国道319号
part2

R32買田東交差点〜R32川口交差点
まんのう町→三豊市→
→三好市

28.「高知111km 三好市池田26km 財田9km」 29.おにぎりはR32のみ 30.ゆずり車線あり
 R32R377買田東交差点からはR32と重複しながら三好市池田方面に進む。これまでの平坦な状態から緩やかな上り勾配となるが、周辺には家屋が多く建っておりまだ山間部の雰囲気ではない。勾配は緩やかで直線的な場所に約650mのゆずり車線が設けられているが、これは登坂よりも大型トラック等の譲りに主眼が置かれていると思われる。

31.道の駅「空の夢もみの木パーク」 32.樅ノ木峠以北は下り勾配 33.三豊市に入る
 ゆずり車線が終わるとカーブが連続する場所を通るが、その中に道の駅「空の夢もみの木パーク」がある。道の駅を過ぎた先で左カーブを曲がり樅ノ木峠を越えて下り勾配に転ずる。名称のある峠だが非常に緩やかでカーブも比較的少なく見通しが良いので走りやすい。昼丹波川の東を走っていると川と渡って三豊市に入り、そのすぐ先で香川r197迫上橋西交差点を通過する。

34.財田川岸区間は集落が途切れる 35.三豊市財田町財田上 36.香川r202交差点
 迫上橋西交差点を通過してからしばらく走ると香川r202交差点を通過して財田川の左岸を走るが、河岸区間は集落が途切れる。r202が讃岐財田駅方面に分岐し、その直後に香川r218交差点を左にカーブしながら通過する。

37.香川r5戸川交差点&道の駅「たからだの里さいた」 38.峠区間にはチェーン着脱場がある 39.西讃広域農道との交差点
 2車線快走路を走っていると香川r5戸川交差点を通過する。交差点の南西に道の駅「たからだの里さいた」がある。道の駅からは上り勾配がやや急になり県境峠道区間に入った事が分かる。猪ノ鼻峠の標高は550m程度だが冬期は凍結・積雪する事もあるためチェーン着脱場が設置されている。西讃広域農道との交差点を通過するが、以南の沿線には家屋は存在しない。

40.異常気象時通行規制区間の起点 41.猪ノ鼻道路が建設中 42.財田第一トンネル
 広域農道との交差点を通過した直後に左の急カーブを曲がるが、そこは異常気象時通行規制区間の起点であり閉鎖用のゲートや電光掲示板が設置されている。通行止になる雨量は連続雨量で250mmと酷道の峠に比べると高い数値である。谷道川の谷筋をやや急な勾配を上るが、意外にもカーブは緩やかである。しかし新猪ノ鼻トンネルを含む猪ノ鼻道路が建設中であり、その接続地点にはかなり急なS字カーブとなっている。猪ノ鼻道路が開通した際には直線になるものと思われる。
 バイパス接続箇所を過ぎてからも谷道川の左岸を走り、財田第一トンネルを通り抜けてJR土讃線の猪ノ鼻トンネルの上を通過する。

43.山肌にこれから通る道路が見える 44.財田第二トンネル 45.ヘアピンカーブで標高を上げる
 谷道川の左岸を走っていると前方に2ヶ所のガードレールが見えてくるが、どちらもこれから通るR319(実質R32)である。最初のヘアピンカーブは左に曲がって谷道川を渡る。勾配がきつくなり2つ目の財田第二トンネルをくぐる。2ヶ所目のヘアピンカーブを右に曲がった直後に財田第三トンネル、次いで財田第四トンネルをくぐる。その橋の前後は左のヘアピンカーブである。財田第一〜第四トンネルはどれも60mに満たない短いトンネルだが、全て3.8mの制限高が設けられている。背の高い大型トラックがセンターラインを越えて走る事もあるので短いと言っても油断できないトンネルである。

46.財田第四トンネル以降もカーブが多い 47.新手盤橋 48.桁下制限高バーの奥には旧道が交差
 財田第四トンネルからも上り勾配が続いている。急カーブはないものの小刻みなカーブが続いている。旧道との交差点の手前に桁下制限高のバーが設置されているが、財田トンネル群よりも高い4.5mという数字である。

49.猪ノ鼻トンネル 50.徳島県三好市に入る 51.込野洞門
 買田東交差点から約14km、緩やかな左カーブの先で猪ノ鼻トンネルに入る。全長は827mでトンネル自体は直線なのだが、内部で勾配が変化しているせいで反対側の坑口を見通す事ができない。1962年の開通とあって設計が古く、一応は2車線ではあるものの車線幅は狭く歩道も設置されてない。その猪ノ鼻トンネルからの中で県境を越えており南側は徳島県三好市である。
 徳島県に入ってからも急勾配が続いており、カーブにおいては香川県側よりも急なものが多い。込野洞門を通過してすぐに込野隧道をくぐる。込野隧道の北側坑口付近の下にJR土讃線の猪ノ鼻トンネルが通っている。

52.急勾配かつ急カーブ 53.徳島r6交差点 54.正面に見えるのは木屋床集落?
 込野隧道からも急勾配・急カーブの2車線道路を走る。右の急カーブを曲がった直後に徳島r6交差点を通過するが、前述の猪ノ鼻道路に併せてこの交差点も付け替えられる計画である。R319(実質R32)の沿線にほとんど家屋は存在しないが、鮎苦谷川の深い谷筋を挟んだ対岸の斜面にはいくつかの集落が存在する。JR土讃線の坪尻駅も存在するのだが、駅周辺は山林であり秘境駅として知られている。

55.緊急待避所が設置されている 56.蔵谷第二洞門 57.異常気象時通行規制の終点
 落集落を過ぎるとカーブが緩やかになり、反対側車線には登坂車線も設置されている。長い下り勾配が続く南向き車線には緊急待避所が設置されている。もっとも現在の車であれば性能も上がっているので待避所が本来の目的として使用されるケースはほとんどないと思われる。
 待避所を過ぎると反対車線の登坂車線もなくなり、やや急な左カーブを曲がり、進行方角を東に転ずる。勾配は若干緩やかになるものの急カーブが多い。蔵谷第1洞門と第2洞門の間にはかなり急な右カーブがある。蔵谷第2洞門の先で左急カーブを曲がると前方に集落が見えてきてその手前で異常気象時通行規制の終点を通過する。

58.JR土讃線をオーバーパス 59.徳島r12州津交差点 60.徳島r5州津堂面交差点
 異常気象時通行規制が終わると同時に沿線には多くの家屋が建ち並ぶ中を走る。JR土讃線の箸蔵駅の近く、北側の山中には箸蔵寺がありそこへ通じるロープウェイも整備されている。JR土讃線をオーバーパスして箸蔵駅の南で徳島r162との交差点を通過する。信号機は設置されているが押しボタン式で案内標識もソトバもないため県道との交差点には見えない。
 r162交差点からは下り勾配の右ヘアピンカーブを曲がるが、カーブの途中に徳島r12州津交差点がある。r12は吉野川の北川を走っている県道で、同じく南側を走るR192に比べると整備度は落ちるが幹線道路として機能している。州津交差点からは直線道路を下り、徳島r5州津堂面交差点付近でほぼ平坦になる。徳島r5は路線名を観音寺池田線と言い、香川r5と同一の県道である。つまり三豊市財田町の戸川交差点から猪ノ鼻峠を経て州津交差点まで重複区間である。

61.箸蔵大橋 62.徳島r267交差点 63.R32・R192井川池田IC入口交差点を右折
 州津堂面交差点を過ぎてすぐに箸蔵大橋で鮎苦谷川を渡る。猪ノ鼻道路の南端は箸蔵大橋の西側に接続する計画で、既に建設中の道路が確認できる。平坦な状態から少し下り勾配になった先で徳島r267交差点を左にカーブしながら通過し、そのまま四国中央橋を渡る。吉野川を渡った先の南詰でR32・R192池田井川IC入口交差点に至り、左折してR32・R192重複区間を高知・四国中央市川之江方面に進む。案内標識にR319のおにぎりは表記されていないため、事前にルート確認しておかないと進むべき方向を誤るかもしれない。なお、交差点の名称が示す通り徳島道の井川池田ICに接続している。

64.R32・R192重複区間 65.左側車線が徳島r5、右側車線がR319(R32・R192重複) 66.R319のおにぎりは付けられてない
 R32・R192井川池田IC入口交差点からは片側2車線道路を緩やかに下る。南北を結ぶR32と東西を結ぶR192の幹線国道が重複しているため交通量は多い。約500m進むと徳島r5交差点に至るが、ここでは右側車線がR319(R32・R192重複)、左側車線がr5となる。R32とR192はおにぎりが表記されて案内標識が設置されているが、r5には市役所や阿波池田駅等の施設を案内する白地の標識しか設置されていない。
 r5交差点からは対面2車線道路になるが、三好市の市街地を迂回するルートであり沿線の建物は少なく交通量の割に走りやすい道路状況である。右側には相変わらず吉野川が流れている。

67.市街地と吉野川の間を快走 68.池田トンネル 69.右には池田ダム湖がある
 三好市の市街地の北東で池田トンネルをくぐるが、トンネルの上には大西城跡の諏訪公園がある。トンネルを出てからも市街地と吉野川に挟まれた間を走っているが、国道から出入りできる建物はほとんどない。池田ダムの南を通過してダム湖畔を走るが、樹木に視界を遮られるためほとんど湖面が見えない。また池田湖は通常のダム湖のように複雑な形状をしておらずダム湖らしくない。しかし、香川用水と吉野川北岸用水に水を提供する重要なダム湖である。

70.「R32高知 R192四国中央市川之江」 71.徳島道の池田へそっ湖大橋の下を通過 72.イタノ交差点を右折
 三好市の市街地の北西で徳島r5ウエノ交差点を通過するが、この交差点がr5の終点であり、おそらくは現在の川沿いの国道の旧道に当たると思われる。ウエノ交差点の直後に案内標識が設置されているが、R32とR192のおにぎりとともに行き先が表記されているが、R319は案内されていない。市街地を離れて山と川に挟まれた場所を走っているとJR土讃線の丸山トンネルの上を通過してから徳島道の池田へそっ湖大橋の下を通過する。名称は公募によって決められたものだが、“へそ”は旧池田町が四国の中心=へそである事にちなんでいる。井川池田IC入口交差点の北の橋は四国中央橋といい、R192やR319が向かう先には愛媛県四国中央市がある。
 池田へそっ湖大橋をくぐって少し進むと市道とのイタノ交差点を右折する。山と川の間の狭い場所にある交差点なので右折車線は設置されていない。当然ながら右折する車両が多いのだが、信号機の切替りタイミングが市道とは異なるので右折待ち渋滞が発生しにくいようになっている。

73.池田大橋 74.R32・R192白地交差点 75.R192四国中央市方面からの道路と合流
 イタノ交差点の直後に池田大橋に差し掛かり、吉野川だけでなくJR土讃線の上も通過している。池田大橋を渡り終える直前にR32・R192がそれぞれ高知・大豊方面と松山・四国中央市川之江方面に分岐する。ここでもR319は表記されていないが、R32に重複しているため左側の側道に分岐する。側道に入って勾配を下った先でR192四国中央市方面からの道路と合流する。

76.徳島r268白地交差点 77.おにぎりはR32のみ 78.旧山城町に入る
 白地交差点を過ぎると2車線の道路を吉野川に沿って南へと進む。川と山に挟まれた狭い場所だが意外に沿線の家屋が多い。徳島r268白地交差点を過ぎて少し走ると沿線の家屋が少なくなっていく。吉野川の対岸にはr268だけでなくJR土讃線もあり、そちらの方が集落の規模が大きい。旧山城町に入ってから程なくして吉野川を渡ってきたJR土讃線の永見山トンネルの上を通過する。

79.猫坊集落 80.下川跨線橋 81.徳島r270交差点
 小さな集落が点在する川沿いの2車線道路を淡々と走る。勾配は少なくカーブも緩やかなものが多い。下川跨線橋から南は吉野川とJR土讃線に挟まれた間を走っている。下川集落で緩やかな左カーブを通過しながら徳島r270との交差点を通過する。ただし案内標識もソトバもないため県道が交差しているとは認識できない。r270の行く先に祖谷口駅がある。

82.徳島r32下川交差点 83.四国ではキロポストが路面にペイントされている 84.右にはJR土讃線が隣接並走
 徳島r270交差点から程なくして徳島r32下川交差点を通過する。先ほど交差したr270はR32とR319に重複した後にr32に重複しているが、この先単独区間になる事はなく、実質的には祖谷口駅停車場線としての機能しかない。下川交差点からは沿線に集落が少ない状態を走るが、山の斜面には多くの家屋が確認でき、決して人里離れた場所でない事が分かる。

85.山城大橋 86.R32川口交差点を右折
 阿波川口駅の裏手を通り過ぎて山城大橋を左にカーブしながら渡った先でR32川口交差点に至る。R319はここを右折して四国中央市新宮方面に進む。R32・R377買田東交差点から約38kmの距離である。そして、R319の酷道としての真価は川口交差点から始まる。

国道319号 part3