国道286号
part2

R457野上交差点〜R112鉄砲町交差点
川崎町→
→山形市

60.野上集落 61.沿線の家屋が少なくなっていく 62.笹谷(峠)まで8.5km
 R457野上交差点からも引き続き平坦な直線道路を走る。野上集落の西部で緩やかなS字状のカーブを通過してからは沿線の家屋が少なくなっていく。県境の笹谷峠に向かっているものの勾配は緩やかで走りやすい道路状況と言える。

63.古関橋 64.古関集落は旧道沿線にある 65.集落が途切れる
 右カーブを曲がりながら少し下って古関橋を渡ってから左カーブを曲がる。古関集落を通り抜けた旧道との交差点を通過すると沿線の集落が途切れるが、道路状況は変わらず走りやすい2車線道路が続く。

66.緩やかな上り勾配の快走路 67.新名乗橋 68.新東北笹谷渓流釣りは左へ進む
 集落が途切れている区間も整備された2車線道路で走りやすい。歩道は設置されているものの、8月という時期のせいもあるだろうが、雑草で覆われており機能を果たしているとは言い難い。新名乗橋を渡った直後に古関PAに行く事ができる道路との交差点があり、PA内のコンビニの案内看板も設置されている。ただし、古関PAはスマートICはなく通常のPAのため、外に車を停めて歩いて店舗に向かう事になる。ちなみに上下線どちらにもコンビニがあり同じ系列である。

69.ラーメン店は廃業? 70.町営の宿泊施設るぽぽかわさきは右折 71.新猪ノ沢橋
 ウォっちずでは名乗、日向という集落名称が表記されているが、一般の家屋はほとんどなく食事処やカフェ(家屋を転用?)が数軒ある。川崎町営の宿泊施設、るぽぽかわさきの出入口に当たる交差点を通過し、新猪ノ沢橋を渡った後に道路上を横切る跨道橋をくぐる。左側にはスキー場、右側には駐車場があり、利用客が国道を横断するための橋である。

72.笹谷温泉一乃湯 73.笹谷集落は旧道へ進む 74.E48山形道・笹谷IC
 笹谷温泉一之湯という宿泊施設の前を通った後に笹谷集落に向かう旧道らしき道路との交差点を通過する。笹谷集落は宮城県側最後の集落だが、現在の国道沿いに家屋は建っていない。
 笹谷集落の西で旧道と合流した先でE48山形道の笹谷ICを通過する。県境を挟んだ笹谷IC〜関沢ICは元々R286のバイパスとして建設された有料道路(1981年開通)だったが、1998年にE48山形道に組み入れられている。そういった経緯のためか、笹谷IC〜関沢ICの料金は普通車で210円と通常よりも安く設定されている(2023年8月現在)。

75.「大型車はこの先 通行できません」 76.笹谷ゲート 77.E48山形道の阿古耶橋をくぐる
 笹谷ICの直後にネクスコの車庫があるが、その前に「大型車はこの先通行できません」という立看板が4つも設置されている。笹谷ICから200m弱で笹谷ゲートを通過する。ゲートの左には“大型車”の定義(?)が示されており、それによると重量5.0tを超える車両、長さ6.0mを超える車両が通行できない。悪天候や災害時のみならず冬季閉鎖されるのもこのゲートである。ゲートを過ぎてすぐにE48山形道の阿古耶橋をくぐる。

78.坂元橋 79.「警告 長さ6m重量5t 進入禁止」 80.関係者用の出入口
 阿古耶橋をくぐってからはE48山形道と隣接した状態で並走する。徐々にE48山形道との高低差が小さくなり、R286の方が高くなる。E48山形道の下り線と繋がっている関係者用の出入口付近まではセンターラインはないものの2.0車線分の幅は確保されている。

81.酷道区間が始まる 82.E48山形道の笹谷トンネルの上下線の間でヘアピンカーブ 83.仙人沢橋
 道幅が狭くなるものの1.8車線程度であり強烈に狭い訳ではなく勾配も比較的緩やかである。一ノ棚橋の前後のヘアピンカーブを曲がって少し走るとE48山形道の下り線の笹谷トンネルの上を通り、左ヘアピンカーブの後に再び上を通る。その後しばらくは下り線の笹谷トンネルの南を走った後に今度は下り線と上り線のトンネルの上を通り、程なくして仙人沢橋を渡る。

84.視界が開ける場所もある 85.断崖の狭路が続く 86.中狩又沢橋
 仙人沢橋以降は視界が開ける場所もあるが、基本的には木々に覆われた鬱蒼として場所が多い。道幅は1.0〜1.5車線幅と狭く、対向車と離合できない場所も多々ある。バイパスとして機能しているE48山形道は有料とは言え、笹谷峠区間と比べるとはるかに走りやすいため通常はそちらを利用するものと思われる。

87.勾配は緩やか 88.路面状況は比較的安定している 89.交通量は極めて少ない
 小刻みなカーブが連続している区間もあればヘアピンカーブが連続している区間もあり、カーブが非常に多いのが特徴である。交通量は極めて少ないが、紅葉期の休日はいくらか交通量が増えると考えられ、離合に苦労する可能性が高い。

90.送電線が間近に迫る 91.送電線の下を走る 92.霧のため眺望は良くない
 有耶無耶関跡に近い右ヘアピンカーブを以降は急カーブが少なくなる。送電線の下をくぐって少しだけその下を走る。標高は900m近く東側は開けているのだが、走行した日は霧が発生していたため眺望は利かなかった。

93.笹谷峠ゲート 94.笹谷峠 95.笹谷峠駐車場の入口を通過
 笹谷ICから約7.9kmで笹谷峠のゲートを通過する。ゲートの手前は少し広くなっているが、閉鎖時の転回場所のため駐車は禁止されている。ゲートの少し西に設置されていた山形県山形市の境標識が見当たらなかった。前回(2012年6月7日)は山形県山形市の境標識はまだ新しいように見えたが、やはり豪雪地域とあって雪の重みにやられたのだろう。宮城県川崎町の境標識は支柱の根元が折れて倒れていたのが復旧されていた。
 ゲートを越えて笹谷峠を越える。峠そのものは切通のため眺望は利かないが、ゲートの東側は川崎町方面、笹谷峠駐車場からは山形市側がよく見える。なお、笹谷峠駐車場は登山客がよく利用する駐車場で、時期によってはかなり混雑する。

96.山形県側は下り勾配 97.山形市側も狭路 98.小刻みなカーブが続く
 笹谷峠を越えてからは下り勾配となる。宮城県側と同様に勾配は緩やかなものの300mも進まないうちに最初のヘアピンカーブを曲がる。カーブの番号は“25”で、峠区間を脱するまでにあと24ヶ所のカーブがある事が分かる。23番カーブはE48山形道の上り線の笹谷トンネルの上に位置している。

99.勾配は緩やか 100.宮城県側よりもヘアピンカーブが多い 101.ガードレールの設置率は高い
 道幅は1.5〜1.8車線幅が基本だが、離合できない1.0車線幅の箇所も少なからず存在している。ヘアピンカーブが多い反面、等高線に沿っているため勾配は緩やかである。E48山形道の笹谷トンネルの上下線ともの上を通って少し走ると18番の左ヘアピンカーブを曲がり、再び2本の笹谷トンネルの上を通って16番の右カーブを曲がる。笹谷峠駐車場の出入口付近から等高線を貫くようなルートの登山道があり、ヘアピンカーブを繰り返すR286と何ヶ所も交差している。

102.15番カーブ 103.「警笛鳴らせ」 104.桂沢橋に5tの重量制限あり
 15番カーブから12番カーブ、10番カーブから5番カーブ、そしては4番カーブから2番カーブはヘアピンカーブであり、13番と12番、10番、3番のカーブはE48山形道の笹谷トンネルの上にある。ヘアピンカーブ連続区間は警笛鳴らせ区間となっている。1番カーブは桂沢橋を含んでいるが、この橋には5tの重量制限がある。

105.フェンスの向こうにE48山形道 106.山形県側の閉鎖ゲートを通過 107.E48山形道・関沢IC
 ガードレールの外側にフェンスが現れる辺りから道幅が広くなる。フェンスの向こうにはE48山形道がR286よりも低い位置にある。高低差がほぼなくなった所で山形県側の閉鎖ゲートを通過する。宮城県側のゲートからの距離は約12.9kmである。
 ゲートから少し進むとE48山形道の関沢ICを通過する。笹谷峠を越えてくる車両が少ないせいか、案内標識は設置されていない(逆の東向きは設置されている)。宮城県の笹谷ICとは異なり、宮城川崎IC方面とのみ接続しているハーフインターチェンジである。なお、笹谷IC〜関沢IC間の距離はR286が約13.2km、E48山形道が約6.3kmである。距離の差は6km程度だが、R286笹谷峠越えは山岳狭路酷道のため、時間の差はかなり大きくなる。

108.E48山形道・関沢ICのランプをくぐる 109.E48山形道の本線の関沢橋 110.緩やかな下り勾配が続く
 関沢ICからはセンターライン付きの2車線道路となり、引き続き下って行く。関沢ICのランプの下をくぐり、E48山形道本線の関沢橋を挟むようにしてヘアピンカーブを曲がる。関沢集落の東から北を通っており、集落内を通り抜けている道路が旧道と思われる。

111.関沢大橋 112.反対側車線に登坂車線あり 113.新山集落
 関根橋と関沢大橋を渡り、旧道と思われる市道との交差点を通過する。以降は滑川の南を下って行くが、カーブが少なくなるため走りやすくなる。反対側車線には延長800m程度の登坂車線が設置されている。登坂車線の起点を過ぎると旧道と合流して新山集落を通り抜ける。集落内も緩やかな下り勾配の走りやすい2車線道路である。

114.下り8%勾配 115.E48山形道の滑川橋をくぐる 116.田志戸集落
 右カーブを曲がると8%の急勾配を下って行沢橋を渡って左カーブを曲がる。滑川の右岸を走っているとE48山形道の滑川橋をくぐり、田志戸集落を通り抜ける。笹谷峠区間は過ぎて道路状況が良くなっているが交通量は少ない。

117.滑川橋の手前にもやや急な勾配あり 118.滑川橋 119.山形r272交差点
 やや急な勾配を下って左カーブを曲がって滑川橋を渡る。滑川集落を通り抜けて棒原橋を渡って右カーブを曲がると山形r272交差点を通過する。r272も車長6m超、車重5t超の車両は通行禁止区間があるが、蔵王ダムまでの行止り県道のため制限以上の車両の需要もほとんどないだろう。

120.滑川の左岸を快走 121.E48山形道・山形蔵王ICを左折
 山形r272交差点からは滑川の左岸を走る。南に並走している市道があるが、おそらくは旧道と思われる。E48山形道の山形蔵王ICを左折して山形市街方面に向かう。交差点の直前で左折専用車線となり、信号機の色にかかわらず左折する事ができる。右折が山形蔵王ICで直進は市道である。この市道からも山形市街地に行く事は可能である。

122.「山形市街 国道13号2km」 123.山形r167東山形交差点 124.「鶴岡100km 新庄66km 米沢46km」
 山形蔵王ICからは片側2車線道路になり、交通量も一気に増大する。山形r167との東山形交差点を通過し、少し走って山形県庁の南で山形r267交差点を通過する。右折してr267を西に進むと山形駅に行く事ができるせいもあって右折する車両が多い。

125.R13・R48松山交差点 126.松山交差点以西は中央分離帯なし 127.R112・R348鉄砲町交差点
 山形蔵王ICから約2.4km、右カーブの先でR13・R48松山交差点に至る。二桁国道との交差点であり、ここが終点であっても違和感はないのだが、さらに鶴岡・長井方面に続いている。案内標識にR48のおにぎりは表記されていないが、R13の米沢・新庄両方面に重複している。
 松山交差点の直後には中央分離帯があるがラバーポールに取って代わられる。沿線の建物も交通量も多い片側2車線道路を走っていると松山交差点から約1.7kmで終点のR112R348鉄砲町交差点に至る。R112はR13の旧道であり、R13がバイパスに一本化されて旧道がR112となってからも終点は移動されなかった。なお、R348もこの交差点が終点である。