国道176号
part4

R9東堀交差点〜R178新大手橋交差点
福知山市→与謝野町→宮津市

143.R9の高架橋の側道を走る 144.本線合流後は片側2車線 145.沿線には商業施設が多い
 R9R175・京都r55東堀交差点からはR9本線の高架道路の側道を走る。沿線には商業施設が多く寂しい雰囲気ではない。当然ながら本線高架橋を走っているとこれらの商業施設に寄る事はできない。京都r8との西堀交差点を過ぎて勾配を上るとR9本線に合流し、その直後にJR福知山線をオーバーパスする。陸上自衛隊の福知山駐屯地付近からは下り勾配となり、沿線の商業施設が増えていく。福知山駅の南口に繋がっている市道との広峰交差点付近からは勾配がなくなって平坦になる。

146.市道との交差点で右側車線が右折専用車線になる 147.京都r523下篠尾交差点 148.R9・R175・R429新庄交差点
 商業施設の多い中を片側2車線の道路で走っていると市街地の南西の市道との交差点で右側車線が右折専用車線になり、以降は対面2車線道路になる。車線が減ってからも沿線の商業施設はそれなりに多い状態が続く。京都r523下篠尾交差点の上に鉄道の跨道橋が横切っているが、これは営業本線ではなく福知山電車基地用の線路である。
 下篠尾交差点からは沿線の建物が少なくなり緩やかな上り勾配となる。東堀交差点から約3.9km走るとR9・R175・R429新庄交差点を通過する。この交差点はR429の終点であり、起点は岡山県倉敷市からの延長は266kmとかなり長大な国道で、酷道区間を複数擁している。

149.家具屋の特徴的な看板がなくなっていた 150.イオン福知山店付近だけ4車線 151.右側車線が減少
 新庄交差点以降もR9・R175・R176の3国道重複状態が続いている。歩道が不完全な対面2車線と一桁国道にしてはやや貧弱な道路をアップダウンを繰り返しながら走る。車線が増えて4車線になるもイオン福知山店を過ぎた岩井交差点の先で右側車線が減少する。イオンだけでなく家電量販店のジョーシンや家具のニトリもあるため休日は流れが悪くなる場所である。その後は広いゼブラゾーンのある2車線になったかと思った矢先に再び車線が増えて4車線道路になる。が、すぐに右側車線が減少してしまい、4車線というよりはただの追越車線と言った方が正確かもしれない。

152.意外に交通量は多い 153.平坦な直線道路を走る 154.R9・R175牧交差点を右折
 対面2車線になると沿線の商業施設が途切れて山間部を走る。右にカーブしてJR山陰本線のトンネルの上を通り、アップダウンとカーブを繰り返しながら北上する。勾配を下っていると景色が開けて平坦になる。
 牧川橋を渡った直後の左カーブは牧交差点であり、右折してR9から分岐して宮津・舞鶴方面に進むが、R175との重複は続いている。なお、東堀交差点からの3国道重複区間の距離は約7.5kmである。

155.おにぎりはR175のみ 156.京都丹後鉄道宮福線の跨道橋を走るたんごリレー号 157.福知山市上天津
 牧交差点からは牧集落を通りぬけ、右にカーブした先で京都丹後鉄道宮福線の高架下を通過する。元々は北近畿タンゴ鉄道(略称、KTR)だったが、2015年4月1日より高速乗り合いバス大手のウィラー社の傘下となり、京都丹後鉄道(略称、丹鉄)に変わっている。跨道橋からは山裾を走っているが、右側は由良川が流れており比較的開けた場所である。

158.由良川の左岸を走る 159.福知山市下天津 160.R175下天津交差点を左折
 上天津集落を通り過ぎると由良川の堤防の外側を走る。堤防のない場所も走っているが樹木で視界を遮られているため川面が見えない。下天津集落を通り過ぎるとR175下天津交差点を左折して京丹後・宮津方面に進む。R175は直進して舞鶴方面に進むが、兵庫県丹波市から続いた長い重複がようやく終わる。水分かれ交差点からの距離は約35kmである。

161.京都丹後鉄道宮福線 162.「京丹後40km 宮津37km」 163.沿線の家屋はほとんどない
 下天津交差点の直後に京都丹後鉄道の下をくぐり、花倉川の谷筋を走る。緩やかな上り勾配となっておりカーブも多いが、100番台国道とあって概ね走りやすい2車線道路と言える。沿線の家屋はほとんど存在しないが、旧道と思われる道路沿いには集落が存在しており人里離れた場所ではない。

164.坂浦トンネル 165.京都r63南島交差点 166.融雪水用のパイプがセンターライン代わり
 登坂車線が現れた所で京都r528下野条交差点を通過する。登坂車線が終わってから少し進むと坂浦トンネルに入る。トンネルを出るとごく緩やかな勾配を下っていると左にカーブする。さらに勾配を下っていると京都r63南島交差点を通過し、約800m先の市場交差点でr63が分岐する。その後は花倉川の流域を走るが、交通量の少ないローカル国道の雰囲気が濃く、多少交通量は多いが走りやすい状況となっている。

167.登坂車線あり 168.与謝トンネル 169.与謝ロードパーク
 勾配はさほどきつい訳ではないが距離が長いせいか登坂車線が設置されている。約1.0kmの登坂車線が終わってすぐに与謝トンネルに入る。全長905mのトンネルの中ほどに市町境があり、以北は与謝野町である。トンネルをでてすぐに与謝ロードーパークを通過するが、鐘ヶ坂簡易パーキングと同じく公衆トイレが設置されている。

170.急カーブと横風に注意 171.加悦大橋 172.おおばトンネル
 反対側の南向き車線に登坂車線があり、上下3車線の道路を大きく左にカーブしながら通過する。道路右側にはパラグライダースクールがあり、国道からも飛んでいるパラグライダーが見える事がある。パラグライダースクールの前で登坂車線がなくなり加悦大橋で谷を跨ぐ。橋を渡り終えると右にカーブした先でおおばトンネルをくぐる。

173.おおばトンネル以降にも登坂車線がある 174.右前方に見えているのは加悦大橋 175.旧道との交差点を道なりに通過
 おおばトンネルを出ると反対側車線に再び登坂車線が設置された道路を走る。勾配を下り続けながら大きく右にカーブして進行方角を南に転ずると前方に先ほど通過した加悦大橋が見える。与謝峠からの高低差をループではなく大きく回り込んで距離を増す事で解消している。周囲に水田が現れた所で大きく左にカーブして進行方角を北に戻す。なお、集落自体はトンネルの北側の坑口からすぐに旧道沿いに存在している。旧加悦町の中心部を通り抜ける旧道との交差点を過ぎた直後に6%の勾配を下って以降はほぼ平坦な状態になる。

176.山裾の平地を快走 177.道の駅「シルクのまちかや」 178.京都r608温江交差点
 平坦でカーブの緩やかな2車線道路を快走していると京都r701滝交差点を通過し、さらに少し走ると道の駅「シルクのまちかや」を通過する。道の駅の施設そのものは道路の右側(東側)に立地しているが、反対側にもSL広場という施設があり人道橋で結ばれている。この人道橋は京都r803に指定されており、加悦岩滝自転車道線という路線名が与えられている。これは1985年に廃線になった加悦鉄道の線路敷を転用したものである。SL広場に保存されているSL車両は加悦鉄道に由来するものである。
 道の駅以降は緩やかなアップダウンを繰り返す2車線道路を北上する。100番台国道なのでそれなりの交通量があるが渋滞どころか流れが悪くなる事もなくスムースに走る事ができる。

179. 180.商業施設が点在している 181.R312石川交差点を右折
 2車線快走路と淡々と走っていると京都r76亀山交差点を通過する。その後は沿線に商業施設が増えてきたところで京都r16中地交差点を通過する。その後すぐにR312石川交差点に突き当たる。R176は右折して宮津・天橋立方面に進む。交差しているR312の起点もR176と同じ新大手橋交差点であり、ここから全てが重複区間となっている。よってこの石川交差点がR312の実質的な終点と言える。

182.北側の路側帯がやたら広い 183.宮津市に入る 184.鳥取豊岡宮津道の与謝天橋立IC
 石川交差点の直後は沿線の商業施設が多いが、市役所や駅からは離れた位置である。平坦で直線的な2車線道路が続いているが、やや交通量が多い。野田川の右岸を走っていると宮津市に入り、直後に鳥取豊岡宮津道の与謝天橋立ICを通過する。走行した当時はR478(京都縦貫道)の宮津天橋立IC方面は開通しているが、反対側の京丹後大宮IC方面は未開通で2016年度内に開通が予定されており、開通直前の段階である。また、与謝天橋立IC〜宮津天橋立IC間はR312のバイパスという位置づけである。

185.京都丹後鉄道宮福線をオーバーパス 186.内陸部を通り抜ける 187.R178・R312消防署前交差点
 与謝天橋立ICのすぐ先で京都r2との石田橋交差点を通過し、勾配を上って京都丹後鉄道宮福線の線路の上を通過する。その後は名もなき峠を越えてやや急な勾配を下るとR178・R312・R482消防署前交差点を通過する。この交差点から東はR312だけでなくR178も重複している。R482はこの交差点が起点であり、旧丹後町の中心部付近の間人中学校上交差点まで約53kmに渡ってR178に重複している。

188.おにぎりはR176のみ 189.京都r2交差点 190.宮津トンネル
 消防署前交差点からはR176・R178・R312の3本の国道の重複区間だが、R178とR312が重複している事を示すものはなく、おにぎりもR176のものだけが立てられている。緩やかなS字状のカーブを曲がると京都r2が側道として分岐する。日本三景のひとつ、天橋立はr2に進めば3km程度で到着する。京都丹後鉄道もR176沿いではなく海沿いのr2と同じルートを通っており、天橋立駅もあるので車やバイク以外での訪問も容易である。r2が分岐してからは上り勾配となり、須津峠を1131mと意外に長大な宮津トンネルで通り抜ける。

191.西宮津ロードパーク 192.宮津湾を望む 193.宮津市漁師
 宮津トンネルを出るとやや急な勾配を下る。トンネルを出てすぐの右側には西宮津ロードパークという駐車場が設けられている。ロードバークを通過すると正面から左側にかけて海を望む形になる。西向きの走行の場合は天橋立が後方になってしまうためドライバーから見る事はできないが、逆方向であれば右前方に見る事ができる。
 京都丹後鉄道の上を通過して勾配を下り切った所で海沿いを走ってきた京都r2と合流する。その後は宮津湾に沿って徐々に沿線の建物が増えていく中を走る。2車線道路だが観光地である天橋立と京阪神方面を結ぶルートのため、また海水浴場もあるため、休日には結構な交通量があり渋滞が発生する事も少なくない。

194.京都r9浜町交差点 195.案内標識の支柱の裏に串刺しおにぎりがある 196.R178・R312新大手橋交差点
 ショッピングセンターを通り過ぎると京都r9浜町交差点を通過するが、その手前にはR176とR178の串刺しおにぎりが案内標識の支柱に付けられている。R312のおにぎりが付けられていないのは職務怠慢と言うべきなのだろうか、それとも余計な混乱を招かないための措置と言うべきなのだろうか。
 浜町交差点から約300m走ると中央部分が盛り上がった形状の新大手橋を渡る。その西詰の押しボタン式の信号機のある市道との交差点がおそらく新大手橋交差点であり、R176(とR312)の起点である。道幅が狭く交通量が少ない市道との交差点とあって案内標識は設置されておらず、国道の起点が絡んでいる交差点には見えない。交差点を境に西がR176・R178・R312重複で東がR178単独区間となっており、西進していれば突然R176からR178に変わり、東進していれば突然R178からR176に変わってしまうので一般人は戸惑うかもしれない。