国道482号
part6

R29交差点〜R482熱田入口交差点
若桜町→
 →香美町

259.「香美32km 氷ノ山9km」 260.「R482県境付近 大型車通行不能」 261.法面崩落箇所あり
 R29交差点を左折して単独区間に入るが、緩やかな上り勾配の2車線道路が続いており、交通量が少ない事もあって非常に走りやすい。案内標識に香美までの距離が表記されているが、これも県境区間が開通した際に修正されている。距離は32kmとなっているが、これは町役場ではなくR9との小代口交差点までの距離だろう。また、電光掲示板も設置されているが、走行した日は県境付近の区間が大型車両が通行不能である事が表示されていた。これは災害等によるものではなく道路状況に起因する規制である。

262.緩やかな上り勾配の快走路 263.湯原集落 264.舂米川の右岸を走る
 舂米川に沿った緩やかな上り勾配の2車線道路を淡々と走る。急カーブがないため集落内外を問わず走りやすい。その名の通り温泉施設のある湯原集落を通り過ぎ、次の渕見集落までは快走路が続く。

265.旧道との交差点を通過 266.渕見大橋 267.茗荷谷トンネル
 渕見集落を過ぎると旧道との交差点を通過する。右前方に見えている高架橋は渕見大橋である。バイパス区間に入ると排水のための溝が彫られており二輪車は走行に注意を要する。大きく右にヘアピンカーブしながら宮の谷橋を渡り、程なくして左にカーブしている渕見大橋を渡る。舂米川の左岸の斜面のやや急な勾配を上っていると茗荷谷トンネルをくぐる。

268.新茗荷谷橋 269.建設中の舂米川橋とわかさ氷ノ山トンネル 270.茗荷谷橋
 茗荷谷トンネルを出た直後にカラ谷橋、次いで新茗荷谷橋を渡る。橋の下にあるのは舂米川が茗荷谷ダムによって堰き止められたダム湖である。新茗荷谷橋を渡り終えると緩やかな左カーブを曲がるが、その前方に建設中の舂米バイパスの舂米川橋やわかさ氷ノ山トンネルが見える。バイパス接続部分からはやや急な勾配を下り、右カーブを曲がると旧道との交差点を通過して茗荷谷橋を渡る。

271.幅員減少 272.酷道区間が始まる 273.「上り10%勾」「!なだれ注意」
 茗荷谷橋を渡り終えた先でセンターラインがなくなり道幅も狭くなる。舂米川の対岸の茗荷谷集落を眺めながら狭路を走る。離合のできない1.0車線幅区間も存在しているが、概ね1.5〜1.8車線程度の道幅があるので強烈に狭いという訳ではない。ヘアピンカーブが1ヶ所あるが、それを除けば急カーブは少ない。

274.ガードレールの設置率は高い 275.センターラインが復活 276.異常気象時通行規制区間が終わる
 断崖を走っているが、ガードレールは設置されているため転落の恐怖感は薄い。狭路区間の距離は900m程度とさほど長くなる、舂米集落に入る前にセンターライン付きの2車線道路に戻る。集落に入った辺りで異常気象時通行規制区間の終点を通過する。規制区間の距離は3.5kmなので渕見集落付近が起点なのだろうが、それを示す標識は見ていないように思える。

277.舂米集落 278.伊勢の道標がある 279.センターラインがなくなる
 舂米集落内もセンターライン付きの2車線道路が続いており、やや急な勾配ながら交通量が少ないため走りにくさはあまり感じない。集落の東部の町道が交差している地点に伊勢道の道標(石碑)があるが、この伊勢道は伊勢自動車道ではなく伊勢神宮を目指す街道を示すものと思われる。町道との交差点を過ぎると周囲の家屋が少なくなり、程なくしてセンターラインがなくなる。

280.わかさ氷ノ山スキー場へは右折 281.「駐車厳禁」 282.氷ノ山自然ふれあいの館響の森は右折
 センターライン代わりに融雪水パイプが埋め込まれた道路を走る。集落を過ぎているせいか急勾配であり、少ないながらも急カーブも存在している。わかさ氷ノ山スキー場の入口を通過するとセンターライン付きの2車線道路になる。急カーブをいくつも曲がりながら急勾配を上る。周囲にはスキー場だけでなくキャンプ施設もある事から四季を通じて行楽客が訪れる場所を思われる。「駐車厳禁」という看板はこれら行楽客に対するものだろう。

283.「県境より大型車通行不能」 284.「県境まで1km」 285.狭いが舗装状況は良好
 R29交差点から約10.7kmで異常気象時通行規制区間の起点を通過する。分断区間が通行止だった際はここに簡易的なバリケードが設置されていた。開通後も通行止用のゲートは設置されていないが、ここが閉鎖地点になると思われる。なお、規制区間は兵庫県香美町小代区秋岡までの11kmで、連続雨量60mm超で通行止になる。
 異常気象時通行規制区間に入ると同時に道幅が狭くなるが、1.8車線程度なので強烈に狭い訳ではない。勾配もわかさ氷ノ山スキー場付近よりも緩やかである。県境までの距離を示す標識が設置されているが、最初のものが1kmとかなり県境に近い事が分かる。また、通行止が解除されてから1週間程度しか経過していないせいもあって路面状況は良好である。

286.兵庫県側の道路状況が警告されている 287.早くも落石が確認できた 288.行楽客向けに携帯電話の電波塔が設置されている
 等高線に沿っているため勾配はさほど急ではないが急なものを含めてカーブが多い。兵庫県側の道路状況等を知らせる標識が設置されているが、標識のサイズが小さいうえに文字数が多いため通過時に読み取るのは難しい。曰く、「幅員狭小、落石のおそれあり、悪路のため車両通行困難」と。急カーブが連続している狭路を走っていると標高900mを超える。

289.右カーブの先に県境 290.兵庫県香美町に入る 291.修正を加えられて残っている標識
 異常気象時通行規制に入ってから約1.2km走り、右カーブの先で県境を越えて兵庫県香美町に入る。県境のすぐ傍に兵庫県側は幅員が狭小で大型車が通行不能であるという標識が立てられている。これは2004年以前からあったものだが、シール等で修正された跡が確認できる。

292.兵庫県側は下り勾配 293.左ヘアピンカーブ 294.所々に崩落・落石対策箇所が見られる
 兵庫県香美町に入ると勾配が下りとなり、道幅が狭くなってしまう。県境から200m程度は急なカーブはないが、以降はヘアピンカーブを含む急カーブが連続している。積雪地域のためかガードレールではなくガードロープが設置されている。崩落や落石対策として法面が保護されている箇所が見られるが、それによって開通に至ったという経緯がある。

295.少ないながらも待避所あり 296.路面状況は良好 297.集落跡だろうか
 狭路を走っていると矢田川(の支流?)の源流近くを左ヘアピンカーブで渡る。さらに急カーブを通過した後にはっきりと橋と分かる状態で川を渡る。右、左のヘアピンカーブを曲がった先でも川を渡っているが、これは矢田川である可能性が高い。左にカーブしながら沢を通過すると沿線に建物が確認できる。15年に渡って通行止だった区間の中なので定住者はいないと思われる。

298.祠が建っている 299.大規模な崩落対策工事箇所もある 300.いつ落石があってもおかしくない法面に見える
 矢田川に沿った狭路を走っていると祠のようなものの前を通過するが、周囲に集落らしきものは見当たらない。矢田川に架かる橋をいくつも渡りながら緩やかに下っている狭路をひたすら走る。かなりの規模で崩落対策が施された法面も見られるが、長期の通行止期間中にこれらが整備されていたのだろう。

301.断崖路を走る 302.小刻みなカーブが多く見通しは悪い 303.小代渓谷と呼ばれる場所を走っている
 小代渓谷と呼ばれている場所を走っているため断崖の区間も多く、ヘアピンカーブは少ないものの小刻みにカーブしており見通しが悪い。狭路酷道とあって交通量は少ないが、紅葉の時期はそれなりの交通量が見込まれる。

304.右の平地も集落跡だろうか 305.複数の落石対策が施されている 306.R482支線(?)との交差点
 何度も矢田川を渡りながら交通量の少ない狭路を走っていると左カーブの先で交差点を通過する。案内標識には行き先やおにぎりは表記されていないが、R482の兵庫県側の端点に至る道路である。県境からの距離は約6.4kmであり、この区間が分断区間を繋ぐ町道であった。この交差点から端点までの距離は約1.7kmで、熱田という名の廃集落があるだけである。今回はあまりにも長いR482の走行とあって端点には立ち寄っていない。なお、ウォッちずでは2019年6月時点は国道扱いされているが、今後は指定を外されてしまう事も大いに考えられる。

国道482号 part7