨の警告がなされており、センターラインのない2.0車線幅で集落内を走る。約200m走った所で最後の家屋の前を通過するが、そこにも大型車両向けの警告がある。家屋がなくなると道幅は1.5車線幅となり緩やかな上り勾配となる。道幅の狭さに加えて鬱蒼と茂る木々によって日光が遮られており薄暗く路面に苔が生えている箇所もある。

123.日が射す場所は少ない 124.酷道におにぎり 125.見通しは良くない
 ヘアピンカーブを曲がっていると日が射す場所も通るが基本的には鬱蒼とした木々の中を走る。通行に支障のあるものはないが落ち葉や落木が路上に散乱しており酷道の雰囲気を盛り上げている。鬱蒼としているが断崖絶壁感は薄く、道路から落ちそうな場所には一応はガードレールが設置されている。勾配は決して急ではないが見通しの悪いカーブが多く速度は上げられない。

126.高尾山レクリエーション施設の駐車場がある 127.今更の再警告 128.高尾神社奥宮(への鳥居)
 r9交差点から約2.8kmで高尾山レクリエーション施設の駐車場に着く。駐車場と言っても砂利敷きの広場でしかなく夏休み真っ最中にも関わらず停まっていたのは1台の車とバイクだけであった。しかも車は災害派遣された自衛隊車両である。車の脇にアンテナを設置していたので何らかの通信を中継もしくは受発信しているのだろう。駐車場を過ぎると道幅が1.0車線にまで狭くなり、改めて大型車両通行不可の警告がされている。完全1.0車線幅なのは高尾神社奥宮の鳥居付近までで、そこから先は若干ではあるが幅が広くなる。

129.見通しの悪い狭路を走る 130.路肩崩落箇所を復旧工事 131.左側の尾根が市境
 多少は道幅が広くなったと言っても1.5車線幅なので狭い事には変わりない。見通しの悪いカーブが多いため慎重な走りを強いられるが、レクリエーション施設の駐車場を見れば分かるように対向車はほとんどいない。空が開けた場所では路肩が少し崩れており復旧工事のための重機が置かれていた。麓には特に工事に伴う通行規制を知らせる看板が置かれていなかった事から工事中でも通行できるという事だろうか。
 工事現場を通過してから意外に日が射す区間を走っていると市境の尾根筋の北、秋田市側を走る。この市境の尾根に沿っている区間は見通しは悪くないものの道幅は狭いのでそれはそれで気を遣った走行となる。

132.由利本荘市に入る 133.由利本荘市側も狭い 134.鷺沼付近は路面が悪い
 r9交差点から約5.7kmで由利本荘市に入る。峠ではなく市境らしくない風景だが、アスファルトやガードレールが市境の前後で異なっている事が確認できる。由利本荘市側には道路の維持管理業務を請け負っている建設業者名が記された看板が立てられているが、こんなものは由利本荘市以外では見た事がない。
 由利本荘市に入ってしばらくは1.5車線幅の緩やかな勾配を下る。ガードレールのない区間も多いが断崖絶壁に造られた道路ではないので落ちる恐怖は感じない。鷺沼付近は舗装の凹凸が多く路面状況が悪いものの、それ以外の区間は概ね良好な路面状況である。ただしあくまで舗装に凹凸がないと言うだけで狭くてカーブの多い、一般的に言えば走りにくい道路状況である。

135.完全1.0車線幅の箇所もある 136.杉林を走る狭路 137.市境区間を脱する
 蛇行する衣川を何度か渡りながらカーブの多い狭路を淡々と下る。離合できない完全1.0車線幅の区間もあるが所々に退避所が用意されているし、そもそも対向車そのものが非常に少ないので対向車が来る事を必要以上に心配する必要はないかもしれない。秋田市向き車線用の通行規制標識辺りで衣川沿いの谷筋から景色が開け、道幅も1.5車線に多少ではあるが広くなる。

138.右側は放棄された水田らしきもの 139.宮ノ下集落から2車線 140.宮ノ下集落以降の区間にも狭路がある
 峠区間を脱した直後は放置された水田が多いが徐々に使用されているものが増えてくる。由利本荘市の最初の集落の宮ノ下集落でセンターラインが現れて2車線となるものの、秋田r44とを繋ぐ市道との交差点以降は再び1.5車線幅になってしまう。その後2車線に改良された区間もあるがさほど長くなく、程なくして1.5車線になってしまう。道幅は狭いが見通しは悪くない。

141.約500mに渡って改良工事中だった 142.センターラインがなくても乗用車の離合には問題ない道幅 143.改良済み区間は走りやすい
 岩城泉田集落では道路改良工事が行われている最中であり約500mに渡って砂利道となっていた。工事区間を過ぎるとセンターラインのない2.0車線幅を走り、程なくしてちゃんとした2車線になる。センターラインが現れてからはバイパスとして旧岩城町の中心部の北を走る。バイパスだけあって見通しが良く走りやすい道路状況である。

144.市道との交差点を左折 145.市道との交差点直後は2車線 146.突き当たりを右折
 走りやすい2車線のバイパスを走っていると信号のない交差点を左折しなければならない。案内標識は設置されているが、直進の市道も引き続き2車線なので油断すれば通り過ぎてしまいそうな交差点である。市道の方にR7酒田方面や日本海東北道の松ヶ崎亀田ICが案内されている事から市道の方が整備されている可能性は否定できない。
 市道との交差点を左折しても2車線道路が続いており、磐田電工の工場前を通り過ぎると衣川まで下り勾配となる。その後平坦に戻り、市道とのT字路に突き当たる。左折は旧岩城町中心部を通り抜けてきた旧道で、右折が由利本荘市街地に向かうR341のルートである。

147.T字路から先は1.5車線幅 148.旧市街地を抜けると2車線になる
 旧道とのT字路から先は旧岩城町の中心部を通っているため、センターラインのない1.5車線幅とやや狭い状態を走る。旧市街地を抜けるとセンターラインが復活して2車線になる。バイパスが一部開通する前は市街地の横断していたため狭路区間はもっと長かった。

149.JR羽越本線のガードは3.1mの制限高あり 150.突き当たりを右折 151.日本海東北道
 衣川左岸の2車線道路を走っているとセンターラインがなくなり1.5車線幅になってからJR羽越本線のガードをくぐる。道幅が狭い事に加えてガードには3.1mの制限高があるので背の高い大型貨物車両等は通行できない。
 ガードのすぐ先で市道とのT字路に突き当たり、今回も右折する。案内標識にはR7酒田・秋田と表記されているため、終点が由利本荘市街地にあるR341の正しいルートではないように思えるが案内標識通りで間違いない。交差点を右折してすぐに日本海東北道の下を通るが、前述の市道と松ヶ崎亀田ICで接続しているためR341にはインターがない。

152.R7松ヶ崎跨道橋交差点 153.一応片側交互通行規制が敷かれている 154.突き当たりを左折
 日本海東北道から西も1.5車線幅の狭路が続いており沿線には家屋が建ち並んでおり狭苦しく感じる。由利本荘市松ヶ崎の東でR7の松ヶ崎跨道橋交差点を通過する。1.5車線幅の狭路と幹線一桁国道たるR7との交差だが、信号がないながらも立体交差化されている。
 松ヶ崎跨道橋交差点からも家屋の建ち並ぶ1.5車線幅狭路を西進する。交通量は少なく周辺に住む住民が主な利用者と思われるという余り国道らしくない雰囲気を醸し出している。松ヶ崎跨道橋交差点から約300mでT字路に突き当たる。現在のR7が住宅密集地を迂回するルーティングである事からおそらくR7の旧道と思われる。R341はそのT字路を一旦停止して左折する。案内標識は設置されていないがおにぎり下の補助矢印があるのでルートを見失う可能性は低い。

155.一桁国道の旧道とは思えない程狭い 156.2車線になれば一桁国道旧道らしく見える 157.左急カーブの直後にR7に突き当たる
 R7旧道との交差点からは意外にもセンターラインのない1.8車線幅とやや狭く、かつては一桁国道だったとは思えない道路状況である。もっともそれ故にバイパスが造られたとも言えるのだろうが。家屋密集地を通り過ぎるとセンターラインが現れて2車線となる。約1.1km走ると左にカーブしてR7との神沢交差点に突き当たる。一桁国道との交差点なのでここが終点かと思うかもしれないが、右折して由利本荘市街方面に進む。但しここから先は全てR7との重複区間のため神沢交差点が実質的な終点と言える。

158.おにぎりはR7のみ 159.芦川橋 160.親川集落以南は海が見える
 神沢交差点からは現役のR7と重複しているため交通量は多い。とは言うものの都市部ではないため信号が少なく車の流れは良い。日本海沿いを走っているが、海からは少し離れた高台を走っているが、旧道沿いに集落がある区間は海が見えない。国道を走っていて海が見えるのは概ね親川集落以南である。

161.市街地に近付くと内陸に入る 162.市街地は広い歩道付き 163.水林交差点
 海を見ながらアップダウンのある海岸道路を走っていると緩やかに左右にカーブしながら勾配を下り、海岸線から離れながら市街地方面に進む。勾配がなくなり平坦になるt沿線には一般の家屋だけでなく商業施設が目立つようになる。由利本荘市の市街地の中心は子吉川の左岸、羽後本荘駅の西側にあり、R341(実質R7)沿線ではない。旧来の市街地ではないという事情のためか、商店街のようなものは形成されていない。
 南向き車線が2車線になって程なくして子吉川の河口部に架かる本荘大橋を渡る。本荘大橋の南詰の水林交差点がR341の終点であり、南向き2車線の内、右側は直進のR7鶴岡・酒田方面で左側は左折して由利本荘市街地やR108湯沢・R107横手・R105大仙方面となる。案内標識には表記されていないがR398も交差している。この水林交差点は実にR7・R105・R107R108・R341・R398と6本もの国道が交差している。