国道309号
part4

行者還トンネル〜R42小阪交差点
上北山村→下北山村→熊野市

101.上北山村側は眺望に優れる 102.勾配は急だが恐怖感は格段に少なくなる 103.おにぎりも設置済み
 行者還トンネルは意外に長く1200m程となっている。真っ暗だが乗用車がすれ違える幅はあるトンネルを抜けると上北山村に入る。こちら側は天川村側と異なり非常に開けた景色が広がっており眺めも良い状態が続く。勾配もカーブもきついが道幅は幾分か広く法面の処理もされており落石も少ない。

104.R169まであと5km“しか”ない 105.R169まで5km地点を越えると酷度が増す 106.上北山村川の閉鎖ゲート
 1.0〜1.5〜1.8車線と目まぐるしく幅が変化する国道を走っていると道路状況に比して不釣合いな案内標識が見えてくる(と言っても通常のものと同じ)。曰く、「国道169号まで5km」と。これを見て「あと5kmもあるのか」と思う人が多数を占めるが、「あと5kmしかないのか」と思う人も少数ながらいると思われる。筆者は少数派に属している。
 案内標識から先は酷度が少し増す。道幅は1.2車線が基本となり断崖を走らされる。落石も多いようで凹んだガードレールを見ながらの走行となる。谷筋に入ったせいで眺望はほとんどない。
 トンネルを出てから約8kmで上北山村川の冬季閉鎖ゲートに到着する。行者還トンネルを挟んで約15kmが冬季閉鎖区間となっているが、どちらも林道との分岐点なので実質的な冬季閉鎖区間はもっと長いと考えてよいだろう。

 
107.閉鎖ゲート以降も狭路が続く 108.ようやくR169との交差点に到着  
 冬季閉鎖ゲートを越えると2車線の道路になった、という事はなくゲートから先も狭路が続いている。とは言うもののこれまでの区間に比べるとだいぶ走りやすい状況ではある。狭くて離合に気を遣うのは相変わらずだが奈良r53交差点付近から続く状況なのでもはや慣れてしまっているかもしれない。そうこうするうちにR169との交差点に着いてしまった。

 r53〜R169の約26kmが行者還酷道区間と言える。行者還トンネルを挟む冬季閉鎖区間はもちろんそれに至るまでの区間もごく一部を除いて集落すらない状況が長きに渡って続く。繰り返しになるがそれなりの運転技術と車両感覚を要求されるので、通行の際はそれなりの覚悟をもって臨まれたい。

109.2車線の山岳快走路 110.おにぎりはR169のみ 111.片側交互通行となってすでに数年が経過している
 右折してR169との重複区間に入ればさすがに2車線となる。適度なアップダウンとカーブが連続しており交通量も信号も極めて少ないこの区間は当然の事ながら非常に走りやすい。崩落してもすぐに復旧工事が始まり対面通行用の信号機も設置されるくらい過保護に育てられている。R169は普通のドライブルートとしてもお勧めできる国道です、一部を除いては

112.R425池原交差点 113.三重県熊野市に突入 114.R169五郷交差点を直進して単独となる
 上北山村の中心部を通過すると北山川の川幅が広がり池原ダムにせき止められた池原貯水池の沿岸を走るようになる。川からダム湖になったというだけで道路状況にはさして変化はなくハイスピードで淡々と走るだけ。下北山村の池原ダムの前後でわずかにR425と重複しながらも南下を続け、三重県熊野市に入る。約39kmのR169重複(一部R425との3国道重複)区間は熊野市五郷まで続く。

115.単独となっても快走路は続く 116.ごく一部を除き整備されており走りやすい 117.R42小阪交差点
 五郷交差点を直進するとR309単独となる。単独となって酷道になるのはR309ではなくむしろR169の方で、この先のR309はごく一部を除き快走2車線しか残っていない。集落が点在する中を走ること約10kmで起点のR42小阪交差点に到着する。

 大阪市や堺市近辺の片側2車線の大幹線道路から修行者ですら還してしまう1.0車線の山岳道路まで国道/酷道レベルの全てを内包するR309。R168やR169の整備が優先される事情から、「同じ番号の国道とは思えない」国道の最有力候補のR309は当分の間その姿をとどめるものと思われる。