国道16号
part1

R1高島町交差点〜神奈川r209走水交差点
横浜市→横須賀市

1.R1高島町交差点 2.上下合わせて5車線 3.R133桜木町1交差点
 横浜駅に近いR1高島町交差点がR16の起点であり、ここから終点のR1高島町交差点に向かって走る。この表現は間違っている訳ではない。R16は起点と終点が同じで首都圏を環状に結ぶ国道なのだ。今回は横須賀市方面に進み反時計回りでの走行となる。道路時刻表では高島町交差点からR1に重複して戸塚に向かう時計回りを起点から終点のルートをしているため、時計回りが起点→終点、反時計回りが終点→起点と考えられる。
 JR根岸線のガードのすぐ西に高島町交差点があり、横浜駅方面から進入した場合は、橋脚に挟まれた2本の左折車線のどちらかを通って走り始める事になる。根岸線に隣接した状態の、南向き3車線+北向き2車線の合計5車線の道路を走る。ビルを挟んだ東側には地下鉄ブルーライン上を走る片側2車線の市道が並走している。根岸線の高架の工事のため左側車線が通行できなくなっており、工事箇所を過ぎて3車線に戻るとR133桜木町1交差点となり、左側車線はそのままR133となる。

4.桜木町1交差点からは片側2車線 5.尾上町交差点を右折
 桜木町1交差点からは片側2車線と車線は1本減ってしまうが、大都市の道路である事には変わりはなく周囲には中高層のビルが建ち並んでいる。約500m先の尾上町交差点を右折しなければならない。左折の県庁方面に進むとR133に行く事ができる。

6.早朝にもかかわらず交通量は多い 7.神奈川r21吉野町3交差点を左折
 尾上町交差点の直後に根岸線のガードをくぐり、首都高K1号横羽線の上を通過する。周囲のビルは徐々に低い物の割合が増えていくが、交通量は早朝という時間帯を考えれば多いままである。
 緩やかに右にカーブしている所で横浜市南区に入り、地下鉄ブルーラインの上を走る。そして吉野町駅の上にある神奈川r21との吉野町3交差点を左折して引き続き横須賀方面に進む。

8.首都高狩場線 9.掘割川沿いを走る 10.神奈川r82八幡橋交差点を右折
 吉野町3交差点を左折した先には首都高K3狩場線が横切っており、その下を通過すると掘割川沿いを走る。小型の船が係留されており川と言うより運河のような感じである。その掘割川に架かる天神橋の手前で横浜市磯子区に入る。その後もいくつかの橋の東詰を通るが、橋の部分だけ膨らんでいるので走行時に注意を要する。吉野町3交差点から約2.5km先の神奈川r82八幡橋交差点を右折する。案内標識ではT字路に突き当たるかのようだが、交差点の先にも道路は接続している。但し、直進は禁止されており法律上はT字路と言える。

11.八幡橋交差点からも片側2車線 12.高架道路は神奈川r17の屏風ヶ浦バイパス 13.杉田交差点は道なりに左前方へ
 八幡橋交差点からも片側2車線という道路状況が続いている。海に近い平坦な場所を走っているが、右側の内陸は地形が高くなっており、道路自体も意外にアップダウンしている。根岸線や首都高湾岸線と並走しており、さらには湾岸線の側道としてR357も並走している。磯子区役所前を通り過ぎて程なくして高架道路が道路上を横切っているのが見える。高い遮音壁が設けられている事から首都高と思ってしまいそうだが、神奈川r17の屏風ヶ浦バイパスである。もっともr17は環状2号線と呼ばれる高規格道路並の県道である。
 新杉田駅の西側を通り、根岸線のガードをくぐった先の杉田交差点は道なりに右斜め前方へ進む。2車線とも国道を進めるが左斜め前方の市道へ進む車両も少なくないので釣られないようにしたい。

14.環状3号線との青砥坂交差点は右側車線が右折専用車線になる 15.富岡トンネル 16.中高層のマンションも多い
 杉田交差点からの右カーブが終わると環状3号線との青砥坂交差点を通過するが、右側車線が右折専用車線となるので国道のトレースには左側車線を走っている必要がある。青砥坂交差点から南は対面2車線となってから横浜市金沢区に入る。区界を越えると緩やかな上り勾配になり、富浦トンネルをくぐってから下りに転ずる。京急本線と少しだけ隣接して走り、離れた後は左に大きくカーブしながらアップダウンのある道路を走る。

17.R16横浜横須賀道路金沢支線には堀口交差点を左折 18.金沢区役所付近は片側2車線 19.神奈川r23六浦交差点は右側車線が右折専用車線になる
 R16のバイパスでもある横浜横須賀道路の金沢支線の堀口能見台IC(釜利谷JCT方面とのみ接続)とを繋ぐ市道との堀口交差点を通過する。その後は高い位置にある住宅地に挟まれた中を走っていると金沢文庫駅の東を通過する。その先の君ヶ崎交差点から南は車線と中央分離帯が加わって片側2車線になる。その状態で金沢区役所前を南進する。そして金沢八景駅の南の神奈川r23六浦交差点でまたしても右側車線が右折専用車線になる。

20.六浦交差点以降も片側2車線 21.横須賀市追浜町
 しかし青砥坂交差点と異なり六浦交差点を過ぎてからも片側2車線状態は続いている。住宅が途切れる事なく続いている中で市境を越えて横須賀市に入る。横須賀市に入ると沿線は商店が多く並ぶようになり、追浜駅の前後には歩道にアーケードが設けられている。商店街という事で店舗が営業している時間帯は路上駐車が多いのは想像に難くない。商店街を抜けると4車線になった道路を京急本線と並走しながら南下を続ける。

22.新浦郷隧道 23.船越隧道 24.JR横須賀線
 横須賀市内の特徴としてトンネルの多さが挙げられる。要因は言わずもがな、起伏の激しい地形によるもので、R16とて例外ではなく最初の新浦郷隧道をくぐり、やや急なカーブを通過してから次の船越隧道をくぐる。そして緩やかに下っているとJR横須賀線のガードを通過する。

25.田浦隧道 26.吾妻隧道 27.長浦隧道
 田浦隧道からは上下線との距離は開いており抗口が隣接していない。トンネル部分以外は上下線の間には家屋があり、完全に独立している感じである。かと言って北向き車線は1本の新しい長大トンネルで抜けている訳ではなく、南向き車線と似たような道路状況である。

28.新吉浦隧道 29.新逸見隧道 30.横須賀隧道
 安針塚駅入口交差点で上下線が合流して隣接した抗口の新吉浦隧道に入るが、南側の抗口は離れた位置にある。そして新逸見トンネルは上下線が離れている。新浦郷隧道から新逸見隧道までの7つのトンネルは右側車線のみ3.8mの制限高が設けられている。どのトンネルも断面からは左右どちらの車線の高さも同じに見えるが、左側には歩道があって車線が中央寄りになるため制限高が設定されていないものと推測される。横須賀市街地直前の横須賀隧道には制限高は設けられていない。

31.横須賀市街地に入る 32.横須賀市若松町 33.R134救急医療センター前交差点を左折
 横須賀隧道を抜けると視界に高層ビルが飛び込んでくる。R16横浜横須賀道路の横須賀ICに直結している有料の神奈川r28本町山中道路と合流すると勾配はなくなり平坦になる。神奈川r26本町1交差点から横須賀市役所にかけて右にカーブし、市の中心部を抜けた所でも道なりに右に曲がる交差点がある。安浦2交差点から県立大学駅にかけては左にカーブしており、直線になってから少し走るとR134救急医療センター前交差点に至る。直進のR134が4車線なので真っ直ぐ進みたくなるが、ここは左折が正しいルートである。

34.交差点直後を右直角カーブ 35.直角カーブから先は片側2車線 36.南国ムードが出ている
 救急医療センター前交差点を左折して片側1車線になった事に驚く時間も与えられずに右直角カーブを曲がる。その後は片側2車線になるが、交通量はこれまでと比較にならない程少ない。もっとも早朝だから少ないだけであって、昼間、特に夏期は見通しの良い直線道路だけに路上駐車車両が多そうな雰囲気である。

37.R16横浜横須賀道路・馬堀海岸インター交差点 38.左側車線が減少 39.神奈川r209交差点で車幅3.8m超車終点
 海岸沿いを走っているとR16横浜横須賀道路の端の馬堀海岸ICとの馬堀海岸インター交差点を通過する。その後すぐに左側車線が減少して対面2車線になり、神奈川r209交差点の手前で車幅3.8m超車の終点となる。このr209交差点が都市型国道とローカル国道の境目と言える。

40.海面とは高低差あり 41.「走水海水浴場」 42.急勾配・急カーブ
 r209交差点からの勾配を上ると海面との高低差が生じる。東京湾に面した海岸だが意外に平地は狭く山岳道路の趣すら感じられる。走水小学校の南を通り過ぎると急カーブ・急勾配を下る。

43.漁港を走る 44.観音崎まで1km 45.神奈川r209走水交差点
 勾配を下り切ると漁港を走るようになり海面との高低差はなく海が近くに迫っている。緩やかな左カーブを曲がり、さらに走った所で緩やかな右カーブがある。その右カーブの先にあるr209走水交差点がR16の神奈川県側の端点である。山岳部の分断国道と異なり周囲に多くの建物があり、また道路としてはr209が続いているため、国道の端点というイメージは薄い。

46.東京湾フェリー久里浜港
 横須賀市の神奈川r209走水交差点と東京湾を挟んだ対岸の富津市の千葉r255富津交差点が海上区間に当たり、その代替路となるのが東京湾フェリーである。ただし、宇高国道フェリーや佐渡汽船のように国道フェリーである事を明示していないので、厳密に言えば国道ではないのかもしれない。とは言え代替路として考えても問題はないだろう。また、横須賀市走水と富津市富津とを直接結んでいる訳ではなく、神奈川県側は久里浜港、千葉県側は金谷港を利用しなければならない。走水交差点から久里浜港まではルートにもよるが概ね10km弱の距離である。東京湾フェリーの運航ダイヤは、6時代〜19時代まで1時間おきに14往復と便数が多く、時期にもよるのだろうが予約なしでも乗れるのでカーフェリーとしての敷居は低い。この日は好天が予想された土曜日だったが、7:20の便に予約なしで搭乗できた。

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