国道229号
part4

北海道r836交差点〜R276大浜1・栄3交差点
島牧村→寿都町→黒松内町→寿都町→蘭越町→岩内町

147.島牧村の中心部を走る 148.小川橋とホンベツ川防潮水門 149.大平トンネル
 北海道r836交差点の直後に泊川橋を渡って島牧村の中心部を通行する。村役場はもちろん郵便局や診療所、ガソリンスタンドなどもあるが、集落の規模としては決して大きくなくすぐに通り抜けてしまう。村の中心部を過ぎても集落が途切れずに続いており、ホンベツ川に架かる小川橋を渡る。海寄りにはホンベツ川防潮水門がある。その後も海に沿った集落の中を走っていると大平トンネルをくぐる。

150.豊浜集落 151.崖の上の高台を走る 152.下り6%勾配
 大平トンネルを出ると新大平橋を渡って豊浜集落を通過する。大平トンネルの旧道は大平橋の先まで通行可能で主に海水浴客向けと思われる駐車場への連絡道路として利用されている。豊浜集落内の軽臼漁港を過ぎると上り勾配となって崖の上の高台を走る。貉川の上を通ると6%の勾配を下って標高を下げる。

153.栄磯集落 154.新厚瀬トンネルと厚瀬トンネル 155.島牧村字港
 栄磯集落を走っていると中央分離帯が現れて上下線が分離した後に新厚瀬トンネルをくぐる。反対側車線のトンネルが厚瀬トンネルという名称である。トンネルを出て少し走ると中央分離帯がなくなって対面2車線道路に戻る。その後も海岸線に沿った状態が続いており、木目岬の根元を通過する。

156.木目集落 157.落石注意区間の距離が細かい(ここは194m) 158.北海道r523木目交差点
 木目集落に入ると旧道らしき村道との交差点を通過して左にカーブしながら折川橋を渡る。木目集落を出る直前に落石注意区間に入るが、その距離は194mと1m単位で設定されている。ここに限らずR229の落石注意区間は距離が細かく設定されている。コベチャナイ橋を渡った先で北海道r523木目を通過する。島牧村ではR229以外で唯一村外に通じている道路である(林道や登山道を除く)。

159.断続的に家屋が続いている 160.左側には海が広がっている 161.歌島簡易郵便局付近から高台を走る
 木目交差点を過ぎてからも家屋が点在する間を2車線道路で走り抜ける。歌島沼の西を掘割で通過し、淡々と海沿いを走る。これまでの奇岩ゾーンとは異なり険しい地形ではない。歌島簡易郵便局付近で緩やかな勾配を上り、以降は標高20m以上の場所を走る。

162.緩やかなアップダウンを繰り返す 163.寿都町に入る 164.標高は30m弱
 アップダウンしている直線道路を走る。7,8台の高所作業車を見かけたが、前述の停電の復旧工事の車両と思われる。南後志清掃センターが見えた所で寿都町に入る。清掃センター付近は緩やかな下り勾配となっており、正面に海が見える。海の近くの高台とあって風が強いようで横風に注意を促す看板が立てられている。

165.弁慶岬 166.弁慶岬の直後には防雪柵あり 167.寿都湾が見える
 右カーブを走っていると弁慶岬の根元を通過する。カーブの途中から駐車場に入る事ができるが、意外に多くの台数が停められる広大なもので大型車両専用のスペースもある。弁慶岬を過ぎてからも直線基調の2車線道路が続いており、アップダウンしたのちに寿都湾を見ながらの下り勾配となる。

168.北海道r272交差点 169.寿都町の中心部に入る 170.路側帯が広く走りやすい
 緩やかな勾配を下っていると北海道r272交差点を通過する。r272は国道よりも海寄りを通っており旧道のようなルートだが、停車場線として認定された道道である。下り勾配が終わる前に沿線の建物が増えて寿都町の中心部と言える場所に入る。町の中心部も路側帯が広く取られており走りやすい。

171.北海道r272寿都町市街交差点 172.北海道r272交差点 173.沿線の家屋が途切れる
 寿都町の中心部で北海道r272寿都町市街交差点を通過する。左折した先の北海道r9との交差点付近に道の駅「みなとま〜れ寿都」がある。寿都町市街交差点から300m弱走るとr272交差点を通過するが、この2つの交差点の間はr272が重複している。分岐したr272の先にはかつて寿都鉄道の寿都駅があったが、1972年に廃線となっている(1968年には災害で運行休止になっていた模様)。
 r272との短い重複区間が終わった直後に寿橋と陣屋橋を渡る。緩やかな勾配を上った後に平坦な状態を走り、沿線の建物が徐々に少なくなっていく。寿都中学校付近からは沿線の建物が途切れる。

174.北海道r9交差点 175.「小樽97km 岩内39km」 176.町道へ右折した直後に寿都鉄道の踏切があった
 勾配を下り切って平坦になる所で北海道r9交差点を通過する。r9の行き先が戻る方向の寿都町の中心部に戻る方向とあって案内標識は設置されていない。その後しばらく海に沿って走った後に矢太川の河口付近で海岸線から離れる。矢太川の左岸流域を走っていると町道との交差点を通過する。寿都鉄道跡が並走しているため、交差点の近くの町道には線路が存在していたと思われる。

177.黒松内町に入る 178.実橋 179.黒松内町字北作開
 2車線快走路を走っていると矢太川に架かる実橋を渡って黒松内町に入る。町境は矢太川だが、境標識は寿都町のものを含めてその手前に設置されている。実橋を渡り終えた東詰で北海道r9交差点を通過して左のカーブを曲がって、前方に発電用の風車を見ながら北の方角に進む。

180.再び寿都町に入る 181.寿都町字歌棄町歌棄 182.シーサイド区間に戻る
 界川を渡ると再び寿都町に入る。黒松内町域を走っていた距離は約1.5kmと短い。間に黒松内町があるが飛び地ではなく沿岸部は全て寿都町域である。ただし、寿都町の沿岸地域を通る道路がないため、東西地域を車両では往来できず実質的には飛び地と言える。寿都町に入ってからすぐに歌棄集落に入る。東側地域の中心的な集落であり、それを通り過ぎると海沿い区間となる。

183.種前トンネル 184.海沿いながら奇岩ゾーンではない 185.美谷集落
 断続的に続く家屋を結びながら海沿いの2車線道路を走っていると種前トンネルをくぐる。その後も沿線の家屋が途切れる事なく続いている。せたな町や島牧村の海沿い区間に比べて穏やかな地形で絶壁を走っている感じではない。

186.美谷稲荷神社の前を通過 187.「R229支笏洞爺ニセコ ニセコ羊蹄エリア シーニックバイウェイ」 188.道路通行規制区間内
 美谷稲荷神社の前でやや急な右カーブを曲がる。美谷集落の北端で道路通行規制区間に入る。閉鎖用のゲートは設置されているものの、その手前には転回スペースがない。ここに限らず北海道の国道には手前に転回スペースのないゲートが多く見られる。

189.シーサイド快走国道 190.道路通行規制区間を出ても状況に変化なし 191.島古丹集落
 道路通行規制区間内と言っても平坦で緩やかなカーブの多い2車線となっている。沿線に家屋はほとんど見られないが、内陸側の高台の町道周辺には家屋がある。道路通行規制区間が終わってからも道路状況に変化はなく海に沿った快走路を走る。

192.能津登トンネル 193.北海道r267港町交差点 194.磯谷橋
 能津登集落が途切れた先で能津登トンネルをくぐって蘭越町に入る。トンネルが供用される以前は海沿いに道路があったが、尻別岬の根元の旧能津登トンネルが閉塞されており、また寿都町側は廃道と化しているので通行できない。
 能津登トンネルを出てすぐに北海道r267港町交差点を通過する。左折側の道路が旧道であり、旧トンネルの手前までは行く事ができるようである。港町交差点を過ぎて磯谷橋を渡る。

195.北海道r229交差点 196.道の駅「シェルプラザ・港」 197.小型の風車が建ち並ぶ
 磯谷橋を渡り終えて少し走ると北海道r229交差点を通過する。北海道r267もr229も蘭越市街と案内されており、前者は尻別川の左岸を、後者は右岸を走っている道道である。r229交差点を過ぎて緩やかな左カーブを曲がっていると道の駅「シェルプラザ・港」を通過する。道の駅からは平坦な直線道路を走る。

198.磯谷トンネル 199.刀掛トンネル 200.カスペトンネル
 前方に見えていた急峻な岩肌に近付くと磯谷トンネルに入る。左側の海寄りには旧道が確認できるが、旧トンネルは閉塞されており、その手前のスペースが資材置き場として利用されている。磯谷トンネルと旧トンネルの全長は同じくらいだが、それでも新たにトンネルが造られたのはおそらく幅の問題ではなかろうか。
 磯谷トンネルを出て小さな沢を渡ると次の刀掛トンネルをくぐって岩内町に入る。このトンネルの旧道も海寄りを通っており、閉塞されたイセバチトンネルがよく見える。全長2754mの刀掛トンネルを出ると旧道と合流するが、こちら側も閉鎖されており旧道との往来は不可能である。北側の坑口のすぐ傍に旧弁慶トンネルがあるが、閉塞されているのが確認できる。
 雷電温泉のホテル(廃業している?)の前を通過してカスペトンネルに入る。このトンネルの前後にも海沿いの旧道が接続しているが、閉鎖されているため通行できない。南側の旧道入口付近は簡易駐車スペースとして開放されている。

201.弁慶トンネル 202.弁慶トンネル〜雷電トンネル間には中央分離帯あり 203.雷電トンネル
 雷電温泉の一軒宿に至る町道との交差点の直後に弁慶トンネルに入る。海に沿っている道路が旧道だが、これまでの旧道区間と異なりトンネルはなかったようである。弁慶トンネルを出ると中央分離帯が現れ、大きく右にカーブした後に雷電トンネルに入る。トンネルの手前には敷島内風の駐車場があり、その奥に延びる道路が旧道である。なお、雷電トンネルの全長は3570mで、トンネルが多いR229において最も長い。

204.敷島内トンネル 205.鳴神トンネル 206.左前方に泊原子力発電所が見える
 雷電トンネルを出てすぐに敷島内トンネルと鳴神トンネルを相次いでくぐり、磯谷トンネルからの断崖区間が終わる。日本海の向こう側の陸地はこれから通る積丹半島であり、泊原子力発電所も視認できる。

207.岩内町字敷島内 208.路肩部分が工事中だった 209.岩野橋
 家屋が点在する敷島内集落を走っていると徐々に家屋が多くなっていく。野東川に架かる岩野橋を渡ると沿線には家屋が密集するようになり、岩内町の中心部に入った事が分かる。交通量も増えているが、一般的に言えば少ないと言える範疇である。

210.北海道r66いわない温泉入口交差点 211.岩内町の中心部を走る 212.R276・北海道r276大浜1・栄3交差点
 広い路側帯を持つ2車線道路で岩内町の中心部を走っていると北海道r66いわない温泉入口交差点を通過する。左折方向は町道で駅前通りと呼ばれているが、国鉄岩内線の岩内駅は1984年に廃止されて駅は残っていない。岩内町役場の北を通って緩やかな左カーブを曲がった後にR276・北海道r270大浜1・栄3交差点を通過する。ついつい忘れがちな存在であったR276は終点からここまでが重複区間である。その距離は190km弱であり、国道の重複区間としては最長である。

国道229号 part5