国道169号
part4

R309交差点〜R309五郷町交差点
上北山村→下北山村→
→熊野市

134.しばらく家屋のない状態を走る 135.西原集落 136.西原橋と西原トンネル
 R309交差点を過ぎて緩やかな左カーブを曲がった所で天ヶ瀬バス停があるが、その脇に公衆トイレが設置されている。R309が重複してからは勾配とカーブが緩やかな2車線快走路を走る。やや急なカーブのある西原集落を通過すると西原橋を渡って西原トンネルをくぐり、直後には下田橋を渡って下田トンネルをくぐる。北山側に沿って集落を通り抜けている道路が旧道であろう。

137.山間部の2車線快走路 138.大栃橋 139.右の上る道路は河合峠旧道
 下田トンネル以降は集落のない状態となり、引き続き北山川沿いを快走すし、河合峠の旧道との交差点を通過する。旧道は沿線に何もないが峠付近に携帯電話の電波鉄塔があるため閉鎖されていない。ただし、通常の管理もされていないようで4輪車での通行は不可能な状態になっていてもおかしくない。

140.河合トンネル 141.意外に少ないロックシェッド 142.小谷トンネル
 旧道との交差点から少し進むと河合トンネルをくぐり、その先でロックシェッドを通過する。山間部を走っているR169において意外に少ないロックシェッドのひとつである。河合トンネルを出て左にカーブした後に右にカーブして小谷トンネルをくぐる。河合峠を含む旧道はこの小谷トンネル区間も含んでいる。

143.上北山小中学校付近を通過 144.道の駅「吉野路上北山」 145.北山川沿いを走る
 小谷トンネルを出ると上北山小中学校の前を通過する。R309走行時には学校の向かいで発生した山崩れの復旧工事を行っており片側交互通行規制が敷かれていたが、工事は完了しており元の2車線道路になっていた。
 上北山小中学校からしばらくは沿線に家屋のない状態が続いている。次の集落に入った所で道の駅「吉野路上北山」を通過する。道の駅「杉の湯川上」には村役場が隣接していたが、「吉野路上北山」は村役場から少し離れた場所にある。道の駅からは吉野川と家屋に挟まれた状態を走る。上北山村の中心部と言える場所だが、対面2車線道路なので走りやすい。

146.奈良r226河合自治会館前交差点 147.上北山村役場へは右折 148.工事のため片側交互通行規制中
 北山川沿いを走っていると奈良r226河合自治会館前交差点を通過する。上北山村役場の出入口の村道との交差点の直後にもr226交差点があるが、こちらは旧道と思われる。r226旧道との交差点からは沿線の家屋が途切れる。上北山に沿ってカーブしながら2車線道路を走っていると工事のため片側通行規制が敷かれた場所を通過する。R169の山間部区間(宮滝大橋北詰交差点以南)はいつ走ってもどこかで工事が行われているイメージがある。工事がなければ多少カーブはきついものの勾配は緩やかなので快走路と言える。

149.オソゴエトンネル 150.白川水力発電所 151.「新宮69km 熊野45km 下北山19km」
 北山川に忠実に沿っており急カーブの多い2車線道路を走る。R309走行時にはオソゴエトンネルの南で工事が行われていたが、こちらも完了していた。緩やかな左カーブを走っていると前方に勢いよく水が飛び出しているのが見えてきたが、これは白川水力発電所から排出された水である。

152.交通量は少ない 153.白川橋 154.白川トンネル
 村道と思われる白川大橋の北詰を通過してすぐに白川橋を渡る。2つの橋の名称だけ見ると村道の方が立派な橋に思えなくもないが、白川大橋は1.5車線の狭い橋で白川橋は2車線である。白川橋を渡り切ると左の直角カーブを通過し、以降は勾配を上り白川トンネルをくぐる。トンネルの東と白川大橋の南詰に集落があるが、整然と並んだ家屋から察するにダム建設に伴って移転した集落だろうか。

155.長い上り勾配が続く 156.戸賀トンネル 157.戸賀トンネルからは下り勾配
 白川トンネルからも上り勾配が続いているが、戸賀トンネルから下り勾配になる。左側の北山川は池原ダムによる池原貯水池になっており、国道からも湖面が見える場所がある。

158.深瀬トンネル 159.下北山村に入る 160.前鬼橋
 深瀬トンネルからは引き続き池原貯水池に沿って走る。池原貯水池はバス釣りのメッカとして有名なようで道路沿いには湖面に舟を昇降させる設備を備えたボート屋がいくつかある。右カーブを曲がって掘割の間を走っていると村境を通過して下北山村に入り、すぐ先で池原貯水池(前鬼川)に架かる前鬼橋を渡る。川(橋)が村境の方がしっくりくる気がするが、ダムができる前の地形であれば自然と思えるような村境だったのかもしれない。

161.鋼鉄製のロックシェッド 162.急カーブが多い 163.トリワ谷橋
 下北山村に入ってからも池原貯水池沿いの2車線道路という点に変化はないが、急なカーブが多くなっている。鋼鉄製のロックシェッドを通過してからは急カーブが連続しており、前に大型ダンプやバスがいれば低速走行を強いられてしまう。また対向車としてそれらが現れた場合は曲線半径の小さいカーブでは車体の一部がセンターラインをはみ出して走行している事もあるので要注意である。

164.音枝トンネル 165.R309・R425池原交差点
 右にカーブしながら音枝トンネルに入り、出た所でR309・R425池原交差点を通過する。トンネルの坑口に近接している交差点を道なりに右方向に走るのがR169とR309である。この池原交差点から南はR169・R309・R425の3国道重複区間である。ちなみに、池原貯水池を形成している池原ダムの天端はR425に指定されている。

166.おにぎりはR169のみ 167.「R169下北山村下桑原地内 2月17日〜3月31日 夜間時間制限通行止め」 168.R309・R425上池原交差点
 池原交差点からはR309とR425と重複しながら南下を続ける。池原ダムより下流を走っているため貯水池沿いではなくなり、下北山スポーツ公園となっているダムの下流側で、国道とはかなりの高低差がある。アップダウンしている2車線道路を走り、下り勾配を走っているとR309・R425上池原交差点を道なりに左にカーブしながら通過する。R425が十津川方面に分岐するが、起点の御坊市までそのほとんどが酷道区間である。池原交差点〜上池原交差点間の3国道が重複している距離は約1.4kmである。

169.上池原交差点からも勾配を下る 170.下北山スポーツ公園はここを左折 171.桜並木を走り抜ける
 上池原交差点からも引き続きR309は重複しており、道路状況としては走りやすい2車線道路である。右手に北山川を見ながら走っていると下北山スポーツ公園の出入口を通過する。夏期を中心に行楽客を集める施設とあって路面に公園へは左折するようにとのペイントが施されている。逆方向にも右折するようにとのペイントがある。その後はU字状に大きく蛇行する北山川の左岸を走って上池原、下池原集落を通過する。村の中心部の集落ではないが複数のガソリンスタンドが営業している。そんな集落ではあるが下北山村の中心部ではなく、村役場は酷道として名高いR425沿いにある。

172.集落を通る道路(旧道?)との下池原交差点 173.北山川沿いを走る 174.周囲に集落は見えないが歩道付き
 集落が途切れると同時に下池原交差点を通過する。集落のない断崖を走っているが、センターラインのある2車線なので特に走りにくいという事はない。川に沿って走っていると電源開発の北山川電力所の出入口を右にカーブする。道なりに走っていれば良いだけだが、カーブがきつい。

175.南池原橋と南池原トンネル 176.大小井橋の南詰を右直角にカーブ 177.下桑原集落
 南池原橋で北山川を渡った直後で南池原トンネルをくぐり、さらに大小井橋で再び北山川を渡る。大小井橋の南詰は右の直角カーブとなっており、カーブを曲がり終えると北山川沿いとなり下桑原集落を通り抜ける。

178.小井橋の手前は右直角カーブ 179.小井橋の奥は左直角カーブ 180.レンタルボート屋がある
 小井橋の手前で右にカーブ、渡った先で左にカーブしており、どちらもかなりの急カーブである。北山川の右岸の下桑原集落を通過する。集落内にレンタルボート屋が営業しているが、ボートを降ろすのは池原貯水池ではなく七色ダムが造る七色貯水池である。

181.大里トンネル 182.奈良r229交差点 183.北山川沿いを快走
 右の急カーブの先に大里トンネルがあり、トンネルを出た直後には奈良r229交差点があり左にカーブしながら通過する。r229は西ノ川に沿って蛇行しながら下北山村役場付近でR425に交差している。r229交差点からは北山川の支流の西ノ川に沿っており、カーブは多いが急なものは少なく勾配もほとんどないため走りやすい。

189.小口第二トンネル 190.小口第一トンネル 191.小口橋
 カーブの多い快走路を走っていると全長271mの小口第二トンネルと全長35mの小口第一トンネルを相次いで通過する。前者は坑口こそ普通のトンネルだが内部は素掘り風でのモルタル巻である。小口第一トンネルを出てすぐに小口橋で北山川(七色貯水池)を渡り、東詰で右に直角にカーブする。カーブの左方向に道路が交差している。北山川の左岸を走るその道路は小井橋の東詰に繋がっている事からR169(R309)の旧道かもしれない。

192.小口橋からは上り勾配 193.三重県熊野市に入る 194.三県境を示す看板
 小口橋からは北山川の左岸を走っており緩やかな上り勾配の途中で県境を通過して三重県熊野市に入る。上北山村・下北山村の境と同様に中途半端感が漂っている県境であるが、奈良県と三重県と和歌山県の三県境でもある。三県境の位置は北山川(七色貯水池)の中央部なのでボートを手配しないと行く事ができない。もっともそこまで行ったとしても特に何もないと思われる。なお、北山川にはあと3ヶ所の三県境が存在するが、最も国道に近いのがここである。

195.走りやすい2車線道路が続く 196.土場隧道 197.西谷橋の東でトンネル工事が行われていた
 県境付近は改良工事が終わっているようで車線幅が広くて走りやすい2車線道路である。一部の旧道部分は駐車スペースとして利用できる。改良済み区間が終わると車線幅は若干狭くなるが2車線道路である事には変わりない。左急カーブを曲がっていると土場隧道をくぐる。トンネル内にもセンターラインがあるが大型車同士の対面通行が不可である警告がされている。なお、県境から土場隧道までは北山川に沿って走っているが、その対岸は和歌山県北山村である。
 土場隧道を出ると西谷橋で西谷を渡るが、渡った先ではトンネル工事が行われていた。林道のトンネルとは考えにくいので国道のトンネルと思われるが、どういうルートなのかは不明である。

198.大又川の右岸を走る 199.法面工事のため片側交互通行規制中 200.橋の両岸とも七色貯水池
 西谷橋からは大又川の右岸を走る。大又川と言っても実質的には七色貯水池の湖畔と言える場所で、小刻みにアップダウンしている2車線道路を快走できる。北又谷や高尾谷が流れ込む辺りで道路の両側とも七色貯水池という状態を走る。島を走っていると言うよりダムができる前の峰だった所だけ湖面に出ているというところだろう。

201.高尾谷トンネル 202.山間部ながら快走路が続く 203.山を切り崩して線形が改良されている
 2回連続で高尾谷を渡った先で高尾谷トンネルをくぐる。以降も大又川に沿ってごく緩やかなアップダウンをカーブを繰り返す2車線快走路を走る。ヘアピンカーブは山を切り崩して道路を通すことで線形が改良されている。旧道はフェンスで塞がれていて資材置き場として利用されている。

204.桃崎隧道 205.R309五郷町交差点
 下り勾配の左カーブを曲がった所で家屋が現れて桃崎隧道をくぐる。このトンネルも土場隧道と同じくセンターラインが引かれているもののトンネル断面積のせいか大型車同士の対面通行が不可であるという警告がされている。
 桃崎隧道からの緩やかな勾配を下った所のR309五郷町交差点を右折して北山方面に進む。ここでようやくR309が分岐するのだが、終点のある新宮市はR169ではなくR309に案内されている。これは五郷町交差点以南の区間においてR169<R309という図式が成り立つ。つまりR169は酷道、R309(とR42)は多少狭い箇所はあってもR169ほど酷ではない事を意味するに他ならない。

国道169号 part5